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2010.08.26
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カテゴリ: 幼年時代のこと
 従姉妹から貰った古手紙。それは昭和19年8月17日付の、

父から戦局に居る叔父(母の弟)宛に送られたもので、やや小さめの便箋3枚に、丁寧な文字を並べたものです。

これに先立つ5月21日付のハガキは、茨城県土浦海軍航空隊予備学生隊 第二分隊第二班所属宛でしたが、

3カ月後のこの封書は、鹿児島県出水海軍航空隊 第五分隊第五班宛に変っています。この叔父はいわゆる

”神風特攻隊”として後年、正に出撃を明日に控えた時、玉音放送による敗戦宣告がなされて助かったのでした。

 さて、手紙ですが、名前以外は原文まま載せることに致します。



 <大へん御無沙汰しました。元気に御勤務のことと存じます。戦局の苛烈化に伴い愈、お忙しいことと拝察してゐます。

小生 今夏はどういふものか健康にめぐまれず、微熱を出したり腹をこはしたり痔に悩んだりしてゐます。

子供達はお蔭で三人揃って元気です。○○(母)、□□(次姉)、おりく(私・仮名)の三人は

先月末十日ほど住吉へ行ってゐまして、昨日、お母さん(母方の祖母)に送られて帰って来ましたので家の中

急に賑やかになりました(この手紙は京都市高辻烏丸西の木綿問屋兼居宅から発信)。

△△(長姉)は今度お留守番に廻りましたが、けんくわ相手の□□が居らぬと とても大人しくて一寸したお手伝ひもします。

先日 おばあさん(父方の祖祖母)のお使ひで、
五十銭札を持って煙草屋へ”響”を買ひに行きましたところ

どう聞きたがへたか、ヒカウキを下さいと云って五十銭札を出したらしく、煙草屋のをばさんにヒカウキは

五十銭ではつくれませんと云はれたと云って帰って来たので大笑ひでした。  いつの間に覚えたか、

折紙でカブトを折ります。お父ちゃんカブトおしへてあげようといふものですから うんうんといひかげんに一緒に折ってゐたのですが、

だんだん折ってゐるうちにカブトらしくなってくるので コレハコレハと驚いた次第です。それで今度は△△にオルガンを教へてやりました。

それでこの二つの△△の作品をここに同封でお目にかけます。

□□が帰って来た当座はやはりなつかしいものか、二人で頭をくっつけあって仲よくしてゐましたが、

しばらくするともうお互ひの所有権を主張しあって一つのものをひったくりなどして わんわんさはいでゐます。

△△はおりくをとても可愛がります。□□はまだ甘えたい気持ちあるのでおりくを抱いてゐると抱けと云って やきもちをやきます。

残暑きびしい折柄 健康にご注意下さい。

  八月十七日            父の名

叔父の名


 同封折紙中 わけのわからぬ一つは□□の作品です。>

この手紙を読むと母乳不足で成長が遅れがちな赤ん坊の私は結構可愛がられていたようです。

同じ時、4冊のネガ入れに入っていた古写真のネガ(印画紙)が61枚ありました。これを焼付けて貰う積りです。










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Last updated  2010.08.26 10:28:43
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