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2023年12月19日
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テーマ: 東芝-TOSHIBA-(56)
 2023年11月22日、東芝は臨時株主総会を開き、株式の非公開化に向けた株式併合や定款変更などの議案を諮り賛成多数で承認された。
 日本産業パートナーズ(JIP)と国内企業によるTOB(株式公開買い付け)に応募しなかった株主の株式を強制的に買い取り、東芝は12月20日に東京証券取引所への株式上場が廃止になる。
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…74年の上場の歴史に幕
読売新聞 2023年11月22日
 東芝は22日、東京都内で臨時株主総会を開き、12月20日に予定する上場廃止に向けた議案を決議した。1949年の上場以来、初めて非上場となり、74年の上場の歴史に幕を下ろす。2015年に不適切会計問題が発覚してから、8年にわたった経営の混乱は、ひとまず収束に向かう。
 東芝は、短期的な利益の還元を求める物言う株主と意見が対立し、経営が混乱していた。経営陣は、経営の自由度を高めるために、国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)や国内企業の陣営による株式公開買い付け(TOB)で非上場化することを決めた。議決権ベースで約8割の株主から応募があり、成立に必要な「3分の2以上」の条件を満たした。
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 午前10時に始まった株主総会は、株式併合や定款変更の議案を承認し、TOBに応じなかった株主からも株式を買い取ることを決めた。
 総会では株主から、「問題発覚以降、多くの事業や人材、信用を失った。将来の利益を考えて経営を判断すれば、違ってくるのではないか」といった意見が出た。島田太郎社長は「東芝が持つ革新的な技術を世界で再び輝かせたいと思うし、できると信じている」と述べた。
  ―  引用終わり  ―
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 2023年3月28日、東芝の不正会計問題で、会社と株主が歴代の社長など旧経営陣あわせて15人に賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所は5人に対して総額で3億円余りの賠償を命じる判決を言い渡した。東芝の不正会計問題で旧経営陣の賠償責任を認めた判決は初。
 上級裁判所がどのような判断を下すか分からないが、東京地裁の判決はおおむね民意に沿ったもの、常識的判断と言えるだろう。
 生真面目で優秀な人々が不正に手を染めさせた組織構造、組織原理は注目に値する。









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最終更新日  2023年12月19日 06時00分14秒
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