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2023.09.02
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カテゴリ: 寒川町歴史散策


水道記念館・水の広場の散策を続ける。

8月22日(火) 15:20
水道記念館入口。


入口には「神奈川県企業庁 水道記念館」と。


館内に入り受付。
夏休みで家族連れの方が数組訪れていた。


係員の方からダムカードを頂きました。
寒川取水堰
型 式:重力式可動扉付フローティングコンクリート堰
ゲート:ローラーゲート × 4門
堤 高・堤頂幅 :6.0m・270.0メートル
本体着工/完成年:1962/1964年


英国製獅子頭共用栓
これは獅子頭共用栓をイメージしたレプリカで、残念ながら獅子頭はないと。


英国製獅子頭共用栓
日本初の近代水道が、神奈川県により明治初期に創設した横浜市において、高さ107
cmの鋳鉄製獅子頭共用栓がH.Sパーマーによって英国グレンフィールド社から購入さ
れ、市民が集まりやすい交差点近くなど市内各所に600基が設置されました。
ここにあるのは、それをイメージしたレプリカで、残念ながら獅子頭はありません。
蛇口の下に「水横」[Glenfield」と書かれています。
近代水道の説明は2階にあります


館内に入ると壁面に「近代水道百選の証」が掲げられていた。


水道記念館「太陽光発電システム」
現在の日射強度:0.03kW/㎡、現在の発電電力:0.2kW、本日の発電電力量:11.3kW/h。
この施設の太陽光発電設備は「グリーン電力基金」からの助成を受けて設置されました。


来館者のサイン入り色紙も飾られていたが・・・。


館内案内(右側から)
1F  アクアラウンジ、エントランスホール、アクアプレイランド
2F  水源探検ゾーン、水道まるみえゾーン


館内にはパネルが掲示されていた。
かながわの水源
皆さんが使っている水はどこからくるのでしょうか?
神奈川県営水道の給水区域
相模原市 (ほぼ全域)、平塚市 (ほぼ全域)、鎌倉市、藤沢市、小田原市 (一部)、茅ヶ崎市、
逗子市、大和市、伊勢原市、海老名市、綾瀬市、葉山町 (ほぼ全域)、寒川町、大磯町、二宮町、
箱根町 (一部)、愛川町 (一部) になります。


神奈川県営水道のはじまり
湘南地方は早くから自然的、社会的条件に恵まれ住宅地、観光地、保養地として発展しこれに伴
い水需要も増加しました。この地方には民間会社経営の水道があるものの、多くは井戸水を飲用
しており、水質不良や水量不足で困窮している状態で、上水道布設の必要性が叫ばれていました。
・・・・(後略)

水道記念碑について
水道記念館の南側、旧寒川浄水場門を出たところに、高さ4mあまりの石碑があります。
この記念碑は、我が国初の県営広域水道事業の竣工を記念して、県営水道期成同盟会によって昭
和11年に建てられたもので、当時の人々の県営水道に懸ける決意、水道管敷設に当たっての努力、
また、完成した県営水道に対する誇りが感じられます。


『神奈川県営水道施設群 (記念館他)』が、土木学会選奨土木遺産に認定されました。
神奈川県営水道は、昭和8年4月に我が国初の県営広域水道として、湘南地域の1市9町
を給水区域としてスタートし、平成25年4月に80周年を迎えました。
このたび、県営水道創設期に建設された水道記念館 (旧送水ポンプ所) や配水池の県営
水道施設群が、「土木学会選奨土木遺産」に認定されました。

土木学会選奨土木遺産とは
社会へのアピール、土木技術者へのアピール、まちづくりへの活用などを促すことを
目的に、幕末から昭和20年にかけて完成した土木関連構造物の中から、技術的・デザ
イン的にすぐれたものや、由来やエピソードが豊富なものを対象として、公益社団法人
土木学会が認定している賞です。
県内では、平成12年に「猿島要塞」(横須賀市)が認定されてから、「小倉橋」(相模原市)
ニヶ領用水 (川崎市)など、これまでに10施設が認定されています。

認定された施設
『神奈川県営水道施設群 (記念館他)』
水道記念館 (旧送水ポンプ所)、大磯配水池 (現大磯低区配水池)、茅ヶ崎配水池、藤沢
配水池、鎌倉配水池 (現在助配水池)、逗子配水池の6施設。

認定理由
神奈川県営水道施設群は、湘南地域1市9町に創設され、現在は12市6町に拡大した我が
国初の県営広域水道の歴史を永く県民に伝える貴重な土木遺産であるため。


県営広域水道区域


県営水道施設マップ
各地の浄水場、ダム、取水ぜきの位置が記されている。


旧ポンプ所内部
水道記念館は、神奈川県企業庁が県営水道の創設50周年を記念して計画した「い
こいの広場」の一角に、昭和59年3月に設置されました。そして創設70周年を迎
えた平成15年3月、展示設備を一新し、新たな水道記念館としてリニュアルオー
プンしました。ここは寒川浄水場の跡地であり、県営水道発祥の記念施設である
旧ポンプ所の建物で、近代水道百選にも選ばれています。


1階の「 アクアプレイランド 」。


1階から2階へ上がり「 水源探検ゾーン 」。


水源探検ゾーンにあった「寒川浄水場のジオラマ」。
上は相模川で手前の川は目久尻川、水道記念館は右下にある。


2階から1階を見下ろす。
2階には「水道まるみえゾーン」。


水道まるみえゾーン
上水が下水への流れを説明であろうか。


シールには「強羅水道 消火栓蓋」。


強羅水道
強羅水道は、大正7年3月に起工し、大正12年に竣工しました。
給水区域は現在の箱根町強羅の一部で、給水人口は約2,000人でした。
小田原電気鉄道株式会社の経営で、昭和3年1月に日本電力株式会社に合併されるもの
の、同年8月に同社より分離し、箱根登山鉄道株式会社となった後、昭和32年3月に神
奈川県営水道に買収統合されました。
この消火栓は、珍しい小判型のもので、横浜市水道局の第二拡張工事 (明治43年 ~
大正4年) の際のものと同じ仕様となっています。


江戸時代の水道用木管


江戸時代の水道用木管
この木管は桧製で、今から約30年前、江戸中期に築造された日本最古の水道用木管と継手です。


水道用木管の断面をズームアップ。
寸法は、150mm×150mmであったか。


近代水道のはじまり
安政6年 (1859)  横浜港が開港され、人口が急激に増えだす。
明治6年 (1873)  木の樋を使った水道で、多摩川から水を引く。
明治15年 (1882)  水事情が悪く、コレラや腸チフス、赤痢がはやり、木樋の水道
          会社も倒産。
明治20年 (1887)  神奈川県がイギリス人ヘンリー・S・パーマーに依頼した、わが
          国初の近代水道が横浜に完成。
昭和8年 (1933)  湘南地方の1市9町を給水区域として県営水道が創設。
昭和11年 (1936)  相模川下流の寒川地区を新規水源とする県営 (湘南) 水道施設
          が完成。
昭和17年 (1942)  相模川上流の川尻地区 (現城山町谷ヶ原) を新規水源とする県営
          (相模原) 水道施設が完成。
昭和27年 (1952)  地方公営企業法の施工に伴い、湘南、相模原水道事業を合併、
          神奈川県企業庁水道局が設置される。


江戸時代の水道用木管と英国製獅子頭共用栓のパネル。


英国製獅子頭共用栓
日本初の近代水道が、神奈川県により明治初期に創設した横浜市において、高さ107
cmの鋳鉄製獅子頭共用栓がパーマーによって英国グレンフィールド社から購入され、
市民が集まりやすい交差点近くなど市内各所に600基が設置されました。
それをイメージしたものが1階にあるアクアバーの共用栓です。
この様な獅子頭共用栓のオリジナルやレプリカは、横浜市内の開港資料館、勝烈庵や
道志村役場前、横浜水道道 (町田市) などに保存展示されています。


水道の歴史
井戸水から木の樋を使った水道、そして鉄管を使った近代水道へー。
神奈川県は日本で最初に近代水道をひいた地域です。
県がヘンリー・S・パーマーに依頼し、明治20年(1887)に完成したその近代水道は、
3年後に横浜市に移管され、横浜市営水道が誕生しました。
一方、県営の水道は昭和8年(1933)、湘南地方の1市9町を給水区域としてその第一歩
を踏み出しました。


水道記念館から裏庭に出て、水道関連の部品が展示されていた。


2010年12月、茅ヶ崎市内で発生した鋳鉄管Φ600mmの漏水箇所。


2010年12月、茅ヶ崎市内で発生した鋳鉄管Φ600mmの漏水箇所と修理後の状態。


口径900mm 電動式バタフライ弁
この弁は、浄水場の「ろ過池」に設置され、「水」を流したり、止めたりして、約30年
間使われていました。


水道管の配管コーナー
水道管は、道路に埋設されている「配水管」と、それから分岐して家庭まで引き込まれている
「給水管」があります。
「配水管」は、主に鋳鉄管を使用して、模型 (配管モデル) のように、いろいろな形の菅をつな
いで管路をつくっています。また、水道管を管理するための仕切弁 (水を止める) や消火栓など
を設置しています。


水道管の配管コーナー
子ども達の課外授業ように設けられているようだ。


こちらには「漏水体験コーナー」


道路に埋設されている「配水管」の漏水体験。


コンクリート製のパイプの中には、
配水管の耐震継手:地震の時に、継手部が左右に約5cm (青の部分) 動く構造である。
家庭への給水管の取り出し (口径 20mmのステンレス管)。


水道記念館・水の広場の南東部に、かつての「水道記念館・水の広場」の正門。
右奥に寒川神社の一之鳥居近くから入る駐輪場がある。


水道記念碑について
この水道記念碑は、我が国最初の広域水道として行われることとなりました「神奈川県営水道
事業」の最初の工事が、昭和八年五月の起工以来、昭和十年八月の全線通水を経て、昭和十一
年四月に完成したことを記念して、県営水道期成同盟会によって建てられたものです。
この文面からは、当時の人々の県営水道に懸ける決意、水道管布設に当たっての努力、また、
完成した県営水道に対する誇りが感じられます。

碑に刻まれている文章を現代文に直したものです。
湘南の地は、気候が温和で名勝史跡に富んでおり、かつ帝都に近く、将来ますますその発展が
期待できます。しかも葉山にはすでに畏れ多くも御用邸を設置いただき、常に行幸啓を仰ぎ
ご滞在の長いことは他にその比を見ません。
従って聖域付近の衛生状態を改善し、防火保安の完備を図ることは最も緊要であり、水道敷設
の議論は、はやくから官民の間で提唱されており、県は芦ノ湖の利用調査を遂げ、あるいは横
浜市と共同の計画を講じ、その他各種の立案を試みましたが、いずれも実現するには至りませ
んでした。しかしながら当局者は絶えず問題解決のためにますます技術に財政に調査研究を重
ね関係市町村もまた県営水道既成同盟会を組織し、熱烈な運動を開始しましたところ、県は昭
和六年についに給水区域を平塚市外九ケ町とし、別に既成の横須賀市水道に対し、上水供給の
目的をもって水源を相模川下流の伏流水に求め、ポンプでの送水による最も経済的水道布設の
案を定め、通常国会の議決を経て八年三月に主務省の認許を得ました。五月に水源地寒川を挙
げ、それ以来、日夜の工事を監督し十年八月全線の通水を見て、本年四月についに工事を完成
しました。
工事は実に五百五十五万円で、うち百四十七万余円を横須賀市の負担としました。そもそも、
本水道の給水区域たるや東は茅ヶ崎、藤沢、片瀬、腰越、鎌倉、逗子、葉山、横須賀、浦賀の
各市町の及び、送水管延長四万一千六百メートル、西は平塚市、大磯町にしてその延長九千
八百余メートルに達します。おそらくは県営水道は我が国史上かって類例なく、全くこれを
もって先駆けとなしたのです。
かえりみますとこの事業は本県の宿年の懸案にして調査開始以来、年を経ること十三年、その
間に幾多の波乱曲折を経ましたけれども、所期の目的を達成することを得ましたことは、まこ
とに誇りとするに足りここにその沿革と概要を石にきざみこみ永く子孫に伝えます。
  昭和十一年四月
     神奈川県知事従四位勲三等 半井清 撰


水道記念館・水の広場の正門。


右側の門柱に「水の広場」。


ロータリの植え込みに中に「水道記念」碑。


水道記念碑には、
湘南ノ地タルヤ、氣候温和ニシテ名勝史跡ニ富ミ且ツ帝都ニ近ク将来益其ノ發展ヲ
期待セラル而シテ葉山ニハ既に畏クモ御用邸御設置アラサラレ常ニ行幸啓ヲ仰キ御駐
輦ノ長キ他ニ其ノ◯ヲ見ス従テ聖域附近ノ衛生状態ヲ改善シ防火保安ノ完備ヲ期スル
ハ最モ緊要ト為シ水道布設ノ議ハ夙ニ官民ノ間ニ提唱セラレ縣ハ蘆ノ湖利用調査ヲ遂
ケ或ハ横濱市ト共同ノ計畫ヲ講シ其ノ他各種ノ立案ヲ試ミタリシカ◯レモ實現スルニ
至ラス然レトモ當局者ハ斷エス本問題解決ノ為ニ益技術ニ財政ニ調査研究ヲ重ネ關系
市町村亦縣營水道期成同盟會ヲ組織シ熱烈ナル運動ヲ開始セリ時ナル哉縣ハ昭和六年
遂ニ給水區域ヲ平塚市外九箇町トシ別ニ既設横須賀市水道ニ對シ上水供給ノ目的ヲ以
テ水源ヲ相模川下流ノ伏流水ニ求メ唧筒送水ニ依ル最モ經濟的水道布設ノ案ヲ定メ通
常縣會ノ議決ヲ經テ八年三月主務局ノ認許ヲ得五月水源地寒川村ニ於テ起工式ヲ擧ケ
爾来日夜工事ヲ薫督シ十季八月全線ノ通水ヲ見本季四月竟ニ工事ヲ完成シタリ工費實
ニ五百五拾五萬圓内百四拾七萬餘圓ヲ横須賀市ノ負◯ト為セリ抑本水道ノ給水區域タ
ルヤ東ハ茅ヶ崎藤澤片瀬腰越鎌倉逗子葉山横須賀浦賀ノ各市町ニ及ヒ送水管延長四萬
壹千六百餘米西ハ平塚市大磯町ニシテ其ノ延長九千八百餘米ニ達ス蓋シ縣營水道ハ我
カ國水道史上曽テ類例ナク全ク之ヲ以テ◯矢ト為ス顧フニ本事業ハ本縣宿年ノ懸桉ニ
シテ調査開始以◯季ヲ関スルコト十有三其ノ間幾多ノ波瀾曲折ヲ經タリト雖克ク所期
ノ目的ヲ達成スルコトヲ得タルハ洵ニ本縣ノ誇トスルニ足ル爰ニ其ノ沿革概要ヲ石ニ
勒シテ永ク後世ニ傳フ
  昭和十一年四月
    神奈川縣知事従四位勲三等 半井 清 撰


水の広場には四阿があり、せせらぎの流れる日本庭園になっている。


せせらぎの流れる日本庭園。


広場には桜の木も多く植えられており開花時には地域の方が訪れる憩いの場になっている。


15:50
水道記念館・水の広場の見学、散策を終え次の場所へ。


HAYASHI テニスパーク さむかわ (寒川町営テニスコート)
所在地:神奈川県高座郡寒川町宮山4014
テニスコートの北側に、6月に完成したばかりの寒川学校給食センターが建つ。


16:00
目久尻川に架かる「いこい橋」。


下流側に水管橋。
いこい橋の親柱に水滴が垂れるオブジェ。


上流側にも水管橋。



                                     ー 続く ー





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最終更新日  2023.09.03 23:10:14
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