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2021年10月10日
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カテゴリ: 自動車
​​ ■​ マスタングとファイヤーバード その2
 ライバルのフォード・マスタングは、1969年フルモデルチェンジを実施。
 ホイールベースは1964年の登場時から1970年モデルは登場時と変わらない108in.(2,743 mm)であったが、 1971 - 1973年モデルは109in.(2,769 mm)に延長 され大排気量エンジンもラインナップされて「マッスルカ―」になった。
 初代に比べて、大きく、より高性能でより高価格となった。
 初代は「フルチョイスシステム」だったためグレードが設定されなかったが、2代目はグレードが設定された。
 ボディはハードトップ、コンバーチブル、ファストバック(スポーツルーフ)。
 グレードはハードトップと、その豪華仕様のグランデ。
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 スポーツルーフと、それをベースにさらにスポーティなルックス&パフォーマンスを持ったマッハ1(Mach 1)が設定された。マッハ1は、1969年と1970年モデルでは428 cu.in.Cobre Jet、1971年モデルでは429 cu.in.Cobre Jet(429cu.in.= 7.0L)を搭載し、さらにオプションでSuper Cobre Jetラムエア・インテークを装備していた。
 マッスルカ―時代が頂点を迎え、大排気量・大トルク・大馬力を誇る熱い闘いは、1973年のオイルショックを境に、収束していった。
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1974年、フルモデルチェンジにより正式名称が「マスタングII」 となった。
低燃費、小型化志向を受けてボディサイズも大幅に縮小 され、フォード・ピントをベースとし、再び軽快な「ポニーカー」の姿に変わった。
 エンジンはマスタング初の直4 140 cu.in.とV6 169 cu.in.で、当初V型8気筒エンジン搭載車の設定はなかった。
 ボディタイプはハードトップとハッチバック。ハードトップをベースにした豪華仕様のギア ハッチバックと、Mach 1の4車種構成(Mach 1のみV6エンジンが標準)。



■2代目ファイヤーバード(1970-1981)
・1970年モデル
 1970年2月に登場した2代目のフロントマスクは、特徴的なバンパー兼用の左右2分割グリルを踏襲する一方、メッキ処理からボディ同色のペイントに変更され、ヘッドランプが先代の4灯式から2灯式に変更された。
 コンバーチブルは廃止され、クーペのみとなった。

 リアがファストバック・スタイルに一新され、F-ボディで最も長期に渡って製造されたファイヤーバードの典型となった。
 リアウィンドウが大型化される1975年モデル以前は、幅の広いリアクォーターピラーが印象的だった。

ホイールベースは2,743mm で、プラットフォームを共有するカマロと同一。
 サスペンション形式も、フロントがダブルウィッシュボーン/コイル式、リアがリジッドアクスル/リーフ式で形式に変更なし。
 ブレーキは先代の4輪ドラム式に対し、新たにフロントがディスク化された。

 ベーシックグレードは「エスプリ」。
 中級グレードはボンネット上の二つのエアスクープが特徴の「フォーミュラ400」。
 最上級グレードの「トランザム」は、高性能エンジンやエアロパーツを装備した。
 日本では火の鳥デカールがボンネット上にある「トランザム」が、ファイヤーバードの代名詞となった。
 1970年モデルのエンジンは、1969年モデルと同じラム・エアーIII(345馬力、GTOの366馬力)とラム・エアーIV(370馬力、GTOの370馬力)の2種類のラム・エアー400エンジンが用意された。
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・1971年モデル
 初登場した455 cu inエンジンは、マッスルカー時代最後となったハイパフォーマンス・エンジン。
 1973年と1974年に、スーパーデューティ455(SD-455)の特別版も供給された。
 SD-455はポンティアックの366 cu in NASCARエンジンのコンポーネントを利用して、最大540馬力を発生するレース用エンジンとして造られた。だが、環境保護庁(EPA)とGMの協議の結果、300馬力を上回らないことを義務づけられ、290馬力のSD-455となった。
 実際は371馬力(グロスで約440馬力)を発生していた。また、比較的簡単に500馬力以上の仕様に戻すことができた。
 ポンティアックは455 cu inを数年間提供したが、排出ガス規制が強化され、終焉を迎えた。

・1974年モデル
 米国の保安基準が改定され、米国で販売される新車全てに、時速5マイル(約8km/h)以下で衝突した際、バンパーが衝撃を吸収し、復元することを求めた「5マイルバンパー」が義務付けられた。
 1974年モデルから大きく重い「5マイルバンパー」を装備したため、フロントはショベルノーズ、リアはスロッテッドタイプとなり、トランザムが1,750 kgに達するなど、車両重量が増加した。
 エンジンは、直列6気筒250 cu in (100馬力) と、V型8気筒350 cu in(185馬力)、V型8気筒400 cu inエンジン(175 - 225馬力)。
 SD-455が290馬力を発揮する一方、455は215馬力と250馬力。
 1974年モデルのトランザムには400、455とSD-455エンジンが供給された。
 1975年-76年のモデルのトランザムは、400と455エンジンのみとなった。

・1976年モデル
 ポンティアックの50周年を記念して、ブラック&ゴールドの特別仕様のトランザムが発売された。
1976年モデルのトランザムは、455 cu in搭載車が7,100台に留まり、「ビッグ・キューブ・バーズ」(大排気量のファイアーバードたち)の終わりとなった。


・1977年モデル
 1977年のフェイスリフトでヘッドライトがSAE規格の角型4灯となった。
 ポンティアックは通常の180馬力の400 cu in(6.6L)に対し、200馬力を発生するT/A400 cu inエンジンがラインナップされた。
 カリフォルニア仕様と高地仕様車には、ポンティアックのエンジンより高めの圧縮比と扱いやすいトルクバンドを持つオールズモビル403エンジンが搭載された。
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・1978年モデル
 ポンティアック400 cu inエンジンに
より 圧縮比が向上する 小さな燃焼室を持つシリンダーヘッドが 装着された。これにより排気ガス浄化により長年低下する一方であった出力を10 %向上させ、最高出力は220馬力となった。
 400 cu in/403 cu inオプションは1979年まで選択可能で、400 cu inのエンジンには4速マニュアルトランスミッションが装備された。
・1979年モデル
 3回目のフェイスリフトが施された。
 フロントバンパーにグリルシルバーの内外装を持つ10周年記念モデルが発売され、同時にボンネットの火の鳥デカールがフロントフェンダーまで広がるデザインに変更された。


・1980年モデル
 トランザムのエンジンが大きな変更を受ける。1979年にオプションだった301 cu inエンジンが標準化。オプションはターボ付き301 cu inとシボレーの305 cu inスモールブロック・エンジン。
・1981年モデル
 1980年モデルと同じエンジンを電子制御燃料噴射装置に変更した。
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最終更新日  2021年10月10日 10時00分09秒
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