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映画: まごころを君に Charly(1968年アメリカ)「二十日鼠と人間と」 過去にDVDで観た映画の感想。 ダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」を原作とした二つの作品。以前に無理して英語の原文のまま読もうとして挫折したという、自分にとっての因縁の小説でもあり。 しかも、キイス氏って、なんとなくJ.D.サリンジャー(←ライ麦畑でつかまえての作者)とごっちゃになってて、最近亡くなったんだっけ?と混乱してるワタクシ。不謹慎。 というわけで、アメリカ文学のことは全然詳しくないし、小説の内容もイマイチ細部まで理解できてないくせして、例によって映像のチカラを拝借して知ったかぶりさせていただきたく。 知能障害を持つ男性チャーリーが、手術によって天才になる話。動物実験により既に天才化に成功したネズミのアルジャーノン君とともに、しばらくはチヤホヤされて世間の注目を集めるものの、その後急速に脳が衰えてしまう。 映画化にあたって、特に1968年版では映像的にかなり大胆な試みがなされていた。映画がカラー化して業界が盛り上がってた時代ということもあってか、画面を分割したりして不気味な映像も満載。 チャーリー役の主演役者に関しては、68年版(クリフ・ロバートソン)、2000年版(マシュー・モディーン)両氏ともに名演。 ちなみに、この映画はむしろ担当教師役のおねーさんのほうが難役かとも思う。 「アルジャーノンに花束を」っていう日本語もお見事。七五調ゆえ、昭和のかほりも漂ふ。 映画を観てて気づいたこと。ネズミの名前Algernonは、最初の音に強拍が来て、一瞬で発音されてしまう(アゥジャナン!)。ちょっと誤算。 あと、どうやら日本では「まごころを君に」という甘ったるい邦題で公開されたらしい。68年版のSFっぽい手法での映像づくりと相反してしまうものの。
Mar 20, 2010
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. 音楽に国境はない。……それは事実かもしれないけれど、やはり、ちょっとした用語の意味が英語ではわからずに困ることは依然としてあります。しかも、単語を省略されたりするとなおさら混乱するのです。 携帯電話宛てに送られてくる短文のテキストメッセージとかがいい例。How about an LvB's 4tet this Sat? (今度の土曜、ベートーベンの四重奏やらない?) 作曲家の名前を、頭文字をとって JSB、WAM、JB(バッハ、モーツァルト、ブラームス)という人はたまにいますが、やはりベートーベンを略す人が一番多いようです。 長い名前を略そうとするのは万国共通の傾向でしょう。P. チャイコフスキーは Tchaik、D. ショスタコービチは Shosti または DSCH。←後者にはCが入る 英語圏のことしか存じませんが、特筆すべきはラフマニノフ。基本的には Rach(ラック)と略されますが、ときどき語尾に s をつけて、Rachs となることもあるようです。どっから s が出てくるのかはわからないけど、なんかイギリス英語的な感じがします。 ちなみに、Rach2(ラックツー)とは彼のピアノ協奏曲か交響曲の2番を指します。あるいは単に The Rach と呼んだり。 というわけで、好きな作曲家は誰かと訊かれたら、すかさず「バッハとラフマニノフ Bach & Rach(バック&ラック)」と答えましょう。脚韻を踏んでいるので、知的な印象を残せること間違いなし! Brahms、Bruckner、Britten や、Schumann や Schubert というように頭韻を踏んで喜んでるようではまだまだ甘いのであります。 間違っても、発音が難しい作曲家名を口にして墓穴を掘ってはいけません。例えばシベリウス Sibelius。強拍(アクセント)の位置に気をつけないと、なかなか通じないのです。「ベ」を強く発音する。ドビュッシー Debussy は最後のスィーを強調する感じ。 英語圏の人がリヒャルト・シュトラウスをリチャード・ストラウスと呼ぶのは良しとして、リッキー・ストラウスとかジョニー・ストラウス(ヨハン・シュトラウスのこと)とか言う人もいます。 ドボルザークも同様、単純に Dvorak ドボラックと英語読みするならまだしも、大胆にもトニーと呼んじゃうツワモノも存在します。彼の名前 Antonin を勝手にニックネームで呼んでるわけです。 さて、最後に、作曲家名ではありませんが、自分にとっての「英語で発音しにくい人名」の第1位を発表させていただくと、モーツァルトの作品を編んだケッヘルさん。どうやら英語読みではコーシェルと発音する人が多いようです。
Jan 15, 2007
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「ご期限ななめはまっすぐに」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 食べ物を大切にしたいと願うご夫婦による映画。彼らは食料品店のゴミを漁ったりして期限切れの食品を入手、食糧廃棄物だけを食べて生活してみる。そして、まだまだ食べられるのに大量の食品が捨てられている現状に唖然とする。 日本ではNHK「BS世界のドキュメンタリー」で放送済み。http//www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=180330 映画の内容としてはある程度は想定の範囲内という感じだった。そんなに衝撃的に教育的なドキュメンタリーでもない。 で、結局このご夫婦は半年間、期限切れ商品だけで生活することに成功。しかもそれなりに豪華なものも召しあがることができたもよう。 食べきれないのに大量に食品を購入すべきではない、というのはあなたもわたしも頭ではわかってることだけれど、「足りなくなったどうしよう」という強迫観念のもと、どんどん買い込んでは結局は食べきれずに無駄にしてしまう。今に始まったことじゃない。 それより、この映画で触れられていたものの、もっと突っ込んで取材してほしかったとぼくが感じたのは、商品の期限表示に関する点。「期限」の定義があいまいなので是正、統一する必要がある。販売者も消費者もそれぞれの勝手な理解のもとで対応してるのが問題。 少なくとも以下の三つの日付はそれぞれに異なってるはず。販売期限:この日を過ぎたら店頭から撤去すべき。まだ食べられるけど。賞味期限:食感や鮮度が落ちるので、美味しく食べたいなら急ぐべき。まだ食べられるけど。消費期限:カビが生えたりするので、食べたらヤバいかも。 でも、商品に三つもの日付が掲載されてたらややこしい。映画のなかで提言されてたように、上記1の「販売期限」は消費者が知る必要はないので、暗号にしちゃうというのも一案。 一方、果物とか野菜はだいたい一目見て鮮度がわかるものなので、こうゆう日付はあんまし関係ない。例えば林檎の場合、日本人は皮をむいて食べるけど、ぼくの周りのアメリカ人は皮ごと食べる人が多く、よって包丁が登場しないので、傷んだ部分だけ切り落として残りを食べるという発想はないみたい。よって丸ごと廃棄される。 バナナとかアボカドとかは、どれぐらい熟れたら食べごろかというのは個人の食感や味に対するこだわり、嗜好、好き嫌いによる。よって、その一瞬の食べごろを過ぎてしまうと廃棄する消費者は多いはず。まだ食べられるのに。 ぼく自身、食品販売店とかホテルの料飲部門とかで働いたこともあり、食品廃棄の問題については昔から心を痛めていていろいろ思うところはある。販売する側からすると、新鮮ではない食品を提供することで結果的に食中毒など顧客の健康を脅かしてしまって、客から訴えられたらタイヘン!という言い分がある。一番の問題はここ。実際に訴訟問題に発展することは世界的にほとんどないみたいだし、これは提供者側の言い訳に過ぎない。 「ドギーバッグ」文化のように、外食先で食べきれなかったものを包んで持ち帰るということが国によってはなかなか浸透しないのもその辺の事情か。
Jul 23, 2020
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「カラスなぜ泣くの」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) ソプラノ歌手マリア・カラスさん(の晩年)を描いた映画を観たのでその感想を。主演はアンジェリーナ・ジョリーさん。 日本ではどうやら未公開。 ぼく自身、カラスさんはその美声を録音で存じてはいたものの、人物像についてよく知らなかったし、数々のオペラの名アリアがちょっとずつ聴けるに違いないと思って、期待しまくって鑑賞。 結論から言うとイマイチ。ぼく好みの映画ではなかった。厳しめに二つ星。 ジョリーさんの演技は普通にお上手。あたくし主演女優賞狙ってますの的な名演技をご披露なさってはいるのだけれど、ぶっちゃけ、もっと華奢で不健康に見える役者さんが演じたほうがよかった。←それ言っちゃおしまい? 晩秋のパリの街並み、彼女のアパルトマンの内装など、映像としては美しい。 脚本とか演出がだるい。 既に歌手としての第一線を退き、体調もすぐれない、そのくせ酒と煙草が大好き。しかし意識高い系で、全然謙虚じゃない。そんなおばさんの日常がだらだら描かれる。 とにかくめんどくさそうな女なわけで、当時のアメリカの大統領JFケネディさんに対してすら上から目線で会話なさっちゃう強者。 富豪アリストテレス・オナシスさんとの恋慕も描かれてるのだけど、やはり中途半端。 せっかく周りのみんなが優しく手を差し伸べてくださってるのに、彼女は常にご機嫌ななめ。そんな言い方ないんじゃね、というような嫌味で乱暴な台詞が次々と出てくる。 実際そうゆうお方だったのか脚色や演出の問題なのか。正直言ってぼくはカラスさんのことが嫌いになった。 もっと現役時代の華々しいご活躍ぶり、舞台で美しく輝く歌姫マリア様を見せつけてくれてもよかった。 この監督のことを調べてみたら、パブロ・ララインさんという「スペンサー、ダイアナの決意」を監督した人。 あの作品もつかみどころのない映画だったよーな。
Dec 18, 2024
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「七五三の法則」 セス(ピアノ)とルース(チェロ)と一緒に、ブラームスのトリオ3番ハ短調を練習した。 事前の連絡ミスで、ルースはなぜか2番ハ長調のほうをせっせとさらってきたそうで、いざ音出しの段階で気が付き、発狂なさってた。結局この曲を初見で弾くはめになってしまい、ご機嫌斜め。*****1楽章: フォルテでテキパキと激しく始まるなんて、ブラームスにしては珍しいような気もするが、いきなり三拍子ってのはやっぱり彼らしい。実際にはピアニッシモなども出てくるのに、最初から最後までフォルテの曲という印象が残ってしまった。普通、ブラームスの作品の1楽章ってのは、どれもが神秘的で意味ありげな雰囲気なのが魅力だと思ってたけど、この作品、彼のなかで何かがふっ切れたのかも。2楽章: こういう2拍子のプレストの曲をミュートを付けて弾くのって、なんか禁欲的で萌える(笑)。途中、ベートーベンの弦楽四重奏曲「ハープ」のようなピチカート大会が展開されるとこが良い。3楽章: たぶん音楽学的には非常に興味深い楽章かも。拍子が小節ごとに異なる。「4分の3または4分の2」という強引な譜割り。当時はどう評価されたのだろうか。 僕はこのアンダンテ楽章にヨハネスの愛した数式(?)を見出した。冒頭は3+2+2の7つの拍をひとつのまとまりとしてグループ化できて、途中から3+2の5ビートになる。やがて変拍子は終了し、最後は8分の9の3拍子で終わる。名付けて「七五三の法則」。4楽章: 険しくて厳しい音楽だが、楽しく弾ける。リズムの変化が面白い。短調から長調に変わるところ、どうもうまく弾けなかった。***** この曲、実は作品番号が101。巷に流布する言い伝え、作品番号100のジンクス(呪いの100番)がふと頭を横切ったが、とりあえずは来月も仲良くこの曲を練習することになった。課題事項が盛りだくさん。
Apr 13, 2007
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. サッカーで使われる英語表現をぼくなりに整理してみようかと(←イギリス系英語がほとんど)。試合の実況を英語で聞いたり、関連番組を英語で鑑賞するときなどに知っておいたほうがいい言葉とか。 てか、ぼくはアメフト、あるいはほかのイギリス系競技(ラグビーやクリケットなど)の用語はよく存じないので、比較することができないので悪しからず。<サッカー> - イギリス英語では football。日本やアメリカで用いられている soccer という表現はアメリカ英語と思われがちだけれども、これはサッカーの正式名称 association football というイギリス英語の略ってことは、完全にはアメリカ英語でもないよーな。 - なお、アメリカ人にとってのフットボールとは当然 American football だけれども、世の中でサッカー以外のフットボールといったら主に以下の四種目。てか、これらはサッカーとは異なり手を使っていいのにフットボール扱いされてるのが笑えるわけで。 American football ←選手はヘルメット着用。ボールは楕円形。手を使っていい。 Canadian football ←アメフトに似てる競技。選手はヘルメット着用。ボールは楕円形。手を使っていい。 Australian football ←ラグビーに似てる競技。ボールは楕円形。手を使っていい。 Gaelic football ←GAA(ゲイリックアスレティックアソシエイション)とも。アイルランドのテレビや映画観てるとたまに出てくる。ボールは球形。手を使っていい。 - フットボールのことを footy と略すのもありだと思うものの(例:He's a footy fan.)、ぼくの理解ではフッティとは上記オーストラリア式サッカーのことを指す。<団体、チーム> - たいていの団体は football club (FC)と呼ばれており、つまり法人としての組織を指すときは club。←広報とか経理とかの事務部門なども全てひっくるめて - 上記「クラブ」には次世代養成所/少年団が併設されてることも多く、それは youth academy あるいは単に academy。 - 選手の集団を指すのは team でもいいと思うものの、イギリスでよく使われる単語が squad。日本語でも分隊とか班を意味するときにスクワッドと言うけど、イギリス語ではスクオッドあるいはスコードに近い発音。この単語って、実際に競技する11人 starting eleven だけではなく出場資格のある控え選手も含めた20数人全てを指すはず。話者によって微妙に異なるのかも。 - てか、スタメンとかの11人を指すときに、eleven と綴るのではなくなぜか XI とローマ数字で書くのがお約束。playing XI, starting XI。<人事、役職> - 裏方や表方として競技場内外で活躍してるいろんな人たちの呼称はサッカーもほかの競技もそんなに変わらないはず。競技中に球拾いをする少年(や青年)は ball boy とか。 - 備品管理人ホペイロ roupeiro(ポルトガル語)は、英語だと kit man、 kit manager など。←競技服(背番号とか)とか絶対に間違っちゃいけないし、かなりの要職で難職。 - ゴールキーパー(の愛称)は goalie。 - 日本語でボランチという言葉をよく聞くけど英語では全く聞かない。たぶん(defensive) midfielder。 - 選手を形容する誉め言葉で triple threat というのがある。三つの脅威が何を指すかというと、早く走る、パスする、シュートする。←もしかしてドリブルだったかも - 監督のことを英語で何と言うか。manager が一般的だと思ってたら head coach と地味めに呼ぶ団体も多いみたい。←経営(マネジメント)上のこまごまとした雑事に深入りすることなく、前述スクォードの選手たちを競技的に指導することだけに専念できるよう? - 選手たちは監督のことを gaffer と呼ぶことが多い。上司、親分という意味のイギリス語。 - 話はそれるけど、映画や舞台の世界での「監督」は director。日本語だとさらに「演出家」という単語もあってややこしい。監督と演出が別人の現場があるのか存じないけど、そうだったら役者さん混乱しそう。あと、ぼくの日本語の理解では助監督と演出助手は同じ。 - 監督よりもお偉いお方は owner とか chairperson とか。 - スクオッドのなかで一番偉い選手(主将)のことは captain。ちなみに armband さんと呼ぶのも聞いたことがある。主将は文字通り腕章をつけてるからか。 - 主将のことを俗語で skipper とも呼ぶ。競技によってはスキパーは監督を指すらしいけれど、サッカーの世界ではスキパーはキャプテンと同義なはず。 - 選手のなかには正規の所属ではなく他のクラブから出向で来てる人もいて(期限つき)、日本ではレンタル移籍と呼ばれてるはず。そうゆう派遣選手のことは(player) on loan。 - 審判を意味する単語はいくつも存在するけど、ぼくの理解ではサッカーでは referee と呼び、umpire とは言わない。アンパイアは野球とクリケットのみに使うはず。線審(linesman)の意で judge は言うかもしれないけど、ジャッヂというと何となく体操やフィギュアスケートとかの審査員のことを指す気がする。 - そういえば adjudicator だかいう単語があるけれど、これはコンクールの審査員とかを指す(はず)。jury も。 - レフェリーのことを略してレフ ref と呼ぶ。縞模様をお召しの審判さんの愛称は zebra。 - ビデオ判定(機)のことは VAR (video assistant referee)。バァーと発音するのではなく、ブイエイアール。 - 応援する支持者のことは supporter とか fan なのだけれど、自他ともに認める熱狂的信者なら 12th man/woman と呼んじゃっていい。文字通り11人の選手とほぼ同位置扱い。 - 一方、競技場や練習場に出向くことなどせず、自宅から椅子に座って応援する人は armchair fan。 - 評論家という意味でパンディット pundit という単語もよく聞く気がする。<競技場> - 建物そのものについては、規模とか形状(屋根の有無とか)に応じていくつかありそう。stadium とか arena とか。 - 観客席のことを日本語でもスタンドと呼ぶけれど、これはおそらく常に複数形で言うべき(the stands)。長椅子/ベンチ bleachers とも言う。客席に人がいない状態を empty stands と言う←no crowds と同義 - 無観客で試合することを(play) behind closed doors と言う。コービッドのせいで最近よく聞く表現。 - 競技場にいる観戦客のことは、audience よりかはむしろ spectators(見物人)と言うはず。 - 選手が競技する場所は pitch と呼ぶ。おそらく field も同義。ただ、ピッチは白線の内側を指し、フィールドは線の外側も含みそうな感じ。あるいは、ピッチがイギリス語でフィールドがアメリカ語。 - 選手らが控えている屋内から競技場へと向かう屋根のある最終部分をトンネル tunnel。 - ダグアウト dugout のある会場もある。野球場だけの用語かと思いきや、控えの選手や監督らが座るベンチとかがある場所(かつ一段低くなってて屋根のあるところ)。 - ちなみにサッカー以外だと、競技場を意味する英単語は、court(バスケットボールやテニス)、rink(スケート)、track(陸上)などさまざま。どうしていちいち違う呼び方をするのかは謎。全部 field でいいのに。 - 満員の競技場とかで観客が順繰りに両手上げて立ち上がったりして波を起こすことを Mexican wave と呼ぶ。なぜメキシコなのかは謎。<試合、対戦> - 試合を意味する単語は game、match など。マッチのほうがよく聞く気がする。試合の日という意味で matchday という一語になってる単語もある。あと card も単に「試合」という意味で使われるっぽい。 - 親善/友好試合は charity match、friendly game など。てか、もはや単に a friendly/friendlies と名詞化されてる。練習試合は training drill か。 - やはり試合という意味で bout(バウト)という単語を聞いたことがあるけど、この語はサッカーでは使えないはず。レスリングとかボクシングとか用の単語? - 意外によく聞くのは fixture。これもたぶんイギリス英語で、プロのサッカー団体として消化していかなければならない行事としての正式試合のこと。草サッカーの試合とかに気軽に用いちゃいけない。日本語だと「節」か。あと、下記の leg 参照。 - 同じ相手と会場を変えて二試合(home/away)行なう場合は、個々の試合のことを leg と呼ぶ。なお、第一レグと第二レグの得点を足したものを aggregate score。一勝一敗の場合であったとしても合計得点によって(on aggregate)勝敗が決まる。 - 同じ街にある二つの団体が対戦するときはその試合を derby と呼ぶ。例えばマンチェスターユナイテッドとマンチェスターシティの試合は Manchester derby。 - 競技後の追加時間(たぶん日本語ではロスタイムかロストタイム)のことは、ぼくの知る限り四通りの言い方がある。 additional time、added time、injury time、stoppage time。 同義だけど、おそらく injury time は文字通り怪我に関係する時間のみに使われる。 - PK戦のことは英語だと penalty shoot-out。ややこしいのだけど、シュートアウトと似た言葉にシャットアウトという語もあって(←似てない?)、ぼくの理解ではシャットアウトは後述「クリーンシート」みたいなもん。相手に一点も許さずに逃げ切る試合のこと。 - 補助的、追加的に催される試合を playoff。三位決定戦とか再試合とか。<得失点、勝敗> - 得点ゼロは、サッカーでは zero ではなく nil と数える。何かで読んだけど、ニルって、語源はニヒルと一緒らしい。無とか虚無とかいう意味? あと、ノートという単語(綴りは naught か nought)もゼロを意味する。 - 相手に一点も許さずに勝つことを(win with a) clean sheet。完封勝利。 - 対戦相手が強すぎて今にも負けそうで劣勢なさまを under the cosh と表現することがあって、これもおそらくイギリスのサッカーのみで使われる。コシュとは「こん棒」を意味するはず。 - 順位(表)/ランキング rankings のことを standings とも言う。 - LDW とは勝敗状況のこと(lose, draw, win)。 - 得点することは score だけれども、ネットする net a goal/ball という表現も聞いたことある。 - 同点ゴールのことを equaliser と言う。思わずEQと略してしまうあなたは音楽業界の人。 - 相手に点を入れられてしまったことをちょっと気取って表現したい場合は concede a goal。 「concede する」というのは「score する」の対義語と考えていい。 - trail in one match というのは、一試合差で負けている状態のこと。 - 優勝することは英語では win the championship とか win the title でもいいのだけれど、win the cup、win a trophy のほうが華やかな表現になる。<その他> - flopping というのは、ちょっとぶつけられたぐらいで大げさに痛がったりするお約束演技のこと。 - 同じく試合中によく聞く duel というのは一対一で球を奪い合うさまのこと。フェンシングのような一騎打ち。ドゥエルというよりはヂュールと発音する人が多い。空中で二人の選手が同時にヘディングしようとするのは aerial duel。 - ボールが生きている状態で普通に試合が進行している状態を open play と言うのに対し、set play あるいは set piece というのはペナルティとかで試合がいったん中断したときにボールを「セット」して行なわれるプレイ。つまりフリーキックやコーナーキック、スローインとかのこと。試合開始時(キックオフ)も。 - 部門制(リーグ制)の場合、例えば二部リーグから一部リーグへと昇格することを promotion というのはわかりやすいけど、逆の「降格」は難語 relegation。 - 選手の実績を表現する場合に使われる専門用語もいっぱいありそう。さまざまな情報をスタッツ stats(統計 statistics)。なかでもよく見るのが アップ apps という語。その選手の試合出場回数 appearances のこと。 - 出場回数のことを cap と呼ぶこともあって、ぼくの理解では上記のアップとキャップは同義。100 caps とか 100 apps は「100試合に出場した」という意味。どうやら帽子のキャップが語源っぽい。一試合に出場するたびに帽子を一つもらえるから?←ほんとかどうかは知らない - 選手や監督らの妻や恋人 wives and girlfriends のことを略して wag(s)。芸能ネタを得意とする媒体が喜んで使いそうな用語。
Oct 21, 2020
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映画を観るのは昔から好きだけれども、今はアメリカに住んでるので、日本語字幕なしで映画を観なきゃいけないのはツラい……。 逆に、ハリウッドものなど外国映画に慣れている我々日本人とは異なり、大抵のアメリカ人にとって、観る映画の99パーセントは母国語。だから字幕付きで映画を観るのに慣れてない人が多い。 画面上がごちゃごちゃするだの、読むスピードが間に合わないだの、あれこれ理由をつけて自国の映画しか観ようとしない。僕の周りにも字幕恐怖症の人はたくさんいる。***** 日本の映画館で外国語映画を観るときにいつも思う。あの字幕の書体(フォント)はかっこいい。手書きっぽい温かなクセ字。 (株)キネマ・フォント・ラボ ビデオやDVDだと、あのフォントが再現されないのが哀しい。映画館に行かなきゃ見られない。何を隠そう、ワタシは銀幕フォントフェチ(笑)。 ところで、英語力の向上にと英語映画を日本語字幕なしで観るのを推奨する人がいるけど、僕はそれより、日本語映画を英語字幕で観るほうがずーっと勉強になると思う。あるいは、英語映画を英語字幕で観る(←聴覚障害者向けサービスとかの)。***** そう言えば昔、字幕翻訳(英和)のアルバイトをしたことがある。無給だったような気もするけど。 あらかじめ英語のオリジナル脚本も渡されて、和訳をこしらえる時間はたっぷり与えられたのに、なかなか字数制限内におさえることができずに難儀。あんなに大変な作業だとは思わなかった。 一番苦労したのは、今もはっきりと覚えてるけど、お色気シーン(笑)。
May 7, 2007
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「四月の雨」 今日は最後にブラームスの1番を合わせた。セス氏(ピアノ)とこの曲を練習するのは今日で三回め。僕自身、上達しているかどうかはアヤしいが、彼のほうは明らかに着々と自分のものにしていってる……。1楽章: 今日はかなり遅めのテンポで練習した。そしたら逆効果。やっぱり6拍子って侮れない。3+3だったり2+2+2だったりで、ただでさえ神経を遣うし、変に遅くするとかえって混乱する。 情熱的にたっぷり歌おうとしても逆効果。適度に抑制のきいた弾き方のほうがいいのかも?2楽章: いろいろな意味で難しい……。和音の音程が全然うまくとれない。長いフレーズ、どこで弓を返したらいいかわからない。 この曲の中間部は葬送行進曲らしいが、全然気づかなかった。3楽章: 単純な4拍子のはずなのに、すごく数えづらいところがある。4拍めのウラから次の小節のフレーズが始まるような感じ。その危うい触感がいい。 この楽章、短調で始まるが、のちに雨が止んで、最後には雲の合い間から太陽が顔を出す。 この曲、僕自身は大好きで、内向的でどことなく物思いに耽っているような感じが「雨の歌」の名にふさわしいと思うけど、僕の周りのアメリカ人は、「だから何なの?」みたいなことを平気で言う。「雨」という言葉から連想する光景や感情が、彼らは全然違うみたい。たぶん、「雨に濡れても」、「雨に唄えばSingin’ in the Rain」的な、超プラス思考なんだと思う。 ……アメリカ人に生まれなくて良かったとつくづく思う(笑)。 実際のところ、今日は偶然にも雨。ハドソン川越しに広がるマンハッタンの摩天楼も霞んで見えた。そのほうが圧迫感がなくていい。 しとしと降っていた雨は、いつの間にかみぞれに変わり、ついには雪になってしまった。もう四月だというのに!
Apr 8, 2006
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「サインはV。」 我々ヴァイオリンを学ぶ者にとって、どうしても避けては通れない作曲家というのがいる。もちろん、バッハでありモーツァルトでありベートーヴェンとかなわけだけど、それはほかの楽器の人もだいたい同じ。 ヴァイオリン弾きだけにしか弾かれない作曲家という意味では、ウィエニヤフスキとかパガニーニ、サラサーテやクライスラーとか。でもちょっと上級者向け。 僕としては、なんてったって以下の五人が外せない。カッコ内は代表作。僕は勝手に、「ヴァイオリン教育における五大V」とかと呼んじゃっている。イタリア系が多いのが特徴。 ヴィターリ Vitali (シャコンヌ) ヴィヴァルディ Vivaldi (協奏曲) ヴェラチー二 Veracini (ソナタ) ヴィオッティ Viotti (協奏曲) ヴュータン Vieuxtemps (協奏曲) ヴェラチーニは、ヴィターリと並んでズバリ一発屋。このホ短調ソナタは日本でヴァイオリンを習ったことのある人だったら大抵弾いてるはず。別名「コンチェルトソナタ」。日本人の編んだ教本にも載っている。 残念なことに演奏会でとりあげられることはほとんどない。CDもそんな出てないし、それにガイジンさんでこの曲を知ってる人は少ない。 なら自分で弾くっきゃない。きちんとピアノと合わせてみたいと思い続けて20年、本日ついに悲願達成。1楽章、2楽章、4楽章を、ピアノのセス氏に強引におつきあいいただいた。 やはり1楽章は名曲。なんてったってピアノの前奏がかっこいい。↓ 気分はベートーヴェンの「悲愴」。←どこがっ? 日本海の岸壁に打ち寄せる波のごとく?ド派手に水しぶきを上げながら、ペダル全開でピアニスティックに鳴らすのがいい。この七小節間の前奏、ほんとはチェンバロでポロンポロンと弾くんだろうけど、現代風の弾きかたのほうが面白いのではないかと。 ヴァイオリンの旋律も、ちょっとした装飾が演歌っぽい。日本人に好かれるのも当然。都はるみさん的なこぶしとバロック音楽との融合。 この曲がヴァイオリン教本に載ってるのって、今さらながら納得。ヘンデルのソナタと並んで、質感のある音を出すのがすごく難しい。
Apr 6, 2008
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ノバスコシア州東のケープブレトン島に来てます。 ここまで来ると、デンマーク(グリーンランド)とかフランス(サンピエール島)にも、船でひと漕ぎすれば行けそう(超ウソ)。 この島のカボットトレイルというルートは、北米一の景観と言われているそうです。 実際美しいのですが、車で運転しながら風景を楽しむのは実にスリリング。目の前は青い空と広い海だけという断崖絶壁ギリギリのところを通ります。かと思うと、霧が急に立ち込めてきて視界が数メートルぐらいしかなくなったり。 草花や小動物も見慣れないものが多くなります。 人間も同様で(?)、現地の方々の英語が全然聞き取れません……。独特の抑揚とスピード感のある訛り。 アイルランドやスコットランドの影響が強いのは文化的にも言えることで、フィドルを弾くケイリーの催しなどもあるようです。つい西側にはフランス語しゃべってる人がいたのに、もう全然違う風俗がここにはあります。 文化だけじゃなく、地形や天候もケルトを匂わすものを感じました。大きな違いは石造りの家や教会がないことでしょうか。あと、パブも少ないかも(笑)。***** さて、北米大陸の北東の端はどこなのでしょう……。 諸説紛々としてるようですが、今日はベイ・セントローレンスという漁村に立ち寄りました。おそらくここが端っこではないかと。 なんにもない小さな村です。
Jun 18, 2007
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「オケメンパラダイス」 フィラデルフィア管の今回の日本公演を記念して、今、この映画が東京で劇場公開されているそうで。 こちらアメリカでは数年前に地味に公開され、今も一部の愛好家のあいだで語り継がれている(幻の)ドキュメンタリー映画(原題 Music From the Inside Out)。 僕は当時、たまたまご当地フィラデルフィアで観ることができ、しかも終映後は出演者の舞台挨拶やナマ演奏まであって、強く記憶に残っている。 オケの内側、裏側を描いていて、もちろん音楽も満載。オケの曲だけじゃなく、シューベルトの弦楽五重奏曲などの室内楽曲もいい感じに使われている。 印象深かった場面はいくつもあるけど、バイオリンのオカ・ヒロノ氏が久しぶりに日本のご実家を訪ねるとことか、コンマスのデービッド・キム氏がオケマンになるにいたった苦悩を語るとことか(「ほんとはソロで食べていきたかったのにぃ……」)。 タキシード着てクラシックを演奏してる団員らも、終演後に私服に着替えたあとは、ネオン輝く夜の街に繰り出しては、クラブで激しく踊ってたりもし。 ほかにも、スピード狂のオートバイ暴走男、画伯、マラソンおたくなど、ひとクセもふたクセもあるオケ団員たちが、楽団や音楽への思いをカメラの前で熱く語りまくる。 このフィラデルフィアという街、大都市のくせしてパッとしないのも事実で、中途ハンパにニューヨークに近いのも「なんだかなぁ」的な街。でも、近年ではラン・ランやヒラリー・ハーンを輩出してるし、音楽家や聴衆を育む独特の土壌がこの地にはあると思う。
May 17, 2008
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「反転ワールド」 モーツァルトのクインテット集のなかからハ短調のを弾いた。Vn1トーニー、Vn2ジェニー、Va1マーティン、Va2僕、Vcピーターの五人で。 弦楽四重奏にビオラがもう一本加わっただけで楽しみかたが180度変わるのには改めて驚いた。カルテット特有の角ばった四角形の緊張感から解放され、五角形というか円い世界に生きる安心感、安定感がそこにはある。 それに、このハ短調K406って、ト短調K516とかハ長調K515の陰に隠れながらも、ほんとは名曲中の名曲。中低弦が厚く重くなりすぎないようにうまく処理されてるのもお見事。 冒頭の「いかにも」なハ短調音型(ドー♭ミーソー)をユニゾンで弾くのはなんか照れくさいのだけれど、次から次へといろんなフレーズが出てきて飽きることがない。そしてどれもが耳に優しい。「運命」の動機とか小ト短調交響曲とか、どっかで聞いたことのあるようなフレーズばかりで親近感を覚える。 特筆すべきは3楽章メヌエット! スコアをボーっと眺めてるだけでも頭の体操になる。 まずはカノン。ハイドンの「五度」カルテットのメヌエット楽章のパクり? 何がスゴいって、第1バイオリンとチェロの輪奏を軸としながら、ほかのパートが心憎い動きをしてるところ。 そしてトリオに突入すると、今度はなんと上下反転攻撃。 ところでこの曲、自身の別編成の曲K388を編み直したものらしいけど、弾いててそんなに違和感はなかった。 強いて挙げれば、全曲にわたり基本的にフラット三つ(ハ短調または変ホ長調)のままで書かれてるのが「らしくない」ように思ったし、第2ビオラを弾いた自分としては、休みが何十小節も続いて完全に蚊帳の外になるトリオ部分(上記)が、ちょっと寂しかったことぐらい。***** そんなこんなで、みんなでワイワイしゃべりながら楽しく弾けた。弾いてる時間よりウンチク垂れ合ってる時間のほうが長かったかも(笑)。 このテの「室内楽パーティー」は、そう気軽に参加できるものでもない。準備もすごく大変だし、知らない人と弾くのは緊張する。でも、今日もいろんな人と知り合えて有意義だったと思う。 またいつの日か是非! ショスタコを練習してる人びと
Jan 6, 2008
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「兄弟船 俺と兄貴のよぉ」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 10年も前のロシア映画をDVDで鑑賞。こんな名作を今の今まで見逃してたとは。 日本語のサイトは http://chichi-kaeru.com/ 音信不通だった父親がいきなり帰ってきて戸惑う兄弟の話。<感想> 暗くて寒々しい映画。ぶるぶる震えながら観た。真夏の熱帯夜とかに観るべきだったか。 次男を演じた少年が特に素晴らしかった。すんごい役者さん。 素晴らしい作品だけれども、個人的には前半の展開がまったりしすぎてて、睡魔に襲われてしまったりも。 しかし後半は文句なしにすごい。お舟に乗って無人島へと渡るのだけれど、一つひとつの場面がチョー完ぺき。綿密に計算されてる。お見事。 何はともあれ、このアンドレイ・ズビャギンツェフだかいう監督さん、ぜぇったい覚えておきたい名前。今後必ずすんごい作品を世に送り出してくると思われ。
Dec 6, 2015
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「8分の6の神話」 今春はみんなして忙しく、なかなかカルテットで遊べないのだけれど、今日は久しぶりに四人が結集できた。今回取り組んだのはブラームス3番。三曲ある彼の四重奏曲で唯一の長調、そしてビオラが激しく活躍する(特に3楽章)ことで知られる曲。Vn1 Y氏、Vn2 ぼく、Va N氏、Vc E氏。 やっぱし1楽章が難しい。(8分の)6拍子って、3+3の二拍子になったり2+2+2の三拍子になったりして楽しめるのが普通。同調のモーツァルト「狩り」に代表されるように、きちっと角ばった緊張感とぐるぐる回ってく円舞感の両方が演出できておいしい。でも、この曲はしょっぱなから3拍めと6拍めが強調され、つまづく感じ。 きわめつけは、8分の6拍子と4分の2拍子が時間差で随所に現れるとこ。こうゆう難所は、各人が律儀に丁寧に全ての音価を平等に弾くよりかは、速めのテンポで強引に弾き切ってごまかす、という裏ワザもありかと。Vivaceなわけだし。
May 10, 2016
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「計画停電」(★★★★☆)四つ星 密室ものの恐怖映画をDVDで鑑賞した。日本では来月から公開。 http://devil-movie.jp/<あらすじ> 高層ビルにてエレベーターが故障。たまたま乗り合わせた五人の男女が閉じ込められる。 故障原因がわからず、救出作業も遅々として進まないなか、うち一人が一瞬のすきに何者かによって傷つけられ、流血していた。犯人は誰なのか、五人は互いを疑いはじめる。そして、度重なる停電のたびに、暗やみのなかで人が殺されていく。 さらには救出に向かっていた作業員も不可解な死を遂げる。<感想> こうゆう映画、閉所恐怖症の自分といたしましては激しく苦手。かつてエレベーター内に閉じ込められて怖い思いをしたことが二度ほどあって、トラウマになってるのかもしれず。 ↑じゃぁ観るなよと言われればそれまでなのだけれども。 停電の暗やみのなかバタバタ騒音がして、しばらくして照明が点いたら隣で人が死んでた、という場面、ほんとに怖い。 が、裏を返せば、真っ暗で何にも見えないのに、そしてすぐに電気が復旧してしまうかもしれないのに、どうやって人を殺せるのか。犯人は、いつ、どのぐらいのあいだ停電になるのかを知っているのか。 このへんの謎解きはアガサ・クリスティー? 役者さんたちはみなさん名演。おそらく一番難しい役どころは、もどかしい思いで監視カメラでエレベーター内の様子を一部始終見てる警官の役。ビル/テナント組織の裏事情をじわじわと暴きつつ、閉じ込められている五人の素性をも突き止める。しかしそれでも犯人を特定するには至らない。 ナイト・シャマランの映画を過去に観たことのある人、かつそれ(ら)が面白かったと思える人なら、この映画もきっと楽しめるはず。<似たような映画> 悪魔の棲む家 そして誰もいなくなった キューブ
Jun 4, 2011
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「今行くよ、来るよ」 ベートーベン二番を練習。Vn1 ぼく、Vn2 Yさん、Va Nさん、Vc Eさん。 印象としては、「らしくない」よーな。ハイドンやモーツァルトのような清潔感があるし、妙に山の手な優雅さを帯びてる。ところどころは強引だし、テンパってるさまはやっぱしベートーベンなのだけれど、ほかの作曲家のキャラを演じて作ってみました感とゆーか。 ブーメランのように、いったん動き回っては元のとこに戻る、とか、二人の奏者による掛け合い、受け答え、ボケ/ツッコミとかがあったりして、すごく面白い。茶目っ気、色気、小ネタも出没。機知に富んでて、個人的にツボにハマる箇所が非常に多し。 例えば、一楽章アレグロ(←とはいえ遅めに弾いたけど)。なんと、最後の最後でビオラの出番。二楽章アンダンテカンタービレ。
Oct 14, 2014
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「お前のおかげでいい人生だったと俺が言うから必ず言うから」(評価 ★★★★★ 五つ星) 高齢者用施設が舞台。安楽死をしたい/させてあげたい老人たちを描いたイスラエル映画。日本でも公開ちゅう。http://happyend.asmik-ace.co.jp/<感想> 似たような映画が過去にあったように思うし、今後も作られていくだろうけど、個人的には甘めに満点五つ星。重ぉーい話を敢えて軽快に描くという手法は危険だけれど、この映画では活きている。 登場人物はみんなワケありご長寿。皆さま演技上手すぎ。たぶん現地では知らない人のいない大男優、大女優さまたちに違いない。途中、彼ら(死人役も含む)がいきなり歌いだしてミュージカル仕様になる場面があって、みんなして歌もお上手。 主人公の妻を演じた役者の名演が特に印象に残った。妻として母として祖母として懸命に生きているのに、自分が認知症になったことを知って、独りで静かに苦しむ。
Apr 2, 2016
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「ウルトラマンジロー」(評価:★★★☆☆) 日本の寿司職人を取材したドキュメンタリーを観た。日本では来年公開。http://jiro-movie.com/ 映像が美しく編集も上手い。モーツァルトのピアノ協奏曲を背景に、高級寿司(三万円!)の映像が次々と流れる場面、ヨダレ大放出。 鑑賞直後はそれこそ「素晴らしいっ!」と思ったけれど、今思うと大絶賛ってほどでもないかも。てゆーか題名もイマイチ。 基本的に日本の食文化を称えてるわけだし、例の「ザ・コーブ」とかよりはずっと安心して観てられる(笑)。 ジロー氏はどちらかというと寡黙な頑固オヤジ。若い頃は尖ってたのかもしれないけれども、ガイジンさんたちにもわかりやすい超人キャラぢゃないからこそ、かえって神秘的で異国的な雰囲気がこの映画の全体をいい感じに支配している。 取材対象ジロー氏の、影の部分、あるいは彼の家庭的な部分(例:奥さんとの馴れ初め)とか、貧乏だった(かもしれない)下積み時代とかを紹介してほしかったようにも思うが、そうゆう過度な演出に施された感動物語を期待してはいけない。乾いた演出こそがドキュメンタリー映画の基本だし? 昨今思うに、国際的に評価されるドキュメンタリーの基本は、余計な人物やネタを登場させないこと、らしい。焦点を絞りに絞りまくるのが大前提。「もっと深く掘り下げて取材していただきたかった」とか客に言わせるようぢゃダメだけれども、むしろ、ほんとはいろいろ取材したんだけど削りに削って編集しまくった、という感じの映画が業界的な標準。<追記> クラシック音楽が多用されてたし、監督の苗字(Gelb)を見て「もしや」と思って調べたのだけれど、やはり彼はニューヨークMET歌劇場総帥のPeter Gelbの息子。「決して越えられない偉大な父を持つ息子の苦悩」という点で、ジロー氏の息子さんへの取材も丁寧に行なってて、ちょっと唸ってしまった。
Nov 30, 2012
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最近つくづく感じること。 俳優とか音楽家とか、大きくひっくるめて芸術家と呼ばれる人は、一流と言われる人ほど話が上手い。凛々しくもウィットやユーモアに富んでる知的な語りぶり。 一昔前までの芸術家って、専門分野以外のことには不器用、寡黙かつ口下手な人こそが人気だったような気もするのだけど、今や全然違う。黙々と作品そのものだけで勝負するというよりは、それの突出性を裏付ける巧みな話術をも持ち合わせてないと絶対に不利。世の中の速度も変わってるのだし。 と言うのも、ネット上の動画やDVDの普及により、当人のインタビュー映像など、舞台裏の素顔も気軽に見られる時代になっているわけで。彼らにカメラを向けたドキュメンタリーものも頻繁に作られてる。フィラデルフィア管弦楽団員のとか。 世界を舞台に活躍する彼らに共通しているのは、最低二ヶ国語を操り(母国語及び英語)、自身の芸術論などをしっかりと言葉で表現できること。文才のある人もいて、天は二物も三物も与える。 以前にヨーヨーマ氏が来日したとき、某テレビ局が独占インタビューをしてた。 僕は興味深々でテレビを観てたけど、インタビューした美人バイリンガル女子アナが、なんとも的を得ない質問ばかりしててイライラした記憶がある。「チェロの音色って素敵ですね」だの「あなたみたいな天才に会えて嬉しいですわぁ」だのと褒め殺しているうちに収録終了。せっかくの大物をつかまえといてもったいない……。 一方、そのときのマ氏の受け答えは機転が利いててサスガだなーと感心した。話すことを職業としているアナウンサーよりもずっと知性を感じさせる言葉遣い。***** アカデミー賞などの授賞式でもそう。ビックリするほど立派な受賞スピーチをする人がいる。冷静に、短時間で言いたいこと(と気の利いたこと)をきちっと言えるのも一流の条件。もちろん奥ゆかしく謙虚に、しかし「謙遜しすぎない」というのも新しい国際基準になってるような気がする。そして内容だけでなく、人を惹きつける説得力のある話し方も伴わないと。 個人的な意見としては、今年のオスカーだと「Once ダブリンの街角で」主演女優/歌手のマルケタ・イルグローバ。 スピーチやり直しというオスカー異例の待遇に値する名場面として後世に語り継がれるかもしれない。(あるいは、単なる一発屋で終わるかもしれないけど……。) 彼女はまだ19歳。英語は外国語なはず……
May 31, 2008
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「異常気性」(評価 ★★★☆☆ 三つ星) 兄弟とそれぞれの妻が主役。決して仲がいいわけではないけれど、定期的に高級料理店にて晩餐をともにするお金持ち四人組。一方、子供どうしは仲が良く、しかし思春期であり難しいお年頃。 ある日近所で暴行事件が発生し、その犯人がもしかして自分たちの子供ではないか、と勘ぐる親たち。 イタリア映画って当たり外れが多いように思ってるので観るの慎重になってしまうけれど、本作は当たりかと。役者さんの抑えた演技がいー感じ。家具とか服装とか食事とかさすがにおしゃれ。妻を演じた役者さん二人ともチョー美人さん。 欲を言えば、もともと映画向きではない作品というのが素人目にも明らか。原作小説を文字で読むほうがドキドキ楽しめるのかもしれない。 ところで、ローマの皆さん、血の気が多いみたい。冒頭、二人の市民が些細なことを理由に口論しはじめ、結局殺人まがいの事件に発展してしまうのだけど、この映画に出てくる登場人物のほぼ全員が一度はキレて暴言を吐く。ラテン系の方々はご気性が荒くていらっしゃるらしいけれども、どーでもいいことで怒鳴り始めたりするのを傍から見てるとただただドン引き。 最後の最後、大ドンデンというわけではないけれど、意外で衝撃的。わかりにくい結末で、おそらく視聴者はそれぞれに解釈しなきゃいけない。 なお、2016年にThe Dinnerという題名でアメリカ版も制作されてたみたい(邦題は「冷たい晩餐」)。リチャードギアさんやローラリニーさんご出演。
Jul 19, 2020
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「私が叔父さんになっても」(評価 ★★☆☆☆ 二つ星) トルコ発の映画をネットフリックスで鑑賞。 バイオリンのことはトルコ語で keman(i) らしい。英語の題は「My Father's Violin」。 著名な(かつ傲慢な)バイオリン弾きが主人公。ある日突然、自分の兄に娘がいたことが判明。その兄が急死したため、しぶしぶ姪を引き取り同居生活を始める。 演奏場面もあるみたいだし、しかも舞台がイスタンブールということで観てみようかと思ったのだけど、激しくイマイチだった。あまりに素人的な映画づくりで苦笑してばかり。脚本も演技も稚拙。主人公の妻がチョー美人かつ性格もいい、っていうのも非現実的で浮きまくり。 バイオリンの弾き真似が下手すぎってのもあって、早送りボタンや停止ボタンを押しかけながらも何とか最後まで観つづけた。というのも、どのような劇中音楽が用いられてるかに興味があったから。民俗音楽も多少は出てくるものの、バッハやビバルディほかクラシックが多いという印象。モンティのチャルダッシュ、ビゼーのカルメン(ハバネラ)、サティのグノッシエンヌ、ポル・ウナ・カベサなども。 どーでもいい余計な小ネタを削り、もっとすっきり編集してくれていれば、安心して観られて多少は泣ける娯楽作品になってたであらう。ぼくとしてはあれこれ突っ込むのに忙しく、鑑賞後はどっと疲れてしまったわけで。
Jan 22, 2022
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ピット楽団で演奏しました(第二バイオリン)。 六回の稽古のあと、全部で十一回の本番が無事に終了しました。 この「雨に唄えば」は1952年の映画版がまず有名だし、1983年のブロードウェイ版以降何度か再演、改訂されている演目。てか、ぼくらの使った譜面は手書きのものでした。記譜の間違いも多々あって疲れました。 それもあって、稽古が始まる前はなんか古くさいミュージカルだなと感じておりました。ぶっちゃけ物語的には起承転結が弱いし、全般にしょーもない内容のドタバタ喜劇という印象しかなく、入念に予習する気がおきないまま合わせに臨んだのですが、すぐに反省。音楽的に弾き甲斐があるし、演出や演技次第ではかなりゲラゲラ笑える作品であることに気づきました。 そして蓋を開けてみると公演の切符は完売、連日満員御礼。事務局のおじさんも驚いていらっしゃいました。切符の売れ具合は数年前に当団が上演した「サウンドオブミュージック」を凌ぐ好調ぶりだったそうです。やはり老若男女が安心して楽しめる作品は強いのであります。 ぼくらバイオリンに関しては、難所もあるものの基本的には楽しく弾ける曲ばかりで、緊張することもなくガン弾きできて実においしい。「Fit as a Fiddle」というバイオリンが激しく目立つ曲もあります。 ほかにも特筆すべき楽曲はいくつもあって、とにかく編曲が上手い。旧き良きハリウッド系のきらびやかで粋な音楽。タップダンスの場面も多く、よってノリノリ。 肝心の標題曲「雨に唄えば」は第一幕の終曲としてまず主人公が雨のなか独唱、そして第二幕の最後の最後で全員で大合唱。 降雨の場面は演出家/舞台美術家の腕の見せどころ。ぼくらのほうにも水滴が舞ってこないよう、オケピットは巨大な布で覆われました。 今日の千秋楽を終え、いまはもう達成感で胸がいっぱい。そして明日からこのピットで弾けなくなるのは寂しい。 こうゆう感覚を味わうのは久しぶりです。演目や劇団、楽団に恵まれたというのもあるし、やはり連日満員だったのいうのも大きい。 総合演出はアンさん、音楽監督はナンシーさん、ピット指揮はダグさんでした。
May 4, 2025
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「Keep Calm and Carry On」(評価:★★★★★ 満点五つ星) ドイツ映画は滅多に観る機会がないし、期待しまくり。NY市内の某映画館(小劇場)、なんと満員。 日本でも公開ちゅう。http://www.cetera.co.jp/coffee/ <感想>* 主人公がコーヒーを飲み損ねる場面が何度も出てきて、小ネタとしてすごく上手く効いてる。ただ、「コーヒー」を前面に出しすぎる題名(特にこの邦題)はどうかと。* 白黒で撮影されたベルリン、やっぱしかっこよい。音楽も素晴らしすぎ。カメラ割りとか切り替えとかも。* 主人公ニコ(←草食男子)は確かに情けない男だけれども、なぜか好感が持てる。世の中やっぱり不公平。ツイてない日というのは誰にも必ずある。でもそこで逆ギレしたり号泣したりすることなく、ナニゲに前に進むことは大切なわけで。この役者さん、地味ながら名演。 結論。いー感じの映画だと思ったので、満点五つ星とさせていただきたく。ぼくはベルリンもコーヒーも大好きだし。 そーいえば、去年ベルリン行ったときにアンペルマンのTシャツ買ってたので、今日はそれ着てくればよかったと思ったり。
Aug 3, 2014
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「人並みに終われや」 しばらくオーケストラの本番がなくて寂しいなーと思ってたとこだし、何か交響曲をきちっとさらいたくなって模擬本番ごっこ。 今回選んだのはシベリウス5番。動画に合わせて弾いてみた感想を。 てか、ぼくはこの曲は一度だけ弾いたことがあって(約30年前)、ただ楽しく弾けた記憶はなく、わかりにくい曲という印象しかなかったのでその後は封印。聴いてもいない。 だがしかし今回ついに解禁、自分もいろいろ人生経験、演奏経験を積んだし、時が解決することもあると思うので、ついに因縁の曲に再挑戦。30年前は第2バイオリンを弾いたので今回は第1で。 この曲、全部で三つの楽章しかないとこからしてひねくれてる。 1楽章はとにかく拍を数えるのが大変。もし数え間違って落ちてしまったら一巻の終わり。復帰できるかどうかぼくは自信ない。 ファースト的には最後の高音♭ミ。絶対に当てないと。 2楽章は全曲ちゅう最も弾きやすい/わかりやすい。が、やっぱりシベリウスお得意の2分の3拍子だし、あちこちにいちいち罠が仕掛けられてる。 そして3楽章。管はご活躍なのだけれど我々弦はひたすら伴奏。最後のページでやっと特徴的な動きが出てくる。でもって、最後の最後、数ある交響曲のなかでもぼくが最も苦手な終わり方。それまで各パートがそれぞれに忙しいことをワサワサやってきたのに、突然スカスカになって全員で和音を弾く。休符ばっかりだし指揮者も振りにくいとこだと思う。やっぱり2分の3拍子。強拍じゃなく裏拍で終止? 以上。やっぱり狐につままれたようで呆然としてしまう曲。 管の人はどう感じるのかは知らないけれど、弦奏者的には拍数えたり弓の配分に気を遣ったりして苦労が多いわりに報われない曲。気分よく弾けないし胃が痛くもなる。 世の中にはほかにももっといい曲がいっぱいあるし、ぼくは特にこの曲を称えようとか再度弾きたいとは思わないというのが本音。聴くのも辛い。 今後さらに30年、封印させていただこうかと。
Jul 16, 2023
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