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2021年があと3日で終わろうとしています。今年もたくさんのアニメがTVや動画配信サイトで放映されました。そこで今年の 夏季クール、秋季クールの分のアニメ感想 を書きます。

　2023年8月9日追記。

2021年冬季～春季アニメの感想はこちら
2020年秋季アニメ
2020年春・夏季アニメ感想
2020年冬季アニメ
2019年のアニメ感想
2018年のアニメ感想
2017年のアニメ感想
2016年秋季アニメ感想
2016年冬季・春季・夏季アニメ感想

９２　小林さんちのメイドラゴンS
　第1期が放映されてから4年が経過しました。トールのキレキレな動きは第2期でも健在。第11話にて、そのトールの重い過去が明かされました。「自由に生きたい」と願ったけど、その「自由」が怖かった。私は大学時代、やりたいこともなく「みんなやってるから」と、受け身の就職活動をしていました。自分の未来を自分で切り開く「自由」が怖かった。その心境にとてもよく似ていました。また、 「信じ合うとは何か」 など、哲学的な問いも見ものです。
　第3話にて。
　ルコア「罪の重さや責任をきちんと取り扱うこと。子どもはまだそれを学んでいる最中なんだよ。だけどイルルは環境がそうさせてくれなかった。変わらなければ、騙し討ちに遭うから。変わらなければ、大人と一緒の場で戦えないから。でも今は忘れて戻っていい。優しく騙してくれる大人が、ここにはいる。さっさと分別の無い無責任な子どもに戻るがいいさ」

　トール、カンナたちは人間界で、 哲学することを楽しんでいる のかもしれません。

９０　カノジョも彼女
　全体的な感想は 「不謹慎だが笑ってしまう。」
　「お互いに対して不誠実な態度は嫌だから」と、堂々と二股を宣言する主人公・直也。アホだわ。倫理的にどうかと思った。でも直也は真面目で、正直過ぎて、隠し事が嫌いなタイプだから、憎めないやつ。そのうち心身の疲労で死んでしまいそう。 咲と渚の2人がもしサッカーのJリーガーだったら、直也による「両取り」が出来たのに。
　「1人目の彼女」咲役の 佐倉綾音さんの千変万化な演技 が最高。

９０　チート薬師のスローライフ
　「真の仲間･･･」と同様、主人公が薬局を経営する物語。でもこちらは、ドタバタ日常系のギャグアニメの要素が入っています。手軽に視聴する作品としては十分に楽しめました。 ノエラちゃんが可愛い。

８６　ラブライブ！スーパースター！！
　ラブライブ！シリーズの第4弾となる作品で、表参道（東京都港区）、原宿（渋谷区）を舞台にした作品です。
主人公・澁谷かのんの過去と今。そしてトラウマ克服にかなりの時間を割いた作品 という印象でした。第1話で可可（クゥクゥ）ちゃんと出会ったことで、かのんの止まっていた時間が再び動き出した。どうしても、自分と一緒にやりたいという人がいる。その人を、裏切ることができなかった。これだけでも導入部分としては凄く良かったです。何のために歌うのか？誰のために歌うのか？自分の弱さとは何か？ かのんの、自分の根源にぶち当たろうとする姿勢が印象的でした。 過去の自分と向き合った主人公は、やっぱり力強い。
　ちなみに可可ちゃんは、オタク的立場であることが良く分かりました。サッカーに例えると、熱心なサッカーファン（有名人の移籍情報だとか、歴代優勝チーム、強豪チームの監督なども知ってる）だけど、実技面は全然ダメ･･･なのと似ていますね。
ちなみに私の評価が80点台にとどまった理由は、最終話の演出が原因です。μ'sの章で出た「スノーハレーション」のオマージュであることが見え見え。 μ's由来の演出じゃなくて、もっと新しいタイプの演出が欲しかったです。

８５　ひぐらしのなく頃に・卒
　「業」で起きた謎の連続殺人事件の種明かし編です。
　全ては、梨花の心を折るため、梨花と一緒に雛見沢村に残るため！沙都子は一度死んでも、何度も生き返る。暁美ほむらと一緒やん。

　1983年6月10日、金曜日。
沙都子「梨花。何度カレンダーを見ても、あなたが心を入れ替えて、雛見沢を受け入れない限り、永遠に･･･昭和58年の6月、ですわよ」
　梨花ちゃんが包丁を首に刺して自害する場面。これは30代半ばの私でさえも「これ以上は見たくない！」と思うような、悲惨なシーンでした。第1話～第3話については、 2022年2月12日の日記もご参照ください。
　第10話～第11話辺りが一番気分の悪くなる展開でした。
　沙都子は梨花の心を折ることだけを目的に、虐待疑惑の「被害者」を演じていたのです。そして最後は、自分が神社境内でのテロ事件の黒幕であることも自ら明かしたのです。

　最終話にて。
　「スターウォーズ」に例えると、エウアがダース・シディアス（黒幕）で、沙都子がダースベイダーか？
　自分の幸せな未来を掛けて、2人がぶつかり合う。梨花は雛見沢村から出て行って幸せを見つけたい。一方で沙都子は雛見沢村に残って幸せを見つけたい。その結末は･･･、 2人とも「永遠を繰り返す者」だからこそ、離れ離れになる時期が必要 、でした。
　2人は高校進学を機に、別々の道を歩むことになったのです。

1987年3月29日、日曜日。 名古屋駅にて。梨花は東京行きの新幹線（０系）に乗り込み、関東方面へ向かったのです。最後は（雛見沢村に残ることになった）沙都子が梨花と言葉を交わし合い、再会を誓ったのです。進学、就職、転職、結婚、そして死別。親友同士だったとしても、双子の兄弟だったとしても、いつかは必ず離れ離れになります。
沙都子「もういいわ、北条沙都子。あんたにあんたを返すわ」
　最後の沙都子のセリフが、もう印象的すぎました。 自分なりの幸せの形を見つけてほしい。 これが「ひぐらしのなく頃に・卒」のメインテーマでしょう。

８２　ジャヒー様はくじけない！
　主人公・ジャヒー様はプライドが高く、超見栄っ張り。話を誇張すればするほどボロが出る。なんでこの作品にはプライドの高いキャラしかいないのか？落ちぶれた自分の現状を頑なに認めようとしないジャヒー様。「元・魔界ナンバー２」というプライドが邪魔しているのか、全然素直になれない。
　というように私の、ジャヒー様に対する初印象は最悪でした。彼女を見てると、平成初期まで「エリート」と評された旧・日本長期信用銀行（現・新生銀行）を思い出します。それが、SBIグループという新興勢力の軍門に下ったものの、自分は「落ちぶれた」という自覚が無いからです。
　ですがジャヒー様の人間界での生活が長くなるにつれ、彼女に 人間としての心が芽生えるという展開 が気に入りました。 悲しい時、辛い時、挫けそうな時に、支えてくれた人がいる。本当にひとりぼっちだったら、とっくに挫けていただろう。 その場面がとても良い演出でした。
　ちなみにこの作品の「聖地」は、 大阪市北区（天神橋筋商店街など） 。ジャヒー様が心なしか、気性は荒いけど情に厚い大阪人になってるように見えました。

７８　マギアレコード（覚醒前夜）
　第4話以降、ストーリーがあまりに抽象的になりすぎた印象です。ついていけなくなりました。詳細な感想は 9月30日の日記をご覧ください。

７５　真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
　長いタイトルやな。略称は「真の仲間」。
　辺境の町で暮らす主人公・レッドたちの、素朴な「幸せ」を上手く表現している。レッドは、勇者パーティーを追い出された後、出世欲を無くして悠々自適の生活を楽しむというスタイル。･･･かと思いきや、村や妹のピンチに対して冒険者としての経験を発揮したりと、良くも悪くも「どっちつかずな」作品。「自身に与えられた宿命に囚われずに生きること」がテーマだと感じました。
　物語の舞台を日本にたとえると陸の孤島。端的に言えば高知県、それも須崎市や四万十市（旧・中村市）といったところでしょうか。「スローライフ」するにはちょうど良い土地だと思います。

５０　女神寮の寮母くん。
　評価するにあたって微妙な表現しか思いつきません。「おねショタ」を装ったハートフルな作品なのか？それとも、ただのハーレムアニメなのか？早乙女あてな達は主人公の何なのか？これが作品の全体的なテーマかと思われます。いずれにしても、年上の女性からチヤホヤされるという経験が羨ましいです。
　あてな「『弟』がいるって、こんな感じなの！？」
　姉と弟の組み合わせだったら尚更だと思います。
　あと、シリアスアニメなのかギャグアニメなのか、はっきりしろ。

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