日本語で話そう

August 10, 2011
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フランス人のジルダとフロリアンが我が家にいた夏休み。「国に帰ったら残りの夏休み何するの」との私の問いに、
「ビーチに行ってガールハント!」と答えていた。

ロリアンヌが帰る時、同じ質問をしてみた。答えは
「ビーチに行ってボーイハント」

分かり切ってはいたけれど、
フランソワーズレネにも同じ質問をぶつけてみた。
「ビーチに行って・・・・」

君らはそれしかやることないのか!と心の中で思ったものだ。


フランスはブルターニュ地方に小さな港町が有る。
町の名前はブレスト。

その町から我が家にホームステェイした高校生たちは7人。

最初にやって来たのはジルダとフローリアンの凸凹コンビ。
2人一緒にやって来た。柔道の交流のために。
まだ中学生だった。

彼らが帰国した日に彼らが使ったベットを見たら、きちんとベットメーキングした枕の上にちょこんとブレストの名入りの帽子が2つ置いてあった。

次にやって来たのが交換学生の高校生、美人のロリアンヌ。
その頃流行っていたピチピチのTシャツでおへそ丸出しにぶったまげた私。
フォーマルな服装でと書いてあるセレモニーにその格好で出かけて、2度びっくり。

彼女が帰るとき言った。
来年は超ハンサムな子が来るよ。お母さん受け入れてやって。

そう、ブレストから来る子は、前年我が市の交換学生を受け入れた子が来ることが出来るシステム。だから、次の年に誰が来るかわかっているのだ。

そして次の年、リクエスト通りやって来たのはロリアンヌの言葉通りハンサムなピエール。
英語が苦手なブレストからの交換学生の中にあって、彼は英語が上手だった。
ロマンチストな彼。
彼が帰った後、部屋を片付けようと入ると、ベットの上にはブルターニュの地図と何枚かのブレストとパリの絵葉書。その真ん中にはハートの形のガレットの缶が置いて有った。今度はあなたがフランスにおいでとでも言う様に。
もちろん置手紙も。

いやはや、感動してしまった私は1週間その部屋を片付ける気にはならなかったので有った。

次にやって来たのはシンディー。
時差ボケでご飯が食べられず、お皿の上でフォークでおかずをかき混ぜていたっけ。
ちゃんとフォーマルなドレスを用意して来て、心配していたパーティの席でも安心だった。
「来年は弟が来るからね」そう言い残して帰って行った。

もう、交換学生の受け入れはそろそろ卒業かな、と思っていたけれど、そう言われちゃやらない訳にはいかない。

次の年、フランソワーズレネがやって来た。
勉強家で将来は軍人になるんだと言っていた。

最後はステベン。
フランスで知り合った、日本人の彼女がいて、独学で勉強した日本語で滞在中ずっと通した。勉強になるから「全部日本語でお願いします」と宣言した彼。いまだにメールはすべてローマ字を使った日本語で書いてくれる。
ペットのウサギのジビエは元気かな。


そこで私の市の交換学生の受け入れは卒業した。

その後自費で我が家にもう一度やって来たのはジルダとピエールとステベン。

もちろん全員といまだに細々とあるいは頻繁にfacebookやら、E-mailやら、チャットでコンタクトは取り続けている。

ピエールは医者の卵で、シンディはついこの間お母さんになった。フランソワーズレネは軍服の写真だったからやっぱり軍人になったんだろう。ジルダはイギリスや観光船でアルバイトをしながら今は世界的に有名な会社の社員になった。フロリアンはスポーツ整体師。ロリアンヌは弁護士を目指す。ステベンはパリで働いている。

彼らはわたしにフランスにおいでと言ってくれる。いつの日かお祭りには世界の帆船が集結するというその港街に行って見たいなと思う。

夏が来れば思い出す♪。
遙かなブレスト。
遠い空♪。

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Last updated  August 10, 2011 11:06:26 PM
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