SAC.COM

2008年06月12日
XML
テーマ: 自然災害(14)
カテゴリ: 地震、原子力
 人為も規模が大きくなれば、自然災害の様相を呈した災害となる。


 四川大地震の原因は三峡ダム?
人為的に地震を起こす5つの方法
 (WIRED VISION 2008年6月11日)

 コロンビア大学、『ラモント・ドハティー地球科学研究所』で地質災害を研究するChristian Klose氏。
 人間が原因の地震は大半が小さなもので、地質学者が用いる震度にして4に満たない。
1.ダムの建設
  水は空気より重いため、ダムの谷に水が満ちると、水の下の地殻にかかる応力に大きな変化が生じる。
  たとえば、[米国の巨大ダムである] フーバー・ダムの周辺では、[ダム湖である]ミード湖に水が入って以来、何百回も地震が発生している。

2.地中への液体注入
  地震学者のDave Wolny氏はこれについて「深い井戸への注入は、その下の岩盤にかかる応力を変化させることになり、どこかの時点でその応力を解放するために地震が発生する」と説明している。


新潟県中越地震による二酸化炭素地中注入貯留実証試験サイト
(新潟県長岡市)への影響
 出典:地球環境産業技術研究機構(RITE)資料
 累計貯留量8,950t時に新潟県中越地震発生。
 異常がなく道路も再開されたので、長岡市、越路町の圧入再開の了解を得、経済産業省に説明を行い、12月6日、圧入再開。
 貯留量1万tを達成したので、翌年1月11日に圧入運転を終了。

3.石炭の大量採掘
  大規模な質量変動はその地域の地震応力を変化させ、それによって地震が起こる可能性に影響を与える。
  Klose氏の研究は、記録に残っている「人間が原因の地震」の50%以上が、採掘によるものであることを示唆している。

4.原油や天然ガスの採取
  ロシアの研究チームが行なった分析によると、「炭化水素の採取と地震活動との関連性についてはほとんど疑いの余地はないが、厳密にどの程度関連があるのかはまだわかっていない」という。
  研究チームは、地殻活動がすでに活発な地域では、原油や天然ガスの採取が強い地震の引き金になる可能性があると警告している。

5.世界最大級の建築物を作る
  ある地質学者が2005年、当時世界一の高層建築物だった『台北101』(台北国際金融センター)について、重量70万トンを超すこの建築物が、それまで長期間活動を休止していた台湾の断層に地震を引き起こしていると主張した。
  [台北101は地上101階、地下5階からなる建物。高さは508メートル。]
  Klose氏は、台北101が実際に地震を引き起こしたとの意見には懐疑的だが、建築物が地震の原因になる可能性はゼロではないと述べている。
  ただそのためには、建造物の重量は台北101よりずっと大きく、現在建設中ながらすでに世界一の高層建築物となっている『ブルジュ・ドバイ』をもはるかにしのぐ必要があるという。

 ドバイの大規模建築物は『 ブルジュ・ドバイ 』だけではない。
 321mと世界最高の高さの「ブルジュ・アル・アラブ」をはじめ、高層、低層を含めて、数多くの建物が、自然史のスケールで計ると極めて短期間に、限定られた地域に集中して構築されることが、地盤、地質に与える影響は不明。
 世界一の高さを誇る建築をすすめるドバイの様子をみて、「バベルの塔」を想起する人も多いことだろう。
 ドバイには高さ1,050mの『アル・ブルジュ』も計画されている。

人間が原因の地震、これまで200回以上」研究結果
(WIRED VISION 2007年8月23日)

 『世界の高層建築まるわかり事典』



 以下は四川省の活断層が活発に動いていたのは2億年前であることからの考察。
 眠っていた大地震のキッカケが人為であった可能性は否定できない。

【Re:社会部】地球の時間と人の時間
(産経新聞 2008年6月11日)


 『巨大地震』



 一見自然災害にみえる人為的災害。


インドネシアのルシ熱泥噴出
原因はガス田掘削による人為的事件と特定
 (Technobahn 2008年6月11日)
 インドネシア東ジャワ州シドアルジョ市で2006年5月に突然、地中から泥が噴出し、辺り一面が泥流の被害にあった「ルシ熱泥噴出(Lusi mud volcano)」の自然災害に関連して、熱泥噴出の調査を進めてきた調査グループは11日までに、熱泥噴出の原因は付近でガス田の掘削を行ったことにあるという調査報告を学術専門誌「Earth and Planetary Science Letters」に発表した。

 なんとタイムリーな記事なのだろう!

三峡ダム、二酸化炭素の排出削減に貢献
(サーチナ・中国情報局)
 中国三峡ダムプロジェクト開発総公司がまとめた2007年の環境保護に関する年度報告書によると、三峡ダムが航路を開通させ、発電を開始した2003年6月以来、その総発電量と貯水作業によるエネルギー消費の削減効果は、2億7000万トンの二酸化炭素の排出削減の効果に相当することがわかった。中国国際放送局が伝えた。

 ※この記事は、中国で唯一対外放送を行う国家放送局の「中国国際放送局(CRI)」による提供です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年02月21日 07時54分45秒
コメント(0) | コメントを書く
[地震、原子力] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R

お気に入りブログ

一夜は共にしたが男… New! maki5417さん

日本のあちこちで山… New! 為谷 邦男さん

とんかつで昼飲み New! nkucchanさん

源氏物語〔10帖 賢木… New! USM1さん

T360秋のミーティン… New! 越前SRさん


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: