SAC.COM

2024年02月23日
XML
 2024年2月6日、トヨタ自動車は、2024年3月期の連結純利益見通し(国際会計基準)が前期比で84%増の4兆5000億円になりそうだと発表した。
 従来予想から5500億円の上方修正。トヨタの純利益が4兆円台となれば同社で初で、2年ぶりに最高益を更新される。
 主な増益要素は、車の機能向上に伴う高価格化、ハイブリッド車(HV)など好採算車種や生産台数の増加、円安。
     ​
トヨタ自動車
2024年2月6日 NHK19時14分
 トヨタ自動車の2023年4月から12月までのグループ全体の決算は、すべての地域で販売が好調だったことを受けて、営業利益が初めて4兆円を超えて過去最高となりました。
 2023年度1年間の業績見通しも上方修正し、最終的な利益は初めて4兆円を超えるとしています。
 トヨタ自動車は2023年4月から12月まで9か月間のグループ全体の決算を発表し、売り上げにあたる営業収益は前の年の同じ時期より23.9%増えて34兆227億円、本業のもうけを示す営業利益は2倍以上の4兆2402億円となり、初めて4兆円を超えました。
 最終的な利益も、前の年の2倍以上の3兆9472億円となり、いずれもこの時期として過去最高となりました。ハイブリッド車を中心に日本や北米などすべての地域で販売台数が増えたことに加え、円安で利益が押し上げられたことなどが主な要因です。
 さらに2023年度1年間の業績見通しについても、営業収益はこれまでの43兆円から43兆5000億円に、営業利益は4兆5000億円から4兆9000億円に、それぞれ上方修正しました。
 最終的な利益も3兆9500億円から4兆5000億円に上方修正し、最終的な利益は初めて4兆円を超えるとしています。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 空前の収益を上げる一方、トヨタグループをめぐっては日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機などグループ企業で相次ぐ不正、認証不正の発覚により、信頼低下が懸念されている。
 製造業だけでなく、販売店でも車検不正などが相次いで明らかになった。
 トヨタ本体の急速な進化に、グループ企業ではアンドンは灯されず、高くなる一方の目標に不正を前提としなければついていけない様が見て取れる。

 グループ会社で不正が続く事態を受け、トヨタは2024年2月14日に予定していた「グループビジョン」の発表を同年1月30日に前倒しした。同日の説明会には、トヨタ会長の豊田章男氏が「トヨタグループの責任者」(同氏)として登壇。日野自とダイハツ、豊田自動織機の3社の不正について謝罪した。そしてグループで新ビジョン「次の道を発明しよう」を共有して原点回帰し、飛躍を目指すことが示された。
     ​
不正相次ぐトヨタグループ
2024年02月01日 ニュースイッチ
 トヨタ自動車をはじめとするグループ17社が共通理念を見つめ直す。トヨタグループには創業の精神をまとめた「豊田綱領」などの理念があるが、時代の変化や関連会社の拡大で従業員に浸透しにくくなってきた。そのことが足元で相次ぐグループ会社の不正の遠因になったとの危機感がある。また自動車の技術革新が進み事業環境は激変している。グループで新ビジョン「次の道を発明しよう」を共有して原点回帰し、飛躍を目指す。
(名古屋・川口拓洋、同・増田晴香)
豊田会長、変革をリード
 「責任者として、グループの変革をリードする」―。30日、トヨタグループ発祥の地であるトヨタ産業技術記念館(名古屋市西区)で会見したトヨタの豊田章男会長は、日野自動車やダイハツ工業、豊田自動織機などグループで相次ぐ不正が発覚したことに関し謝罪した上で、自らが責任者となりグループ各社を支援する姿勢を示した。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 今後トヨタグループ企業は丁寧な意思疎通を進めることを再徹底するという。丁寧な意思疎通とは、現場の声を無視した目標を無理やり納得させることではないのは、言うまでもない。問題点の解消策を現場に丸投げすることでもない。
 豊田章男会長の出番はまだまだ減らないことだろう。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年02月23日 06時00分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[組織自壊・ブラック企業] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Ta152R

Ta152R


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: