ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 10, 2021
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カテゴリ: 映画、テレビ
「後ろ指さされ組」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 ドイツ映画を鑑賞。「沈黙する教室」という本が原作で、どうやら実話らしい。
 1950年代冷戦下の東ドイツの高校が舞台。生徒たちは、ある日授業の開始前に、ソ連の軍事介入による死者を弔うための黙祷をするが、これが反逆行為とみなされて当局の捜査が入る。生徒たちは退学させられそうになりながらも団結し、特定の同級生を名指しするのではなく、あくまでみんなで自然発生的にやった行為だと主張する。

 フツーにいい映画だと思った。ただ、前半はもうちょっとてきぱき進行したほうが良かったか。

 映画の内容云々より、邦題の「僕たちは希望という名の列車に乗った」には驚いた。思いっきりネタバレ。最後の最も重要な場面で、みんな列車に乗って西ドイツに移動するのだけれど、この結末を知ったうえでこの映画を観たので全然楽しめなかった。「僕は」ではなく「僕たちは」という題なので、代表格の男学生の後を追って結局みんなも列車に乗ることが事前にわかってしまった。

 電車に乗るところを最終場面にもってきたということに製作側の強い意図を感じた。西での「その後」は描かれない。この尻切れトンボなとこは賛否両論あるかと思う。ぼくは賛成派。だからなおさら、ネタバレ的な邦題に引っかかるものがあるわけで。





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最終更新日  Jan 11, 2021 11:00:18 AM
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