2014.10.27
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カテゴリ: 音楽グッズ
今はあまりないが、一時本屋さんで本購入後、よく商品と一緒に電子書籍の案内が入っていた時期がある。
電子書籍―よくよく考えてみたら、確かにお得であるし、だいいち収納問題がクリアーするよね。

本だけでない、楽譜のほうでも、タブレットの普及に従い、iPadで電子楽譜アプリ「 フェアリー 」なるものがすでに商品化されているし、また多分日本では未発売なのだろうが、 MusicPadPro なるフットスイッチで譜めくりができるシステムがある。

もちろん書き込みはどうするのか等改善すべく問題は多々あるが、便利になったものである。

でもでも、私は書籍も楽譜もこのシステム使わないのだろうなと漠然と思う。

1、このテの新しモノに滅法弱い。
2、なんだかんだ言ってもオタマジャクシの大きさがローガンにはきつい。

上記の理由もありますが、一番の理由は指先の感触なのだ。

だいぶ前だがBSで映画「舟を編む」を観た。
長い年月をかけて百科事典を作成する話なのだが、ページをめくる時の感じがよくないーと主人公が見本にクレームをつける場面がある、「指に吸い付くように」と紙質・手触りにこだわり抜いて試行錯誤する。
あーこれなのよね、百科事典ではなく普通の本を読んでいてあの感触が結構好きなんだよね。

学生時代の辞書や、使い込んだ楽譜のページの下のほうのヨレヨレ館、妙に愛おしいのだ、それなりの過去の時間を映し出しているのだ、はち切れそうな本棚にため息をつきながらも、処分できませぬ。

人間の五感の90%近くは視覚が占めるらしい、でも触覚の記憶もわずかばかりある、焼きたてのパンの柔らかさ、モヘアのセーターのフワフワ感、昔のピアノの象牙の鍵盤のひんやりとしながらも指に吸い付くなめらかさ。
いずれも様々な記憶と結びついているのであります。

未来のことはわかりません、でも何をするのもキーボードという時代は確実に近づいているようですね。






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最終更新日  2014.10.27 22:35:20
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