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2023年10月24日
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テーマ: 同性愛(23)
 ジャニー・喜多川氏の性加害とジャニーズ事務所の隠ぺい体質が続々と報道されている。
 マスコミの手のひら返しとする指摘もネット上で散見されるが、異物排除の構造が変わっていないことを示している。
 正当性の追求心と同調圧力の強い日本では「あいつは変わっている」という表現は、誉め言葉ではないことが多い。それらを基盤に「あいつは普通じゃない」として日本人らしい緻密な配慮をもって強者への忖度が発揮される。
 被害者も普通でない「異」なものとして排除あるいは棚上げ(無視)される。
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『ザ少年倶楽部』出演の元ジャニーズJr.が性被害を実名告白
2023年10月16日 週刊女性PRIME
 「ジャニーズ事務所の会見を見て、被害者である僕たちの気持ちは置いてけぼりだなと……。連日のように性加害問題が報じられていることで、元ジャニーズの多くが二次被害に遭っているんです。そうした現状を伝えたくて、話すことを決めました」
 かつて、ジャニーズ事務所で合計5年間ほど、ジャニーズJr.としてタレント活動していた田中斗希は、記者の目をまっすぐ見て、そう話した。
 ジャニーズ事務所から『SMILE-UP.』に社名変更された同社は、創業者・ジャニー喜多川氏の性加害を受けた被害者への救済業務のみを行っていく。
 しかし、ジャニー氏による芸能史上最悪の性加害問題を、同社は長年にわたって“隠ぺい”してきただけでなく、メディアに対する圧力もかけていたと報じられている。新会社の社長に就任した東山紀之は“解体的出直し”を明言したが、こうした過去があるだけに、本当に変革がなされるのか疑問が残る。
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 10月2日の会見では、“指名NG記者リスト”の存在が発覚し、追及の声は過熱し続けている。
 ただ、被害を受けていたが、声をあげられない当事者たちの気持ちは、無視されていると冒頭の田中は続ける。
 「社名を変えて、新会社を立ち上げ、被害の補償をすると言っている。それで、もういいじゃないか、と。僕としては、社名が変わるのも悲しい。自分の人生が否定されたみたいで……。会見で東山さんにカミングアウトを強要するような質問をしていた女性記者には本当に腹が立ちました」
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“自慢の息子”だったのが、今は“被害者”
 そう指摘するのには、深刻な“二次被害”が背景にあるからだという。
 「性被害を受けていない、今は一般企業に勤めている元ジャニーズの友人は“キミも性被害を受けていたの?”と同僚に聞かれて“受けていない”と言っても、裏では“アイツ絶対ヤられてたよ”といった会話が社内でされているそうです。彼はこうした現状に“本当につらい”とこぼしていました。
 また、タレントの親も苦しんでいます。以前はジャニーズで活躍する“自慢の息子”だったのが、今は“被害者”といった目で見られる。息子の被害に気づけなかった自責の念で、心を病んだ親御さんもいると聞いています」
 田中も、母親とこんな会話をしたという。
 「性加害が報道で明るみに出てから、母親が“トシも受けてたの……?”と聞いてきたことがありました。だから僕は“性被害はあったけど、大丈夫だよ。全然、苦しんでないから”と明るく伝えました。でも母親は“なんで気がついてあげられなかったのかな……”と、悲しそうな顔をしていて。
 親族が集まったときも、開口一番に聞かれるんです。そのときは母親が傷つくから“受けていない”とウソをつきましたけど。そうやってウソをつくことにも罪悪感がある。僕は、こうした悪循環を止めたいんです。だから、僕が受けた被害やこれまでのこと、声をあげない元ジャニーズたちが何を思っているのか全部、話しますよ」
  ー  引用終わり  ー
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 肉親でさえ自分の子が「普通」ではないことを避けたがる。清純であることを子に望み、穢れを許さない。
 普通」は確立されたものでもなし、固定された概念でもないから、万人にとって「普通」の人などどこにも存在しないはずなのだが。「普通」が好きな警察発表などは、異常な、あるいは一般社会の規格外の犯人像を無理やり普通に当てはめていることがしばしば見受けられる。
 多様性の時代であろうとも、日本の気配りとおもてなし社会が成立する前提なので「普通」は大事だ。正当性は別として、保守王国日本では強者の論理が「普通」なので、被害者にも非、過失、瑕疵があるのではないかという観点が生じる。かくして「いじめの構造」は継続される。
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元キンプリ3人が新グループ「Number_i」結成
2023年10月16日 zakzak by夕刊フジ
「見限るタレントさらに増える」の声
 創業者の性加害をめぐり、17日から社名が替わるジャニーズ事務所にまた打撃だ。9月末に退所したばかりの元King&Princeの岸優太(28)が、滝沢秀明さん(41)のエンターテインメント会社「TOBE」に合流し、キンプリの同僚だった平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)と新グループ「Number_i(ナンバーアイ)」を結成したのだ。
 15日、TOBEのYouTubeチャンネルで発表された。3人で生配信に出演し、新グループ結成を報告。岸が命名したというグループ名について、「一番を目指す。それ以上に大切なことは道筋」と解説し、「iはナンバーワンとオンリーワンがかかっています」と説明した。
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 「かつては独立から1年は活動を控えるのが通例だったが、元SMAPメンバーの独立後の活動を阻害したとしてジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意されたこともあり、そんな空気は薄れている。〝独立、即移籍〟という流れが通用してしまうのが、ジャニーズの影響力の低下を如実に示している」と音楽関係者は話す。
 ジャニーズ事務所はマネジメント業務から撤退し、新会社を設立し所属タレントとはエージェント契約を結ぶとしている。しかし影響力の低下から、タレントの大量離脱も取り沙汰されている状況だ。
 「元V6の岡田准一(42)の独立も、性加害問題が起因してのことと明らかになっています。新会社もジャニーズ事務所の上層部がほぼそのままスライドすることから、看板を掛け替えただけとの指摘もある。エージェント契約にも不安が広がっており、ジャニーズを見限るタレントはさらに増えるでしょう」と続ける。
  ー  引用終わり  ー
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 メリー喜多川氏を中心に展開された排除の構造が裏返しとなってジャニーズ事務所に対して展開されている。
 エージェント契約に変更しても、世界企業はスポンサードを避けるのでTVキー局も避ける。成長の芽があれば、ライバルとなる芸能事務所はネットを含む様々の手法で、活躍を妨害することだろう。
 いろいろと矢面に立つ東山取締役社長、井ノ原ジャニーズアイランド代表取締役社長に対しては、何を言っても各所から批判、非難が続く。夫々の妻である木村佳乃氏、瀬戸朝香氏まで発言・行動に十分な注意が必要となっている。大変な役回りだ。
 平和が続く日本で、村八分状態から抜け出すのは困難なタスク。タレント養成システムに長けている「ジャニーズ事務所」は世界を目指すのがよいだろう。









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最終更新日  2023年10月24日 06時00分14秒
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