サヨコの土壇場日記

2006.04.29
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カテゴリ: 日記
日本詩人クラブと埼玉詩人会という組織に所属していますと、

毎年、十数冊の詩集が送られてきます。

詩集というのは出版社に言わせると、売れない、金にならない、

というので、大方が自費出版本です。

その自費出版本が 作者謹呈 として送られてくるようです。

送ってくださる方は、詩人クラブなり詩人会なりの名簿で、

抽出してくださるようです。

いただいた側としては、読んで感想を、御礼の代わりに送ります。

詩を志す者として、そういう習慣が出来てるようです。

顔を見たこともない方から送ってきて、

総会の懇親会に参加して、

あなたでしたか?ということもあります。

時に、一度にたくさんの謹呈本が送られてきて、

読めないことや、感想を述べる礼状を出せないこともありました。

今年に入って、私の精神状態は、とっても憂鬱だったので、

礼状を出さず、頂きっぱなしという感じでした。

詩は感性のものなので、

賞をとるような良い詩でも、自分が感動しないこともあります。


感動しなければ、褒められないし、感想も書きにくいのです。

好み ということもあって、

小説でいえば、ミステリーが好きだとか、恋愛小説が好きだとか、

浅田次郎は好きでも村上春樹は嫌いだとか、そういう好みの問題で、

好き嫌いの激しい私は、最後まで読めない謹呈本もあったりします。




詩集 「鏡の中の刺し傷」 は、

その題名に惹かれました。

ヤマモトリツコ さんの作品です。

布の陰から、頭半分覗かせた女性(本人?)の写真の表紙にも、

とても惹かれたのです。

ほとんど同時に送られてきた、もう一冊に手をつけず、

この 詩集 「鏡の中の刺し傷」

一気に読みました。





作者は後書き「作成ノート」に、

「閃きでメモして、直して、戻す、結局いつもそうなる」と、

書いています。私もそうです。

が、私の師であるI 先生は、

「閃き」は否定されます。

どうしても書かずにおられないモノがおのずと湧いてくると、

良質な詩が出来るのだそうです。

でも、私はヤマモトリツコさんの詩がとても好きです。




赤い月



その日の夕方見た赤い月が私の背にはりついていることに

私はずっと気づかずにいた



一歩先の地面に写しだされる黒い影が

その光にすかされた私の中の魂だということに気づいた時

振り返った私の目の中にカッと入り込んできた光の束が

私にそのことをはじめて教えたのだ



私はこれからもこの赤い月を背負って生きてゆかねばならない







この作者の感性が好きです。

で、この作者に礼状を書こうと思って、

どういう繋がりの方なのだろうと調べたのですが、

詩人クラブにも詩人会にもお名前が名簿にありません。

何故、彼女が私に詩集を贈ってくれたのでしょう?











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最終更新日  2006.04.29 23:14:55
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