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2018年10月07日
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カテゴリ: Movie(洋画)
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一般的な解釈としてはこの映画におけるリボルバーとはおそらく 多重人格 のことで登場人物の何人かが主人公ジェイクの別人格ということになるのでしょう。

物語の大筋は、主人公ジェイクがマフィアの小ボス(マカ)に復讐するという話なのでしょうが、そこで仕掛けた大きなトラップはマフィアの大ボス(ゴールドなる人物)の恐怖によってマカを追い詰めるというものです。
しかしゴールドすらもおそらくはジェイクの別人格でそのことに気づかずにジェイクは行動をしていることになります。高利貸しの黒人と大男もジェイクの別人格で刑務所の独房の両サイドにはそんな人間はいなかったことになります。
序盤の殺し屋が初めてミスったのは壁越しに3人の気配を感じたけどジェイク以外の2人は実在しないのでいるはずのない人間を撃ったことになります。
そのことも多重人格であることを匂わせます。
6連奏のリボルバー もジェイク、ゴールド、黒人、大男、最初にいた2人で合計6人です。

しかし、私の解釈はちがいます。まず最初に大きなトラップが観客に仕掛けられています。
ジェイクが出所するシーンですがおかしなことだらけです。
ちなみにジェイソン・ステイサムはこの頃すでにハゲですのでおそらく カツラ だと思います。
土砂降りの雨の中、しかも夜に出所します。ジェイクは髭ボーボーです。
確かに刑務所でも髭くらいは生やせるかもしれませんが・・・
とにかくカツラをかぶったジェイソン・ステイサムが刑務所から髭ボーボーで土砂降りの雨の中、夜中に出所してくるところから物語は始まります。
こんなことあります? まあカツラはともかく (笑)
この時点で今から始まる物語は全てフェイクである可能性があるということなのです。
ではジェイクは出所もしてなく全ては刑務所内でジェイクが妄想したことになるのかと言えば、それもまた違うと思います。

妄想をしていたのは マカ であり、彼がこの物語の真の主人公ではないでしょうか?

どこまでが現実でどこからが彼の妄想かは定かではありません。
しかし、これは 映画としては反則 です。
この解釈だと映画として成立しないかもしれません。
主観であるジェイクの姿や行動、多重人格であったかもしれないことすら、マカの妄想であったとすると、観客は騙されたというより、前提の段階で滅茶苦茶されているからです。
ただ、監督のガイ・リッチーや制作のリュック・ベッソンは一時期ハリウッドに対して嫌悪感を持っていたと思われ、ちょうどその頃に作られた映画だということを考えると、ハリウッド映画そのものを否定するような映画と解釈してもおかしくないような気がします。
この映画はエンドロールで クレジット が一切出てきません。
映画として成立しないのでクレジットも流さなかったのではないでしょうか。

ラストシーンでマカは何を見て恐怖していたのでしょうか?
ジェイクは姪に言います。「おじさんの目を見ろ」しかし捕らわれの姪は一切ジェイクを見ません。
なぜなら ジェイクはそこにいない からです。
そしてマカは恐怖のあまり「死んでいる人間は殺せないはず」と自分自身で頭を打ち抜きます。

物語は最初から最後までマカが おかしくなる過程を観ているだけ というシンプルなものなのですが、それをここまで難解で複雑なものに仕上げているだけだと私は解釈しました。
この物語には何の意味もありません。
マフィアの小ボスが恐怖で自殺するしょうもない話です。
起こっていることは全てが現実ではありません。もちろん現実に起こっていることもありますが、ジェイクが多重人格でタイトルも「リボルバー」などとつけていることすらミスディレクションだと感じました。
そして、マカのイメージカラーは青、ジェイクは緑、中国マフィアは赤で、光の3原色は3つ合わせると白=空虚となります。
意味ありげな途中でインサートする格言も全てが何の意味もないのです。
深読みして物語の全てをつじつま合わせようとしても無駄だということじゃないでしょうか?

ただそう考えると逆に興味深くなってきます。
デビット・リンチが平行世界に魅せられたように、リュックベッソンは全く違った手法で 非現実世界 を構築したことになります。
そういえばマカはちょっとだけリーランド(ローラパーマーの父)を彷彿しませんでした?これは考えすぎですね(笑)
まてよ、人が狂っていく過程の話というのは「シャイニング」にも通じるな・・・・ジェイクとジャックか・・・・これも考えすぎです(笑)

リボルバー
2008/06/07 公開 115 分
監督 ガイ・リッチー
出演 ジェイソン・ステイサム レイ・リオッタ ヴィンセント・パストーレ
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最終更新日  2018年10月07日 19時46分27秒
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