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2024年05月18日
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カテゴリ: ロシア、ソ連
 トヨタ車の信頼性の高さは世界的に定評がある。イスラムゲリラはトヨタ・ランドクルーザー、ハイラックスを多用している。
 イスラムゲリラなど世界の武装勢力がトヨタ車を多用していることに不信感を持って調査した米国は、トヨタがそれらの勢力に便宜をはかっているのではと疑問を持って調査した。信頼性の高さ、整備の容易さ、総合的なコストパフォーマンスの高さを評価するに至った。
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 ロールス・ロイスのステイタスの高さは世界共通。トヨタ車の信頼性の高さは世界の官民共通。酷寒地域が多く、車の故障が生死にかかわることがあるロシアでも中古車を含めてトヨタ車の信頼性の高さは定評がある。
 それが理由ではと思われるが、経済制裁の影響でロシアでの生産から撤退したトヨタ自動車が北西部サンクトペテルブルク工場がロシア国産高級車アウルスの工場となる計画が、タス通信により報じられた。
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ロシアの旧トヨタ工場で高級車
アウルス生産を計画
2024年05月07日 共同通信
 ロシアのマントゥロフ副首相代行は7日、ロシアでの生産から撤退したトヨタ自動車が北西部サンクトペテルブルクに所有していた工場で、プーチン大統領ら政府高官が使用している高級車アウルスの生産が計画されていると述べた。タス通信が伝えた。
 トヨタはロシアのウクライナ侵攻後の2022年に工場の稼働を停止し撤退を決定。ロ産業貿易省は23年3月、工場が同省傘下の自動車・エンジン中央科学研究所(NAMI)に引き渡されたと発表していた。
 NAMIはアウルス自動車の大株主。マントゥロフ氏は、同工場で最初の自動車が年内にも完成するとの見通しを示した
  ―  引用終わり  ―
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 ロシア国産高級車、アウルス (Aurus) のブランド名は、Aura(オーラ)、Aurum(ラテン語で「金」の意)、Rus(ロシア)を掛け合わせた造語。
 ロシア連邦警護庁ではそれまでのメルセデス・ベンツ・W221プルマンに代えてアウルス・セナートを使用する。
 2018年5月7日、装甲化されたリムジンがウラジーミル・プーチン大統領の4期目の就任式にて大統領専用車として披露された。
 2024年2月、プーチン大統領から北朝鮮の金正恩総書記にアウルスがプレゼントされた。信頼性の高いベンツを使用していた金総書記は、視察等でアウルスを利用している。
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さすがトヨタと言うべきか
アフガニスタンからソマリアまで世界のゲリラの
「武器」として愛用され続ける驚くべき耐久性
ラビ・ソマイヤ
2010年11月19日 ニューズウイーク日本版
 数年前、アフガニスタンでアメリカ軍と武装勢力の戦闘が激化し始めた頃、アメリカの対ゲリラ戦専門家デービッド・キルカランは、新しい模様のタトゥーを彫ったゲリラ兵がいることに気付いた。
 それは、イスラム原理主義組織タリバンを象徴するものでもなく、アフガニスタンを象徴するものですらない。そのタトゥーは、カナダ国旗のカエデの葉を描いたものだった。
 不思議に思って調べてみると、場違いなカエデの葉は、アフガニスタンと世界中のゲリラ戦で極めて重要な役割を果たしている(とキルカランが見なす)「武器」と関係があると判明したと言う。その武器とは、 軽量で極めて頑丈なトヨタのピックアップトラック、ハイラックス である。
 「(ハイラックスは)特にアフガニスタンで絶大な評価を受けている」と、キルカランは言う。そのためコピー商品が大量に市場に出回ったが、それを入手した武装勢力は品質の面で失望させられた。
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 その後、「カナダ政府の提供した(本物の)ハイラックスがアフガニスタンに入ってきた」と、キルカランは説明する。「その車体の後ろには、小さなカナダ国旗が描かれていた。カナダ国旗の付いたハイラックスは非常に性能が良かったので......そのうちに、アフガニスタン全土でカナダ国旗が高品質のシンボルになった。こうして、ゲリラ兵たちがカエデの葉のタトゥーを入れ始めた」
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 ハイラックスを愛用しているのは、アフガニスタンのゲリラだけではない。「世界中の至る所で用いられている」と、新米安全保障研究センターの研究員で元米陸軍特殊部隊員のアンドルー・エグザムは指摘する。 「(世界の武装ゲリラの間で広く用いられている自動小銃の)AK47の車両版と言ってもいい」
 世界のゲリラ戦の歴史を写真で振り返ると、この車が紛争地帯でいかによく用いられているかがよく分かる。最初に写真に登場するのは60年代後半。新しいところでは、パキスタンの武装勢力がハイラックスに乗って銃を高く掲げている2000年の写真や、約20人のスーダンのゲリラが荷台で武器を掲げている04年の写真がある。ソマリアの海賊が首都モガディシオでハイラックスに乗って、銃を振り回している写真もある。
 これはあくまでも一部の例にすぎない。 ニカラグア、エチオピア、ルワンダ、リベリア、コンゴ民主共和国、レバノン、イエメン、イラク......さまざまな紛争地帯で撮影された写真にハイラックスが写っている。 一部地域ではアメリカの特殊部隊も、ハイラックスの大型版であるトヨタ・タコマに乗っている。
  …  (略)  …
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 イラクとアフガニスタンの両方でハイラックスを使用しているゲリラと戦った経験を持つ元イギリス軍特殊部隊員(現在も対ゲリラ戦の助言を行っていることを理由に匿名を希望)に言わせれば、「(ハイラックスが)愛用される理由は至って単純」だという。「スピードが出せて、故障せず、荷台に重火器を載せられる頑丈な車両の価値は極めて大きい」
 中東の紛争地帯を見てきたエグザムによれば、既にゲリラの間で多く用いられているという事実がハイラックスの地位をさらに確かなものにしている。「みんなが使っているので、交換部品が手に入りやすく、どこの整備士も修理の仕方が分かっている」
  ―  引用終わり  ―
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 武装勢力の機材としてデファクトスタンダード化したランドクルーザー、ハイラックスは、補修部品入手の容易さと整備手順の共通化をもたらし、使い勝手はさらに良くなった。
 ハイラックスより高価なランドクルーザーは、中東産油国の裕福な家の子弟が、現代のラクダとして砂漠で遊ぶときの定番となっている。
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最終更新日  2024年05月18日 06時00分13秒
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