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2022年10月01日
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カテゴリ: 民間航空
 電動航空機の市場にはすでに多くの新興企業や航空機メーカーが参入している。
 米・ボーイングは、全電動で自動航行を行う旅客機の開発を手掛けるウィスク・アエロに4億5000万ドルを投資している。欧州エアバスも2010年から独自の取り組みを進めている。
 2022年4月、初の全電動旅客機「アリス」をイスラエルのエビエーション者が開発していることが報じられた。
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 中・大型旅客機の電動化は、現在のバッテリーの重量が過大であり、内燃機関(ガスタービン)で発電しながらモーターを回すハイブリッド方式が最も有望視されている。
 蓄電池電池よりエネルギー源としてはるかに軽量のジェット燃料を搭載して発電し、モーターを回すという発想である。
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ユナイテッド航空
温暖化ガス排出ゼロ
2021/07/14 18:10
 ユナイテッド航空は2021年7月13日(火)、ハート・エアロスペース(Heart Aerospace)が製造する19人乗り電動旅客機ES-19を100機購入する契約を締結しました。
 ユナイテッド航空子会社のユナイテッド・エアラインズ・ベンチャー(UAV)、ユナイテッド・エクスプレスを運航するメサ・エアラインズ、ブレイクスルー・エナジー・べンチャーズ(BEV)の3者によるハート・エアロスペースへの投資と合わせ、開発が条件を満たした場合、ES-19を購入します。ユナイテッド航空とは別に、メサ・エアラインズもES-19を100機購入、2社で200機、さらにオプション権100機が付帯されています。
  ―  引用終り  ―
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 ES-19は、スエーデンのハート・エアロスペースが開発・製造する4発機。
 ユナイテッド航空は展開するほとんどのハブ空港発着で、100以上のリージョナル路線にES‐19が就航する予定。
 エア・カナダは電動ハイブリッド4発旅客機ハート・エアロスペース ES-30 を2028年に就航させる計画。
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お腹超ぼってり!! 
その強みとは?
乗りものニュース 2022年9月18日 7時12分
2028年にデビュー予定です!
リチウム電池で駆動する「電動ハイブリッド旅客機」
 エア・カナダが、スウェーデンのハート エアロスペースが開発を進めている旅客機「ES-30」を30機購入する契約を締結しました。就航開始は2028年の予定です。
 ES-30は、4発プロペラで推進する電動ハイブリッド旅客機。胴体下部が大きく膨らんだ独特の設計が特徴です。座席配置は横1-2列で、30人の乗客を乗せることができます。
 ES-30はリチウムイオン電池で駆動し、全電動モードだと200kmの航続距離をもちます。また、電気と燃料のハイブリッド運航の場合、航続距離400kmまで延長。さらに、旅客数25人以下であれば800kmの距離を飛ぶことができるとのことです。なお、電池への充電は30分から50分で完了すると見込まれています。
 この方式を採用したことにより、50席ターボプロップと比較して、1席あたり50%以上のCO2削減が期待されるほか、離着陸時の騒音抑制にもつながるとしています。
  ―  引用終り  ―
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電動航空機の利点
利点
・内燃機関に由来する音や振動が無いため、騒音や機内の振動が少ない。
・燃料系統や油圧系統がないため軽量化されメンテナンスも簡素化される。
・推進用のプロペラをエアブレーキとして利用し電力回生が可能となる。
・電池式であれば飛行場まで燃料を運搬する必要がなくなる。
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欠点
・ジェット・エンジンのような高速飛行ができない。
 現状推進方式はプロペラ、ダクテッドファン、サイクロローターなど速度に制限がある方式しか選べない。
・大容量、高出力の電池が高価で重い。
・バッテリーは電力を使用しても重量が変わらずデッドウェイトとなるため、内燃機関よりも航続距離が短い。
・油圧を確保する場合は専用の電動ポンプを搭載する必要がある。
・バッテリー、ジェットエンジン・レシプロエンジンでは不要な補器類を搭載することで重量が増大する。





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最終更新日  2022年10月01日 06時00分12秒
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