2017.02.06
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カテゴリ: 映像
お正月でしたが、懐かしい映画をDVDで見ました。

ルイ・マル監督の「さよなら子供たち」



ナチス占領下のフランスの修道院付属の中学の話です。

休暇を終えて中学に帰った少年のクラスに、転入生がいた。
彼は口数が少なくミステリアスだったが、勉強もでき、ピアノもうまかった。
思春期独特の好意を反航という形で表す少年と転入生の間だったが、様々な葛藤を乗り越え、少しずつ友情を育んでいった。

しかし転入生はユダヤ人であり、彼をかくまった神父さんというか校長先生とともに、密告によりゲシュタポに連行される。

この映画は監督自らの悲しい思い出がベースになっているそうで、感情を抑制して制作したそうです。

全体的に暗く重々しい雰囲気だが、薄日がたまに差してくるような穏やかさもあります。
戦争映画だが、戦闘シーンや血まみれの人々が出てくる訳ではありませんが、戦争のむごたらしさ、やり切れなさはひしひしと伝わってくる映画でした。

話は変わりますが、フランスーというかヨーロッパ映画の素晴らしいと思うところは、子供と音楽なのですね。ハリウッド映画の子役のような作られた感がなく、とても自然にのびのびとふるまっています。
そしてやはり音楽は素晴らしい。映画にぴったりの隠れ名曲みたいのがさりげなく挿入されています。
この映画ではシューベルトのモーメントミュージカルの2番が用いられています。
モーメントミュージカル(楽興の時)に関しては3番がとにかく有名なのですが、私もこの映画を大昔ですが、名画座で観るまで2番なんて知らなかった。
改めて聴いてみると、ベストセレクトだ素晴らしいーと素直に感動してしまいます。

ーシューベルト・モーメントミュージカル2番ー
もう一曲、素敵な曲があります、空襲警報が出ているのにかかわらず、少年二人がピアノでブギウギ風の曲を笑顔で連弾するシーンです。少年たちの心が通い合ったのを象徴するような束の間の喜びを生き生きと表現しています。
ーさよなら子供たち・予告編ー
このシーンを含んだ日本語向けの予告編を発見しました。

戦争はやはり惨く、あってはいけないものですよね。

今、アメリカを中心に世界は揺れ動いています。
そういう時に見るべき映画なのかもしれません。





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最終更新日  2017.02.06 22:58:53
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