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2020年12月23日
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カテゴリ: 民間航空
 米FAAの型式証明の取得を十分考慮していない旅客機を製造販売しようと、無謀な考えで始まった三菱航空機が体制を大幅縮小。
 当面、FAAの型式証明を諦めた体制となった。
 大量の事前受注や巨額の補助金を得ていることから、正式に「開発断念」を宣言できないのだろう。
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MSJ量産化凍結の三菱航空機
2020/12/16 読売新聞 
 国産ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を行っている三菱航空機が、来年度から従業員を9割以上削減することがわかった。
 従来の2000人規模から200人以下に減らす。
 余剰となる人員は、親会社である三菱重工業のグループ内に配置転換する。
 北米3か所の開発拠点は、米ワシントン州モーゼスレイク以外の2か所を閉鎖する。
 モーゼスレイクの飛行試験場も飛行試験は行わず、試験機4機の保守に必要な最小限の人員にとどめる。
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 就航に必要になる国土交通省の「型式証明」の取得に必要な作業は継続するが、量産化は早くても2024年度以降になりそうだ。
 国内外の航空会社から約300機を受注しているが、納入の見通しが立っていないため、「お客様と対応を相談している」(三菱航空機)という。
  ― 引用終り ―
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 MRJ時代を含むスペースジェットの開発に投じた費用は1兆円。
 開発費を従来の1200億~1400億円/年から600億円/年に圧縮。
 三菱航空機の人員を半減して、北米にある拠点を3拠点から1拠点に絞り込むなどリストラを実施した。
 三菱重工業の収益力がコロナ禍でさらに低下しているので、出血を止めることが優先されたのだろう。
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 MSJは三菱重工業が抱える財務的爆弾と化した。
 いつ爆発させるかは不明。
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最終更新日  2020年12月23日 16時00分06秒
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