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☆ウォーキングコースの玉川上水の水辺で、セグロセキレイを見かけました。☆セグロセキレイは、北海道・本州、四国・九州で見られるセキレイ科セキレイ属の留鳥または漂鳥です。☆セグロセキレイ(背黒鶺鴒)の名は、頭から胸、背が黒い「鶺鴒」です。セキレイ(鶺鴒)の名は、漢名の「鶺鴒」を音読みにしたもので、背筋をあらわす鶺(セキ)と冷たく澄むという意味の鴒(レイ)からなり、背筋がすらりと伸びて清冷な鳥という意味だそうです。☆セグロセキレイは、主に水辺に住む野鳥です。セグロセキレイは、額から眉班と喉、腹からの体下面は白く、嘴と足は黒いのが特徴です。☆セグロセキレイは、雑食だそうです。主に水辺の昆虫やクモをエサとしています。地上や水辺を活発に歩きながら、地面や水面をついばんだり、水面を飛んでいる昆虫を捕えたりするそうです。☆セグロセキレイは、年1回3~7月に卵を産み、抱卵は約2週間、その後2週間ほどで巣立つそうです。
2015.01.31
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☆玉川上水沿いの樹木は、落葉樹がほとんどです。葉がすっかり落ちてしまった冬になると、さまざまな野鳥を観察できます。羽が灰褐色と白のまだら模様が特徴のコゲラ(キツツキ科アカゲラ属)を見つけました。☆コゲラは、いつも動きが激しく、なかなか鮮明な写真が撮れません。1カ所で虫を探していたようで、嘴で何度も木の幹を突いていました。☆コゲラは、日本全国に分布しており、日本産のキツツキのうち最小です。コゲラ(小啄木鳥)の名は、小さい啄木鳥(キツツキ、ケラ)なので名付けられました。啄木鳥(キツツキ)は、「ケラツツキ」に由来し、「ケラ」は虫のこと。木の中の虫を啄(つつ)いて捕る鳥の意味だそうです。☆コゲラは雑食ですが、主に昆虫を食べ、木の実を食べることもあるそうです。☆立川市に隣接する小平市は、コゲラを市の鳥に指定しています。
2015.01.30
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☆マンサクの長い花びらが伸びてきました。枝に昨年の枯葉が残っており、花が咲く時期が早いので、中国原産のシナマンサク(支那満作)のようです。☆シナマンサクは、中国中部原産のマンサク科マンサク属の落葉小高木で、庭木などに利用されています。なお、日本原産のマンサクは本州から九州の山林に自生しており、オオバマンサクやマルバマンサクなどの亜種や変種があるそうです。☆シナマンサク(支那満作)の名は、シナ(支那)は中国、マンサク(満作、万作)のは黄色い花を枝いっぱいにつけるので「豊年満作」から来た説、早春の花の少ない時期に他の花に先駆けまず咲くことから「まず咲く」「まんずさく」が訛ったという説もあるそうです。☆マンサクの花の構造は、萼が4枚で内側は赤褐色、花びらが4枚、雄しべと仮雄蕊が4個ずつ、雌しべには2本の花柱があるということです。
2015.01.29
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「アオ」の名がつくアオキ、アオゲラ、アオサギ、アオノツガザクラ。由来は、それぞれ違うようです。◎アオキ(青木)―幹・枝・葉が一年中青々としているので「アオ」の名が。☆アオキは、北海道から沖縄まで日本全土に分布し、山地の樹林の下に生えるミズキ科アオキ属の雌雄異株の常緑低木です。(2013年11月30日撮影)。☆アオキ(青木)の名は、文字通り幹・枝・葉が一年中青々としていることに由来します。日本固有の種で、学名Aucuba Japonica(アウクーバ ジャポニカ)は青木葉(アオキバ)がそのままそのまま使用されたものです。アオキの雌花です。(2013年4月9日撮影)。☆アオキの雄花です。(2012年4月17日撮影)。◎アオゲラ(緑啄木鳥)―体上面や尾羽・翼が黄緑色(緑:アオ)なので「アオ」の名が。☆アオゲラは、平地から山地にかけての森林に生息するキツツキ科アオゲラ属の野鳥です。(2012年4月17日撮影)。☆木を突きながら登っていく後姿のアオゲラ。体上面や尾羽・翼は黄緑色です。アオゲラ(緑啄木鳥)の名は、緑色の啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。古来の習慣で、緑色の鳥には「あお(緑)」の名(アオゲラ、アオバト)がつけられ、青い鳥には「ルリ(瑠璃)」の名(オオルリ、ルリビタキ)がつけられるそうです。(2012年4月17日撮影)。◎アオサギ(蒼鷺)―体色が灰色がかった白色(蒼:アオ)なので「アオ」の名が。☆アオサギは、ダイサギとともにサギ科アオサギ属の鳥で、体長90センチメートルになる日本最大のサギの仲間だそうです。(2012年6月23日撮影)。☆アオサギ(蒼鷺)の名は、蒼い鷺に由来し、「蒼い」とは本来は灰色がかった白色のことだそうです。岸辺で休憩中(?)のアオサギ。(2012年3月17日撮影)。◎アオノツガザクラ(青の栂桜)―黄緑色の花をつけるので「アオ」の名が。☆アオノツガザクラは、北海道から本州中部以北の高山の岩場や草地に自生するツツジ科の常緑小低木です。(2008年8月12日撮影)。☆アオノツガザクラ(青の栂桜)の名は、黄緑色の花をつける栂桜に由来します。「青」は、藍色から黄緑色までを総称する言葉だそうです。(2008年8月12日撮影)。◎追記「緑の黒髪」とは―「緑」とは新芽や若い枝をさす言葉で、若々しい艶やかな黒髪を「緑の黒髪」と表現するようになった。☆植物でも野鳥でも、緑色のものを「アオ(青・緑)」ということがわかりました。そこで思いついたのは、「緑の黒髪」という表現です。黒髪がなぜ「緑」と表現されるのでしょうか。「緑」とは新芽や若い枝をさす言葉で、新しく生まれたみずみずしいものを意味するそうです。そこから、若々しい艶やかな黒髪を「緑の黒髪」と表現するようになったそうです。
2015.01.28
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「クサ」の名がつくクサギ、クサソテツ、クサノオウ、クサフジ、クサボケ、クサレダマ。由来は、それぞれ違うようです。◎クサギ(臭木)―葉が独特なにおいがすることから「クサギ(臭い木)」の名が。☆クサギは、日本全国の日当たりの良い原野に自生するシソ科クサギ属の落葉小高木です。以前はクマツヅラ科に分類されていましたが、現在はシソ科とされています。(2013年7月30日撮影)。☆クサギ(臭木)の名は、葉が独特なにおいがすることから名付けられたそうです。異様な臭いがするので、臭い木。(2012年8月28日撮影)。◎クサソテツ(草蘇鉄)―常緑低木のソテツ(蘇鉄)に似ている草なので「クサソテツ」の名が。☆クサソテツは、日本各地の山道の道端や崖の下など水はけがよく湿った場所に生えるイワデンダ科クサソテツ属の多年草です。若芽は「コゴミ」といい、山菜として食べられます。「コゴミ」の名は、若い葉が先を巻いている姿が前かがみに「こごんだ」ように見えることから。「コゴミ」の「ミ」は食用を意味します。(2012年4月22日撮影)。☆クサソテツ(草蘇鉄)の名は、葉が広がっている様子が常緑低木のソテツ(蘇鉄)に似ている草であることから。(2012年4月22日撮影)。◎クサノオウ(瘡の王)―「草の黄」「瘡(くさ)の王」「草の王」などの命名由来説が。☆クサノオウは、北海道から九州まで分布し、野原や林縁に自生するケシ科クサノオウ属の1年草(越年草)です。花の後に、細長い実が伸びてきます。(2013年4月18日撮影)。☆クサノオウ(瘡の王)の名は、3つの命名由来説があるとのこと。(1)植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので、草の黄。(2)皮膚疾患に有効な薬草という意味で、瘡(くさ)の王。(3)皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王。(2013年4月18日撮影)。◎クサフジ(草藤)―つる性木本の藤のような花が咲く草本植物であることから「クサフジ」の名が。☆裏磐梯の道端で、クサフジを見かけました。クサフジは、北海道・本州・九州の日当たりの良い場所に生える多年草です。(2012年8月21日撮影)。☆クサフジ(草藤)の名は、つる性木本の藤のような花が咲く草本植物であることから名付けられたそうです。青紫の花の色が、鮮やかです。(2012年8月21日撮影)。◎クサボケ(草木瓜)―ボケ(木瓜)より小型なので「クサボケ」の名が。☆クサボケは、本州・四国・九州の日当たりのよい丘陵地に自生するバラ科ボケ属の落葉低木です。日本特産種で、学名はChaenomeles japonica(日本の木瓜)です。(2014年4月4日撮影)。☆クサボケ(草木瓜)の名は、平安時代に中国から渡来したボケ(木瓜)より小型なので「草」ボケの名になりました。「ボケ(木瓜)」は、実が瓜に似ているので木になる瓜で「木瓜(もけ)」と呼ばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)した説と、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛した説があるそうです。(2014年4月4日撮影)。◎クサレダマ(草連玉)―マメ科の低木レダマに似ている草本の植物なので「クサレダマ」の名が。☆クサレダマは、北海道・本州・九州の山地の湿地に生えるサクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。オカトラノオ属というのは、ピンときませんが、茎の先端に花が穂状に咲くことが共通しているのでしょうか。(2012年8月21日撮影)。☆クサレダマ(草連玉)の名は、マメ科の低木レダマ(麗玉、連玉)に似ている草本の植物から名付けられたそうです。(2012年8月21日撮影)。
2015.01.27
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「タムラソウ」の名がつくアキノタムラソウ、タムラソウ。名前の由来は。◎アキノタムラソウ(秋の田村草)―古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、秋の草原に花が群れ咲いている様子をアキノタムラソウと名付けたのではないか?☆アキノタムラソウは、本州以西に分布し山地や野原に生えるシソ科アキギリ属の多年草です。10段前後に輪生する花をつけます。(2013年7月25日撮影)。☆アキノタムラソウ(秋の田村草)の名の由来は、よくわからないようです。なお、古くは集合した軍隊を「タムラ(屯・党)」と言ったそうで、花が群れ咲いている様子をタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。この説だと、アキノタムラソウの名が、秋の草原に花穂を群れ咲かせていることに由来するということで納得できる気がします。(2013年7月25日撮影)。☆辞書「広辞苑(第3版)」によると。・たむら【屯・党】「たむろ」に同じ。・たむろ【屯】1.集合した軍隊。2.仲間やある職業のものが集まること。また、その場所。◎タムラソウ(田村草)―「屯草」や、「タマバタキソウ(玉箒草)」や「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説も。☆タムラソウです。本州・四国・九州の山地の草原に生えるキク科タムラソウ属の多年草です。花はアザミに似ていますが、葉に棘がないので区別しやすいと思います。茎が枝分かれして花が付いている形や、総苞片が棘にならないのも特徴的です。(2012年9月14日撮影)。☆タムラソウ(田村草)の名は、由来がはっきりしないそうです。「生き物豆知識~タムラソウ」によると、「草原や山里の斜面に花穂を並べ群れ咲く花の様子を古の合戦にたとえて『屯草』『秋の屯草』と名付けられたようにも思えます。」とありました。(2012年9月14日撮影)。◎生き物豆知識~タムラソウhttp://d.hatena.ne.jp/jfbn/20110914/1315993388☆他にも、タムラソウの古名を「タマバタキ(玉箒)」といい、花後にできる多数の果実の様を箒に見立てて「タマバタキソウ(玉箒草)」から「タムラソウ」になったという説、花の咲く様が多くの紫色の花をつけることから「タムラサキソウ(多紫草)」から「タムラソウ」になったという説もありました。
2015.01.26
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆季節や時刻の名がつくアケボノソウ、クリスマスローズ、セツブンソウ、ハンゲショウ、ヒガンバナ、ヒツジグサ。名前の由来は。◎アケボノソウ(曙草)―白い花冠を夜空に濃緑色の斑点を星に、合わせて夜明けの星空に見立てて「アケボノ」の名が。☆アケボノソウは、本州から九州の湿った山地に生育するリンドウ科センブリ属の2年草です。(2012年9月14日撮影)。☆アケボノソウ(曙草)の名は、白い花冠を夜空に、濃緑色の斑点を星に、合わせて夜明けの星空に見立てて名付けられたそうです。(2012年9月14日撮影)。◎クリスマスローズ―クリスマスの頃に白いバラのような花を咲かせるので「クリスマス」の名が。☆クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草です。他のキンポウゲ科の植物と同じく、花びらのように見えるのは萼片で、本来の花びらは、退化して小さな筒状の蜜腺という形になり雄しべ束の外側に並んでいます。(2014年3月3日撮影)。☆クリスマスローズの名は、クリスマスの頃に白いバラ(薔薇:ローズ)のような花を咲かせることに由来するそうです。なお、本来のクリスマスローズは原種の一つである「ヘレボルス・ニゲル」という品種だけで、他のものは春の2月下旬から4月に咲く「レンテンローズ」という品種で、これも、クリスマスローズの品名で流通しているとのこと。(2014年3月3日撮影)。◎セツブンソウ(節分草)―節分の頃に咲くことから「セツブン」の名が。☆セツブンソウは、キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で、関東地方以西に分布しているそうです。落葉広葉樹林の林床に生え、石灰岩地を好むそうです。(2012年2月20日撮影)。☆セツブンソウ(節分草)の名は、節分の頃に咲くことから名付けられました。(2012年2月20日撮影)。◎ハンゲショウ(半夏生)―半夏生の頃に白い葉をつけることから「半夏生」の名が。☆ハンゲショウは、本州以南の日当たりの良い湿地に生えるドクダミ科ハンゲショウ属の多年草です。(2014年7月15日撮影)。☆ハンゲショウ(半夏生、半化粧)の名は、半夏生の頃に白い葉をつけることとか、葉の様子から半化粧の意味ともいわれているそうです。半夏生とは72候の一つで、かつては夏至から数えて11日目としていたそうですが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっていて、毎年7月2日頃にあたるそうです。(2014年7月15日撮影)。◎ヒガンバナ(彼岸花)―秋の彼岸ごろから開花する、これを食べた後は「彼岸(死)しかない」ので「彼岸」の名が。☆ウォーキングコース(玉川上水)で、秋を代表する山野草ヒガンバナです。ウォーキングコースでは、毎年9月中旬からヒガンバナがさきはじめます。ヒガンバナは、稲作とともに中国から伝来したヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生球根植物です。(2014年9月19日撮影)。☆ヒガンバナ(彼岸花)の名は、秋の彼岸ごろから開花することに由来します。別の説では、これを食べた後は「彼岸(死)しかない」というものもあります。別名の「曼珠沙華」は、法華経などの仏典に由来するそうです。(2014年9月19日撮影)。◎ヒツジグサ(未草)―未(ヒツジ)の刻(午後2時頃の前後各1時間)に開花するので「ヒツジ」の名が。☆ヒツジグサは、北海道から九州の池沼に生えるスイレン科スイレン属の多年草です。薄緑色の萼片が4枚、白色の花びらは8~15枚あるそうです。写真では、13枚くらいに見えます。(2012年9月14日撮影)。☆ヒツジグサ(未草)の名は、未(ヒツジ)の刻(午後2時頃の前後各1時間)に開くことに由来するそうですが、開花時間は一定ではないようです。未の刻は時代劇で聞くくらいで、今では使われていませんが、1日を12等分して、午前零時の「子の刻」から始まり12支で順に「亥の刻」までありました。(2012年9月14日撮影)。
2015.01.25
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆名前の由来は、葉が洋ランに似ているもの、葉が野生蘭に似ているもの、中国名に由来するものなどがあるようです。◎アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)―ラン(蘭)の名の由来はわかりません。中国名からきている?☆ウォーキングコースで、毎年秋に見かけるアツバキミガヨランの花です。アツバキミガヨランは年に2度咲きで、5~6月と10月に花茎を長く伸ばして黄白色の花を咲かせるそうですが、右側の枯れた花茎は5月か6月に咲いたものなのでしょうか。(2014年10月8日撮影)。☆アツバキミガヨランは、日本には明治時代に渡来した北アメリカ原産でリュウゼツラン科(クサスギカズラ科)ユッカ属の常緑性低木です。アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の名は、学名(Yucca gloriosa)の種小名「グロリオサ(gloriosa)」の「栄光のある」という意味を「君が代は栄える」と解釈して名づけられたそうです。厚葉は、文字通り葉が厚手であることから。中国名は、ホウオウラン(鳳尾蘭)というそうなので、「蘭」の名は中国名からきているようです。(2014年10月8日撮影)。◎クンシラン(君子蘭)―葉が蘭に似ているので「ラン」の名が。☆玄関脇で冬越ししてきたクンシラン。花茎が、随分伸びてきました。クンシランは、ヒガンバナ科クンシラン属の総称だそうです。本来のクンシランは花が下向きで観賞用に適さず、花が上向きに咲くウケザキクンシランの園芸品種がクンシランとして市場で流通しているそうです。(2013年4月3日撮影)。☆クンシラン(君子蘭)の名は、本来のクンシランの学名が「高貴な」「気品がある」という意味で、それに日本では「君子」という言葉を当てたことと、葉が蘭に似ていることに由来するそうです。(2013年4月3日撮影)。◎ノシラン(熨斗蘭)―葉が常緑で光沢があり蘭の葉に似ているので「ラン」の名が。☆ウォーキングコースで、ノシランを1株だけ見つけました。直径60センチ以上あるような大きな株です。ノシランは、本州(東海地方以西)・四国・九州に分布するユリ科(APG分類体系ではキジカクシ科)ジャノヒゲ属の常緑性多年草です。本来は海岸線にある林の下などの薄明るい場所に自生するそうです。(2014年9月5日撮影)。☆ノシラン(熨斗蘭)の名は、葉や茎が扁平で熨斗に似ているという説、葉も茎も火熨斗(ひのし:昔のアイロン)で伸ばしたように平べったいことに由来するという説がありました。蘭の名は、葉が常緑で光沢があり蘭の葉に似ていることに由来するそうです。(2014年9月5日撮影)。◎ハゼラン(爆蘭)―蘭のような花が咲くや美しい花だからなどの説が?☆ハゼランは、南アメリカ原産で明治初期に花卉として導入されたスベリヒユ科ハゼラン属の帰化植物です。庭の花として栽培されていたようですが、野生化しており、道端でよく見かけます。本来は多年草ですが、日本では耐寒性がなく冬には枯れてしまうため1年草になるそうです。(2013年8月31日撮影)。☆ハゼラン(爆蘭)の名は、つぼみが爆ぜるように咲くという説や、丸いつぼみや実が付いている様子が線香花火を連想させるなどの説があるようです。ラン(蘭)という名が付いていることについては、蘭のような花が咲くや美しい花だからなどの説があるようですが、はっきりしません。(2014年9月19日撮影)。◎ヤブラン(藪蘭)―林内の藪に生える葉が蘭に似ている植物なので「ラン」の名が。☆ヤブランは、本州以南の山地の木陰に生えるユリ科ヤブラン属の多年草です。なお、APG植物分類体系ではユリ科ではなく野菜のアスパラガスなどとともにクサスギカズラ科に分類されています。(2014年8月21日撮影)。☆ヤブラン(藪蘭)の名は、林内の藪に生える葉が蘭に似ている植物から。園芸品種も栽培されています。(2014年8月21日撮影)。◎リュウゼツラン―ラン(蘭)の名の由来はわかりません。中国名からきている?☆リュウゼツランは、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の植物です。リュウゼツランは、メキシコを中心に、米国南西部と中南米に自生し、食用作物・繊維作物・観葉植物として栽培されているそうです。(2014年11月18日撮影)。☆リュウゼツラン(竜舌蘭)の名は、葉の部分にある長くて固いトゲが竜の舌のようであることに由来するそうです。中国名は、龍舌蘭・世紀樹・萬年蘭というそうなので、「蘭」の名は中国名からきているようです。(2014年11月18日撮影)。
2015.01.24
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「トキワ」の名がつくトキワイカリソウ、トキワサンザシ、トキワツユクサ、トキワハゼ、トキワヒメハギ、ベニバナトキワマンサク。名前の由来は、1年草や落葉植物に対して常緑植物であること、常緑植物ではないが葉が1年中見られるものがあるようです。◎トキワイカリソウ(常盤碇草)―「常盤」は常緑の意味で冬も落葉しないイカリソウなので「トキワ」の名が。☆トキワイカリソウは、新潟県から福井県の林縁の半日陰の場所に自生するメギ科イカリソウ属の常緑の多年草です。(2012年4月17日撮影)。☆トキワイカリソウ(常盤碇草)の名は、「常盤」は常緑の意味で冬も落葉しないイカリソウです。(2012年4月17日撮影)。◎トキワサンザシ―落葉低木のサンザシに似て常緑なので「トキワ」の名が。☆ウォーキングコースで樹高が5~6メートルのピラカンサスの木に、赤い実が鈴なりです。ピラカンサス(ピラカンサ)は、バラ科トキワサンザシ属(ピラカンサ属)の総称です。日本で流通しているトキワサンザシ属には、紅の実をつけるトキワサンザシ(常盤山査子)、黄橙色の実をつけるタチバナモドキ(橘擬)、紅橙色の実をつけるヒマラヤトキワサンザシ(ヒマラヤ常盤山査子)があるそうです。(2014年10月28日撮影)。☆これは、花柄が長く実が赤いのでトキワサンザシと思われますが、トキワサンザシよりも葉が細長いようにも見えますのでヒマラヤトキワサンザシかも知れません。交配した園芸種も出回っているそうなので、確かなことはわかりません。トキワサンザシ(常盤山査子)の名は、落葉低木のサンザシ(山査子)に似て常緑で(常盤)あることに由来するそうです。(2014年10月28日撮影)。◎トキワツユクサ(常盤露草)―1年草のツユクサに対して常緑の多年草なので「トキワ」の名が。☆ウォーキングコースで、白い三角形の小さな花を見つけました。花の形は白くて小さいのですが、ムラサキツユクサによく似ています。調べたところ、トキワツユクサとわかりました。(2013年5月26日撮影)。☆トキワツユクサは、南アメリカ原産で昭和初期に観賞用に持ち込まれて野生化したツユクサ科ムラサキツユクサ属の帰化植物で、常緑の多年草です。トキワツユクサ(常盤露草)の名は、1年草のツユクサに対して常緑のツユクサから。(2013年5月26日撮影)。◎トキワハゼ(常磐爆)―1年草ですが飛び散った種がすぐに芽を出し葉が一年中あるので「トキワ」の名が。☆トキワハゼは、日本各地に分布し、ハエドクソウ科(かつてはゴマノハグサ科)サギゴケ属に分類される1年草です。(2014年3月23日撮影)。☆トキワハゼ(常磐爆)の名は、トキワ(常磐)は葉が一年中あること、ハゼ(爆)は実が弾ける・爆ぜる(はぜる)のに由来します。飛び散った種がすぐに芽を出し、1年中増えていくので、トキワハゼ(常磐爆)の名が納得できます。(2014年3月23日撮影)。◎トキワヒメハギ(常盤姫萩)―常緑の小低木なので「トキワ」の名が。☆公園で変わった形の花を見かけ、調べてみるとヨーロッパ原産で標高900~2,500メートルのアルプス山脈の林などに分布するヒメハギ科ヒメハギ属の常緑匍匐性小低木トキワヒメハギとわかりました。花期は、3月から5月だそうです。(2014年3月3日撮影)。☆トキワヒメハギ(常盤姫萩)の名は、「常盤」は常緑で、マメ科の萩に似た小型の花なので「姫萩」と名付けられたそうです。(2014年3月3日撮影)。◎ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)―マンサクが落葉小高木なのに対して年間を通して常緑なので「トキワ」の名が。☆ベニバナトキワマンサクは、中国原産のマンサク科トキワマンサク属の常緑低木~中高木で、庭園樹として植えられています。(2012年4月18日撮影)。☆ベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作)の名は、赤い花で、マンサクが落葉小高木なのに対して常盤(年間を通して常緑の)マンサクから。(2012年4月18日撮影)。
2015.01.23
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆名前の由来は、それぞれ「小さいこと」や「可愛らしいこと」から名づけられたようです。◎ヒメウツギ(姫空木)―ウツギに比較して小型のウツギであることから「ヒメ」の名が。☆ウォーキングコースのところどころに、ヒメウツギの花が咲いています。ヒメウツギは、本州(関東地方以西)、四国、九州の日当たりの良い川岸などに生えるユキノシタ科ウツギ属の落葉低木です。(2013年4月25日撮影)。☆ヒメウツギの雄しべの花糸は、怒り肩のように角張り1対の角があるので区別できます。ヒメウツギ(姫空木)の名は、ウツギに比較して小型のウツギであることから。(2012年5月25日撮影)。◎ヒメオドリコソウ(姫踊子草)―オドリコソウより小型であるため「ヒメ」の名が。☆ヒメオドリコソウは、ホトケノザと同じシソ科オドリコソウ属の越年草です。ヒメオドリコソウは、明治時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物で、主に本州を中心に分布しています。(2010年4月3日撮影)。☆ヒメオドリコソウ(姫踊子草)の名は、同じオドリコソウ属のオドリコソウ(踊子草)とともに花が笠をかぶって踊る踊子を連想させることに由来します。「姫」の名は、小型であるため。(2014年3月11日撮影)。◎ヒメカンスゲ(姫寒菅)―カンスゲより小型であるため「ヒメ」の名が。☆ヒメカンスゲは、北海道から九州まで広く分布し、里山の林縁、深山、日向の斜面、渓流の周辺などに自生するカヤツリグサ科スゲ属の常緑の多年草です。(2014年3月22日撮影)。☆ヒメカンスゲ(姫寒菅)の名は、「姫」は小型の寒菅から、寒菅の「寒」は冬でも常緑であること、スゲは叢生する葉が毛のように細く鳥の巣のように見えるので「巣毛」からスゲになったという説や、清々しいからスゲになったとする説などがあるそうです。(2014年3月22日撮影)。◎ヒメジョオン(姫女菀)―女菀(中国産の野草)で小さいので「ヒメ」の名が。☆ヒメジョオンは、北アメリカ原産、キク科ムカシヨモギ属の帰化植物です。江戸時代末期に渡来し、明治時代には都市周辺の一般的な雑草となっています。今では、先に渡来したヒメジョオンは、後から渡来したハルジオンに、分布場所を奪われてきているそうです。(2012年6月5日撮影)。☆花が白色のヒメジョオン。ヒメジョオン(姫女菀)の名は、「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表すとのこと。(2014年5月26日撮影)。◎ヒメスミレ(姫菫)―スミレの仲間の中で葉や花が小さいことから「ヒメ」の名が。☆ヒメスミレは、道端や庭などで見かけるスミレ科スミレ属の多年草です。(2013年4月4日撮影)。☆歩道わきのコンクリートの隙間から、ヒメスミレが成長して花を咲かせているのを見つけたことがあり、植物の生命力を感じました。ヒメスミレ(姫菫)の名は、スミレの仲間の中で葉や花が小さいことから。(2013年4月4日撮影)。◎ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)―ツルソバ(蔓蕎麦) に似ていて小さいことから「ヒメ」の名が。☆ヒメツルソバは、ヒマラヤ地方の原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたタデ科イヌタデ属の多年草です。(2013年11月15日撮影)。☆ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の名は、海岸に自生する「ツルソバ(蔓蕎麦)」に似ていて小さいことに由来するそうです。(2013年11月10日撮影)。◎ヒメフウロ(姫風露)―花が小さくてかわいらしいフウロソウなので「ヒメ」の名が。☆ウォーキングコースの道端で、フウロソウ科フウロソウ属のヒメフウロを見かけます。ヒメフウロは、本来は滋賀の伊吹山や徳島の剣山など限られた地域にのみ自生する植物ですが、外国から入ってきた観賞用のものが北海道と本州で帰化していることが確認されているそうです。(2014年5月14日撮影)。☆ヒメフウロ(姫風露)の名は、花が小さくてかわいらしいフウロソウから。(2013年5月2日撮影)。
2015.01.22
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「オニ」の名がつくアメリカオニアザミ、オニタビラコ、オニドコロ、オニバス、オニユリ。由来は、それぞれ違うようです。◎アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)―葉や茎・総苞片など全身トゲトゲの鬼のような薊なので「オニ」の名が。☆ウォーキングコースで、アメリカオニアザミの大きな株が成長しています。アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産ですが北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して日本に渡来したキク科アザミ属の帰化植物です。1960年代に北海道で確認され、全国に広がっているそうです。格別に鋭いトゲなので、家畜やシカなどにも食べられることがなく、繁殖していくようです。(2014年6月30日撮影)。☆アメリカオニアザミの花だけを見ると、ピンク色が鮮やかで、たくさんの花びらからなる花の上部の色と形は、きれいなアザミの花に見えます。アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)の名は、アメリカ経由で渡来した葉や茎・総苞片など全身トゲトゲの鬼のような薊に由来するようです。(2013年6月17日撮影)。☆アメリカオニアザミの繁殖力は旺盛です。花が終わると総苞片が外側に広がり、その後には綿毛が大きく膨らみ、タンポポのように種を付けた大量の綿毛が風に乗って飛んでいきます。繁殖力が強く、葉や茎に鋭いトゲがあるので、駆除するのが大変です。(2012年8月25日撮影)。◎オニタビラコ(鬼田平子)―田平子より大きいので「オニ」の名が。☆3月に東伊豆で見かけたオニタビラコですが、ウォーキングコースでは5月に花が咲いていました。オニタビラコは、日本全国に分布し、道端や庭に自生するキク科オニタビラコ属の越年草です。(2012年5月17日撮影)☆オニタビラコ(鬼田平子)の名は、田平子(コオニタビラコ:春の七草・ホトケノザ)より大きいことに由来するそうです。「田平子」の名は、田の畔や田の中に生え、葉が田の表面に平らに広がることに由来します。(2012年5月17日撮影)。◎オニドコロ(鬼野老)―ひげ根が多い根を野の老人「野老(トコロ)」に例え同じ仲間の中で葉が大きいことから「オニ」の名が。☆7月、ウォーキングコースでオニドコロの花が目立つようになります。オニドコロは、日本全土の山野に生えるヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。オニドコロは雌雄異株で、雄花序は直立し、雌花序は垂れ下がっています。これは、直立する雄花です。(2013年7月16日撮影)。☆これは、垂れ下がっているオニドコロの雌花です。(2013年7月16日撮影)。☆オニドコロの実は子房に3枚の羽状の翼があり、翼の形は半円形のヤマノイモの実より細長い形をしています。オニドコロ(鬼野老)の名は、ひげ根が多い根を、海の老人「海老(エビ)」に対して野の老人「野老(トコロ)」に例え、同じ仲間の中で葉が大きいことから「鬼」がついてオニドコロになったそうです。(2013年8月3日撮影)。◎オニバス(鬼蓮)―植物全体に鋭いトゲがあることから「オニ」の名が。☆オニバスは、本州・四国・九州に分布するスイレン科オニバス属の1年生の水生植物です。種子から発芽して成長し、花を咲かせ、種子ができて終わる1年草です。かつては宮城県が北限でしたが絶滅し、新潟県新潟市福島潟が自生の北限です。(2012年8月12日撮影)。☆オニバスの花びらは赤紫色で、早朝から少しずつ開き始め、午前中に最も大きく開きます。午後からは少しずつ閉じますが、完全には閉じません。花にとまっているのは、シオカラトンボのようです。(2013年8月12日撮影)。☆オニバスの花のつくりは、鋭いトゲがある萼片が4枚、花びらは16枚あるそうです。オニバス(鬼蓮)の名は、植物全体に鋭いトゲがあることから付けられました。(2012年8月12日撮影)。◎オニユリ(鬼百合)―花の形が大きく豪快なのでとか、花の様子が赤鬼に似ているので「オニ」の名が。☆オニユリは、日本全土の野原や田の畔などに生えるユリ科ユリ属の多年草です。中国から古い時代に朝鮮半島を経由して渡来したと考えられているそうです。日本全国で古くから栽培され、人里近くに野生化しています。(2012年7月22日撮影)。☆花びらはオレンジ色で、濃褐色・暗紫色の斑点があり、強くそり返っています。オニユリ(鬼百合)の名は、花の形が大きく豪快なので「鬼」の名がついたとか、花の様子が赤鬼に似ているので「鬼百合」になったなどの説があるそうです。(2013年7月14日撮影)。
2015.01.21
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)の遊歩道に、たくさんのドバト(カワラバト)がやってきました。(2015年1月1日撮影)。☆全部で30羽ほどの群れのようです。ドバトは、日本全土に分布するハト科カワラバト属の留鳥です。(2015年1月1日撮影)。☆飛んで集まってくるものもいます。日本野鳥の会によると、ドバトは飼われていたハトが野生化したものなので、野鳥には含まれないとのこと。(2015年1月1日撮影)。☆ドバトは基本的に草食性で、種子・穀物・果実・液果などが主食だそうです。昆虫なども食べることがあるそうです。液果(漿果)とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、軟らかい果実のことだそうです。(2015年1月1日撮影)。☆ドバト(土鳩)の名は、神社仏閣などに住み着き、「だうばと(堂鳩)」「たうばと(塔鳩)」などと呼ばれていたのがドバト(土鳩)になったそうです。ドバトはヨーロッパ・中央アジア・北アフリカなどの乾燥地帯に生息する鳥で、日本には奈良時代には既に持ち込まれていたようです。 (2015年1月1日撮影)。☆近づくと、一斉に飛び去って行きました。ドバトは、地磁気などにより方角を知る能力に優れ、帰巣本能があるため、戦時中は軍事用に、戦後は報道用の伝書鳩として活用されていた。(2015年1月1日撮影)。☆なお、オオタカが、2000年ごろから駅や神社のまわりに多いドバトをエサにするようになり、都市でも姿が見られるようになったそうです。ウォーキングコース(玉川上水)でも、ドバトを捕まえているオオタカを見かけたことがあります。
2015.01.20
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)のカルガモです。カルガモは、ウォーキングコースで最もポピュラーな野鳥で、ウォーキングコースの範囲(西武拝島線・拝島駅~玉川上水駅)では1年中10羽ほど見かけますが、冬には40~60羽になります。(2015年1月2日撮影)。☆カルガモは、日本、中国、韓国、北朝鮮、ロシア東部に生息するカモ科マガモ属の鳥です。北海道など北部に生息するものは、冬期に南下するそうです。カルガモ(軽鴨)の名は、「軽の池」(奈良県橿原市大軽周辺とする説もあり)で夏季も含めて見られたカモであったことに由来するそうです。(2015年1月2日撮影)。☆マガモなど他の鴨のオスが目立つ羽色をしているのに、カルガモだけは雌雄同色で簡単には見分けがつきません。この写真では確認できませんが、尾羽の付け根から上の部分(上尾筒)の羽の周りが白く鱗(うろこ)のように見えるのがメス、尾羽の付け根から上の部分(上尾筒)の羽が濃い単色なのがオスです。(2015年1月2日撮影)。☆毎年、4月から5月にかけてウォーキングコース(玉川上水)で繁殖しており、カルガモの親子を見かけます。一昨年5月初め、母ガモ(?)のそばで、カルガモの雛が折り重なるように集まっていました。(2013年5月6日撮影)。☆番号を付けて見ると、頭の一部しか見えない雛もいますが、確かに9羽いました。 (2013年5月6日撮影)。☆カルガモの雛9羽は、元気よく育っていました。3日前に見かけた場所から、ウォーキングコース(玉川上水)を2キロメートルほど移動していました。8羽はしっかり写っていますが、先頭の1羽は一部が陰になり頭がはみ出てしまいました。 (2013年5月9日撮影)。☆この後、別の場所で、5月中旬に雛6羽の親子、5月下旬に雛10羽の親子を見かけました。一昨年のカルガモは子だくさんでした。☆マガモでも紹介したように、イチョウの木のイチョウ(鴨脚樹)という呼びかたと名は、中国語でイーチャオ、ヤーチャオと発音される「鴨脚」が変化したものと言われているそうで、イチョウの葉の形が鴨の水かきの形に似ていることからきているそうです。カルガモの水かきが付いた足は、イチョウの葉に似ているでしょうか。(2015年1月3日撮影)。☆なお、カルガモの食性は植物食傾向が強い雑食で、種子、水生植物、昆虫などを食べるそうです。小魚を食べることもあるようです。カルガモは、水面を上手に泳いで移動しますが、水中に潜ることができないので、このような逆立ちになって、川底の水草や藻を食べているのでしょうか。(2015年1月4日撮影)。
2015.01.19
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)の水辺の落葉や枯れ枝の上に、ヒヨドリがたくさん集まっています。水浴びと水飲みのために水辺にやってきたようです。毎年、冬に見かける光景です。日が当たらず暗かったので、写真が青くなってしまっています。(2015年1月2日撮影)。☆ヒヨドリは、北海道から九州に生息するヒヨドリ科ヒヨドリ属の留鳥または漂鳥です。留鳥とは、年間を通して同じ場所に生息し、季節によって移動しない鳥のこと。漂鳥とは、暑さ寒さを避けるため、夏は山地、冬は平地というように繁殖地と越冬地を区別して季節移動する鳥のこと。(2015年1月2日撮影)。☆ヒヨドリは、東京では1970年頃までは10月に渡来し4月には渡り去る冬鳥だったそうです。それが、留鳥として1年中棲むようになったそうです。南に棲んでいた留鳥が、北上してきたと考えられているそうです。今でも、秋には北海道から多数のヒヨドリが本州・四国・九州へ渡ってくるそうです。毎年今の時期にヒヨドリをたくさん見かけるのは、1年中見かける留鳥のヒヨドリとともに越冬のため南下してきた冬鳥のヒヨドリがいるからかもしれません。(2015年1月2日撮影)。☆ヒヨドリ(鵯)の名は、鳴き声が「ヒィーヨヒィーヨ」と鳴くので、この鳴き声に由来するという説があるそうです。また、ヒエ(稗)を食べるので「稗鳥(ヒエドリ)」が転じたという説もあるそうですが、ヒヨドリはヒエを食べないそうです。(2015年1月2日撮影)。☆ヒヨドリは、同じ時期に見かけるムクドリやツグミに比べると、ほっそりとした体型で尾は長めです。嘴は黒くて先がとがり、頭部から胴体は灰色の羽毛に覆われていますが、目の後ろの頬が褐色になっています。また、頭頂部の羽毛はやや長く、冠羽になっています。(2015年1月2日撮影)。☆これは、一昨年の1月に見かけたヒヨドリです。毎年この時期に、水浴びと水飲みのために水辺に集まってくるたくさんのヒヨドリを見かけます。ツグミが1羽まぎれているようです。(2013年1月4日撮影)。☆なお、ヒヨドリは、果実や花の蜜を食べるそうです。繁殖期には、さらに昆虫類も多く捕食するそうです。秋から冬にかけては、果実(センダン、イイギリ、カキ、ヘクソカズラ)がほとんどで、ツバキなど花の蜜を好むそうです。しろうと自然科学者の観察では、果実・木の実に加えて、ブロッコリー・キャベツ・コマツナなどの畑の野菜も食べています。
2015.01.18
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)で、ジョウビタキのメスを見かけたのですが、ポケットからコンパクトデジタルカメラを取り出すのに手間取り、1枚撮ったところで飛び去ってしまいました。(2014年12月31日撮影)。☆2日後、ウォーキングコースの遊歩道のロープにとまっているジョウビタキのメスの後姿を見つけました。「今度こそ」と思いながら、追跡しました。(2015年1月2日撮影)。☆ジョウビタキは小刻みに飛び回り、杭の上にとまろうとしています。(2015年1月2日撮影)。☆ジョウビタキは、再びロープにとまりました。(2015年1月2日撮影)。☆さらに移動して、今度は道路脇の杭の上にとまりました。(2015年1月2日撮影)。☆また、ジョウビタキは小刻みに飛び回り、遊歩道の杭の上にとまりました。(2015年1月2日撮影)。☆ジョウビタキのメスは、体が灰色味のある茶色で、翼に白班があります。ジョウビタキは、ツグミ科(分類によってはヒタキ科)ジョウビタキ属の小鳥で、日本には冬鳥として飛来します。ツグミ類のように地上に降り、ヒタキ類のように樹上から飛び立って羽虫を空中捕獲で捕食するそうです。(2015年1月2日撮影)。☆ジョウビタキは、冬の日本では、人里や都市部の公園などでもよく見られる身近な冬鳥です。ジョウビタキは、昆虫類やクモ類などを捕食しますが、冬には木の実なども食べるそうです。(2015年1月2日撮影)。☆参考までに、昨年3月に庭にやってきたジョウビタキのオスです。ジョウビタキのオスは、頭上が銀白色で顔が黒く腹が赤茶色なのが特徴です。(2014年3月15日撮影)。☆ジョウビタキの名は、ジョウは「尉」で銀髪(オスの頭)のことだそうで、ヒタキは「火焚き」で、鳴く時に2度「キッキッ」と鳴き、次に打撃音「カッカッ」が続き、これが火を焚く時の火打石を叩く音に似ていることから名づけられたそうです。
2015.01.17
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆今冬は、マガモがたくさん渡ってきています。カルガモはウォーキングコースの範囲内で、冬に50~60羽程度見かけます。いっぽうマガモは例年10羽以下なのですが、今年は雌雄合わせて30羽~40羽ほど渡ってきています。ウォーキングコース(玉川上水)で、このようにたくさんのマガモを見かけるのは、この冬が初めてです。昨年まで越冬地にしていたところが、何らかの原因で越冬地にできなくなってしまったのでしょうか。(2014年12月31日撮影)。☆マガモは、ウォーキングコース(玉川上水)のあちこちで、数羽から10羽程度の群れをつくっています。(2014年12月31日撮影)。☆マガモを見かけるのは冬だけです。マガモは、北海道と山地で繁殖しますが、多くは冬鳥として渡来し、全国で越冬します。越冬中につがいを作り、春には繁殖地へ渡っていきます。玉川上水では、12月頃にやってきて3月には見かけなくなります。(2014年12月31日撮影)。☆雌雄ほぼ同色のカルガモと違って、マガモのオスはメスと比較してとても目立つ羽色をしています。(2015年1月1日撮影)。☆マガモのオスは、黄色い嘴、緑色の頭、白い首輪、灰黒色の胴体という鮮やかな色です。 (2015年1月1日撮影)。☆マガモのメスは、黒褐色に黄褐色の縁取りの羽で、目立たない色です。(2015年1月7日撮影)。☆マガモのオスの嘴は黄色ですが、マガモのメスの嘴は黒と橙色です。なお、非繁殖期のオスは、同じ鳥とは思えないほどメスとよく似た地味な羽色になるそうですが、嘴の黄色が残るので区別できるそうです。(2015年1月7日撮影)。☆マガモは、すでに紹介したように、越冬中につがいを作り、北海道と山地で繁殖するため、春には繁殖地へ渡っていきます。あちこちで、つがいが出来てきているようです。(2014年12月31日撮影)。☆こちらでも、つがいが出来たようです。(2014年12月31日撮影)。☆マガモ(真鴨)の名は、カモを代表する鳥から、マ(真)鴨、カモの中のカモの意だそうです。ところで、イチョウの木のイチョウ(鴨脚樹)という呼びかたと名は、中国語でイーチャオ、ヤーチャオと発音される「鴨脚」が変化したものと言われているそうで、イチョウの葉の形が鴨の水かきの形に似ていることからきているそうです。マガモの水かきが付いた足は、イチョウの葉に似ているでしょうか。(2015年1月3日撮影)。☆なお、マガモは植物食が主体の雑食だそうです。水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べるそうです。マガモは、水面を上手に泳いで移動しますが、水中に潜ることができないので、逆立ちになって頭を水中に突っ込んで水草などを食べているのをよく見かけます。(2014年12月21日撮影)。
2015.01.16
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)の遊歩道で、ヤマガラを見つけました。シヤマガラは、ジュウカラ科シジュウカラ属の野鳥です。(2015年1月1日撮影)。☆ヤマガラは、いつもは警戒心が強いのか、すぐに飛び立ってしまいます。しかし、餌を探すのに熱中しているのか、近づいても逃げ去っていきません。こんなに近くで、ヤマガラを観察するのは初めてです。(2015年1月1日撮影)。☆ヤマガラの食性は雑食で、昆虫、クモ、果実などを食べるそうです。おもに樹上で採食し、夏季は主に動物質を食べ、冬期は主に果実を食べるそうです。木の実を咥えているようです。(2015年1月1日撮影)。☆ヤマガラは、標高1,500メートル以下の常緑または落葉広葉樹林に生息します。標高1,000メートル以上に生息しているものは、冬期に標高の低い場所へ移動するそうです。ヤマガラ(山雀)の名は、山に生息することに由来します。(2015年1月1日撮影)。☆ヤマガラの頭部は黒く、額から頬や後頭部(一部縦長)は白く、背中や下面は茶褐色、羽は青みがかった灰色です。(2015年1月1日撮影)。☆ヤマガラは、エゴノキの丸い実を嘴で取ると、両足の間にはさみ嘴でえぐい果皮を取り除き、種子の堅い殻(種皮)を突いて壊し、中の柔らかな胚乳を食べるそうです。また、ヤマガラは、エゴノキの実を一旦地中に埋めてから食べるので、貯蔵型散布種子といわれるそうです。
2015.01.15
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ウォーキングコース(玉川上水)で、2羽のツグミを見かけました。1羽が土手の落葉の上に下りたので、追いかけてみました。昨年は見かけませんでしたので、2年ぶりの出合いでした。(2015年1月1日撮影)。☆ツグミは、ツグミ科ツグミ属の野鳥で、夏季にシベリアで繁殖し、日本には越冬のために冬鳥として渡ってきます。(2015年1月1日撮影)。☆ツグミは、10月頃シベリアから大群で渡ってきますが、日本に着くと群れを解いて、田畑や低山の林に散らばって生息します。そのせいか、1羽か2羽でしか見かけません。(2015年1月1日撮影)。☆ツグミの食性は雑食で、昆虫、果実などを食べるそうです。ウォーキングコース(玉川上水)の土手の落葉の下には、木の実がたくさん落ちているはずです。(2015年1月1日撮影)。☆ツグミは、3月中旬ごろになると、再び群れて北へ帰ります。ツグミ(鶫)の名は、冬に飛来して聞こえていた鳴き声が、夏になると聞こえなくなる(口を噤んでいると考えられた)ことに由来するという説があるそうです。また、関東地方の方言で「しゃがむこと」を「つぐむ」といい、それに由来するという説もあるそうです。(2015年1月1日撮影)。
2015.01.14
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ハクセキレイは、ウォーキングコースでよく見かけますが、動きが機敏でなかなか撮影できませんし、撮影できてもピンボケ写真でした。川岸で見かけたハクセキレイが、土手の落葉の上に移動しました。(2015年1月1日撮影)。☆ハクセキレイは、北海道・本州に分布するセキレイ科セキレイ属の留鳥または漂鳥です。ハクセキレイは、肩から背にかけては黒色、腹部は白く胸部が黒くなっています。顔は白く、黒い過眼線(眼を中心に前後方向に入る線状または帯状の模様)が入ります。セグロセキレイと似ていますが、ハクセキレイは眼下部が白いので区別できます。(2015年1月1日撮影)。☆ハクセキレイは雑食で、高いところから採食に適した場所を探し、水辺や畑に下りてきて、歩きながら、主に昆虫やクモ、ミミズなどを捕えて食べるそうです。(2015年1月1日撮影)。☆落ち葉の上を、餌となる昆虫やクモを探して歩き回っているのでしょうか。(2015年1月1日撮影)。☆ハクセキレイ(白鶺鴒)の名は、白い鶺鴒で、別名「イシタタキ(石叩き)」「ニワタタキ(庭叩き)」「イワタタキ(岩叩き)」と言うそうですが、これは長い尾を上下に振るしぐさからきているようです。(2015年1月1日撮影)。☆セキレイ(鶺鴒)の名は、漢名の「鶺鴒」を音読みにしたもので、背筋をあらわす鶺(セキ)と冷たく澄むという意味の鴒(レイ)からなり、背筋がすらりと伸びて清冷な鳥という意味だそうです。
2015.01.13
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介しています。☆ダイサギが、玉川上水の中を歩いているのを見かけました。12月21日にもダイサギを見かけましたが、どんどん移動するので追いかけていくのが大変でした。比較的移動が少なかったので落ち着いて撮影できました。(2014年12月31日撮影)。☆ダイサギは、サギ科アオサギ属の野鳥で、中国東北部で繁殖し、冬に日本に渡り越冬するそうです。玉川上水では、12月から3月に見かけます。ダイサギは、魚、両生類、ザリガニ、昆虫などをエサにしているそうです。(2014年12月31日撮影)。☆水中に魚が泳いでいるのでも見えるのでしょうか。(2014年12月31日撮影)。☆ダイサギは、嘴が長く、眼下にある口角の切れ込みが眼よりも後ろまで食い込んでいます。ダイサギは、夏羽では嘴が黒いそうですが、冬羽では写真のように嘴が黄色です。また、夏羽には胸や背中に長い飾り羽が現れるそうですが、冬羽には飾り羽がありません。(2014年12月31日撮影)。☆ウォーキングコース(玉川上水)でダイサギに初めて出合ったのは、4年前でした。シラサギというだけで、コサギ以外は知りませんでした。この3年間、本格的な自然観察とブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を通して、野鳥や野草への理解が深まり、それ以前とは景色が違って見えるようになりました。(2011年2月27日撮影)。☆4年前の写真で見ると、ダイサギの冬羽では写真のように嘴が黄色で、眼下にある口角の切れ込みが眼よりも後ろまで食い込んでいるのがよくわかります。(2011年2月27日撮影)。☆また、ダイサギの冬羽には飾り羽がなく、夏羽には胸や背中に長い飾り羽が現れるそうですが、2月末にはダイサギの背に飾り羽が少し見えてきているようです。(2011年2月27日撮影)。
2015.01.12
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☆年末・年始にかけて、ウォーキングコース(玉川上水)で、さまざまな野鳥を見かけました。「自然観察の振返り」のテーマ「名前の由来」を一時中断して、最近見かけた野鳥を連続して紹介します。☆ウォーキングコース(玉川上水)の橋の下に、コサギを見つけました。(2015年1月1日撮影)。☆写真を撮ろうとすると、こちらの姿に気づいたのか、小刻みに飛びながら移動していきます。(2015年1月1日撮影)。☆下流の橋の下に降りて、さらに下流に移動していきます。コサギは、魚類、カエル、ザリガニなど捕食するそうですが、小魚を探しているのでしょうか。(2015年1月1日撮影)。☆コサギは、サギ科シラサギ属の野鳥です。コサギ(小鷺)の名は、シラサギの中で最も小さいことに由来します。コサギは、夏羽では頭に2本の長い冠羽が見え、背の飾り羽は先が巻き上がっており、他のシラサギと区別できます。(2015年1月1日撮影)。☆コサギは、瞬く間に、遠くへ飛び去って行きました。(2015年1月1日撮影)。
2015.01.11
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆「オランダ」「ヒマラヤ」「メキシコ」の名がつくオランダミミナグサ、ヒマラヤスギ、メキシコマンネングサ。「オランダ」「ヒマラヤ」「メキシコ」の名前の由来は、必ずしも原産地を表していないようです。◎オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)―「オランダ」は外国産のものの意味、ヨーロッパ原産で明治時代の終わりごろに渡来した帰化植物☆ウォーキングコースの道端のあちこちに、オランダミミナグサが咲いています。オランダミミナグサは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治時代の終わりごろに渡来したナデシコ科ミミナグサ属の1年草です。(2012年4月18日撮影)。☆オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)の名は、「オランダ」は外国産のものの意味で、「耳菜草」は葉が茎に向かい合ってついているのがネズミの耳に似ていることから。(2012年4月18日撮影)。◎ヒマラヤスギ―「スギ」の名が付いているがヒマラヤ原産で明治時代に渡来したマツ科の常緑針葉樹☆ヒマラヤスギです。原産地では、成長すると高さ40~60メートル、幹は直径3メートルにもなるそうです。「スギ」の名が付いていますが、ヒマラヤ原産で明治時代に渡来したマツ科ヒマラヤスギ属の常緑針葉樹です。ヒマラヤスギの花は10~11月に開花、球果は翌年の10~11月に熟すそうです。枝のところどころに薄緑色の雌花が見えます。(2012年10月21日撮影)。☆ヒマラヤスギに実がついているのが見えたので、近づいて見ました。松かさのように見えるのは、熟した球果のようです。(2014年12月19日撮影)。◎メキシコマンネングサ―メキシコ原産またはメキシコ経由で導入され野生化した帰化植物☆メキシコマンネングサは、本州以南の日本各地に広がるベンケイソウ科マンネングサ属の帰化植物です。元々は観賞用として導入された園芸植物だったようですが、野生化して道路沿いの荒れ地などに生育しています。(2012年5月20日撮影)。☆メキシコマンネングサの名は、メキシコ原産とする説(『日本帰化植物写真図鑑』)もありましたが、メキシコから送られた種子で栽培されたのでメキシコの名がついているが原産地はわからないという記述もありました。(2012年5月20日撮影)。
2015.01.10
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆「セイヨウ」の名がつくセイヨウジュウニヒトエ、セイヨウタンポポ、セイヨウフウチョウソウ。「セイヨウ」の名前の由来は、ヨーロッパ・アメリカ原産とヨーロッパ・アメリカ経由での日本への渡来。◎セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)―北ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来した帰化植物☆セイヨウジュウニヒトエは、北ヨーロッパ原産で江戸時代に渡来したシソ科キランソウ属の多年草です。もともとは園芸植物ですが、ウォーキングコースでは野生化しています。別名は、セイヨウキランソウ、ツルジュウニヒトエ、アジュガなど。(2011年5月7日撮影)。☆薄いピンク色の花のものも見かけました。セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)の名は、日本に自生するジュウニヒトエに対してヨーロッパ原産であること、花が幾重にも重なって咲く様子を女官の装束十二単に見立てたもの。(2010年5月15日撮影)。☆ツルジュウニヒトエの別名の通り、開花時期に地上を這う匍匐枝を出して広がっていきます。(2013年3月29日撮影)。◎セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)―ヨーロッパ原産で明治初期にアメリカから北海道札幌市に導入された帰化植物☆セイヨウタンポポは、ヨーロッパ原産で、明治初期にアメリカから北海道札幌市に導入され全国に広がったキク科タンポポ属の多年草です。導入については、さまざまな説がありますが、「北大百年史、史料」によると、1884年(明治17年)に札幌農学校がアメリカの園芸業者に発注した書簡の穀菜種子リストの中に、「蒲公英」の文字があるそうです。これが「セイヨウタンポポの種」を日本に移入することになった最も古い記述で、「穀菜種子」なので食用野菜として導入しようとしたようです。(2013年3月29日撮影)。☆セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)の名は、ヨーロッパ原産のタンポポから。セイヨウタンポポ、花の下側の総苞の外片はそり返っています。(2013年3月29日撮影)。◎セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)―熱帯アメリカ原産で明治の初期にヨーロッパ経由で渡来した帰化植物☆住宅跡の空き地に、セイヨウフウチョウソウ(クレオメ)が咲いていました。セイヨウフウチョウソウは、熱帯アメリカ原産で、日本には明治の初期にヨーロッパ経由で渡来したフウチョウソウ科フウチョウソウ(クレオメ)属の1年草です。園芸植物ですが、野生化しているものもあるそうです。(2012年6月28日撮影)。☆セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)の名は、花の姿が風に舞う蝶のように見えることから。西洋の名は、西インド原産のフウチョウソウ(風蝶草)に対して、ヨーロッパから渡来したことから。クレオメは、属名です。(2012年6月28日撮影)。
2015.01.09
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆「アメリカ」の名がつくアメリカイヌホオズキ、アメリカオニアザミ、アメリカスズカケノキ、アメリカセンダングサ、アメリカフウロ。☆アメリカオニアザミ以外は、北アメリカ原産の帰化植物です。アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産ですが、北アメリカ経由で渡来しました。◎アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)―北アメリカ原産で1951年に兵庫県尼崎市で採取された帰化植物☆道端で、アメリカイヌホオズキを見つけました。細い葉の形や1点から出ている花柄の付き方から、アメリカイヌホオズキと考えました。アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)の名は、アメリカ原産で、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語なので雑草の役に立たないホオズキから。(2012年9月29日撮影)。☆アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)は、北アメリカ原産で、1951年に兵庫県尼崎市で採取されました。今では、北海道から九州まで全国的に分布するナス科ナス属の1年草です。(2012年9月29日撮影)。(『日本帰化植物写真図鑑』284ページ参照)◎アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)―ヨーロッパ原産で北アメリカを経由して渡来し1960年代に北海道で確認された帰化植物☆ウォーキングコースで、アメリカオニアザミの大きな株が成長しています。アメリカオニアザミは、ヨーロッパ原産で北アメリカから輸入された穀物や牧草に混入して日本に渡来したキク科アザミ属の帰化植物です。(2014年6月30日撮影)。☆アメリカオニアザミは、1960年代に北海道で確認され、全国に広がっているそうです。格別に鋭いトゲなので、家畜やシカなどにも食べられることがなく、繁殖していくようです。アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)の名は、アメリカ経由で渡来した葉や茎・総苞片など全身トゲトゲの鬼のような薊に由来するようです。(2014年6月30日撮影)。☆アメリカオニアザミは、ウォーキングコース(玉川上水)の数カ所で見かけました。この冠毛は、風に乗って相当遠くまで飛んでいきそうです。(2012年8月25日撮影)。北海道を中心に草地に多く発生して、家畜にも害を及ぼして問題になっているそうです。(『日本帰化植物写真図鑑』339ページ参照)◎アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木)―北アメリカ原産で日本には明治末期に渡来したプラタナスの木☆ウォーキングコースのプラタナスの木に実がたくさん見えました。プラタナスは、スズカケノキ科スズカケノキ(Platanus)属の落葉広葉樹の総称です。このプラタナスは、実(果柄集合果)が果柄に1個ずつついているので、アメリカスズカケノキのようです。(2014年10月2日撮影)。☆アメリカスズカケノキは北アメリカ原産で、日本には明治末期に渡来しました。アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木)の名は、アメリカ原産のスズカケノキ。日本で街路樹や公園樹に多いプラタナスは、中近東原産のスズカケノキと北米原産のアメリカスズカケノキの雑種であるモミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)が多いそうです。モミジバスズカケノキは、果柄に2~3個ずつついています。(2014年10月2日撮影)。◎アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)―大正時代に渡来し、北海道から沖縄まで日本全土に広がった帰化植物☆アメリカセンダングサです。箱根湿生花園の入り口近くで、見かけました。アメリカセンダングサは、通常は筒状花だけですが、この写真のように小さな舌状花が付くこともあります。(2012年9月14日撮影)。☆アメリカセンダングサは、北アメリカ原産で、日本には大正時代に渡来し、1920年頃に琵琶湖畔に群生していたそうです。今では、北海道から沖縄まで日本全土に広がったキク科センダングサ属の1年草です。アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の名は、アメリカ原産のセンダングサ。これは、北海道で見かけたアメリカセンダングサです。(2012年10月7日撮影)。(『日本帰化植物写真図鑑』327ページ参照)◎アメリカフウロ(亜米利加風露草)―昭和8年に京都での帰化が報じられ、現在では東北地方以南に広く発生する帰化植物☆アメリカフウロは、北アメリカ原産でフウロソウ科フウロソウ属の帰化植物です。昭和8年に京都での帰化が報じられ、現在では東北地方以南に広く発生するようになっています。(2013年5月3日撮影)。(『日本帰化植物写真図鑑』163ページ参照)☆アメリカフウロ(亜米利加風露草)の名は、日本のフウロソウではなくアメリカ原産のフウロソウから。花が終わると、先がとがった実になり、長く伸びた花柱の付け根、萼の内側に黒い5個の種子ができます。ゲンノショウコと同じように、花柱が下から5つに裂けて外に巻き上がり、種を弾き飛ばします。(2014年5月20日撮影)。
2015.01.08
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆「カラ・ガラ(雀)」の名がつくシジュウカラ、ヤマガラ。名前の由来を調べてみました。◎シジュウカラ(四十雀)―「シジウ」は鳴き声を表し「カラ」は小鳥を表す説も☆12月、庭先にたくさんのシジュウカラがやってきます。シジュウカラは、シジュウカラ科シジュウカラ属の留鳥で、1年中見かける野鳥です。(2014年12月18日撮影)。☆シジュウカラ(四十雀)の名は、古くは「シジウカラ」と呼ばれ、地鳴きが「チ・チジュクジュク」なので「シジウ」は鳴き声を表し、「カラ」は小鳥を表すそうです。また、スズメ40羽に対してこの鳥1羽という交換条件から名づけられたという説。さらに、たくさん群れるという意味で「四十(シジュウ)」、軽く翻って飛ぶので「軽(カル)」で「四十カル」が転じたという説もあるそうです。(2013年1月3日撮影)。☆シジュウカラは、ドイツの研究者によると、1年間に12万5,000匹の虫を食べており、植物を食べる虫の数を一定のレベルに保ち、虫害をコントールして農作物の虫害防止に役立っているそうです。(2013年12月20日撮影)。◎ヤマガラ(山雀)―山に生息する「カラ(小鳥)」、「山吹色のカラ(小鳥)」から「ヤマガラ」に転じたという説も☆ウォーキングコースでは、ヤマガラを何年間も見かけていますが、なかなか動きが速くて撮影できていません。ヤマガラは、シジュウカラ科シジュウカラ属です。(2013年1月8日撮影)。☆ヤマガラ(山雀)の名は、山に生息する「カラ(小鳥)」に由来します。さらに調べていくと、山に生息して軽々と動くので「軽(カル)」で「山カル」が転じたという説、背と腹のオレンジ色(山吹色)が目立つので「山吹色のカラ(小鳥)」から「ヤマガラ」に転じたという説もありました。(2013年1月8日撮影)。☆ヤマガラは、エゴノキの丸い実を嘴で取ると、両足の間にはさみ嘴でえぐい果皮を取り除き、種子の堅い殻(種皮)を突いて壊し、中の柔らかな胚乳を食べるそうです。さらに、ヤマガラは、エゴノキの実を一旦地中に埋めてから食べるそうです。(2013年1月8日撮影)。◎「雀」の字がつく鳥の名―シジュウカラ(四十雀)とヤマガラ(山雀)とともに、カナリア(金糸雀)、ヒバリ(雲雀)、ヨシキリ(葦雀)☆シジュウカラ(四十雀)やヤマガラ(山雀)の名の「カラ・ガラ(雀)」は、「小鳥」や軽々と動くので「軽(カル)」に由来するようです。☆なお、「雀」の字がつく鳥の名は、カナリア(金糸雀)、ヒバリ(雲雀)、ヨシキリ(葦雀)がありました。
2015.01.07
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。◎オオタカ(大鷹)―羽色が青灰色なので「蒼鷹(アオタカ)」と呼ばれ、それが転じてオオタカに☆ウォーキングの途中、大きめの鳥が見えたので、近づいてみました。獲物を捕らえたオオタカでした。オオタカは、日本全土の平地から山岳地帯に生息しているタカ科ハイタカ属の留鳥ですが、一部は越冬のため南下するそうです。(2013年10月9日撮影)。☆体長は、カラスより大きい印象で、全長がおよそ50センチメートル位だったでしょうか。オオタカは、タカ科に属し、日本のタカの代表的な種で、鷹狩りに使われていたそうです。オオタカ(大鷹)の名は、他のタカ科の羽色が褐色なのに対して、オオタカの羽色が青灰色なので「蒼鷹(アオタカ)」と呼ばれ、それが転じてオオタカになったという説があるそうです。奈良時代には「あをたか」、平安時代には「おほたか」と呼ばれ、それがオオタカにつながっているという説明もありました。「蒼い」とは、本来は灰色がかった白色ということなので、アオサギ(蒼鷺)の名と同じ由来になるようです。(2013年10月9日撮影)。☆なお、「鷹」の名は、「高(タカ)く」飛ぶからという説、「タカヒドリ(手飼鳥)」の意味という説、「タケキ(猛)」の意味からという説、凡鳥でないので「気高し(ケタカシ)」の意味という説などがあるそうです。☆オオタカは飛翔能力が高く、ハト・カモなどの鳥類やネズミ・ウサギなどの小型哺乳類を空中や地上で捕えます。食物連鎖の頂点に位置するので、生態系の自然が健全でないと生息できないそうです。◎三鷹の地名―鷹狩を行なった鷹場の村々が集まっていたことと、世田谷領・府中領・野方領にまたがっていたことに由来する(三領の鷹場)☆三鷹の地名は、江戸時代は鷹狩りが盛んで、徳川将軍家及び御三家が鷹狩を行なった鷹場の村々が集まっていたことと、世田谷領・府中領・野方領にまたがっていたことに由来する(三領の鷹場)と言われています。北は前橋、熊谷など、西は武蔵野、三鷹など、南は藤沢、小田原まで、東は葛西あたりまで、江戸を取り囲む周辺は全て徳川の「御鷹場」であったそうです。☆1889年の市町村制施行により各村の合併で「三鷹村」、1940年に町制施行により「三鷹町」、1950年に市制施行により「三鷹市」になったそうです。(2013年10月9日撮影)。◎クマシデ(熊四手)―シデの仲間では果穂が最も大きいので「熊」の名☆2014年は、クマシデの果穂が例年になく鈴なりになっていました。秋には、黄緑色から茶色く色づきいちだんと目立つようになりました。果穂とは、種子を抱いた果苞(葉が変形したもの)が房状になったものです。クマシデの果穂は、果苞が密で太いのが特徴です。(2014年10月8日撮影)。☆クマシデ(熊四手)の名は、シデの仲間では果穂が最も大きいので「熊」の名がついたそうです。四手(紙垂)は、しめ縄や玉串などにつける細長く切った紙のことで、花が枝に垂れ下がる様子から。(2014年10月8日撮影)。◎クマノミズキ(熊野水木)―三重県熊野地方に産するミズキで地名「熊野」から☆6月中旬、ウォーキングコースを歩いていると、ミズキによく似ているクマノミズキの花を見かけます。ミズキの花は4月下旬から5月上旬に咲きますが、クマノミズキは6月上旬に咲き始めます。(2013年6月11日撮影)。☆クマノミズキは、本州、四国九州の山野の林内に生えるミズキ科ミズキ属の落葉高木です。クマノミズキ(熊野水木)の名は、三重県熊野地方に産するミズキに由来しますが、西日本に広く分布しています。ミズキ(水木)の名は、早春に枝を切ると樹液がしたたり落ちることに由来しているそうです。(2014年6月13日撮影)。☆なお、地名の「熊野」の名は、神武天皇が大熊に会ったためという説、うっそうたる森林に覆い隠されているためという説、出雲国の熊野の名が移されたという説もあるそうです。◎クマツヅラ(熊葛、生薬名:馬鞭草)―馬の鞭の材料であった「クマツヅラ」が「馬鞭草」の鞭の意味となり、クマツヅラが馬鞭草の和名となった☆2014年、東伊豆で多く見かけたのはランタナの花です。ランタナは、中南米原産で世界中に帰化しているクマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑小低木です。(2014年11月17日撮影)。☆ランタナは、小さな花が集まった散形花序で、開花後時間がたつと次第に花の色が変わるそうです。☆ところで、クマツヅラ科の「クマツヅラ(熊葛)」の由来を調べてみると。クマツヅラの全草を刈り取り日干しにして乾燥したものを、生薬名で「馬鞭草(ばべんそう)」と呼び、腫れ物、打撲傷、打ち身などの外用に用いるそうです。平安時代の初期頃までは、「クマツヅラ」は馬の鞭の材料であったクマヤナギ(熊柳)であったそうです。馬の鞭の材料であった「クマツヅラ」が、いつの間にか馬の鞭の代名詞(鞭=クマツヅラ)として使われ「馬鞭草」の鞭の意味となり、クマツヅラが馬鞭草の和名となったと云う説があるそうです。(2014年11月17日撮影)。☆なお、コムラサキやムラサキシキブは、以前のクロンキスト体系ではクマツヅラ科ムラサキシキブ属に分類されていましたが、現在のAPG植物分類体系ではシソ科ムラサキシキブ属に分類されています。
2015.01.06
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆石川啄木(本名:石川一)のペンネーム(啄木)の由来になったキツツキ(啄木鳥)。「キツツキ(啄木鳥)」の名と「アオゲラ」・「アカゲラ」・「コゲラ」の名の由来を振り返ってみました。◎キツツキ(啄木鳥)―「ケラツツキ」に由来し「ケラ」は虫のこと。木の中の虫を啄(つつ)いて捕る鳥の意味☆木の幹を突こうと頭を後ろにあげたアカゲラ(赤啄木鳥)。キツツキ(啄木鳥)は、「ケラツツキ」に由来し、「ケラ」は虫のこと。木の中の虫を啄(つつ)いて捕る鳥の意味だそうです。(2013年2月15日撮影)。☆アカゲラは、木の幹に勢いよく嘴をぶつけたようです。石川啄木(本名:石川一)は、出身地の岩手県にキツツキ(啄木鳥)が多く、病気療養中にキツツキの音に心を慰められたので、それでペンネームにしたそうです。(2013年2月15日撮影)。◎アオゲラ(緑啄木鳥)―緑色の啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。古来の習慣で緑色の鳥には「あお(緑)」の名が。☆2012年4月中旬、ウォーキングの途中で、毎日のように「キョッ、キョッ」と短く鋭い鳴き声が聞こえていました。ようやく、鳴き声の主、アオゲラを見つけました。アオゲラは、平地から山地にかけての森林に生息するキツツキ科アオゲラ属の野鳥です。(2012年4月17日撮影)。☆木を突きながら登っていく後姿のアオゲラ。体上面や尾羽・翼は黄緑色です。アオゲラ(緑啄木鳥)の名は、緑色の啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。古来の習慣で、緑色の鳥には「あお(緑)」の名(アオゲラ、アオバト)がつけられ、青い鳥には「ルリ(瑠璃)」の名(オオルリ、ルリビタキ)がつけられるそうです。(『日本の野鳥』竹下信雄著、小学館)。(2012年4月17日撮影)。☆アオゲラの食性は、動物食傾向が強い雑食で、主に枝や幹で昆虫を採食しますが、果実も食べ、地上でアリも採餌するそうです。◎アカゲラ(赤啄木鳥)―赤色の啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。雄の成鳥の後頭部が赤い羽毛でおおわれているから。☆朝、庭を見ていると、カシの木にアカゲラがいました。すぐに飛び去ってしまいましたが、お昼頃、また現れました。アカゲラは、キツツキ科アカゲラ属の野鳥で、北海道には亜種エゾアカゲラが、本州・四国には亜種アカゲラが留鳥として生息しているそうです。(2013年2月15日撮影)。☆アカゲラは、同じカシの木にやってきましたが、巣を作るとも思えませんので、餌になる昆虫がいるのでしょうか。頭頂部は黒く、雄の特徴である後頭部が赤いのがわかります。アカゲラ(赤啄木鳥)の名は、雄の成鳥の後頭部が赤い羽毛でおおわれていることに由来します。(2013年2月15日撮影)。☆アカゲラの食性は雑食で、主に昆虫、クモ、多足類を食べますが、果実・種子なども食べるそうです。◎コゲラ(小啄木鳥)―小さい啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。☆コゲラは、いつも動きが激しくて、ピンボケ写真しか撮れていませんでしたが、1カ所で虫を探していたようで、比較的鮮明な写真を撮ることができました。コゲラは、日本全国に分布するキツツキ科アカゲラ属の野鳥で、日本産のキツツキのうち最小です。基本的には留鳥ですが、寒冷地に生息する個体は、冬期に暖地に移動するものもいるそうです。(2013年1月8日撮影)。☆嘴で、何度も木の幹を突いていました。コゲラは、羽が灰褐色と白のまだら模様です。コゲラ(小啄木鳥)の名は、小さい啄木鳥(キツツキ、ケラ)から。立川市のお隣の小平市は、コゲラを市の鳥に指定しています。(2013年1月8日撮影)。☆コゲラの食性は雑食ですが、主に昆虫などを捕食し、木の実を食べることもあるそうです。
2015.01.05
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☆冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載しています。テーマは、名前の由来です。☆同じ「スズメ」の名がつくスズメノエンドウ、スズメノヤリ、スズメバチ。由来は、それぞれ違うようです。最初に、「スズメ(雀)」の名について調べてみました。◎スズメ(雀)―「スズ」はその鳴き声か小さいものを表す「ささ(細小)」を、「メ」は「群れ」の意味かカモメやツバメなど「鳥」を表す接尾語☆庭には、スズメが一番たくさんやってきます。冬のスズメは、フクラスズメ(膨ら雀、脹ら雀、福良雀)といって、全身の羽毛を膨らませて空気を取り込むことで寒さから身を守っているそうです。冬のスズメは、一見したところ太って見えましたが、寒さに対応しているのだとわかりました。(2012年12月24日撮影)。☆スズメ(雀)の名は、「スズ」はその鳴き声か小さいものを表す「ささ(細小)」を、「メ」は「群れ」の意味かカモメやツバメなど「鳥」を表す接尾語だそうです。(2012年12月24日撮影)。◎スズメノエンドウ(雀野豌豆)―カラスノエンドウより小さいのでカラス(烏)に対して「スズメ(雀)」の名☆4月中旬には、スズメノエンドウの花が咲き出します。スズメノエンドウは、本州から沖縄に分布し、道端や野原に生えるマメ科ソラマメ属の越年草です。(2014年4月10日撮影)。☆スズメノエンドウ(雀野豌豆)の名は、カラスノエンドウ(烏野豌豆)より小さいことから名づけられたそうですが、スズメノエンドウの実は6ミリ前後の大きさで、5センチ前後の大きさがあるカラスノエンドウの実より小さく、普通2個の種子が入っているそうです。(2014年5月14日撮影)。◎スズメノヤリ(雀の槍)―小さい植物なので「スズメ(雀)」の名☆スズメノヤリは、日本全土の日当たりの良い野原などに自生するイグサ科スズメノヤリ属の多年草です。(2012年4月8日撮影)。☆スズメノヤリ(雀の槍)の名は、多数の花が集まった頭花が江戸時代の大名行列の先頭を行く毛槍に似ていることに由来するそうです。「雀」は、「姫」とともに小さい植物によく付けられる名前です。(2012年4月8日撮影)。◎スズメバチ(雀蜂)―「スズメ並に体が大きい」、「巣の外壁の模様がスズメの模様に似ている」から「スズメ(雀)」の名☆ウォーキングコースのクヌギの木で、以前から樹液が出ている木があります。昆虫がたくさん集まってきます。スズメバチもクヌギの樹液を求めてやってきたようです。スズメバチは、クヌギの木にも巣をつくるそうです。(2009年11月1日撮影)。☆スズメバチ(雀蜂)の名は、スズメ並に体が大きいから、巣の外壁の模様がスズメの模様に似ているからの2つの説があるそうです。(2009年11月1日撮影)。
2015.01.04
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☆これから冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載していきます。テーマは、名前の由来です。☆同じ「イヌ」の名がつくイヌキクイモ、イヌシデ、イヌショウマ、イヌノフグリ、イヌホオズキ、イヌマキ。由来は、それぞれ違うようです。◎イヌキクイモ(犬菊芋)―塊茎が小さく役に立たないことから「イヌ」の名☆キクイモかと思いましたが、舌状花が10枚以下(写真は8枚)で、花びらの先端が尖っているようなのでイヌキクイモのようです。キクイモと同じ北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の帰化植物です。イヌキクイモ(犬菊芋) の名は、キクイモに似ているが塊茎が小さく役に立たないことから名づけられたそうです。「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語です。(2012年10月16日撮影)。◎イヌシデ(犬四手)―クマシデよりは利用価値が低いことから「イヌ」の名☆ウォーキングコースでは、カバノキ科クマシデ属のアカシデ・イヌシデ・クマシデが多く見られます。イヌシデの果穂です。(2013年5月5日撮影)。☆イヌシデは、シイタケのほだ木や庭園木として利用され、シイタケ栽培ではクヌギ・ナラに続く原木として利用価値が高いそうです。イヌシデ(犬四手)の名は、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語ですが、イヌシデは利用価値が高いことから、家具材・建築材に用いられるクマシデよりは利用価値が低いことから名付けられたという説があるそうです。(2013年5月5日撮影)。◎イヌショウマ(犬升麻)―薬用にも食用にもならないので「イヌ」の名☆イヌショウマは、箱根湿生花園で初めて出合いました。イヌショウマは、関東地方から近畿地方の山地に生えるキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草です。(2012年9月14日撮影)。☆イヌショウマ(犬升麻)の名は、サラシナショウマは干した根が漢方薬として使われ若菜が食用になるのに対して、イヌショウマは薬用にも食用にもならないのでつけられた名前だそうです。(2012年9月14日撮影)。◎イヌノフグリ(犬陰嚢)―文字通り動物の「犬」に由来する「イヌ」の名☆2月下旬から、オオイヌノフグリの花が咲き始めました。オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、西アジア・中近東の原産で世界中に広がっている帰化植物だそうです。(2014年3月9日撮影)。☆オオイヌノフグリの名は、イヌノフグリより大きいことに由来します。イヌノフグリ(犬陰嚢)の名は、実の形が雄犬のフグリ(陰嚢)に似ていることに由来します。(2014年3月9日撮影)。◎イヌホオズキ(犬酸漿)―「役に立たないもの」か「『似て非なる』の『非(イナ)』」から「イヌ」か?☆道端に咲いていたアメリカイヌホオズキの花です。細い葉の形や1点から出ている花柄の付き方から、アメリカイヌホオズキと考えました。アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産で、1951年に兵庫県で採取され、北海道から九州まで全国的に分布するナス科ナス属の1年草です。(2012年9月29日撮影)。☆こちらは、道ばたで見かけたイヌホオズキの仲間の黒い実です。実の付き方や光沢などからオオイヌホオズキのようですが、イヌホオズキかも知れません。イヌホオズキ(犬酸漿)の名は、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語なので雑草で役に立たないホオズキという説、草姿はホオズキに似ているが実が赤い袋のあるホオズキのようにならないので「似て非なる」の「非(イナ)」から「イヌ」に転化したという説がありました。(2014年10月31日撮影)。◎イヌマキ(犬真木)―真木(杉のこと)に似ているが役に立たない、劣る木ということで「イヌ」の名☆東伊豆でウォーキングの途中、生垣に変わった実が付いているのを見つけました。イヌマキです。イヌマキは、関東から四国・九州・沖縄など比較的暖かい地域に分布するに分布するマキ科マキ属の常緑高木です。海岸の山地に自生しますが、庭木にされることが多く、沿海部では生垣に利用されるそうです。(2014年11月17日撮影)。☆イヌマキは、雌雄異株です。これは、実がついているので、雌株です。イヌマキ(犬真木)の名は、真木(杉のこと)に似ているが役に立たない、劣る木ということで、イヌの名がついたそうです。(2014年11月17日撮影)。
2015.01.03
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☆これから冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載していきます。テーマは、名前の由来です。☆同じ「キツネ」の名がつくキツネアザミ、キツネノカミソリ、キツネノボタン、キツネノマゴ。由来は、それぞれ違うようです。◎キツネアザミ(狐薊)―「狐にだまされる」「狐が薊に化ける時トゲを忘れた」ので「キツネ」の名☆4月末、ウォーキングコースでアザミのような花を見つけました。キツネアザミです。キツネアザミは、本州から沖縄に分布し、道端や田畑に生えるキク科キツネアザミ属の越年草です。キツネアザミは、古い時代に農耕とともに中国か朝鮮から入ってきたと考えられているそうです。(2013年4月24日撮影)。☆キツネアザミ(狐薊)の名は、花の姿がアザミに似ているが、アザミと違って葉は柔らかくトゲも無く、キツネにだまされるということから。地方によっては、猟師に追われた狐が、アザミに化ける時に慌てたのでトゲを付けるのを忘れたと言う伝承もあるとのこと。キツネアザミの葉にトゲはありません。(2013年4月24日撮影)。◎キツネノカミソリ―花の色が狐色なので「キツネ」の名☆毎年7月末から9月まで咲き続ける山野草キツネノカミソリ。キツネノカミソリは、本州・四国・九州の山野に生えるヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。(2013年7月30日撮影)。☆キツネノカミソリ(狐の剃刀)の名は、花の色が狐色で葉の形が剃刀に似ているので付けられたそうです。早春から初夏にかけて、帯状の葉をたくさん伸ばして球根を太らせ、夏には葉が枯れます。(2013年7月30日撮影)。◎キツネノボタン(狐の牡丹)―有毒で味がきつく食べられないので「きつい」の「きつ」から「キツネ」の名に☆キツネノボタンは、5月中旬からウォーキングコースで見かけます。キツネノボタンは、本州、四国、九州に分布し、川の近くなど湿り気のある道端などに生えるキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草です。(2012年5月20日撮影)。☆キツネノボタン(狐の牡丹)の名は、狐が棲むような野原に生え、葉が牡丹に似ていることからとする説がありますが、異論もあります。「キツネ」の名がつく植物は、有毒で味がきつく食べられないものが多いので、「きつい」の「きつ」と考えられる(「語源由来辞典」参照)そうです。(2012年5月20日撮影)。◎キツネノマゴ(狐の孫)―「花の様子が孫狐の顔」「花序が狐の尾」に似ているので「キツネ」の名?☆8月から10月、ウォーキングコースの日陰でキツネノマゴの花が目立つようになります。キツネノマゴは、本州・四国・九州の野原や道端に生えるキツネノマゴ科キツネノマゴ属の1年草です。(2012年9月10日撮影)。☆キツネノマゴ(狐の孫)の名は、花の様子が孫狐の顔に似ているとか、花序(花が付いているところ)が狐の尾に似ているとかの説があるそうです。(2014年9月19日撮影)。
2015.01.02
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◎明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。☆「しろうと自然科学者の自然観察日記」は、2012年2月28日「日本水仙が見ごろです。」でスタートしました。そのウォーキングコース(玉川上水)の日本水仙の花は、12月初めから咲き始めていましたが、昨年末にはしだいに増えてきました。(2014年12月30日撮影)。☆日本水仙の花は、2月末まで3か月間にわたって咲き続けます。(2014年12月30日撮影)。☆これから冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載していきます。テーマは、名前の由来です。☆同じ「カラス」の名がつくカラス、カラスウリ、カラスノエンドウ、カラスノゴマ、カラスビシャク。由来は、それぞれ違うようです。◎カラス(烏、鴉)―黒くて目がどこにあるかわからないので「鳥」の字を一画省略した☆ウォーキングコースの畑の大木に、鳥の巣のようなものを見つけました。カメラで見ると、巣の中にカラスがいます。カラスの繁殖期は3月から7月頃で、3月頃から巣作りを始めるそうです。繁殖期の4月から6月頃には、巣にいる卵や雛を守ろうとするために、人への攻撃が多くなるそうなので、注意する必要があるようです。(2014年3月12日撮影)。☆巣から飛んでいき、電線に止まっているカラスです。これは、嘴が細く上嘴が曲がっていないようなので、ハシボソガラスでしょうか。カラス(烏、鴉)の名は、「カーカー」という鳴き声が不吉を連想させ「気をからす」「邪気をからす」ような行動をしていることに由来する説、色が黒いので「黒し(クロシ)」が転化したという説、「カーカー」という鳴き声にウグイスなど鳥を意味する接尾語「ス」がついたという説などがあるそうです。なお、漢字の「烏」は、黒くて目がどこにあるかわからないので「鳥」の字を一画省略したと言われているそうです。(2014年3月12日撮影)。◎カラスウリ(烏瓜)―カラシュウリ(唐朱瓜)から転訛した「カラス」の名?☆ウォーキングコースで、初めてカラスウリの赤い実を見つけました。カラスウリは、本州・四国・九州に自生するウリ科カラスウリ属の多年草です。草木に絡みついて成長していきます。(2014年10月31日撮影)。☆カラスウリ(烏瓜)の名の由来は、カラスが実を食べるからという説や、赤い実はカラスが食べ残したように見えるからなどがありましたが、カラスは食べないようです。納得できずに昨年調べたところ、カラスウリはカラシュウリ(唐朱瓜)から転訛したもので、カラスウリの赤い実が中国から伝わった朱墨の原料の辰砂(しんしゃ、硫化水銀の赤い鉱物)の卵型の大きさのものに似ていることから名づけられたという説がありました。これは説得力があると感じました。(2014年10月31日撮影)。◎カラスノエンドウ(烏野豌豆)―マメが熟すと黒くなるので「カラス」の名☆カラスノエンドウは、毎年4月中旬頃に一斉に咲きだしますが、2014年は3月下旬から見かけました。カラスノエンドウは、原産地はオリエントから地中海で、本州から沖縄に分布し、空き地・畑・道端など、いたるところに生えるマメ科ソラマメ属の越年草です。(2014年3月23日撮影)。☆カラスノエンドウ(烏野豌豆)の名は、マメが熟すと黒くなるので「カラス」の名がつきました。「野豌豆」は中国での名称だそうです。(2014年5月28日撮影)。◎カラスノゴマ(烏の胡麻)―食用として利用されないので「カラス」の名☆ウォーキングで見つけたカラスノゴマの花。カラスノゴマは、関東以西の畑や道ばたに自生するアオイ科カラスノゴマ属の1年草です。(2013年10月4日撮影)。☆カラスノゴマ(烏の胡麻)の名は、種子が小さいのでゴマに見立て、食用として人に利用されることがないので、「カラス」の名が付けられたそうです。実を手に取ると、果皮が3つに裂けて種子が出てきました。これが正真正銘の「カラスノゴマ」です。(2014年10月31日撮影)。◎カラスビシャク―花(仏炎苞)を柄杓に見立て人が使うには小さいので「カラス」の名☆道端に数本のカラスビシャクを見つけました。一昨年初めて出合い、名前を知りました。カラスビシャクは、日本全土の道端や畑に自生するサトイモ科ハンゲ属の多年草です。(2013年4月28日撮影)。☆カラスビシャク(烏柄杓)の名は、花(仏炎苞)を柄杓に見立て、人が使うには小さいので「カラス」の名を付けたことに由来するそうです。(2014年5月1日撮影)。
2015.01.01
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