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1999年に始めて入院した患者さんでの各施設ごとのがん種・病期別生存率が公表されました。がん登録が整備(2003年)される前のデータなので各施設によって病期などデータの信頼度は変わるのかもしれません。また、患者背景もことなるので、その数字の大小がそのまま施設の優劣ではないと思います。大腸がんのように ここ数年で新薬の登場により国内の標準治療がだいぶ変わったものもあるので現在治療されている方のほうが ここで表示されている生存率より良いと思います。そんなこんなで、数字のみを鵜呑みにしてはいけないと思いますが、今まで何も情報がなかったのと比べるとこういった情報の公開は とても歓迎すべきものだと思います。がん登録が整備され、より多くの施設の情報が公開されれば患者さんだけでなく、医療者側の改善もすすみ地域格差の是正にも役立つのではと思いました。以下はニュースサイトからの転記です~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~がん生存率、分析結果を公表 国公立の専門病院25施設 記事:毎日新聞社提供:毎日新聞社【2007年10月5日】 がん生存率:分析結果を公表 国公立の専門病院25施設 国公立のがん専門病院などでつくる「全国がんセンター協議会」(全がん協、30病院)は4日、加盟施設の胃がん、肺がん、乳がん、大腸がんの5年生存率の分析結果を公表した。このうち同意を得られた15施設については施設名を公表した。治療成績開示を求める患者の要望が強いことや、全国で同じ水準の治療が受けられるようにするための実態把握が目的という。 厚生労働省の研究班が、99年中に初めて入院した患者について、基準を満たした25施設の5年生存率を算定した。病院によって入院する患者のがんの進行度が違うため、がんが早期の「1期」と、最も進行している「4期」の比率も調べた。 生存率で病院による差が最も大きかったのは胃がん。最も高かった国立がんセンター中央病院の84・1%に対し、最低は匿名施設の45・5%で、38・6ポイントの差があった。次に差が大きかった肺がんは、大阪府立成人病センターが55・5%と最も高く、最低は匿名施設の24・7%、30・8ポイント差だった。大腸がんでも23・8ポイント、乳がんで20・6ポイントの開きがあった。 しかし、胃がんの生存率が高かった国立がんセンター中央病院は1期の患者が7割を占め、最低だった匿名の病院では重症患者の比率が高かった。 研究班の猿木信裕・群馬県立がんセンター手術部長は「患者のがん進行度は、病院によってばらつきがある。生存率は一つの目安であり、数字だけで比較せず、治療について医師と話すときの資料にしてほしい」と話す。 分析結果はホームページ(http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/)でみられる。…………………………………………………………………………… ◆胃がん 生存率 症例数 1期/4期比 国立がんC中央病院 84.1 541 12.3 大阪府立成人病C 81.3 255 6.2 神奈川県立がんC 76.4 221 3.1 兵庫県立がんC 76.1 153 5.5 新潟県立がんC新潟病院 76.0 342 3.2 山形県立中央病院 73.8 169 4.1 栃木県立がんC 71.4 206 5.5 福井県立病院 70.9 199 3.5 国立病院機構四国がんC 70.3 172 3.1 千葉県がんC 69.8 192 2.9 宮城県立がんC 69.1 126 3.4 群馬県立がんC 67.5 159 2.8 茨城県立中央病院 65.5 144 2.2 -- 64.1 218 2.3 -- 63.6 116 2.0 国立病院機構呉医療C 62.9 114 3.0 -- 56.1 240 1.5 -- 45.5 101 1.2 ◆肺がん 生存率 症例数 1期/4期比 大阪府立成人病C 55.5 222 3.0 -- 47.2 110 2.0 国立病院機構四国がんC 45.9 135 1.5 千葉県がんC 44.5 120 1.5 栃木県立がんC 43.6 144 1.6 新潟県立がんC新潟病院 42.4 295 2.4 兵庫県立がんC 38.7 242 1.7 神奈川県立がんC 36.4 228 0.8 -- 31.2 161 0.8 宮城県立がんC 30.0 133 1.1 国立病院機構北海道がんC 27.8 160 1.0 -- 27.6 177 0.3 -- 27.2 262 0.6 -- 24.7 193 0.6◎国立がんC中央病院 65.7 266 30.4 ◆大腸がん 生存率 症例数 1期/4期比 大阪府立成人病C 87.6 138 5.8 -- 82.2 226 2.0 山形県立中央病院 78.5 142 1.9 -- 77.4 107 2.2 -- 69.0 129 3.4 新潟県立がんC新潟病院 68.5 151 1.3 国立病院機構四国がんC 66.8 119 1.8 神奈川県立がんC 66.5 137 0.7 -- 65.6 144 1.0 宮城県立がんC 65.3 120 0.9 福井県立病院 63.8 134 1.2◎国立がんC中央病院 75.7 353 2.4 ◆乳がん 生存率 症例数 1期/4期比 群馬県立がんC 92.9 101 5.5 新潟県立がんC新潟病院 90.6 208 12.7 大阪府立成人病C 89.8 249 51.0 国立病院機構北海道がんC 89.3 149 6.1 -- 89.1 137 3.6 千葉県がんC 88.0 169 4.0 神奈川県立がんC 85.9 240 6.3 国立病院機構四国がんC 83.2 201 13.0 -- 77.5 104 1.4 -- 72.3 245 2.6◎国立がんC中央病院 93.3 320 44.5 ◎は手術症例のみのデータ、Cはセンター、施設名「--」は全がん協のHPで公表していない施設。「1期/4期比」は数値が大きいほど早期の患者が多いことを示す
2007年10月05日
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久しぶりのブログ更新です。書こうと思うことはあるのですが、あまり自分の余裕がないので…緩和ケア関係のことで参考にしている書籍に「緩和ケアマニュアル」があるのですがその第5版が出ていました。緩和ケアマニュアル第5版6年ぶりの改版ですね。早速Getしましたが、第4版とどう変わっているのかまだ確認はしていません…この本は疼痛対策やその他の身体症状マネジメント・ケア、精神的ケア等についてまとめられており、実際に何をどうすればよいのか?また、どういう事に気をつけるべきか?等 具体的に記載されているので困った時によくみています。そういえば、がん専門薬剤師の認定試験が来年1月にありますね。まだまだ先だと思っていたのですが、あと3ヶ月になってしまいました…自分はさっぱり知識がないので、基本から勉強しないとやばいです…
2007年10月05日
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