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☆昨日の朝、ウォーキングの途中で、ラジオから北海道で山菜を食べた親子が中毒死というニュースが聞こえてきました。☆おひたしで美味しいニリンソウと、毒のあるトリカブトを間違えるのはどうしてかと疑問に感じました。☆夕方届いた毎日新聞(夕刊)に、「トリカブトで2人死亡-ニリンソウと誤食」の報道がありました。トリカブトとニリンソウは同じキンポウゲ科で、葉の形が似ているとは、初めて知りました。☆『日本の野草』(山と渓谷社、1997年51刷)によると、キンポウゲ科には、キンポウゲ属、センニンソウ属、オキナグサ属、ミスミソウ属、イチリンソウ属、ウメザキサバノオ属、フクジュソウ属、カラマツソウ属、モミジカラマツ属、オダマキ属、トリカブト属、レンゲショウマ属、ルイヨウショウマ属、サラシナショウマ属、オウレン属、キンバイソウ属、シロカネソウ属、セツブンソウ属、リュウキンカ属、シラネアオイ属、ボタン属があるとされています。☆これによると、私たちがよく知っているカザグルマ、オキナグサ、ニリンソウ、フクジュソウ、オダマキ、トリカブト、レンゲショウマ、セツブンソウ、園芸種ではシャクヤク、ボタン、ラナンキュラス(花キンポウゲ)までキンポウゲ科ということになり、相当多くの種があります。☆トリカブト属には、たくさんの種(日本には30~40種が自生)があって、今回の事故がどのトリカブトによるものかわかりませんが、確かにトリカブトの葉は、ニリンソウに似ています。花が咲いている時は、トリカブトを見間違うことはないでしょうが、芽吹きの頃にはニリンソウと間違えそうです。☆北海道に分布しているのは、上記『日本の野草』によると、エゾノレイジンソウ、エゾノホソバトリカブト、オクトリカブトの3種で、花期は8月、または8月から9月となっています。☆トリカブト(鳥兜)の名の由来は、花が舞楽で頭に被る鳥兜、烏帽子に似ているからとか、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われています。☆山菜の季節です。例えば、山菜の天ぷらは、春が再びやってきた喜びを、素晴らしい味覚で私たちに感じさせてくれます。北海道での悲しい事故は、自然と植物に対する基本的な知識を持つことの大切さを、改めて教えてくれた気がします。☆ここ立川では、花のつぼみがようやく膨らみ始めたニリンソウ。今年は、昨年までとは違った思いで、花を見ることになりそうです。
2012.04.10
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☆一昨日(4月3日)見つけたヒトリシズカは、次々と新たな芽を出し、一昨日撮影したつぼみは、もう花が咲いています(下の写真)。ウォーキングコースでヒトリシズカが自生しているところは、2カ所だけです。しかも、あまり大きな群落ではなく、広がっていません。今年は、花の後の実まで観察してみようと思います。☆ヒトリシズカは、この近くで観察できる山野草では、カタクリ、チゴユリとともに、最も気に入っているものの一つです。ヒトリシズカについては、4月3日の日記を参照してください。☆アマナの花が、一斉に咲き始めました。ウォーキングコースでは、タチツボスミレとともに、かなり広い面積で群落をつくり、自生しています。名前に同じ「アマナ」がつくキバナノアマナ(3月6日の日記)とは属が違い、花も植物全体も小さくて目立たない野草です。☆群落全体が、一斉に開花しています。花の形は同じユリ科のチューリップに似ており、花びらには紫のスジがくっきりと見えます。アマナ(甘菜)1.ユリ科アマナ属アマナ。2.和名の「甘菜」は、球根(鱗茎)が甘くて食べられることに由来する。3.本州、四国、九州に分布。別名「ムギクワイ」というが、球根の形がクワイに似ていることから。★4月1日以後に掲載している写真は、断り書きがない限り、楽天写真館から楽天ブログに投稿したものです。表示画像は元データの3~8%程度の画像ですが、クリックすると1~5MBの鮮明な画像が表示されます。
2012.04.05
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☆タチツボスミレは、ウォーキングコースのいたるところに咲いています。大きな群落でも満開になりました。☆2日前には芽も出していなかったと思いますが、ヒトリシズカが芽を出し咲き始めました。4月は、毎日変化が激しいので、目を離せません。花が咲ききると、下の写真(2010年4月4日撮影)のようになります。なお、フタリシズカという野草もあり、これは5月に咲きます。ヒトリシズカ(一人静)1.センリョウ科センリョウ属(チャラン属)ヒトリシズカ。別名ヨシノシズカ(吉野静)。2.和名の「一人静」は、花の可憐さを静御前に例えたもので、同じセンリョウ属のフタリシズカが花穂を2~3本以上出すのに対して、これは花穂が1本であるため。3.北海道、本州、四国、九州の山地に自生する。学名は「Chloranthus japonicus」で、日本固有の種。白いブラシ状に見えるのは雄しべで、その付け根に雌しべがある。☆ニリンソウは、葉が大きく成長してきました。花が咲くのは、あと1週間ほどでしょう。花が咲いたら紹介します。
2012.04.03
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☆カタクリの群落を見に、ウォーキングで(往復2時間)行ってきました。斜面のカタクリは、一昨日より開花は進んでいます。時間は7時頃だったので、咲いた花も閉じたままでした。早朝ではなく、太陽の光を十分浴びた日中が見頃のようです。☆ミズバショウは、朝日の光を浴びて、仏炎苞の白が鮮やかでした。☆紹介している山野草・野鳥・樹木・園芸植物などには、必ず解説(1.分類、2.和名の由来、3.その他)をつけています。カタクリについては3月31日の日記、ミズバショウについては3月6日の日記を参照してください。
2012.04.02
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☆近くに、かなり広い面積の雑木林が残っていて、散策路などが作られ公園として整備されています。その雑木林の斜面で、カタクリの群落が花を開き始めました。まだ、つぼみが大半ですが、来週には満開になりそうです。☆このカタクリの群落は、自生しているもので、奥多摩の御前山(標高1,405メートル)山頂近くの群落に匹敵するのではないかと思うような大きな規模です。御前山では、5月初旬の開花ですが、ここでは、1カ月早く咲き始めます。カタクリだけでなく、近くの林などで見られる山野草は、ほとんど全てが奥多摩の山々より1カ月早く咲き始めます。☆20代の頃は、カタクリを見るため、毎年ゴールデンウィークに御前山山頂まで登ったものです。 カタクリ(片栗)1.ユリ科カタクリ属カタクリ。2.和名の「カタクリ(片栗)」は、籠状の花が下向きに傾いて付いているので「傾いた籠」から古名「カタカゴ」ができ、それが「カタコユリ」になり、さらに「カタクリ」になったという説。葉のまだら模様が鹿の子(小鹿の背のまだら模様)に似ているので「片葉鹿の子」、これが「カタカゴ」になり、さらに「カタクリ」になったという説。実がクリのイガの中にある1つ1つの実に似ている事から、「片栗」と呼ばれるようになったという説もある。3.北海道、本州、四国、九州の平地から山地の林内に、広く分布する。鱗茎からデンプンが採れ、片栗粉といって食べたが、今の片栗粉はジャガイモのデンプン。カタクリの種子にアリが好むエライオソームという物質が付いていて、蟻に運んでもらうことによって増える。これは、ホトケノザ(3月3日)と同じ増え方。☆小学生実習用水田の脇では、ミズバショウが咲いています。これは、自生でなく人工的に育てているものです。ミズバショウついては、3月6日の日記を参照してください。
2012.03.31
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梅が咲いている遊歩道がある公園・広場(3月4日の日記で紹介)で、ツクシの群生地を見つけました。例の「行き倒れ事件」(3月22日の日記)のツクシ群生地には、住宅ができてしまい、ツクシも空き地もなくなってしまいました。そこには及びませんが、なかなかのものです。北側に大木があって日陰になるためか、みんな南向きに斜めに伸びています。 ツクシについての説明は、3月22日の日記をご覧ください。
2012.03.26
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ウォーキングコース沿いに、オオアラセイトウ(ショカツサイ、ムラサキハナナ)が一斉に咲き始めました。河原から道端・空き地まで、いたるところに咲きます。 オオアラセイトウ(大紫羅欄花)1.アブラナ科オオアラセイトウ属オオアラセイトウ。2.和名の「大紫羅欄花」は、牧野富太郎博士が同じアブラナ科の園芸種ストックの和名「アラセイトウ(紫羅欄花)」に「大」を冠して名付けた。「アラセイトウ(紫羅欄花)」は、葉が「ラセイタ(ポルトガル語の羅紗)」に似ているので「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが転訛したものといわれている。「ショカツサイ(諸葛菜)」は、諸葛孔明が広めたという伝説から。「ムラサキハナナ(紫花菜)」は、文字通り紫の花が咲く菜。3.中国原産。日本には江戸時代に輸入、栽培されていたが、これが野生化したもの。「ハナダイコン」という別名も使われているが、これは本来、アブラナ科ハナダイコン属の別の植物。名称が混同して使用されている。これは、2008年4月に撮影したものですが、茎丈が1メートル近くあり、葉に不規則な鋸歯がないようなので、本来の「ハナダイコン」かも知れません。ヨモギを見つけました。近所の人が、先週天ぷらにして食べておいしかったと話していましたヨモギ(蓬)1.キク科ヨモギ属ヨモギ。2.和名の「ヨモギ(蓬)」は、四方に地下茎を伸ばして増えることから、「四方草(よもぎ)」という説や、乾燥した葉が良く燃えることから「善燃草(よもぎ)」という説がある。3.日本全国に自生。草餅に使う。葉を乾燥させ、葉の裏面の綿毛を採取したものが、灸に使う「艾(もぐさ)」。
2012.03.23
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「スミレ」の名が、大工道具の「墨入れ」に由来するというのは、定説ではないのではないかという記述も見ていました。さまざまな資料を調べた結果、とりあえず二つの説があるということなので、3月13日の日記「タチツボスミレ」の説明に追記しておきました。なお、楽天ブログの写真データ最大アップ容量が50M(50メガ)なので、画像のデータを縮小・再アップ中です。順次、修正中です。
2012.03.18
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今日も快晴で、日の出を見ることができました。デジタルカメラの電池がなかったのですが、スイッチを入れたところ、辛うじて1枚だけ撮影できました。太陽の右下に一部分見えるのは、伊豆大島です。昨日夕方から、イーモバイルが、突然「圏外」になってしまい、通信できませんでした。そこで、今日、15日付日記の「コハコベ」についての説明に、「はびこりめむら(蔓延芽叢)」の意味を追加・修正しました。
2012.03.16
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丘の上のホテルから、海岸までウォーキングしました。梅の花にはメジロがきて、林の中ではウグイスが鳴いています。ヒヨドリ・ハクセキレイを見かけました。海では、ウミウが海面から頭を出したり潜ったりしています。朝から快晴になり、気温も上がっています。ここ東伊豆では、山野草が一斉に開花し、斜面でも道路脇でも、花盛りです。オオイヌノフグリは、道端で満開です。群落で、まとまって咲いているので、あたり一面が、薄いブルーに染まって見えます。 花を接写で撮影したものです。私のデジタルカメラは、レンズから2センチメートルまで接写できます。※再録※オオイヌノフグリ(大犬陰嚢)1.ゴマノハグサ科クワガタソウ属オオイヌノフグリ。2.和名の「大犬陰嚢」は、同じクワガタソウ属のイヌノフグリの実の形が雄犬のフグリ(陰嚢)に似ていることに由来する。「大」は、イヌノフグリより大型の植物の意。3.ヨーロッパ原産で、日本には明治時代初期に帰化した外来種で、日本中に広がっている。「イヌノフグリ」は日本に自生する種だが、帰化種のオオイヌノフグリ・タチイヌノフグリに圧倒されてしまい、見かけることが少なくなっている。ハコベも、あちこちでまとまって咲いています。花の中心の白い花柱が3本に分かれていること、茎が緑色でなく薄い紫色なので、コハコベと思われます。 2010年4月に、ウォーキングコースで見かけたのも、コハコベと思われます。コハコベ(小繁縷)1.ナデシコ科ハコベ属コハコベ。2.和名の「コハコベ(小繁縷)」は、他のミドリハコベ・ウシハコベに比べて小さいことと、ハコベは、「はびこりめむら(蔓延芽叢)」が変化して「はこべら」になり、さらに「ハコベ」に変化したという説、茎がよくはびこり種が落ちるとその年のうちに芽が出て繁茂することからという説がある。漢字の「繁縷」は漢名で、よく繁茂し、茎の中に1本の縷(る、イト)(維管束)があることから付けられたといわれる。3.一般的に「ハコベ」と言われるのは、このコハコベで、春の七草の一つ。なお、「ウシハコベ」は、ハコベより大きいのでウシハコベと呼ばれており、花柱が5本に分かれている。※「はびこりめむら(蔓延芽叢)」の意味。「はびこり(蔓延)」は草木などが繁茂すること、「芽」は葉・茎・花が出始めたもの、「叢」はくさむら。ハコベの生えている様子が、葉や茎がはびこり草むらのようになっている状態になっていることを意味しているようだ。昨日、種名不明としたものは、茎が緑色なので、ミドリハコベだと思われます。コハコベと同じように、5枚の花びらが深く亀裂して10枚に見え、花の中心の白い花柱は3本に分かれています。 ミドリハコベ(緑繁縷)1.ナデシコ科ハコベ属ミドリハコベ。2.和名の「ミドリハコベ(緑繁縷)」は、茎が緑色のハコベ。3.コハコベに比べると大きさが大きめで、全体が明るい緑色をしている。ノゲシも、あちこちで見かけましたが、生命力が強い植物で、道路のアスファルトやコンクリートの隙間からも芽を出し成長しています。 ノゲシ(野芥子)1.キク科タンポポ亜科ノゲシ属ノゲシ。2.和名の「野芥子」は、野に咲き、葉の形がケシ(芥子)に似ていることに由来する。3. 原産地はヨーロッパで、畑作の伝来とともに中国から伝わり、畑や道端などに生える。ノゲシに比べて、頑丈で葉がとげとげしいものがオニノゲシ。オオキバナカタバミが、あちこちの日当たりのいいところに、群落をなして咲いています。花はつぼみですが、葉に斑点があるという特徴がよくわかります。オオキバナカタバミ(大黄花片喰)1.カタバミ科カタバミ属オオキバナカタバミ。2.和名の「大黄花片喰」は、大きな黄色い花の片喰。片喰は、夜に葉を中央で折るように閉じ葉が半分なくなるように見えることから「片方喰(は)む」、そこから「片喰み」、さらに「片喰」ということでカタバミになったという説がある。3.南アフリカ原産で、明治時代に観賞用に持ち込まれたものが、野生化したもの。立川でよく見られる同じカタバミ属の「ムラサキカタバミ」は、江戸時代末期に観賞用に持ち込まれたものが野生化したもの。なお、雑草の「カタバミ」「アカカタバミ」は、実が裂けて種子を周りに飛ばし、繁殖力が強く、庭や畑の草取りの厄介者。園芸種は、オキザリス。伊豆地方ならではと思いますが、セリ科(シシウド属)の植物が、いたるところで芽を出して、生き生きと成長しています。種名は、わかりません。残念ながら、デジタルカメラの電池が、ここでなくなってしまいました。東伊豆での自然観察は終了です。続きは、また立川市でのウォーキング兼自然観察になります。
2012.03.15
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今日は、群馬県藤岡市は、早朝から雪です。50分ほどウォーキングしました。ホテルからゴルフコースに行く途中の道路脇に、山百合の枯れた茎が沢山ありました。夏には、山百合の花が咲き、目を楽しませてくれそうです。我が家の庭にも、山百合が咲いていましたが、いつのまにか枯れて咲かなくなってしまいました。この写真は、2006年7月7日に撮影したものです。ヤマユリ(山百合)1.ユリ科ユリ属ヤマユリ。2.和名の「山百合」は、山に咲く百合。百合は、「揺り(ゆり)」に由来するという説も。花の揺れるさまからきているのだろうか。3.日本特産のユリ。北海道・関東地方、北陸を除く近畿地方以北の山地に分布する。種から芽を出してから、花が咲くまでに数年かかり、咲き始めると毎年のように花の数が増える。鱗茎は、食用になるため、栽培されている。※我が家のヤマユリは、奥多摩の鳩ノ巣駅構内で花が終わって枯れていた茎の先端の種を数個もらってきたものです。芽を出してから、花が咲くまでに2~3年かかり、花の数は最大8個ほどになりました。また、どういうわけか、昨年春に1本の芽が出てきて、2~3年後に花が咲くのが楽しみです。
2012.03.10
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サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が準優勝。インターネットでニュースを見ると、「サッカー日本女子代表は7日、ポルトガルで行われるアルガルベカップの決勝戦、ドイツ戦に臨み、3-4で敗れて同大会初優勝を逃した。(スポーツナビ)」という記事がありました。グーグルで「なでしこ」を検索しても、「なでしこジャパン」が大半で、ようやく花の「なでしこ」を見つけ出しました。花の「なでしこ」の知名度アップのために、番外編で掲載します。秋の七草としても知られるナデシコですが、これはカワラナデシコのことです。写真は、2010年6月のもの。ウォーキングコースの河原で、一カ所だけ毎年咲いています。カワラナデシコ(河原撫子)1.ナデシコ科ナデシコ属カワラナデシコ。別名ナデシコ、ヤマトナデシコ。2.和名の「河原撫子」は、慎ましやかな雰囲気や花が小さく可愛らしいことなどから「撫でし子」になったことと、河原は河原に咲くからきているが、実際は河原だけでなく日当たりのよい草原にも咲く。3.別名のヤマトナデシコは、セキチク (石竹) を唐撫子(カラナデシコ)ということに対するもの。中国では、早くからセキチクが園芸化され、平安時代の日本に渡来した。カワラナデシコもセキチクも花期が長いので、古くは「トコナツ(常夏)」と呼ばれた。『源氏物語』五十四帖のうち第26帖の巻名が「常夏」。母の日のプレゼントとしても人気がある園芸種のカーネーションはナデシコ属。
2012.03.08
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昨日のブログで、キケマン属で黄花なのは、私が知る限りでは、いずれも北海道に自生していないので、とりあえず「ミヤマキケマン」とした網走湖周辺にあったこの植物について、教えてくださるようお願いしました。念のため北海道大学に問い合わせたところ、北海道大学総合博物館教授の方から、「北海道で普通にあるのはエゾキケマンです。ミヤマキケマンは外形は似ていますが、種子表面の模様が違うそうです。」と連絡をいただきました。訂正して再録します。エゾキケマンは、黄色が鮮やかです。 エゾキケマン(蝦夷黄華鬘)1.ケシ科(ケマンソウ科)キケマン属エゾキケマン。2. 和名の「蝦夷黄華鬘」は、華鬘(仏前に飾る花輪)に似た赤い花が咲くケマンソウ(華鬘草)と同じケシ科であること、花が黄花であることに由来するようだ。蝦夷は、自生地の北海道から。3.北海道から本州北部に自生する。他に、キケマン属で黄花なのは、ミヤマキケマン(近畿以北の本州に分布)、キケマン(関東以西の本州・四国・九州・沖縄に分布)、フウロケマン(中部・近畿以西の本州・四国・九州に分布)。
2012.03.07
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一昨年5月、有給休暇とゴールデンウィークを利用して、4月30日から5月6日まで北海道に帰りました。弟の車、甥っこの車を借りて、両親とともに、美幌峠・摩周湖・硫黄山・川湯温泉、函館・小樽・岩内、上湧別、サロマ湖、東藻琴、網走湖など、観光と親戚周りで、合計2,000キロメートルをドライブしました。この年は、雪融けが遅く、美幌峠も摩周湖も雪景色でした。季節の進行が遅れていたために、見ることができなかった花があった一方で、季節の進行が遅れたことが幸いして、ミズバショウなどが見頃でした。エゾエンゴサクは、道路脇や斜面に満開で、一面が青色になって見えるほど、群落で咲いています。 エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)1.ケシ科(ケマンソウ科)キケマン属エゾエンゴサク。2.和名の「蝦夷延胡索」は、エンゴサクの塊茎を乾燥したものを「延胡索」という名で鎮痛を目的とした漢方薬として利用していることと、北海道(蝦夷)に生える延胡索であることから付けられたという。なお、エゾエンゴサクには、塊茎はできないとのこと。3.北海道、本州北部に分布。エゾエンゴサクの花の色は、場所によって青系とともに紫系や白系があるとのこと。なお、延胡索は中国原産で享保年間に日本に薬草として伝えられたとのこと。同じく道路わきに、アズマイチゲ・ニリンソウ・シロバナエンレイソウが咲いていました。アズマイチゲは、個体数が少なかったようです。 アズマイチゲ(東一華)1.キンポウゲ科イチリンソウ属アズマイチゲ。2.和名の「東一華」は、東の(東方に咲く)一輪草(一本の茎に一つの花を咲かせる)に由来する。「東」は関東を意味するが、北海道にも咲くという説もある。3.日本全土に分布し、落葉樹林の縁や草原、山麓の土手などに生える。ニリンソウは、群落で咲いています。ニリンソウ(二輪草)1.キンポウゲ科イチリンソウ属ニリンソウ。2. 和名の「二輪草」は、一本の茎に二つの花を咲かせることに由来する。ただし、花数は一輪や三輪の時もある。3.日本全土に分布し、日本の春を代表する山野草。シロバナエンレイソウ(?)は、つぼみでしたが、葉の形などから判断して、間違いないでしょうか。シロバナエンレイソウ(白花延齢草)1.ユリ科エンレイソウ属シロバナエンレイソウ。別名ミヤマエンレイソウ。2.和名の「白花延齢草」は、中国ではエンレイソウの根を乾燥したものを「延齢草根(えんれいそうこん)」という名で主に漢方薬・胃腸薬として利用していることと、花が白花であることに由来する。3.エンレイソウ属には、エンレイソウ(日本全土に分布)、シロバナエンレイソウ(日本全土に分布)、オオバナノエンレイソウ(北海道・本州北部に分布)の3種類がある。※この3種類の識別方法をご存知の方は、コメントしてくださるようお願いします。キバナノアマナ、ミヤマキケマンは、道路わきの湿地に咲いています。キバナノアマナは、こちらで見かけるアマナに比べて大きく華やかな印象です。 キバナノアマナ(黄花甘菜)1.ユリ科キバナノアマナ属キバナノアマナ。別名キバナアマナ。2.和名の「黄花甘菜」は、アマナ(甘菜)の球根(鱗茎)が甘くて食べられることから甘菜(あまな)の名になったことと、花が黄花であることに由来する。なお、食べられる山野草には、菜(な)の文字が付くとのこと。3.北海道、本州中部以北、四国に分布する。早春に白い花を咲かせる小型のアマナは近縁種でアマナ属。ミヤマキケマン(?)は、黄色が鮮やかです。 ミヤマキケマン(深山黄華鬘)1.ケシ科(ケマンソウ科)キケマン属ミヤマキケマン。2. 和名の「深山黄華鬘」は、華鬘(仏前に飾る花輪)に似た赤い花が咲くケマンソウ(華鬘草)と同じケシ科であること、花が黄花であること、キケマンの生育地が海岸なのに対して山間に自生することなどに由来するようだ。3.キケマン属で黄花なのは、ミヤマキケマン(近畿以北の本州に分布)、キケマン(関東以西の本州・四国・九州・沖縄に分布)、フウロケマン(中部・近畿以西の本州・四国・九州に分布)。※上記3種は、いずれも北海道に自生していないことになっています。網走湖周辺にあったこの植物をご存知の方は、コメントしてくださるようお願いします。ミズバショウは、文字通りの湿地に咲いており、ちょうど満開でした。 集合花を包んでいる白い仏炎苞の模様が、くっきりと見えています。ミズバショウ(水芭蕉)1.サトイモ科ミズバショウ属ミズバショウ。2.和名の「水芭蕉」は、花が終わったあとの葉が大きくなり(長さ80センチメートル・幅30 センチメートル)、沖縄で芭蕉布に利用されるバショウ(芭蕉)という植物の葉に似ていることと、水辺に自生していることに由来する。3.大きく真白な花弁のようなものは、仏炎苞という。苞(ほう)は、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のこと。ザゼンソウ・ウラシマソウや園芸種のカラー・オオベニウチワなど、サトイモ科の植物は、苞が単純な葉の形ではなく、花の穂を包むような形になって目立つものが多い。
2012.03.06
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2月初めから庭のフクジュソウが4本芽を出し、そのうちの一輪が10日ほど前に花を開きました。今日は、早朝から雪が降り、雪の中で花開くフクジュソウになりました。よく見ると、開花した一輪から脇芽のつぼみが3本伸びてきています。〈備考〉山野草図鑑・植物図鑑・野鳥図鑑やインターネットの記事を参考に、それぞれの植物について、1.分類、2.名前の由来、3.その他を紹介しています。フクジュソウ(福寿草)1.キンポウゲ科フクジュソウ属フクジュソウ。2.和名の「福寿草」の名は、新春を祝うおめでたい幸福と長寿を表す「福寿」に由来する。「元日草(ガンジツソウ)」や「朔日草(ツイタチソウ)」という別名もある。3. 北海道から九州の山地に自生しており、北海道や日本海側でよく見られる。江戸時代から栽培されており、多数の園芸品種が作られている。
2012.02.29
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