SAC.COM

2019年08月09日
XML
カテゴリ: 自動車メカ、部品
​​​        ​
 ディーゼル排ガス不正が明らかになり、ドイツの自動車産業は、ディーゼル・エンジンからEVシフトを高らかに謳った。
 それまでハイブリッド車の取組も熱心ではなかった欧州の自動車メーカーは、ディーゼルやガソリンエンジンから電気モーターに替わることのサプライチェーンの大変動を想定しなかったのだろう。
        ​
 日産はモーターやバッテリーの量産体制を整えていたし、トヨタやホンダは大規模量産に慎重で段階的に取り組んだ。
 サプライチェーンを内燃機関から電気モーターに短期間で変えることはできないことを十分知っていた。
 ドイツは2020年が迫るこの次期になって、無理を思い知った。
 同時に内燃機関の生産設備と技術的蓄積を大きさに気付き、その価値を活かすことに取組み始めた。
        ​
​焦点:​
排ガス基準満たす
エンジン技術に再び脚光、
再編加速も
2019年7月14日  ロイター
 自動車業界で、厳しい環境基準に対応できる内燃自動車向けエンジンの製造技術には高い価値があるとの認識が広がっていることが、向こう2年以内で合併・買収(M&A)を活発化させる原動力になる──。
 業界幹部やバンカーからは、こうした声が聞かれた。 
 2015年の独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)の排ガス不正事件を契機に、世界的に排ガス基準が強化されてガソリン車やディーゼル車に関係する技術の価値が低下したため、M&Aは鳴りをひそめてしまった。 
        ​
 しかし市場は今、新たな排ガス基準を達成できる技術を持つ企業と、そうでない企業の選別を始めており、これから1─2年かければM&Aにおける売り手を買い手の想定価格が折り合う可能性が出てくる、と複数の業界専門家は期待を表明した。
 自動車業界は限られた資源を電気自動車(EV)と自動運転車の生産に振り向けているので、次世代の内燃エンジン開発をほとんど手掛けていない。 
 とはいえEVはまだ小さな脇役的存在だ。昨年世界全体で販売された自動車は8600万台で、そのうちEVは126万台と1.5%にすぎない。
 アナリストの予想では、EVの販売台数が内燃車をしのぐのは5年ぐらい先になる。 
  …(略)…
        ​
 EV時代は必ずくる。
 EVの生産規模が拡大し、内燃機関の生産が縮小し、互いの価格に遜色がなくなる
時、急速にシェア変動が起こる可能性が高いとみられている。
 だがその時、既存自動車メーカーは必ずしも技術的優位性を持っているとは限らない。

 熱効率とエネルギー供給の観点で、石油を中心とした内燃機関も、量産を前提として価格や利便性の優位性がある。
 エンジンはそれぞれの部品で専門メーカーがあり、今後、どのメーカーを残して稜線規模を維持するというような、選択と集中に絡むM&Aなどが想定される。
​​​​ ​        ​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年08月27日 07時07分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[自動車メカ、部品] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: