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一時期(または未だに)、途上国などの所得の低い国でのWindowsの海賊版や違法コピーが問題になりました。海賊版/違法コピーはもちろん映画、ゲームなどでも問題ではありますが、Windowsが問題になる背景には少し違ったものがあると考えます。それはWindowsという1US企業が製造・販売しているPC用のOSが、社会的なインフラに近いものであるところにあると思っています。Linuxなど無償のOSやBrowserもあるので消費者にとって回避策もありますが、Windows以外はどれも普及率が低く、消費者側の利用スキル(PCスキル、何かあった時の回りからのサポートがないので自分自身で解消しなければならない、など)もWindowsよりは必要なので、同等の代替物はないと言えます。かつ、ゲームや映画であればそれがなくても我慢するだけで済みますが、Windowsを通したテクノロジーの経済的利益を得られる/得られない、という違いは生活水準に影響する点(「デジタルデバイド」を引き起こす)で、社会的なインフラと言えると考えます。インフラに近いものであり、多くの人が共通に使いたいのに公共財ではないため、その費用を出せる人にしか使えない、というコンフリクトがあります。そして対価費用を出せない/出したくない人は海賊版や違法コピーに手を出します。マイクロソフト社は海賊版対策、普及率を高めるため、などの理由からWindows Vistaの中国での販売価格変更を実施しました。日本、USと比べてこの価格設定はダンピング(不当廉売)ではないか、と個人的には思いましたが中国国内でWindowsに対抗する製品がない、作ろうとしないのなら、消費にも有益な方法であるのかもしれません。事実、中国国内からこの価格設定変更に対する批判は大きなものになっていないようです(まだ高い、という声は強いらしいですが)。道路や教育サービスなどのように「純」公共財ではないのに、公共財としての要素が強い財・サービスでは低所得の国において企業利益と社会的責任、ダンピングなどが常に問題になると思います。その最たるものが医薬品ではないでしょうか。WindowsなどのS/W、映画などのDVDであれば違法コピーによる海賊版が出回る可能性があり、逆にその海賊版が社会的弱者の受皿になっているとも言えます。一方で、医薬品については同質の海賊版が存在しないか、または存在してもそれが消費者には判断できないところが、更に厳しい環境を作り出していると思います。ジェネリックと呼ばれる特許切れをした安価な薬も、先進国では安くても、それでも途上国にとっては高価です。またジェネリックを製造するメーカーは逆に薄利多売で経営体力が少ないため、途上国支援などは新薬メーカーの方が出来ているくらいです。新薬メーカーが今競って創薬しようとしている分野は癌やアルツハイマー、糖尿病などの高齢化社会が抱える疾患領域であり、途上国などの低寿命国では優先度としては低い疾患領域です。また世界の製薬会社の現在最も収益が高い製品群も高血圧や高脂血症などの生活習慣病。食べるものに困っている国ではさぞや頭にくる疾患です。一方、途上国で求められている感染症などの薬剤は逆に日本などでは使い過ぎによる薬剤耐性が問題になるのに。Medical Devide製薬という企業はそのような環境にあります。
2008.08.20
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随分長く未更新でした。数年来の目標であったスペイン語学習をこの夏から初めました。大学で習ったことないですが、UK留学中に三ヶ月ほど週1回の昼休みクラスで簡単な挨拶程度のスペイン語を習ったことがあります。まあ、ほぼ初心者です。何の目標もなく勉強すると途中で挫折すると思うので、とりあえず秋のスペイン語検定試験を受けてみようと考えています。もっか、朝8:00からの「ラジオ スペイン語」と「テレビでスペイン語」を聞く・見るを日課にし、空いた時間で文法などの初歩のテキストを勉強しています。
2008.08.18
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日経のニュースです。http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2008033002651h1既に業界内では有名なニュースになっていましたが、一般ニュースでも流されました。健康な生活を促進する製薬会社が禁煙薬を販売するにおいては当然と言えば当然だとも思います。私個人は煙草をすわないので厳しい言い方になるかもしれませんが、タイミング的にも微妙です。禁煙薬を販売しなければそのまま喫煙行動は社員に認めていたのでしょうか?煙草をターゲットにした薬を販売する/しないに関わらず、どの製薬会社も人々の健康的な生活を目指しているはずです。新薬を創薬するのは手段であって、どの製薬会社にとってもそれはゴールではないはずです。いずれにせよ、禁煙宣言とその行動は奨励されるべきことです。是非、100%の実施をし、有言実行をしてもらいたいです。
2008.04.01
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製薬企業では2007年度はリストラの年でした。グローバルメガファーマのほとんどが社員数を減らす施策をとりました。おそらくこの傾向は2008年以降も続くと思われますし、昨年はなかったメガファーマ合併に伴う社員数削減も発生するかもしれません。確かに肥大した製薬会社大手には適切な人員数をオーバーした人材配置がされているようにみえます。私個人としても、製薬会社の社員数は、特に日本の市場においては、多いと思います。他社業界や製薬会社と接している方たちからすると働いていない社員が目につくかもしれません。一方、働いていない社員を辞めてもらえば会社組織は効率的になるか?と言うと実はそうではないと思っています。号数は忘れましたが結構前のHarvard Business Reviewで、働きアリの作業行動について研究した生物学者の話題が経営のアナロジーとして使われていたのを覚えています。働きアリの中にも実は効率的に働いていないアリが20%ほどいる、かつ、その20%の働かないアリばかりを集めて集団を作ると、以前は働いていなかったアリ達の80%は働くようになった、という内容でした。これは人間の企業組織においても推測できることではないか、という内容であったと記憶しています。(記憶が不確かな部分はすいません)この働きアリの観察事実はその数値20%が妥当かどうかは別に、人間社会の企業という組織行動においてもよく見る事実であると思っています。特に成績が数値としてかなり明確に出る営業社員であるMRにとっては、そうではないでしょうか。成績優秀者がいる反面、成績がよくなかった人も必ず出ます。それがたまたま1回の結果でなく、上司やその地域との相性、周りとの軋轢など悪い環境が続いた結果連続でそのような事態となると、周囲は当然その者を「できないヤツ」と評価します。そしてそのような評価を一度受けるとそこから抜け出すのは難しく、自助努力も失せ、「できないヤツ」が板に付いていくでしょう。その「できないヤツ」化のダウンループは色々なパターンがあるでしょうし、当然本人の問題もありますが、重要なポイントとして私が持っている仮説は、組織というのはそのような「できないヤツ」をある一定割合で作ってしまう、ということです。また、「できないヤツ」でも働く環境を変えたらある一定割合は「できる」ようになる、という逆もです。そのため、会社を効率化しようとした際に「できないヤツ」に辞めて貰うのは短期的には正しい経営判断の場合もありますが、「できないヤツ」がいなくなったはずの組織も数年後には必ず「できないヤツ」が発生する。そして、更にこの「できないヤツ」の解雇を繰り返していけば、その組織は組織としての体をなくしてしまうでしょう。解雇の度に人も減りますが、数年毎に下からXX%を切る企業は例え直ぐにそのXX%に入らない社員でも残りたいとは思いません。製薬会社が今後リストラを進めていく際に、「できない」社員を切り、「できる」社員を残せば会社として盛り返すだろう、という発想ではなく、より社会、仕事内容、環境をベースにした人材戦略を取ることを願っています。
2008.01.13
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とうとうNY原油は1バレル100ドルを超えました。100ドルを大幅に超えると予想する人は少ないかもしれませんが、原油価格が50ドル以下である過去数年のレベルに戻ると予想する人も少ないです。既に諸々の業界や価格に影響が出ていますが、製薬業界も少なくない影響があるはずです。一方、CO2の削減レベルを設定した京都議定書はいよいよその効力が履行されますが、日本でのCO2削減は上手くいっていないようで、本社機能が集中する東京都もその目標の達成が危ぶまれています。そんな中、昨年から東京都に本社機能を置く事業所はCO2削減対策をいよいよ各企業レベルで対応しなければいけなくなりそうだと各社対応検討を開始しています。http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/report/070907_tokyo/私が所属する製薬企業もその対応策の検討が経営課題に昨年あがりました(まだ真剣に考えている、というレベルではないかもしれませんが)。横並び意識の強い製薬企業。1社が対策を立て、それが有効であるのなら各社右に習えをするでしょう。製薬企業におけるCO2の排出は大きく言うと、工場、建て屋、営業車両の3つがあがると思います。しかし、工場はGMPなどのバリデーション対策の一環としてかなりの程度効率化されているのが実情ですし、建て屋もその排出量はたかがしれています。エアコンや夜間照明などの節電ではドラスティックな効果はでないでしょう。そこで、Focusされるのは営業社員の営業車両です。営業車両は別の面でも昨年は課題になっているはずです。ガソリン価格は2006年に比べて2007年は1割以上上昇したはずです。これによって、2000名以上のMRを抱える製薬企業は年間の営業車両のガソリン代が1億円以上増加した会社もあるでしょう。CO2削減対策、営業経費削減の観点から比較的自由な利用であった営業車両は今後大きな制約を数年内に受けると考えます。おそらく対策は大きく分けて2つになると考えます。1.営業車両の一部廃止2.営業車両の非利用日の設定1.は東京および大都市のHP担当者は既に車両を持っていない製薬企業もあるはずですが、これが今後は全業界的に推進されることになるはずです。また、ある程度の地方であっても営業車両のShared Serviceなどが考えられるかもしれません。個人的見解から言っても、東京都心のHP担当者は営業車両を持っているだけで非効率な面があります。都心の異常に高い自宅駐車場代、病院近辺に駐車する際の駐車場代。資材を持っていかない日は電車、資材を持っていく日はタクシーというのが現実です。都心を営業する営業マンで車移動をする業界自体珍しいと思われます。2.は営業車両非利用日の内勤日の設定がまず検討対象になります。既に数社の製薬企業では医療関係者、患者からの問い合わせ電話対応のオペレーターが自宅で勤務するシステムを構築しています。現在の発達したインターネット技術であれば、内勤作業や社内会議は車移動を伴う拠点で行うのでなく、各自宅及び自宅間で実施することで可能です。社内会議は直接顔を合わせてこそ話が出来るという風潮がまだありますが、本当に生産的な社内会議をしているかどうか?それは直接会わなければいけないか?その会議を直接会ってやらなければ本当に売上が落ちるのか?を突き詰めて考えれば、どうどうと実際に会わなければいけない、と断言できる人は少ないです。2008年度、このままガソリン高、東京都のCO2規制対策の本格化が始まれば製薬企業の営業スタイルは各社多かれ少なかれ影響を受けることになると考えます。また、この対策に関連したプロジェクトビジネスも増えてくることでしょう。
2008.01.04
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今年最後のコンサートとしてN響の第9を聴きに行く。年の瀬に第9を聴く習慣があるのは日本だけだそう。だが、この時期を逃すとあまり聴けないのも日本の実情だと思います。自分は第9を生で聴くのは初めてですが、色々考えながらも行ってしまいました。演奏は指揮|アンドリュー・リットンソプラノ|角田 祐子メゾ・ソプラノ|石津 なをみテノール|カン・ヨゼプバリトン|キム・テヒョン合唱|国立音楽大学正直言うと、合唱はともかく演奏はがっかりでした。トランペットがいけていない。音の外し、伸ばすところで安定して伸ばせない、などのN響らしからぬ演奏だったと思います。あと、第4楽章のテナー独唱のあたりでかん高い雑音が聞こえ、興ざめしてしまった。何の音だったのかは不明ですが、残念です。演奏はともかくも、やはり合唱の迫力はどんなオーディオシステムのCD再生よりも生が良い。合唱が始まった際、ホールの空気の流れが変わりました。本当に声の力か、吐き出す息の力か、はたまたエアコンの力かはわかりませんが、空気の流れが荒々しく変わったことを感じました。フルトヴェングラーのCDを聴いた時の感動は味わえませんでしたが、ちょっとした演奏の落ち度など覆す素晴らしさをベートーヴェンの第9は持っているとわかりました。今年1年は音楽鑑賞という趣味にとって自分はかなり恵まれていました。来年は今年よりも生を聞ける回数は少なくなると思いますが、可能な限りまた訪れたいです。
2007.12.27
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今日はふとした誘いから青葉台までコンサートに行ってきた。初めてのハンドベルアンサンブルのコンサートである。アンサンブルの名前は「きりく・ハンドベルアンサンブル」。ついこの間までアメリカツアーを行っていたらしい。自分は知らなかったがCDも出しており、TVなどにも出ている日本で最も有名なハンドベルアンサンブルと聞く。今日の演目はシルバー・ベルズ リビングストンアヴェ・マリア シューベルトプレイアデス舞曲集 吉松隆主よ人の望むの喜びよ バッハアヴェ・マリア カッチーニトルコ行進曲 モーツァルトずいずいずっころばし朧月夜 岡野貞一プリンクプランク ルロイ・アンダーソンアメイジング・グレイスクリスマス・メドレーオーホーリーナイト アダン6-7人でそれぞれ1-3個のベルを振り、それによって多重的な音の音色を作るので共演者同士の息の合わせがものをいう。自分が一番気に入ったのは「主よ人の望むの喜びよ」。途中で何回か旋律を変えていた。それをその変えを全員で合わせる難しさと、元々の曲がハンドベルに向いている気がする。一番しっくりした。拍手の多さではやはりトルコ行進曲が会場からは一番評価されたのだろう。曲のテンポが早いので、他の楽器のように早く多重な音を出し難いというハンドベルのかなり限界を攻めている気がする。実際、奏者の動きは他の曲よりも激しい。聴き終わった後には思わず拍手の手も激しくなってしまう。最後はアンコールの聖しこの夜。時期もあるかもしれないが、ハンドベルはこのようにゆったりと旋律が美しい曲に向いている気がする。会場を出るときには自然とクリスマス気分も盛り上がっていた。毎年、12月にコンサートを開いているそうだ。来年も機会があれば聴いてみたい。
2007.12.07
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去年の8月1日から色々な所(公共施設や鉄道駅)で配布されていたのですね。私的理由から知りましたが、自分の境遇が異なっていたら知ることなかったかもしれません。赤の他人がその方が太っているのか、妊娠しているかを識別できる唯一といってよいものです。妊娠後期や臨月ならまだしも、初期や中期では妊娠しているかどうかを見分けるのは難しいです。特に冬場は。妊娠しても仕事を続けられる会社環境が増え、辞めない人が増えてくると、通勤途中の妊婦の事故は多くなると思います。電車内で付けている方はまだまだ少ないです。と言うか、なかなか見つけられません。マークが小さいこともありますが。このマークを付けるのは女性にとってもちょっとした勇気がいると思います。それでも付けるのは、他の人に識別して欲しい、という意思表示であるとも理解できます。気付いた方は是非電車内の席を譲るなど、気遣って欲しいです。自分も極力気をつけようと考えてます。
2007.12.05
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7月にオーディオシステムを一新しました。スピーカー: Pioneer S-3EXアンプ: LUXMAN 550A MK2プレーヤー: DENON 1650AEケーブル : Kimber Kable バイワイヤリング(高音側:4PR、低音側:4VS)毎日のようには鳴らせませんが、そろそろ音もほどなくしっくりしてきました。S-3EXの特徴だと思いますが、音場が前に出て、透明感があるところ、臨場感に感動しています。特にボーカルや、楽器ソロの時が。また、SACDプレーヤーは初めてですが、音の密度の違いがCDによってははっきりとわかります。たぶん、一生に一度の買い物かもしれませんが、後悔していません。
2007.12.02
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この8月末、製薬会社外資のファイザーが日本法人のリストラを決行しました。全体で15%ほどの削減+名古屋研究所の閉鎖。営業社員も15%ほどの削減となったようですが、その売上目標値は変更なかったようです。これをどのように見るか、個人的な見解としては、・ リストラして売上目標を下げなくても大丈夫な状況であれば、経営層にとってこれほど楽なリストラはない。退職金上積みなど、その売上・利益規模からしたら大したことない。・ 15%は(決してその特定個人や集団でないにせよ)もともと余剰人員であった。・ おそらく15%ではなく、もう少し削減人員が多くても会社としてのパフォーマンスは変わらないだろう。・ ファイザーだけでなく、製薬業界は余剰人員が相当な数いる。また、多くの会社で営業関連の人員が減っても大抵の場合、売上・利益には大きな変化はない。・ 今後業界内での合併・吸収が進めば、更にその削減しても会社パフォーマンスに変化がない人員%は大きくなる。今、及び、これから日本の製薬業界で働く人々は相当な覚悟が必要であり、自分もヒシヒシとそれを感じます。
2007.09.16
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午後の部は以下の報告から参加;A-4. The Impact of a Diagnosis-related Group-based Prospective Payment Experiment: The Experience of Shanghai先進国、及び日本でもある程度普及されてきた医療費の定額払いの1つである診断群分類の支払体系。英語ではDRG/PPS(Diagnosis Related Group/Prospective Payment System)と言われ、日本ではこれに独自改良を行った上で2003年「DPC包括支払い」(DPC:Diagnosis Procedure Combination)を作成した。現在、今後も、DPC対応の病院施設、対象疾患は増加するだろう。US、UKではもうお馴染みの概念であるが、報告者からのレポートでは中国ではまだ実験段階であり、DRGを導入した際に医療施設がどのような行動を取り、どのような結果となるかの分析をしている。中国は日本のように皆保険ではない。USのそれに近く、所属する企業によって購入した保険に依存しそのカバー範囲は異なるし、人によっては保険に入らない/入れない無保険者が存在する。そのような国の事情がある中で、DRG/PPSを導入するとどうなるかを上海のある病院で数年・何度かに渡り実施した。その結論概要としては;・ 医療費の総額費用はあまり変化しなかった。・ 無保険者への費用転嫁が発生した(と思われる)。この実験には幾つかの限定がある。上海は中国の中でも特別な地域であり、特に病床の回転率が以上に高く(95%以上)、それは中国別地域(地域によっては60-70%台あり)とは条件が大きく異なる。また、実験を実施した施設は巨大施設とはいえ、1施設であり、対象疾患も10であったこと。この制約を考えると決して中国への一般論にはならないが、・ 中国でのDRG/PPSの実証研究は少ない。・ 途上国におけるDRG/PPSの実験自体が少ない(と言われている)。中では価値のあることなのだろう。これを日本に当てはめることは簡単には出来ないが、無保険者に対する転嫁がどのような仕組みで起こっているのか?には興味がある。患者への支払い要求額のトレンドを見れば、総論としては転嫁が発生していることは言えても、その転嫁が起こりやすい疾患や患者状態がどのようなものであるのかは明確にされなかった。本来、無保険者は一番価格に敏感なはずだ。その彼らに転嫁できるのはどのような仕組みがあるのか?そして無保険者に転嫁できるのであれば、皆保険である日本では(絶対に)出来るのであろう、と思ってしまう。日本ではDPC導入の話や範囲が広がった話は良くニュースでも発信されるが、DPCの導入による転嫁問題が取り上げられることは自分の範囲ではあまりない。皆保険である日本において費用の転嫁が発生しても転嫁された患者は気付きにくい。もちろん、レセプトデータはあるが、費用転嫁の分析まで電子化されていないレセプトデータが使えているのか?あれば確認してみたい。医療費抑制策の1つとみなされ(もちろん治療の標準化というより大きな目標もあるが)、期待と政策としても推奨されてはいるが、本当に「効果があったのか?」という点では日本での考察もそれほどではないのではないか、と疑念を抱きながら中国での話を聞いていた。
2007.07.29
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週末土曜日は医療経済学会の第2回研究大会に参加していました。会場は学習院大学、3部屋が用意され、同時に3つの報告がされていく形式。私は以下の報告に参加しました。B-1. 国民健康保険料の水平的不平等性B-2. 社会経済的階層による健康格差と老人保健制度の効果B-3. 戦後日本の医療制度形成過程に関する史的考察―GHQによる医療制度改革A-4. The Impact of a Diagnosis-related Group-based Prospective Payment Experiment: The Experience of ShanghaiC-5. 肥満治療コストを誰が払うか?医療ニーズ、政策リードからイノベーションをC-6. 特定検診・特定保健指導は医療改革となるか?C-7. 禁煙意志と時間・危険選好率現在、私的事情によって殆んど研究が進んでいなく、久しぶりにアカデミックなことに頭を使った状態でした。そんな中でいくつかのトピックは琴線に触れるものだった。何回かに分けてそれらの感想を書きたいと思います。----------------------------------------------B-3. 戦後日本の医療制度形成過程に関する史的考察―GHQによる医療制度改革これは東北大学の方の発表でした。おそらく、今大会の中で唯一の歴史研究報告だったと思う。医療制度にまつわる諸研究・報告はそのトピックが実際の大きな課題に直面していることから政策研究や、また数値的にも諸々のデータが入手可能なことから実証研究が多いように思われます。その中で、歴史研究はちょっと異質感が漂う。自分の大学院での修士論文はUKの経済学者ジョン・ヒックスの学説の変遷を辿る史的研究だった。ヒックスは代数レベルでの一般均衡理論を打ちたて、その後その数学的な研究から離れ、経済の動態に興味を持ち、最後には経済史の理論に傾倒した近代経済学を作成した一人と言って良いでしょう。実証研究が、時に説得力が高く、誰もが納得する情報を提供できる一方で、その研究が大きな何かの非常に瑣末な1部分をしているようで、何をしているのか、何のためにやっているのか疑問に感じてしまう。少なくとも自分には。学部生の頃、マックス・ウェーバーの『職業としての学問』を読んだ時、まさにそのことが書いていたことを思い出す。一方で、史的研究は何かを証明することは難しく、大風呂敷になり過ぎてしまうが、やっていると「理解」を促進したり、植え付けてくれる。その「理解」というのは、この研究対象が何故そもそもそのような状態になってきて、今そうなっているのかを教えてくれる(感覚がする)。そんな訳で、自分としてはかなり親近感と期待を持ってこの報告に参加させてもらった。コメンテイターの方も同じことを指摘していたが、残念ながら今回の報告は史的研究が陥りがちな大風呂敷になり過ぎて、全体を通して何を言いたいのか伝わらなかった。題材は面白いが、これではちょっと論文としてどうか?あと、プレゼン資料の作り方、パワーポイントの作り方が非常にお粗末。これが社会人のプレゼンだったらきっと上司は怒るし、クライアントは寝てしまうだろう。だが、最後に中医協のメンバーであったある方が質問をした。「日本のほぼ全ての医療制度は医療法に縛られている。何をするにも結局最後は医療法との合わせが必要になる。そしてこの医療法がGHQによって作られたのか?本当のところどうなのか?」もちろんだが、答えは謎。形式的には医療法は日本国の議会において日本の議員によって提案された。だが、当時多くの立法がそうだったように原案をGHQが作成し、それを微調整して国会に提出されていた例はある。医療法についても、それを臭わせるフシはあるが、明確な証拠はない。例え医療法がGHQによってフレームワークが作られたとしても、今の医療制度がそれによって良くも悪くもなることはない。あくまでも、その疑問や課題とは、日本の医療システムがどのような流れの中で形成され、今に至っているかの「理解」の一助にはなるが、それ以上の役割を果たすかどうかはわからない。だが、そんな疑問を持つ人が世の中にはいるし、その疑問が重要であることを認識している人がいることを確認できたのは、個人的に非常に嬉しい体験だった。
2007.07.22
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昨日は乃木坂、五反田、原宿とカーナビのない車でヒイヒイ言いながら、都内をドライブしていました。変わった曲を聴きたいなーと思い、手に取ったのが渡辺美里の94年のアルバム「Baby Faith」。高校・大学と渡辺美里(の曲)が結構好きだった。だが、大学卒業してからは聴かなくなったので、これが彼女の購入した最後のアルバム。当時、このアルバムの最後に入っている「I Wish」という曲が大好きだった。作詞:渡辺美里、作曲:小室哲哉という黄金パターンだが、ノリが良いわけでもなく、テンポが良い訳でもない。渡辺美里の曲の中でどれほどの順位に入っているかは知らないが、自分はその詞に強く魅かれた。胸にキュンとくる(久しぶりに使ったこの言葉!)、何とも言えない寂しさを持っている。カラオケで歌ったら、他の人にひかれそうな位に。その曲を大音量で一人車の中で聴く。昔の自分の判断は正しかったと思えるように、未だにジーンと来る。こうゆう曲って、誰もが1曲くらいは持っているよね。
2007.07.09
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最近、以下の記事が出ました。------------------------------エムスリー、オアシスと資本提携 医療情報サイト運営のソネット・エムスリーは、健康関連のフリーペーパーを発行するオアシス(名古屋市、五十川雅規社長)と資本・業務提携した。オアシスの発行済み株式の2%弱を取得。エムスリーが製薬企業から受注する病気の啓発情報の提供などにオアシスの媒体を活用する。 エムスリーは、製薬企業が取り組みを始めた処方薬の消費者向け直接広告(DTC)の媒体として、オアシスが発行するフリーペーパーなどを利用する計画。------------------------------Virtual MRによるeDetailingを武器に成長してきたソネットM3。日本ではCareNetと双璧ですが、実質上M3の一人勝ちと言えます。しかし、その電子の場でCompetitive Advantageを確立してきた会社がフリーペーパーの会社を買収?eDetailingは曲がり角に来ていると思われます。Virtual MRによるeDetailing、動画によるPromotion資材、インターネットアンケートやリアルMRへのフィードバック。アイデアの1つ1つは素晴らしい物がありますが、Push型媒体の弱点でもある「利用する製薬会社」が多くなればなるほど顧客医療関係者には情報過多になり過ぎて、疎まれる。次第にリーチの割合やインパクトは低くなる。リアルの場で起こったSOV(Share of Voice)が電子の場でも起こった結果、リアルと同じように顧客離れを起こしつつある?と感じるのは自分だけでしょうか。
2007.07.06
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先週末、知り合いの紹介で杉並公会堂のコンサートに行くことになった。演目はリスト 交響詩「前奏曲」プッチーニ 歌劇「トスカ」ハイライト久しぶりにオペラを聞いた。テノールとソプラノ、良かったー。今回はタダだったけど(花代はかかったが)、次回有料でもオペラに行きたくなった。でも日本でのオペラ公演って高い!これでしばらくクラシックのコンサート巡りは夏休み。これからの季節はやっぱりJazzかな?
2007.07.03
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本日は巨匠アシュケナージの指揮と清水和音のピアノだからか、そんなにメジャーではない演目なのにNHKホールはほぼ満杯。今シーズンこれが3回目だが、おそらく一番客が入っているのではないだろうか。演目は ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30 (ピアノ:清水 和音)チャイコフスキー/交響曲「マンフレッド」作品58と、特に2曲目はメジャーではない。ラフマニノフのピアノ協奏曲は2番が有名で、自分も大好きではあるが、3番は2番があまりに有名なために影が薄い印象が強い。また、チャイコフスキーの交響曲も正直あまり演目としてコンサートで出すことはないのでは。自分の中でもチャイコフスキーはバイオリン協奏曲やバレエ曲のイメージが強い。そんな中、ラフマニノフの第二楽章のソロ、第三楽章のオケとの調和は素晴らしかったし、マンフレッドの第四楽章も合わせの上手さが光っていたと思う。N響って出だしや停止を同じ楽器が同時に行う際、本当に何のことなくそれをやってしまう。N響はこれで今シーズンのAプログラム定期演奏会は終了。来期は年間会員になってしまいそう。
2007.06.23
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今日はどうしても書かなければいけないメールがあった。
2007.06.23
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今日はN響プレミアムコンサートでオペラシティに行く。演目は全て指揮広上淳一でサン・サーンス:サン・サーンス/組曲「動物の謝肉祭」サン・サーンス/チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33サン・サーンス/交響曲 第3番 ハ短調 作品78というラインナップ。ソリストとしては、[ピアノ] 児玉 麻里[ピアノ] 児玉 桃[チェロ] 藤森 亮一 [オルガン] ギラン・ルロワというこれも特にピアノには目を見張る演者が揃っている。しかし、期待の児玉姉妹は動物の謝肉祭だけではちょっと物足りない・・・。ソロを見せるような場面もほとんどないし。せっかく出された料理は美味しいが、あまりに量が少なくて不満が残った感じ。想像よりもしかも両名とも美人だったし。もっと見たかった。いや、もっと聴きたかった。しかし、そんな鬱憤をチェロが吹き飛ばしてくれました。チェロ協奏曲第1番。こんなに上手いチェロは実演で初めて聴いた。自分はチェロは好きなので、パブロ・カザルス、フルニエ、Jデュプレ、マなど結構CD持っているし聴いているが、それら名盤に全然引けを取らない。いや、こちらの方が上では。しかも、藤森亮一は自分の高校時代の物理の先生にそっくり!最後の感想は余計かもしれないが、本当にこれ一曲で聴きに来た価値があった。最後のSymphonyはオペラシティのオルガンを活かした、かつ、N響の質の高さを見せた秀逸の演奏となった。この組み合わせはなんと最適なことか。今月3回目のコンサートですが、非常に満足度の高いものであった。サン・サーンスの明るく、趣向を凝らした音楽を聴くと、本当に音楽って楽しいなー!と思える一日でした。
2007.06.07
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昨日に続いてコンサートに。今日は神奈川県立音楽堂に神奈川フィル金聖響指揮の演奏を聴きに行く。国際芸術フェスティバルの一環で「クラシックな休日を」と題されたコンサート。曲目はベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」ブラームス 交響曲第1番 第2楽章ベートーベン 交響曲第7番 第1楽章ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲ベートーベン ピアノソナタ「悲愴」第2楽章 ハーン・エミリーガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー 山下洋輔見てわかる通り、のだめカンタービレで出てきた曲のダイジェスト版。でも、短時間で色々な曲を聴けるので、こういったコンサートはこれで良い。今日のメインは金聖響の指揮と後半二人のピアニスト。ハーン・エミリーは若干中学2年生だそう。神奈川県のコンクールで何度か良い賞を取っていることが配られた解説に書かれている。うーん、中学生・・・。若いので、凄いテクニックで来るのかと思いきや、意外と情感を醸し出す弾き方をする。でも、テクニックの方はまだまだこれからなのだろう。今後5年後とかに大化けするかもしれない。で、トリの山下洋輔。やってくれました。暴走と言うか、何と言うか。しかし、ピアノ弾いてて楽しいのでしょう。見ててこんなに楽しそうにピアノ弾く人もあまりいない。で、見てる方も楽しくなる。ちょっとタッチが間違ったり、など別に気にすべくもない。そう、彼のラプソディ・イン・ブルーはブルーではなく、オレンジ色。ジャズを表すブルーでもなく、でもピンクでもなく、赤でもなく、自分はオレンジを連想した。もうおじいちゃんの域だが、まだまだ頑張って欲しい。それで楽しそうな演奏をいつまでもして欲しい。でも、指揮者の金聖響さんと神奈川フィルの皆様、お疲れ様でした。合わせるの大変だったと思います。
2007.06.03
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今月6月はコンサート強化月間となりそうなくらいに行く予定。それがまた忙しさに拍車をかけています。そのトップバッターとなった2日はN響定期演奏会:尾高忠明指揮のブルックナー/交響曲 第8番 ハ短調(ハース版)。曲が約80分、フィナーレ後の拍手喝さい時間を入れると90分。休憩なしの1演目演奏。実は恥ずかしい話しだけど、ブルックナーを初めて聴いた。何故か、CDも持っていない。色々な本や雑誌での評価は知っているが、モノを聴いたことがなかった。自分が参加したクラシックコンサートで、これだけの大規模なオーケストラ編成は初めて。この曲を家でCDで聴いても、相当な設備がなければこの迫力は出ないのだろう。生で聴けて良かった。ただ、曲自体の理解と言う点では、現在消化不良中。主題の理解や浮かんでくるイメージや風景などが明確に自分の中で醸成されていない。確かに曲自体の凄さやN響の上手さはわかったが、この曲の理解という所にまでは自分は至っていないよう。今度、オーディオシステムを一新するので、その際にCDも購入し、再度挑戦したい。
2007.06.03
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30日、31日と中外製薬の株価下落が連続で発生。特に今日は日経平均が200円ほど上げている中での下落は目立つ。30日は7.09%のマイナス、31日は5.15%のマイナス、この2日間で2820円から2485円まで落ちた。投資家の中には相当な損失を被った人いるだろう。原因は、1.アバスチンの収載された薬価が市場想定よりも低かったこと。2.エポジンの競合品であるキリンのネスプの収載薬価が低い=エポジンのシェア低下が予想されるから。アバスチンの薬価は、100ミリグラム5万0291円、400ミリグラム19万1299円。これは海外平均価格の25%安、市場予想の28%安だそう。以前から、アバスチンの高価格は海外でも社会問題になっていた。自分も前に一度東大公開講座での話題として日記でも書いたことがある。結果的にはアバスチンを望んでいた患者に取っては福音となるような薬価だ。高薬価のために、抗癌剤治療を選択できなかったり、途中で止めざる得なくなる患者の発生リスクは少なくなったのだろう。一方、今日はWBSでステントなどの一部医療器具が日本で全く作られない状況がレポートされていた。海外メーカー品ばかりで、日本の製造業が作らない、と。作らないのは作る技術がないのではなく、医療器具も医薬品と同じく承認・認可が必要であるが、その承認プロセスを通すのに時間がかかるのと、コストがかかるため、またそれに対するリターンが少ないために、メーカーが作ろうとしない情況が描き出されていた。同じ事が医薬品についてもある程度言える。需要側である患者にとってと、供給側である製薬会社・医療器具会社にとって、日本での価格は最適な均衡点に取られているのか?薬価制度がある不完全市場において最適な価格などを考えることが時間の無駄なのか?今回のアバスチン薬価収載は少なくとも、製薬企業や医療器具会社及びそれらの会社への投資家には、このマーケットの将来に不安を感じるイベントであっただろう。
2007.05.31
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GW明けから、中国語学校に再び通い始めました。運良く(悪く?)、久しぶりに再開したクラスは生徒が自分一人のみ。忘れかけている中国語のシャワーを浴びました。その中のトピックの一つ。老師曰く、今年は金豚の年なので、中国ではベビーブームになるのではないか、と。今年の干支はイノシシ。しかし、猪という漢字で表すのは中国では「豚」に当たる。中国から干支が輸入される中で何でかはわからないが、日本では豚ではなくイノシシになったのだろう。自分の写真が豚なのも、自分の干支が「猪」だから。中国では「猪」は運が良いらしい、そして結構人気のある干支だとか。かつ、中国の暦の中には5年周期の干支のようなものもあるのだそう。火水土金とか。今年はその「金」の年。よって、2つを合計すると「金猪」になり、これは60年に一度訪れる非常に幸運でお金持ちになれる年である、と。だから中国ではそんな超ラッキーな年に子供の生まれ年を置きたい親が沢山いて、頑張って生むだろう、と。いやー、本当かどうかはともかく、自分今年はラッキーそうです。
2007.05.21
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カナダの歌手Joni Mitchellの歌。今日は土曜日だが、用事がありプラプラと新宿を渡り歩く。4月なのに汗ばむ陽気。用事も済み、帰りは西武新宿駅から帰ろうと思ったが、ただ帰るのが勿体無いくらいの天気。駅にあるセガフレードでアイスコーヒーをTake Outし、あえて各駅停車に乗る。一車両に10人くらいしかいない中、南側のシートに座って荷物も自分の隣におく。光が満杯になるような車内で、Joni Mitchellを聞く。自分のiPodには"Blue"と"Both Sides Now"2枚のCDが入っている。A Case of Youはどちらのアルバムにも入っているMitchellの曲の中でたぶん一番好きなもの。かつ、最初に出したBlueの中のではなく、円熟したBoth Sides Nowの歌い方の方が。Both Sides Nowの方がちょっと雰囲気が暗いかもしれないが、自分の好みだ。人は少ないが光が充満する車内で、冷たい珈琲を飲み、うっつらうっつらしながら、聴く。何てことない行動だが、満足感の高いちょっとしたローカル線の旅のよう。
2007.04.14
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今日は初めて医療施設開業の内覧会に行ってきました。この間勉強会後の飲み会で知り合った先生からお知らせのメールが来たので。場所は「メディカルモール たまプラーザ」。概観は一度見る機会があって、綺麗なところだなー、という感想はあったのですが、今日見た内装も凄い。特に中を見せてもらったのは、歯科、婦人科、薬局の3箇所。どこも内装のデザイン性が高く、顧客フォーカスの機能性を持ち、治療を受ける際の心地よさを考えた設計になっている。医療施設の近未来を描いているようでした。少なくとも、我が地元にこのような医療モールどころか、施設は1つもない。立地環境であるたまプラーザという場所柄も、このモールの雰囲気をUpしていると思う。東急が開発をした整った町並みと未来性の高い環境とマッチしている。同じ治療で診療費を変わらないのであれば、当然このような場所で受けたい、と思うのはどのような患者も一緒だろう。色々考えさせられた一日だった。勉強になりました。
2007.04.08
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今日はN響定期講演会のプログラムAに参加。演目は、ハイドン/交響曲 第55番 変ホ長調 Hob.I-55「校長先生」プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19ドヴォルザーク/交響曲 第8番 ト長調 作品88指揮:マティアス・バーメルトヴァイオリン:ドミートリ・シトコヴェツキ(プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番のみ)ハイドンの「校長先生」は今回初めて聞いた。N響の上手さはわかるが、曲自体はちょっとつまらない。ドヴォルザークのSymphony#8はよく通勤で聞いている。Kubelik指揮、ベルリン・フィルハーモーニーのものを。CDとは違った迫力はさすがだ。で、今日のハイライトはプロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番。シトコヴェツキがソロをする。自分は普段はChung Kyung Wha演奏のCDを聴いている。シトコヴェツキには悪いが、やはり自分はChungの方が好き。Passionが違う!年齢もあると思うので、致し方ないところあるが。閉演後にNHKホールを出ると小雨が降っている。急いで入ったフランス料理屋がこれまた絶品!音楽、料理とも非常に高レベルなものを堪能できた至福の1日だった。
2007.04.07
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韓国人、インド人、イギリス人との売上データのMonitoringの続き。---------------何故、諸外国のMRは毎日売上データを見る必要がないのか?それには色々な理由があるが、大きな理由としては2つあると思う。1つは処方箋データの有無、もう1つは製薬会社と卸との関係。特に後者については、非日本人に説明するのは非常に困難だ。US、Canada、ヨーロッパ諸国では医師が処方した処方箋データを製薬会社は入手できる。一方で日本は取得できない。いや、正確に言うと、取れるデータ範囲が広いのと極端に少ない、というのが正しい。WalmartやIMSからXX%の処方箋データが取れるのと、単独薬局チェーンから市場全体のX%しかデータが取得できない環境の違いがある。US、Canada、ヨーロッパ諸国のMRにも目標値はあるが、それは医師の処方に依拠したものである。そのため、医師の処方傾向を追い、それが彼の販売製品からもっと処方されるべきGAPがあれば、そのGAPを分析しながら医師の処方傾向を彼からみて適切にしようとする。しかし、処方傾向はそんなに直ぐに変わらないし、短期的に売上をしのぐ方法がない。何より処方箋データの更新タイミングは約3ヶ月と言われている(国によって異なる)。よって、彼のPDC(Plan, Do, Check)の中には毎日売上データを見る必要がない。処方傾向と、個々の医師の処方条件とGAPの差、そのGAPをどのように説明・説得するかがMRの考え、実践すべきことだ。しかし日本のMR、特にGPや一般的な薬剤を担当しているMRは状況が異なる。あまり書きたくないので大きく省略するが、MRは医師の処方傾向を直接知らなく、操作することもできないが、医師に説明しなくても彼には売上を変化させられるよりイージーな選択肢がある。それが卸の対策であり、この卸の対策をするために多くの製薬会社では毎日売上データを更新し、そのデータをもとにMRが卸にプレッシャーをかけるように仕掛けている。日本における製薬企業と卸の関係は非常に不思議だ。本来、売り手(製薬会社)-買い手(顧客)の関係なのだが、単純にそう言えない。より、運命共同体に近いところがある気がする。例えば、卸会社でのMRの行動も、この業界を知らない人から見たら、奇妙の一言だ。製薬会社のMRは朝卸の事業所に行って卸の担当の人と会ったりするのだが、その卸の事業所の会議室で製薬会社MR同士で会議をしたり、自社のPCなどをひろげて作業をしたりする。もし、普通の顧客先企業に業者が来て、かってにOpen Spaceで会議をしたり、PCひろげて作業などしようものなら、その業者は出入り禁止になるはずだ。だが、この業界は違う。売上データのCyclingの違いの裏にはこのように各国でのBusiness Processや市場環境の違いがベースになっている。システムのFunctionの違いというのが、より根深いところにその源泉がある、ということを改めて思い知らされる瞬間だ。そして今回の場合、その原因の源泉が日本における製薬企業のポジションがまだより理想から遠いことを実感される機会であった。
2007.04.02
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韓国人、インド人、イギリス人との話の続き。今回は売上データのMonitoringについて---------------製薬業界においては、売上のことを「実消化」と一般的に言う。この実消化をもとにMR毎、営業所毎、支店毎、製品毎の目標値が定められ、日々この数値を達成するために会社は努力をしていく。この「実消化」という名前が曲者で、実の所全く消化されていない金額なのに、こんな名前を付けていたりする。製薬業界にとって本当のところの、売上を正確に測るのは難しい。ましてや個々のMRにとってはなおさら。実消化の定義は会社によって違いはあるが、多くの企業で「薬価×販売数量」である。薬価は定められた金額であるが、薬価そのものの値段で販売している製薬会社は普通ない。(卸毎の)割引率や販売数量に伴うマージン、季節プロモーションなど様々な要因で薬価よりも割引された値段で実売されている。一方で、MRは表面上は営業ではなく、値段交渉もできないことになっているので、実売価格ではなく薬価をベースに会社は様々なKPI項目を定時する。内資製薬企業で実売値をMRに開示しているところもあるが、数は少ない。この実売価格というのも難しい。販売数量に伴うマージンなどが典型例で、あるタイミングでは正確な値段が付いていないから。また、商習慣上、卸から製薬会社には返品がいともたやすくできてしまうので、年度締めの翌月に大量の返品が来るというのは程度こそ酷くはなくなっているらしいが、昔からあること。この年度切替の際に前任者が不当な売上を前年度に付け、翌年度に後任者がその返品の責任を負わされ、目標実消化に対してマイナスからスタートした、という苦労話は山ほどある。ちなみに、この売上データはJD-NETという卸のコンソーシアムから各社はデータボリューム単位で購入している。他にNHIというコンソーシアムもあるが、これがカバーしている範囲はわずか。ちなみに、コンソーシアムに加入していない卸もいるので、100%の売上データをカバーしている訳ではない。かつ、それらのデータも卸が扱える薬局や院内処方先までのデータであり、院外処方の増加や病院側の共同購入によって、本当の処方先のデータはかなり少ない。このJD-NET/NHIなどからのデータを製薬会社は実消化システムで受け取り、各社のマスタデータなどと組み合わせたり、「按分」と呼ばれる処方先の指定をして、社内で使えるデータに変換をする。実消化システムで最もメジャーなパッケージソフトウェアは日本ユニシスのものである。さて、上記が日本の製薬業界における売上データの前提だが、本題の話の前に1つの話を。かつて、自部門の同僚がカナダで1年間勤め、そこでMR同行をさせてもらったらしい。カナダでも営業支援システムはあり、売上データや処方データを確認しながら営業活動に役立てている。その同行させてくれたMRと売上データのMonitoring Cycleについて話をしたそうな。日本では毎日この売上データをシステム処理して、MR/DMに提示し、利用している説明をした。すると、そのMR曰く、「何故売上データを毎日見る必要があるのか?何に使うのか?」という質問を真剣にされたそうだ。ちなみに、毎日売上データを処理する、ユーザも見て利用する、という行動についてはその同行MRだけでなく、他カナダ本社の人にも理解されなかったらしい。そして、今回のEUとの話でもこの点は出た。やはり、理解されない。と言うか、理解する必要は彼らにはない。我々日本のマーケットが余りに特殊なことをしているのだから。本当に。個人的には本当は「特殊」という単語ではなく、「馬鹿げた」という表現を使いたい。日本で製薬会社に勤めている人は会社によらず、この点を疑問に思う人はあまりいないはずだ。だが、我々は本当に特殊な環境にいる。続く
2007.04.01
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韓国人・インド人・イギリス人とのSFAの話で出てきたCoachingの続き。-------------EU統一システムのCoaching Functionで最も強調されていたのが、DMによるMRの稼動データの分析だった。Plan/ActualのGap分析、ターゲット施設/Drへの稼動頻度とその目的達成度、かつ、それらの施設/Drの処方箋状況(処方については別トピックとして書く予定)。自分が感じたのは、ここでのDMの役割は、マイクロマーケティングの分析者とそれをベースにしたMRの行動分析、かつ、それらをMRに伝えていくメッセージング。弊社Japan Officeにおいても、かって顧客訪問の計画性とその実施率に執着をした時期があった。しかし、それはいつのまにか薄くなり、今となってはあまり言及していない。その大きな阻害要因が「だって計画通りにDrになんて絶対会えないから」という理由。確かに、アポイント制が浸透していない日本においては「何時何分に会います」という計画実行は難しい。しかし、表立っては言わないが、優秀と言われるMRほど計画が緻密であり、計画にほぼ近い形で訪問をし、かつDrにも会っていることは多くの人がわかっている。よく考えれば当たり前で、各MRの割り振られた目標値って、無計画に達成できるほど甘いものではない。かつ、処方傾向を変えていくのは3ヶ月や半年くらいのスパンが必要。大学受験でもその日その日、自分のやりたい勉強や得意分野だけを勉強している学生が合格しないのと一緒。だが、それを大多数の人に適応しようとすると必ず上のようなNegativeな反応がある。EU統一システムのフォーカスポイントはこの計画性に対する執着から始まる。考えて見ればしごく当たり前のことだ。例え売上が達成したとしても、自分の立て、実施した計画へのフィードバックがないと、「何かわからないけど上手くいった、ラッキー!」で終わってしまう。計画の立案、実施、効果入力、測定、DMとのMonitoring/Coachingを通して、次の計画・実行の精度を高めていく。この当たり前のPDCサイクルをちゃんと時間とシステム投資をかけて実施していこう、というのが、何度も言うが、当たり前ではあるがこのシステムコンセプトの凄い所であり、かつ、それをちゃんと時間をかけてDMが実施しているところ。DMが時間をかけてCoachingをする、というのがちゃんと実現できているのは、おそらく文化的な背景もあると思う。Communication/Information Shareという分野において、ヨーロッパ文化は一日の長があるのではないだろうか?また、弊社だけの状況かもしれないが、このデータ分析やある意味そのような地道な作業に時間を費やすのが、営業社員体質と合っていない点もある。新人MRに対するDM同行の回数や時間を見ると、少なくとも何かを伝えなければ!という意気込みとやる気はあると思われるから。それが同行時の顧客対応という直接のSellingスキルに偏ってしまうのかもしれない。あとは顧客訪問の回数も関係している。アポイント制によって1日に3人のDrとしか会わないとしたら、その3回に対する計画・準備、その一回のCommunication内容、自己反省は、1日に10-15人くらいと会い、とりあえず会ったら世間話や趣味話から攻めてみよう、というスタイルの営業マインドとは根本的な差異があるだろう。医者側でも2-3ヶ月に1回くらいしか訪問できないMRに対する聞きたいこと・確認したいことの要望・要求は、週に1・2度は何か顔を出すMRへの要望・要求とは絶対に異なっているはず。それが計画へのこだわりとして現れる、と背景となる市場状況、医療制度について会話し、自分の知識を貼り合せていくことで想像できていった。CoachingというFunctionをシステム的に同じように作ることは別に難しいことではない。しかし、その根本にあるBusiness ProcessとMarket Environmentが異なるので、結果を同じように出すことは不可能だ。社員一人一人の意識・行動が変わることが前提であり、かつその変化が会社として利益につながる、という根拠が共有されて初めて実現が出来る。日本の将来の製薬会社のポジショニング、医療という市場の変化を考えた際、我々が行く道の数歩前をEUの統一システムは行っている。しかし、その道は遠いなー、というのが正直な感想だ。
2007.03.31
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今日は例の会議は私は出なかったが、仕事後の飲み会には参加。韓国人、インド人、イギリス人そして来月から自部門のVPになる現在中国にいるVP(インド人)らと共に西新宿の某和食飲み屋で一杯。一人のインド人抜かして全員上手く箸を使いこなせた!しかし、日本における製薬企業もこれから様々な人々・人種が入ってくる。確実に。なぜならハードルが低いから。Returnとなるサラリーがこれだけ良いし、研修に時間もお金もかけるから、ちょっと日本語喋れる人は非常に魅力と考える。看護士や介護士が諸外国に門戸を開く以上に製薬企業(MRを含め)は絶対的にハードルが低いことを我々働いている日本人は認識すべき。今日、強く感じた。
2007.03.29
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今日も昨日の続き、韓国人・インド人・イギリス人とSFAの話を続けた。今日面白いことがいくつか出たが、トピックを一個に絞って。-------------Coachingというと何を想像します?「DM同行」と直ぐに連想が付いたら、立派なThe Japanese Pharmaceutical Companyの一員なのだと思う。各言う自分も半分くらいそうです。DM(District Manager)によるMRへのCoachingはどこの国にでもある。Coachingという名で何をしようが、少なくとも題目はある。Job Discriptionにも大抵書かれているだろう。しかし、Coachingという名で実施されているのは、多くの場合DM同行という顧客への同行訪問であり、彼/彼女のDetailingスキルやDr/施設に対する攻略度をチェックし、DMがMRの修正を行う。あと、移動中の営業車の中でそれ以外のより一般的なことも話すだろう。これはこれで別に問題ない。価値あることだと思う。特に新人MRなどへは。EUの統一システムの話題として、このCoaching Functionがあがった。日本の既存システムにもDM同行をサポートする機能はある。そのCoaching Functionの話が始まった時、自分も含め全員がDM同行機能の説明だと思ったはず。しかし、統一システムに同行訪問をサポートする機能はあってもCoaching Functionとは別であり、純粋にCoachingのための機能であり、それがDefaultで4時間の1 on 1ミーティングが前提であると聞いた時、正直ショックだった。次に疑問がよぎった。システムだけじゃない?現実にはそんなことやられていないのでは?と。しかし、ここを深く聞いていくとBusiness ProcessとしてのDefaultであり、DMの稼働時間の内のXX%が各国で決められており、ActualとしてもEU各国の平均は大体20~30%が使われていると説明を受けたら、更にショックだった。続く。
2007.03.28
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今週、ひょんなことから韓国人、インド人、イギリス人とずっと会議をしています。様々な国のOfficeから人が集まってる。各国での次世代SFAの話であるが、EUはヨーロッパ統一営業システムを作ったそうな。すげーなー!さすが通貨統合を果たした国、営業システム統合も何のそのなのでしょう。しかし、一番興味を引いたのは彼らのあるビジネスの部分。GP/HP Physicianに対するCallの計画、入力の仕方が非常に丁寧だ。だいたい、弊社のUK平均では一日に2・3人のPhysicianに会うくらいだそうだ。だからSFA上も、Call前の準備、Callした際のMaterialの利用したものの指定とその効果、次回アポイント日付、次回訪問目的をそのCallの報告中に入力する。凄く丁寧!というかこれが普通の営業なのだろう。UKのMR数は2006年現在約5,000人。日本のMR数は55,000人。人口は2倍しか違いがないのに、MR数は11倍。果たしてこの差は・・・。一概にこの構造は製薬企業の所為とは言えない。企業である以上、法律に違反しない範囲での営業活動をするのは株式会社として当然と言えば当然なのだから。営業社員を増やせば売上が上がる、あるいは上がると思われる市場自体が問題だと思う。医療制度を、例えばGNPに対する医療費の割合で見るとUKと日本は非常に似ている。しかし、現実を見ると個別の場面では多くの差異を見出してしまうのが現実。もちろん、UKばかりが良いのではない、患者の観点から言うと自分は日本の方が良いと思っている。
2007.03.27
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【改革の理論的背景】NHSの予算問題を解決する上でいくつか選択肢は論理的にあったと考える。 INPUT(予算)を「増やす」、「維持する」、「減らす」。 OUTPUT(医療サービス)を「増やす」、「維持する」、「減らす」。 この3×3の9つのパターンが考えられる。INPUT(予算)を増やすためには(タバコやアルコール類など健康にNegativeな要素を持つ生産物に対する医療用の)目的税の導入や、一般的な増税、その他の一般財源をNHSに移すこと、もしくは患者負担増も考えられる。しかし、目的税の導入は今の日本でも実施されていないように、財源の不安定さや、その製品を販売している生産者及び愛用している消費者には受け入れられにくい。経済危機を何とか乗り越えたUK国民全体に対する増税や一般財源の削減はよりその実行は難しい。患者負担増も1988年11月の医療法改正(1989年施行)によって眼科、歯科の検査費用が有料化され、処方箋料も引き上げられた。無料医療の大原則を守ろうとすれば患者負担はこのくらいが限界であろう。現実を見ればわかる通り、予算を増やすことは不可能に近い。また、マーガレットはじめ多くの識者はNHSが効率的にならない以上、予算の増加は焼け石に水だと思っていたこともある。 医療サービスに対して国民が期待するレベルに達していない状況でOUTPUT(医療サービス)をこれ以上減らすことを宣言するのもこれまた困難だ。かつ、財政危機の中、根拠なくサービスを増やすということも簡単には言えない。結局、INPUTを変更することなく、OUTPUTも減らさず、共に維持しながらより効率的にする、という選択しかなかったのであろう。 しかも、諸外国を見渡してもこれだけ低予算で医療サービスを運営しているのはUKぐらいであった。現在のUK医療OUTLOOKは「その2」で表したが、この状態は実際に長い間続いている。低予算(INPUT)でそこそこのサービスを実現できていることは、UK、日本共に誇れる点であると個人的に思っている。この後の1992年、既に大蔵大臣を去っていたNigel Lawsonは、フランス、US、ドイツと諸外国の研究をしたが、どの国もUK以上に財政的に困難な課題があり、自分達が諸外国から学ぶのではなく、自分達がまず自分達の方法を試してみなければいけないことを告白している。 そのような検討をへて"Working for Patients"は発刊され、内部市場の導入が始めて政府のPaperから現れた。 1948年、世界で最初の無料医療という前人未到に乗り出したNHSは、内部市場というまた誰も参考にできない前人未到に乗り出そうとしていた。 ただし、内部市場の概念自体は1989年に初めて作られたものではない。この概念はUSの経済学者エントーベン(Alan Enthoven)が"Reflections on the Management of the NHS"(1985年、Nuffield Provincial Hospitals Trust Occasional Papers)の中で提案したものだ。この内部市場の概念はその後右派系のシンクタンク「the Adam Smith Institute」や「the Centre of Policy Studies」で発展され、これを積極的に"Working for Patients"の中に取り入れたのはKenneth ClarkとJohn Majorだった。----------------------------------------------First Published 2006 Sep 3
2007.03.25
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メディエンス社が主催するMBA(Medical Brain Associate)交流会、今回3回目の参加となりました。今日は委員長のリスクマネジメントの講義が。私はPMP(Project Management Professional)を目指す者だし、実務としてもプロジェクトマネージャーをしているので、その重要な要素であるリスクマネジメントにはちょっとした興味がある。PMI(Project Management Institute)が提供するPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)の中には幾つかのManagement分野が束ねられて、PMが構成されている。Risk Managementはその重要な要素。それなりにボリュームがPMBOK上も割かれている。今日のリスクマネジメントはある意味純粋なリスクマネジメント。PMに活かせる部分のリスクマネジメントではなく、RMを追求した中での話し。それゆえに、リスクマネジメントの中でも様々な応用分野毎に分科会みないなものや資格も別れているのを知ったのはちょっとした驚き。PMBOKは基本的にどの分野でも通用するルール、定義、法則性を追及する。そのためかはわからないが、その応用分野まではPMBOKは口を出さないし、適応分野によるPMBOKの修正は一切言及なし。実務感覚的には、その業種や適応プロジェクトの形態でPMの仕方も変わるはずだが、そこまでには至っていない。リスクマネジメント協会では、例えばメディカルリスクマネジメントという個別分野が確立されているのはちょっと驚き。PMIより進んでいる?いずれにしても、良い刺激になりました。
2007.03.24
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自分の留学先の学食では6元(約90円)でした。今日は、中国語学校の日。そして3回連続で老師とマンツーマンに。この学校大丈夫かいな?で、今日は何とテキストを1行も進めることなく1時間半が終わった。ずっと、世間話を老師としていた。老師の出身大学は北京師範大学。自分の留学先は北京外国語大学。チャリで20-30分くらいの距離。今日初めて知りました。で、何故か学食の話に花が咲く!老師の在学は98年から02年。自分は06年。少なくとも4年の隔たりはあるが、色々なGAPが話していると出てくる。老師の学生寮の部屋は8人部屋だっただとか、学食へは全員自前の食器を持っていかなければいけなかっただとか、ICカード式の食券はなかっただとか。一番盛り上がったのは、自分の一番の好物だった牛肉麺。自分の時は6元(90円)だったが、老師の時にはせいぜい3元(45円)だった、と。その値段の高い安い。外食ではどうだとか。王府井ではどうだったとか。あっと、いう間の1時間半でした。
2007.03.14
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今日は横浜にある神奈川県民ホールに神奈川フィルハーモニーの定期演奏会を聴きに行った。演目はShostakovichのヴァイオリン協奏曲#1とRakhmaninovの交響曲#2。Shostakovichの方のヴァイオリンソロは川久保賜紀。Wikiにはストラディヴァリの「カテドラル」を使っていると書いてあるがパンフレットには「ムンツ」と記載されている。そして、演奏は素人にもその迫力と上手さはわかりました。ただ、残念かな自分はやはりShostakovichは暗すぎて好きになれない。次回機会があれば、違う曲を聴きたい。出来ればチャイコフスキーを。RakhmaninovのSymphony #2は自分も好きな部類なのでスルッと楽しめました。個人的には第3楽章が一番好きで、何故か第4楽章がおまけのように感じるのは自分だけでしょうか?Rakhmaninovは今度はN響のPiano Concertを聴きに行きます!
2007.03.11
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久しぶりに音楽を聴いて、感動をした。特に後半部分になればなるほど。演奏が終わった瞬間は体が痺れてしまった。演奏が終わるや否やの観衆の拍手が間髪入れず入る。とにかく早くこの演奏に祝福と感謝を表したいと思っているかのよう。1951年のバイロイト音楽祭の実演録音。正直、音は良くない。デジタル・リマスタリングしているとは言え、ステレオではないし、大太鼓の音など篭ってしまう部分もあるし、コンサートで出し部分では観客の雑音(特に咳がよく聞えること・・・)もかなり入る。ヘッドフォン(audio-technica ATH-AD2000)で聞くとそれらの聞えて欲しくない部分もよく目立つ。でも、それらの否定的な面全てを演奏自体が凌駕している。純粋に音質だけで言えばもっと良い音の第9CDは沢山ある。しかし、この演奏は、音質というそれを上げるのにマニアが時に何百万と支払うものを超越したものが存在することを示している。先週読んだ「カラヤンとフルトヴェングラー」に触発されて購入したCD。録音が古く音質が良くない、というだけでこれまで避けてきたのが何と馬鹿らしいことであったかを教えてくれた。とにかく素晴らしかった。だが、そうそう頻繁に聴けるものではない。体と精神がまいってしまう。
2007.03.08
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今日、UKからあるプレゼントと一枚の手紙が届いた。これで最後だろう。自難忘 不思量。
2007.03.08
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今日は中国語の日。何と本日も老師とマンツーマン授業。テキストは中国時事についてだが、今日の課のトピックは北京オリンピックの開幕式&閉幕式の総監督となった張芸謀(Zhang Yi Mou)。だが、自分の好みは張芸謀ではなく、周星馳。こっちの方が面白いって!張芸謀は最近では「千里走単騎」が有名になったがシリアスな話題を徹底的にシリアスに、かつ、芸術的に撮る。かたや周星馳は、コミカルな話題を徹底的にコミカルに、でも、社会風刺と笑いの合間の涙で表現する。自分の好みは明らかに後者。そんな映画談義を今日はしました。老師から周の最近の話題作は「大話西遊」と聞いた。中国語で「大話」は「ウソ」という意味。「西遊」は「西遊記」のこと。西遊記を勝手にアレンジして作ったらしい。見たい!と思って帰り際に近所のGEOで探すがない・・・TSUTAYAとか明日は行ってみるか。
2007.03.07
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今日は仕事帰りにJazz Barに行って見ました。Jazz Barとは言っても生バンドではなくJazzを流しているBarという感じ。日曜日に久しぶりに大音量で音楽を聴いたので、やっぱりそれなりの音で良い音楽を聴きたい!と思いつき、早速ネットで検索し見つけたのがここ。Happy Hourで8時までDrink 530円。でも、チャージは500円ちょい。トータルでは普通の飲み屋と同じくらいになる。で、音は・・・。うーん、吉祥寺のメグとかにある、あのクラスのスピーカーを期待していたのでちょっと満足度的にはイマイチ。白黒のJazz映像をずっと流していたので、視覚的には楽しめました。まあ、気が向いたらまた行こう。
2007.03.05
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先週日曜日から読み始めた『カラヤンとフルトヴェングラー』を本日読み終わる。カラヤンは自分が意識する前、親の影響から知っていた。自宅には結構な数のカラヤンのCDがあった。フルトヴェングラーはある時から知ったが、なにぶん古い人なので自分からCDを購入して、と思ったのはこの本を読み始めてから。で、フルトヴェングラーの感想よりもこの本を読む中でもう一人の登場人物チェリビダッケに興味が湧いた。何故か、自分は写真の2枚のCDを持っていた(この本を読む前から)。だが、あまり聞いたことがなかったので、今日久しぶりに聴いてみる。遅い!テンポが。たぶん、MozartのRequiemのテンポは、自分はカラヤンのそれが染み付いているのだと思う。それと比べるとチェリビダッケのは遅い。特にそれぞれの楽章の始まりで、その感触を強く感じる。だが、不思議と曲が進むにつれてその遅さも違和感がなくなる。特に、合唱や独唱部分の人の声が入ってくる際にはこのスピードの方がしっくり来る気がしてきた。聞いている内に。ベルリンフィルのオーケストラメンバーに口うるさく、メンバーにも最終的には嫌われてベルリン・フィルの主席指揮者をカラヤンに取られたチェリビダッケ。人間的にも短期であったようようだ(この本によると)。また、当初はレコード録音を認めず、オペラさえも認めなかったチェリビダッケ。自分が持っている2枚のCDともコンサート録音だ。そのような性格的なことや、背景はおいても、自分はこの指揮者は好きな方だ。今日は、このCDを聴きながら、同じく新書の『ジャズの歴史』(相倉久人著)を一気に読んだ(結構斜め読み)。で、その後、マイルスの「Bitches Brew」とコルトレーンの『John Coltrane and Johnny Hartman』の2枚も聴く。クラシックとは、ジャズとは?という難しいことはさておき、クラシックにおける指揮者の存在と言うものについて思いをはせる一日だった。
2007.03.04
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昨日は中級クラスに戻って2回目の授業と思いきや、もう一人の生徒が休んでしまい老師とノマンツーマン授業に。休む間もなく、次から次へと質問が・・・テキスト読むのも全部自分。1時間半の授業は全く眠さを感じることなく終了。ちょっとは感覚が戻ったのだろうか?
2007.03.01
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今日は徒然と自分は前職の経験から、株式取引を資産運用の一環として実施しています。その中で、製薬企業の株式は現職の知識も活かせるので注目をしています。ここ1ヶ月くらいで中外製薬の株価が2-3割上昇した。中外製薬はご存知スイスのRoche社が親会社。名前は旧名のままだが外資と言って良いでしょう。タミフルで有名な中外ですが、その利益の大きな源泉は透析治療で使うエポジンです。ところが透析治療が出来高払いから包括払いになったので、このマイナス影響が正確に評価できなかったため株価も一時期は2000円前後まで売られました。この間の決算発表で、そのマイナス影響が公示され、影響が想像以上ではなかったため決算発表自体は良くなかったものの株価はその後上昇に転じました。今は3000円を越えています。透析治療薬ではこの後キリン社から次世代薬が出る予定で、中外の次世代品開発スケジュールはキリンよりも遅れています。DPC対応だけでなくエポジンの将来はそれほど明るくないが、今中外製薬株は注目されている。それはRoche社のBusiness PartnerであるUS Genentech社が提供する一連の抗癌剤の上市を控えているから。その最も期待されているのがアバスチン。その他癌領域のPhaseが高いステージにある製品は、タルセバ、ハーセプチン(適応拡大)、ゼローダ(適応拡大)、アクテムラ(適応拡大)などが控えている。投資家にとって、つまり製薬会社にとっても、抗癌剤は魅力だ。承認申請が早くなりやすく、審査も通り易い、何より薬価が高い。一方、抗癌剤特にバイオ医薬品の価格が高いことは社会問題になっている。この間の東大公開講座でも話に上がったがアバスチンの価格はUSでは約80万円/月。年間にすると1000万弱である。日本においては高額医療保障制度はあるが、いったい誰がそんなに高い薬剤の支払を出来るのか?国は払えるのか?UKの医療制度でも将来書く予定だが、NICE(National Institute for Health and Clinical Excellence)が同じく高額なハーセプチンの使用を認めない、という判断を下し製薬会社にショックを与えた。NICEはPfizer社の市場初の吸入型インスリン製剤(エクスベラ)も利用を認めない判断をしている。ハーセプチンについては逆にこの判断を不服として、患者団体が訴訟を起こし世にハーセプチン訴訟と有名になった。結果は患者側の勝訴であった。今後、アバスチンの薬価収載は日本の製薬企業の将来、医療制度、システムを見る上でも非常に注目が集まる。
2007.02.25
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今週から中国語のクラスは元いたクラスに戻りました。いやー、難しい。やっぱり出てくる単語が難しい!で、昨日はChina Cafeの日。今回の参加者は皆レベルが高かった!うーん、聞き取れないこと、あと出てくる単語の難しいこと、がっくりです。英語は何だかんだ言って自分の身の回りに存在する。会社では英語のメールが来るし、たまに話すこともある。しかし、中国語は違うので、少し離れると本当にガックリ落ちることを改めて認識しました。3ヶ国語をいつもそれなりに使えるようにするのって、今の自分の環境では凄く大変です。目標である最後の言語「スペイン語」って本当に出来るのだろうか?
2007.02.24
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【改革の前兆】マーガレットはBBC「Panorama」のインタビューの中でNHSのあり方を検討していることを表明した。しかし、その検討方法は従来のものとは異なり、彼女らしい、強力で、信念を基にし、そして独断的であった。 彼女の、特に政権後半になればなるほど顕著になっていった行動パターンの1つに、閣議ではなく何人かの彼女と意を同一にする閣僚や実務者(政府内部・外部問わず)で委員会を作り、この委員会でほとんどの方針を決めてしまい、閣議や国会はその承認を得るだけにする、というやり方がある。NHSの再検討においてもこの手法が取られた。 NHS再検討委員会のメンバーは大蔵大臣(The Chancellor of Exchequer)Nigel Lawson、まだこの当時は次席大蔵大臣であったJohn Major、DHSSトップである社会サービス大臣(The Secretary of State)であるJohn Moore、保健閣外大臣(Minister of State for Health)Tony Newton、そして当時NHS運営委員会副議長であったRoy Griffith(その44参照)。非常に濃いメンバーであった。それぞれ一人一人のエピソードだけで話題が尽きない。 この再検討委員会は当時メンバー非公開、検討の中間報告も公表されなかった。そして、BMA(The British Medical Association)のメンバーや、NHS内部のメンバーも参加することはなかった。この点、BMAから批判も挙がったが、マーガレットがこの段階でそのような批判を気にしたとはあまり思えない。 また、マーガレットはこの時期もう1つの布石も打つ。UK最大省庁になっていたDHSS(Department of Health and Social Security)をDepartment of HealthとDepartment of Social Securityの2つに再分割することを1988年7月に実施し、Mooreよりも右派で改革路線の強いKenneth Clarkが保健大臣(The Secretary of State for Health)に就任した。保健大臣をNHSの課題に集中させるためと、後おそらく、政府の改革に対するやる気度を世論にアピールする目的もあったと思う。 そして1989年1月31日、White PaperでありCommand Paper("Cm. 555")である"Working for Patients"が世に出された。断言できるが、20世紀医療・保健政策に関する最も注目をすべき、あるいはChallengingなレポートの1つである。----------------------------------------------First Published 2006 Sep 2
2007.02.18
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古く伝統的なコンサートホール。黒いイブニングドレスを着た女性、タキシードの男性などが力弱い拍手をしながら座っていたシートから立ち上がり、スタンディングオベーションをする。一斉ではなく、一人一人順番に。コンサートホールの前の席は舞台ではなく、ホールの中心に向かったシートがある。そのシートには演奏をしているオーケストラの一部。舞台にも演奏をしているオーケストラの一部。オーケストラの演奏者たちは一人一人舞台のイスから立ち上がり、演奏を続けながら中心に向かったその観客席に移り歩く。演奏者たちは管楽器を吹いている。吹いているのは通常の口からではなく、管楽器の音が出る方から逆に息を吹き込み、吹いている。舞台に残った最後の一人である太った指揮者も観客席に一番小さな管楽器を逆から吹きながら移り歩く。音楽は管楽器だけで、決して調和されたものではない。何かの合図をしているかのようなかん高い音が鳴り響いている。観客の自分は感動し、泣いていた。
2007.02.16
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自分は世界各国で相当なもの(カエルの火鍋、羊の脳みその炒め、ネズミの丸焼きなど)を食べられるし、相当なローカルな店(観光客が普通入らないような店)で食べてもお腹を下したりしたことはありません。しかし、良くやってしまうのが、何でも食べられる&下さないことを良いことに旅先で食べまくり・飲みまくりして胃モタレを起こして体調不良となることをしてしまいます。で、今回久しぶりにそれが現実となりました。くしくも14日のバレンタインにそれが現実となり、中国語学校にも行けず。夜は大人しく家で寝ていました。
2007.02.15
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先ほど、戻って来ました。言葉のリハビリがどれほど進んだかはわかりませんが、取りあえず中国語圏ということでセンスは多少戻った気がする。明日からの中国語クラスで試してみる!ところで、中国料理って上手いなー、というのを再実感。現在円安でそれほど安い!っていう感触はないが、でも安い。小吃だったら3・4皿はいけるし、1日4食・5食もあり。言葉を取り戻す旅行と言うよりは体重を取り戻す旅行になってしまいました。
2007.02.13
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に出てきます。中国語圏は約半年振り。なまり切って、忘れかけている言葉を取り戻してきます。あと、約3ヶ月の試験勉強の疲れも取ってきます。美味しい物、食べまくる!
2007.02.10
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本日はよもやま話を・・・。------------------今日は、会社は有給取得奨励日。会社には来ていますが、平日行けなかった医者に行ってから出社しました(しています)。自分は肌が弱い。小さい時、アトピーを患ったし。今もストレスや疲労などの時、直ぐに手に湿疹が出る。まあ、健康バロメーターとしては非常にわかり易くて以外と便利、という噂もないではないですが。で、自分のかかりつけ医は近くの皮膚科、Drはおじいちゃん先生一人、看護師さん・受付の方合わせても3-4人。院外処方していません。国全体の医療システムを考えると、東京の人口過密地域で院内処方というのはどうか?とも思いますが、患者の視点から至極便利!もう何年も使っている薬なのでその効果や特性も既にネットで調べたし、体で実験している。いちいち薬のしおりなど貰わなくても良いし、薬剤師さんに特に相談することもない。おじいちゃん先生との会話も、自分:「先生、また出てきてしまいました。薬も切れたので、くれませんか?」Dr:「じゃ、いつものデルモベートで良い?ひどくなかったら弱いのにする?」自分:「いえ、デルモベートで。あと保湿剤2つ付けてくれますか。」自分:「あー!、もう1つ。アレグラ4週間分下さい。花粉症なのでそろそろ飲みたいです。」Dr:「そうだね、去年も飲んでたね。あれ、眠くならないでしょ?」自分:「ええ、良かったです。症状も軽くなりました。」こんな感じで診療(と言うか診療は全くしていないのですが)は1分くらい。そのほとんどは上記の薬の話のみ。込んでいなかったので、待ち時間もほとんどなかったです。多くの人は、花粉症を抑える抗ヒスタミン剤などは耳鼻科で処方されますが、この時期の耳鼻科は凄い込みようで、耳鼻科に行くとどうしても鼻の掃除や吸引機などをやらされて時間もお金もかかります。しかも、その処置って本当に一時的だし。このような医療が全体最適とは言えないかもしれませんが、患者にとっては嬉しいなー。
2007.02.09
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に参加してきました。自分は昨年は試験勉強のため出られず、今年になって3回ほど以下の講座を受講しました。「医療情報の利活用の新展開」「がん医療戦略の最前線」「医療現場発ベンチャー:意義と取り組み」自分の知識と感覚を広げる大変有意義な講座でした。一回5000円、自腹を切ったかいはありました。また、普段は感知できない、医療Ventureや病院経営者の観点を伺え、きっと自分の仕事や研究にも活かせることと期待します。本日の講座の中で「SeedよりもNeed」というフレーズがありました。Seedを追う製薬会社。でもフェーズ3を越すと途端に臨床部門から営業部門に移る製薬会社。そこには市販後の需要発見を真剣に取り組もうという姿勢が見えないのは指摘されるまでもありません。需要発見とビジネスチャンスはSeedよりもNeedから見出せる、という発言は莫大な研究開発費を使いながら、新薬を創薬できない製薬企業には反省すべき点多いのではないか、と思いを馳せました。
2007.02.08
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