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うちの母曰く、
「こんなに楽しいものはない!」
と評判の大人のぬりえ。
私も以前、母へのプレゼントのついでに自分用に数冊購入していました。絵柄がとても素敵なので、ついつい自分も塗りたくなってしまったのです。
ところが実際にトライしてみると
「あんまり楽しくない…」
。
というよりも、飽きっぽい私は、塗り疲れて完成する前に途中で辞めちゃうんですよね。
そんでもって、他の新しいページとか塗ってみちゃったりして、中途半端なページがどんどん増えて…。あぁ、もう塗りたくない…放置って。思い返せば、小さい頃もそんな感じだったなぁ…。
これが、飽きて放置した私の塗り絵。背景を塗り終わったあたりで力尽きた(笑)
色を塗るのは楽しい!白いところに色が着くのも、微妙な濃淡をつけたりするのも楽しい。
なのに、あきちゃう。なんでだ!!!
そんな疑問を持っていたのですが、
母の塗り絵を見たときに、その謎が解けたのです。
これが、母の塗り絵。なんていうか、適当ですよね。
混色もそこそこに、あまり塗りこんだりしない。カラフルに配色を考えて塗っていて、楽しそう。一方で、私のぬりえは、完成度を高めることに必死で、こってりと重ね塗り。背景までびっちりと塗ろうとしている。ベースカラーを全体に塗って、シャドーを入れて、背景も一緒に進めて…と職人のように塗っていたわけです。
仕上がりの良さで言うなら、その方が断然キレイなんですが、 「上手にぬろう」ってことばっかり考えていると、「色を塗る」ってことが作業になってしまって、飽きちゃう んですよね。色を選ぶとか、こんな風にしよう!とかっていうクリエイティブ要素がなくなってしまって、ただただ完成させるためだけに作業する。それって苦行…(笑)。
大人のぬりえ(コロリアージュ)は、フランスの働く女性の 「アートセラピー効果」 を目的として広まったのがはじまり。そう。苦行になるような、 私の塗り方はまちがっていた のです。コロリアージュの目的は、アート作品をつくることではありません。あくまでも、自分自身が楽しむために行うもの。 「自由に楽しもう!!」という心構えが大事 だったんですね。
それに気づいて以来、私も色々な遊び方にトライしてみて、「大人のぬりえは、ちょー楽しい!」と言えるようになりました。みなさんにぜひ試してほしい、「大人のぬりえ」を楽しむ方法を紹介していきたいと思います。
大人のぬりえを楽しむための準備
●落ち着いて、集中できる環境をつくる。
ご飯も食べて、お風呂にも入って、あとは寝るだけ…。あったか紅茶と色鉛筆を机に置いて、色が良く見える明るい場所で色ぬりを始めます。まずはリラックスできる空間が大事。
●自分にあったぬりえ本を見つける。
ぬりえ本には様々な種類があります。曼荼羅系や絵画、キャラクター、模様、風景などあって、どれにするか悩んじゃいます。色々と試してみて、自分にあったぬりえ本を見つけるの一番良いと思いますが、まずは一冊目で迷っているなら、以下のポイントを押さえたぬりえ本をおススメします。
1、 細かい模様の絵柄
広い面積を一度に塗るのは正直言って飽きます。ジョハンナさんみたいな細かめな絵をちまちま塗る方が、いつでも始められて、やめられるので、飽きずに続けられます。
特に 「秘密の花園」
はおススメ。中のページには白地の部分があって、「模様を書きこんでみましょう」とか、「ちょうちょを増やしてみましょう」とか、大人の塗り絵を楽しむヒントが書いてあります。塗り絵って「色を塗るだけのものじゃないんだ」っていうことを発見できる、入門用にはばっちり!な一冊です。
大人の塗り絵 ひみつの花園 秘密の花園 シークレットガーデン 色鉛筆 海外輸入版 英語版 洋書 原書 原本 コロリアージュ ジョハンナ バスフォード アートセラピー アートブック secret garden Johanna Basford 花いっぱいのぬりえブック
2、 具体的すぎない絵柄
具体的なモノを描く塗り絵もあります。花とか風景とか。私も、かわいいなと思って購入した猫ばっかりの塗り絵がありますが、猫の固有色とか模様に引っ張られてしまって、あんまり自由な色が塗れずに途中で飽きてしまいました。人にもよりけりだとは思いますが、まずはじめは、あまり具体的でない絵柄の方が、自由に色が楽しめるのではないかと思います。
もちろん、お年寄りの方とかには、単純な絵柄のものが良いですし、ディズニーとかピーターラビットとか好きなキャラクターがあったら、それを塗るもよし。子どものころには上手く塗れなかった、プリキュアぬりえをリベンジするのも良いと思います。私の子供時代は銀河鉄道999だったけど…(笑)
塗り絵本をコピーして使われる方もいますが、コピー用紙はツルツルして塗りにくいので、ちょっと厚手の上質紙にコピーするのがおススメです。私は本に直塗り派ですけどね。
●色塗り以外の道具を準備する。
・ 練り消し…色鉛筆も薄塗りの時は練り消しで消せます。
・ 試し塗り用の紙…ちょっとした白い紙が側にあると便利です。
・ 鉛筆削り…大人のぬりえは、色鉛筆を尖らせて塗ります。その方が細かい部分が塗れますし、微妙な濃淡が表現しやすいので。カッターナイフだととてもめんどくさいので、色鉛筆専用の鉛筆削りを準備します。
・ 修正液…最後にハイライト入れたりするのに便利。仕上げ用です。
・ 0.3 ~ 0.5 mmぐらいの黒いペン…アレンジ用にあると便利。
●色塗り道具を準備する。
塗り絵でよく使われるのは、色鉛筆やマーカーですが、クレヨンやクーピー、水彩、パステル、ポスカなんかも使えます。大切なのは、塗り絵本に合った道具を使うことです。
広い面積の多い塗り絵で、色鉛筆一辺倒でぬるのはしんどいですし、細かい絵柄はクーピーでは塗れません。自分のぬりえに合ったお道具を選びましょう。
私のお勧めは、 マーカー+色鉛筆 。それに ポスカ (細)の白です。広い面積も細かい部分も両方塗れます。ポスカは塗り過ぎたところに使います。
●マーカーを選ぶなら?
マーカーはどんどん色塗りが進みます。フランスの方はマーカーで塗る人が多いみたいですね。
私は色数が多い コピック
をつかっています。が、コピックは大抵の紙に 裏うつりする
ので、裏面が汚くなります。切り離して使う方には関係ありませんが、一冊そのままで塗りたい人はポスカや紙用マッキーとかプロッキーとかの 水性顔料インクのものを選ぶと裏うつりしません。
また、マーカーの場合は、混色ができないので色数が多く欲しくなります。たくさんの色セットのものだと、お値段もそれなりに…。
色数が少なくても、マーカーの上から色鉛筆で塗ってゆくと、グラデーションや微妙な色も表現できるので、ぜひお試しください。
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●色鉛筆を選ぶなら?
色鉛筆は手ごろな値段で手に入るので使いやすい画材です。最近では、各メーカーが大人の塗り絵用にカラーをそろえたりして出していますが、実際は、100均のものみたいに極端に発色の悪いものでなければ、何でもオッケーです。
上の写真は、よく文具コーナーで売っている、三菱880級の12色セットで塗ったものです。それなりに混色もできるし、ね?十分でしょ?
<選ぶポイント>としては、
1、 手ごろな価格 …たくさん使えるように、1本100円前後のものがおススメ。
2、 使いごこちが良い …握ってみて違和感がある色鉛筆はやっぱり使っていて楽しくないです。
3、
36色セット
…少なすぎると欲しい色がなかったりしますし、多すぎると、どの色を選んでいいのやら…となってしまうので、まずはこのぐらいがベスト。
※ これだけは選んじゃダメ。買ってはいけないな色鉛筆はこちらの記事でチェックしてね。
さて、何でもイイ…とはいっても、色鉛筆もたくさんの種類が出ているので、結構迷います。今はネットで簡単に手に入りますしね。
実際、100円前後のお手頃価格な
色鉛筆は、塗り心地や発色、混色などいずれも一長一短といったところがあって、好みが分かれるところもあります。せっかく買うなら、自分にあった色鉛筆をがいいと思いますので、次回は「コロリアージュ向き、手ごろな価格の色鉛筆比較」をしてみたいと思います。
まぁ、一番は「楽しいこと」なので、 パッケージがかわいい
とか、 色がいっぱいでわくわくする
とか、それだけで選んでもいいと思うんですけどね…。
●
色鉛筆一覧のまとめはこちら
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