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2022年01月03日
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テーマ: ボーイング(7)
カテゴリ: 民間航空
 ボーイングはIT技術の活用の拡大で、新機種の開発速度を短期化しようとしている。
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アングル:ボーイング
次期新型機開発の舞台は「メタバース」
By Reuters Staff
2021年12月26日 REUTERS
 未来のボーイングの工場では、没入型の3Dエンジニアリング設計と、互いにコミュニケーションをとる能力を持つロボットたちが導入され、さらに世界各地のメカニックが1台3500ドル(約40万円)のマイクロソフト製ヘッドセット「ホロレンズ」を介して繋がることになる――。
 この未来像は、広範囲に散らばった設計・生産・航空機運用を最短2年で単一のデジタル・エコシステムに統合しようという、ボーイングの野心的な戦略だ。
  …  (略)  …
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 では航空機製造の場合、このメタバース――多くはインターネット経由でVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を利用する、共有されたデジタル空間――を、どのように活用するのだろうか。
 エアバスと同様、ボーイングが次の新型機で目指すのは、バーチャルの世界で新型機の3D「デジタル・ツイン(双子)」と呼べるレプリカを構築してリンクさせ、シミュレーションを走らせることだ。
 デジタル上での実物大モデルを支えるのは「デジタルスレッド」だ。製造のごく初期段階から、当該の機体に関するあらゆる情報を結び合わせる。例えば航空会社からの要求事項や、数百万点におよぶ部品、数千ページもの認証関連書類、さらにはサプライチェーンの奥深くに至るまでの細かい情報が記録される。
 時代遅れとなった紙ベースの慣行を刷新すれば、力強い変革がもたらされる可能性はある。
 ハイスロップ氏は、ボーイングにおける品質トラブルの70%以上は、何らかの設計上の問題に由来していると語る。同社では、新型機を開発開始から最短4-5年で市場に投入するためには、こういったツールが柱となると考えている。
  ―  引用終り  ―
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 新しい技術を全面的に活用してホンダは開発期間を短縮しようとした。
 そしてフィット3はリコールを繰り返し発生させ、伊東社長の退任を早期化させた。
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 新しい技術の導入と同時に開発期間の短期化をすすめると、ボーイング737MAXのような長期間の飛行停止を招くことにつながる可能性があるが、ボーイングの経営陣は開発期間の短縮を諦めない。
 短期間で高額の役員報酬を受け取るには、企業の存続をゆるがせにしてもやむを得ないということのようだ。
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再び渦中の「ボーイング737MAX」
もっとも不運な「誕生日」に
2021.04.10  乗りものニュース編集部
シリーズ初期型の初飛行は1967年4月9日
 アメリカの航空機メーカー、ボーイングが現地時間2021年4月9日(金)、同社の旅客機「737MAX」の一部に潜在的な電気系統の不具合が発見されたことから、対象の機体を保有すると見られる16の航空会社に対し、運航の一時的止を推奨する通達を出しています。
  …  (略)  …
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 737MAXは2度の航空事故を起こしてしまったことから、2019年に全機運航を一時停止。これらの事故は、ともに同じ「自動失速防止システム(NCAS)」の不具合によるものと推定されており、この装置の改修や乗員への訓練プログラムなどを実施したうえ、2020年末から20ヶ月ぶりに運航を再開しています。
 なおFAA(アメリカ連邦航空局)によると、今回の運航停止は「バックアップ電源制御ユニットの不具合」としており、先述の航空事故の引き金となった「NCAS」の不具合とは、直接的な関係はないと見られます。
  ―  引用終り  ―
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最終更新日  2022年01月03日 06時00分09秒
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