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品川区荏原町の蕎麦屋「ほかげ」での定番酒。 天抜きなどをつまみながら、この燗酒をチビチビやれば最高に幸せ。 あまり熱すぎない45度以下くらいがいい。
2014/03/16
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飛露喜の中で一番美味い!純米吟醸よりも。 年に一回しか出ない酒という事だが、ネットで検索してみたら凄いプレミアム価格が付いている! 飲ませてくれた神保町の盛寿司さん、ありがとう(v^-゚) 羽生選手の演技のように若々しく切れがあり、葛西選手のジャンプのように強さと安定感がある。 普通の特別純米無濾過生原酒と飲み比べましたが、こちらがかすんでしまう。 プリプリ絶品の白子と良く合いました。
2014/02/19
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福島県は岩手県に次いで広い県ですが、そのほぼ中央に「三春滝桜」があります。そこから西方向に約10km行った船引町で玄葉本店は酒を醸しています。 この酒、無濾過生原酒だけどガツンタイプではなく、優しく人懐こい。 ほどよい香りとスキッとした米の旨味。 白身魚の天ぷらとぴったしでした(^^;
2014/02/15
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私の名字が入っている「星自慢」はとてもいい酒名。蔵元が星さんという方で、「星さん自慢の酒」で星自慢。福島県喜多方の「華」になるという気概を込めて「喜多の華酒造場」。酒名も蔵名も至極わかりやすいです。原酒だからアルコール度は18%ですが、日本酒度が-1ということもあってか、キツさは感じません。(というか、最近は原酒系の酒が多いせいだろうか。)一時期の辛口時代から、最近の酒はこの辺りの日本酒度のものが増えてきたような気がします。私のような年代の者にとっては、このくらいの甘辛度がちょうど良い感じ。特別純米は私の好きな酒質ですが、9号系酵母以外で醸したらどのようになるか、興味が有ります。
2012/12/27
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人気酒・飛露喜の特撰純米吟醸。期待感が高まります。この蔵もあと10年前後で創業200年を迎え、江戸・文政年間から酒造りをはじめています。詳細スペックは非公開の蔵ですが、山田錦を50%まで精米した純米吟醸酒です。アルコール度16-17度。飛露喜といえば、特別純米無濾過生原酒でブレークしましたが、この特撰純吟はなかなか店頭でも見かけることはない。果たしてお味は?さすがに綺麗な造りで、「いい酒」です。ですが、旨味に乏しい。辛口に感じる。個人的な好みとしては特純・無濾過生原酒が勝る。私たち12人が飲んだ中で、持ち票3票でこの飛露喜に投じた人は、わずか2名でした。酒は嗜好品だから好みはいろいろですが、ネームバリューに動じない「旨い日本酒を飲む会」の酒飲みの皆さんは、なかなかの主張をお持ちのようです。
2012/12/11
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五反田「それがし」でのコース酒の続きです。この「弥右衛門」の燗酒、無濾過生原酒など続いた後に本当に癒されました。42度くらいの燗温度だったと思われますが、すごく優しくて、まさに五臓六腑にしみわたりました。香りは邪魔せず、コクが主張しすぎず、食事をスムーズにノドの奥に流し込んでくれます。恐らく最初から最後までこの酒だったら、ちょっと物足りないと感じるでしょうが、飲み疲れたときや、身体が重いとき、昨晩の酒が相当効いたけれども今晩も少しだけ飲みたいときの燗酒として最高でしょう。だから、私の体調がちょうどそのような酒を欲している時だったのかもしれませんから、別な時に飲んだら「あれっ!」と思うかもしれません。人によっては「水のように」感じるかもしれません。いずれにしても、私にとってこの夜に飲んだ11種類の日本酒のうちの、ベスト3に入るのは間違いありませんでした。
2012/12/03
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福島県の天栄村は、国際コンクールで世界一に輝いた食用米を作る農家(佐藤さん)の耕作地があるところです。完全無農薬有機栽培ですが、放射能汚染のために土壌改良を一からやり直さなくてはいけません。しかも世界一の称号を持つお米でさえ、暫定規制値以下であっても、まったく売れないそうです。先日NHKのドキュメンタリー番組でも紹介されていました。そこへボランティアで稲刈りに行っていた東京在住の酒好き仲間が、お土産に持ってきてくれたお酒です。もちろんはじめて飲むお酒。ただし、使用米は隣りの須賀川のこしひかり。精米歩合は60%、日本酒度+3、酸度1.4というオーソドックスは特別純米酒。製造年月日のラベルがなんとも手作り感があっていい。恐らく少量生産なのでしょう。飲めばとても優しいながら、旨味のしっかり味わえる好印象の酒。いわゆる香味バランスがいい。蔵としてもおそらく東京をマーケットにするつもりはないでしょうが、充分に受け入れられる酒質を持った酒だと思います。ところで、天栄村のお米もお土産でいただきましたが、こちらはウェッティでしっとりとしたもち米のような美味いお米でした。
2012/01/28
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「日本一海に近い酒蔵」が謳い文句だった浪江町の鈴木酒造店は、津波で全壊し、そのうえ原発問題で、もとの浪江町での営業再開は諦めざるを得ない状況です。ただ、酵母が生存していたことから、縁あって山形県長井市の東洋酒造で新酒を見事に造り上げられました。今回のこの貴重な「磐城壽」は、押上の「酔香」さんが「新年の振るまい酒」として1ケースキープされ、来店する日本酒ファンにサービスで提供されたものです。それだけが理由ではありませんが、新年早々遠路ではありますが、2回酔香さんを訪れました。こう言うと底が知れてしまいますが、実は「磐城壽」は飲んだことが無かったのです。はじめて飲んだのが復興酒なわけですが、なんとも香味バランスが良く、とても美味しくかつ旨い。山形での造りらしく「出羽燦々」を使用した本醸造仕込みです。隣りのお客さんは燗付けで飲んでましたが、これもベリーグッドと。酔香のご主人に聞けば、もともとは海に近いだけに「漁師酒」だったそうですが、山形に移ってとても綺麗な品の良い酒になったとのこと。アイラモルトではないですが、潮風が仕込み蔵に吹き込んで微妙な作用をしていたのが、山の森林浴(長井市は米沢の北西)の恩恵なのか、澄んだ造りになったのですね。うーん、磐城壽の漁師酒の味を語れないとは、なんとも残念で不勉強なことよ。それでもこの酒は良かった。酔香さん、ありがとうございました!
2012/01/27
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会津若松城の北出丸から歩いていける宮泉銘醸。「寫樂(しゃらく)」はその中で純米造りのラインアップです。そして12月からの冬季に販売されるのが、この「ささめゆき」。五百万石を50%まで精米した、澱絡みの本生純米吟醸です。日本酒度は±0、酸度は1.4 という仕上がりです。飲んでいるときは「ウマイな」と思うのですが、ほかの酒をいろいろ飲んでいると、この酒の味を忘れてしまいます。それだけ尖がるところのない、オーソドックスな生酒と言えましょうか。でも旨味はしっかり載っているので、充分満足感はありました。
2012/01/24
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おなじみの大七・生モト純米のひやおろしです。季節感ある酒は嬉しいですね!生詰なので大七には珍しく「要冷蔵」。いつもは燗して飲む大七ですが、こうして冷やで飲んでもハズレが無い。ふんわり漂う穏やかな大七の香りと、口に含めば舌を転がる旨味の流れが、二本松への想いを寄せる気持ちが益々高まっていきます。
2011/11/19
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「奥の松」は関東でも名の知られた福島・二本松の酒ですが、蔵の創業は享保元年(1716年)と300年近い歴史があります。従業員も60名以上と比較的大きな酒造メーカー。設備も近代化され、パストライザー(瓶詰め後殺菌システム)によりクリーンネスと品質の向上を図っています。Sakusaku karakuchiA clean and dry flavor you will never get bored with. light and very drinkable. Slightly rich, and enjoyable even gently warmed throughout all four seasons.輸出を意識しているのでしょうか。日本酒度/+2.0アルコール度/15酸度/1.4精米歩合/65%常温かぬる燗がお勧めのようです。「サクサク辛口」という割には日本酒度は強くありません。「奥の松」は最近飲んでいませんでしたが、クセもなく旨味もちょっと載って呑み易く、結構イケル酒でした。
2011/09/27
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ここは東北で初のホームページを開設した蔵元だそうですよ。そんな先取性あふれるスピリットが、真っ黒い酒を造ってしまいました。最初に見たときは、墨汁みたいだったので、ビックリしました。「竹炭入り」ですって!!「“竹炭”は食事と一緒に摂るとダイエットやカロリーの気になる方には効果的といわれております。」と蔵元のHPではうたっております。酒の分類としてはリキュール類。飲めばそんなヘンな味ということではなく、むしろウマイ。1合は飲めそうだけれども、2合は無理かな。数量限定販売だったので、今では手に入れるのは難しそうです。次回発売に期待しましょう。
2011/09/22
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「妙花闌曲・グランド・キュヴェ」は大七酒造の最高峰酒。洞爺湖サミットの首脳夫人晩餐会乾杯酒に選ばれたのが、第一作目の2007年版、限定732本のまさにこれです。シリアルNo.117は、かつての名車「いすゞ117クーペ」のファンにとってはたまらないでしょう。押上の「酔香」1周年記念角打ち呑みのときにいただきました。これが飲めたのは大変幸運だったと思います。2007年版の次に造られたのが、2010年版。750ml瓶21,000円、限定1011本。もちろんすぐに完売です。毎年「これは」と見込んだ稀少な原酒を少しずつ貯蔵保管してきた中から、選りすぐりの複数のヴィンテージを融合させたものです。感想としては「最高のお酒」だと思いました。熟成系好きの私にとってはどうしようもない感動ものです。美しさ、麗しさ、円やかさ、芳しさ、豊かさ、滑らかさ、重厚さ等々の言葉が浮かんできます。個人的には同じ洞爺湖サミットの時の、首脳陣晩餐会用乾杯酒よりもこちらの方が好きです。「グランド・キュヴェ」の付かない「妙花闌曲」は、14700円で今年も発売されていました。何かの記念日用などに、自分でも買いたいと思う酒です。
2011/09/08
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二本松市も放射能除染をする予定との報道がありました。あれだけ離れているのに大変だな、とお見舞い申し上げます。ところでこの街の蔵元・檜物屋酒造店は東京ではあまり馴染みはないと思いますが、なかなか面白い蔵なので、当ブログで2007年9月と2009年10月にピックアップしています。千功成(福島県二本松・檜物屋酒造店)千功成・純米酒この酒がなぜか全国酒類コンクールにエントリーしていて、昨年秋入賞のレギュラー酒として飲む機会を得ました。このいかにも普通酒らしいラベルがなんとも言えません。酒は嗜好品だから、あれこれ良いの悪いのと言うのはあまり好きではありませんし、あまねく万人受けするアルコール飲料など存在しないと思っています。そういう前提ですが、この蔵の酒は結構好きです。酒っぽい酒、とでも言うのでしょうか、ふっくらした米の香りとアルコール臭の混じったような「THE 日本酒」という趣なのです。なお、この蔵の吟醸酒は飲んだことが無いので分かりません。本醸造 千功成 1800ml(檜物屋酒造店 福島県)【代引き不可商品】価格:1,987円(税込、送料別)
2011/09/06
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久宝居(くぼい)はこの蔵の所在地の字地名。会津鉄道・会津田島駅の南にあります。蔵の歴史は古く、享保元(1716)年の創業。酒造創始者の渡部開当(はるまさ)の開当がそのまま銘柄となって今日に至りました。「男山」の名が付く銘柄は全国に20以上ありますが、由来は諸説あるものの、簡単に言えば日本酒(清酒)の代名詞のようなものですね。4合瓶5250円で、文字通り開当男山酒造の最高峰酒。精米歩合35%で、日本酒度+5、酸度1.2の商品。「麗」という漢字がピッタリ当てはまるファンシーなお酒です。要は香りも味わいも、なんの抵抗感無くスムースに飲むことの出来る流麗な純米大吟醸。良い発見をさせていただきました。
2011/08/24
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末廣酒造の最高峰は「玄宰」ですが、その弟分が「剣(けん)」。精米歩合が35%から40%へとなり、さらに割り水が加えられています。香味バランスが凄く良い。私のリストの中でも○印です。使用米は山田錦で、40%へ精米後、末廣酵母 M-310でもろみ日数36日間をかけて醸し、粕歩合50%と贅沢に搾りました。日本酒度は+3.5~+4.5、酸度は1.2~1.4、アミノ酸度は0.6~0.8、アルコール度数は15~16度という仕上がりです。次のお酒は山廃純米吟醸。もはやこの蔵の定番的一本とも言えましょう。これまたバランス良く、旨味もしっかりと載って、日本酒を飲むことを喜びを実感させてくれる。価格的にも4合瓶で1575円と、「剣」の半分以下ですから、自分の金を出して買うならこちらでしょう。
2011/08/23
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ラーメンの街・喜多方はもともと蔵の街。したがって酒蔵もたくさんあります。米と水がいいから美味い酒が出来ることでしょう。実際、今回の「奈良萬」はジワジワと人気が上がってきています。昔、この銘柄を聞いたとき、奈良のお酒と思っていましたが、この蔵の以前の屋号からきているのですね。五百万石を48%まで精米、うつくしま夢酵母で醸して日本酒度+3、酸度1.4、アルコール度17度に仕上げています。ちなみに一升瓶5250円。五百万石だけど、旨味の余韻がしっかりありますね。香りは抑え気味で嬉しい。呑みやすいけどコクのある酒。社名と同じ銘柄がこれ。こちらも原料米、精米歩合、使用酵母は同じ。日本酒度は+4で、酸度が1.3、アルコール度は15度となっています。香りはこちらの方がやや立つでしょうか。すっきりとした飲み口。どちらもとても綺麗なお酒で満足でした。
2011/08/18
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先日、BS-TBSで森本レオがナビゲーターをしている「ニッポンのさしすせそ」という調味料を毎回テーマにしている番組で、「料理酒」が取り上げられていました。「飲んでも美味しい料理酒」と言われている大木代吉本店の「こんにちは料理酒」を題材として、四代目蔵元の大木さんと高綱強杜氏(上善如水を造っていた杜氏)が全場面に登場した完全な酒造りの番組でした。なにしろ料理酒の製造工程を「洗米」から「浸漬」「蒸し」「麹室」「酒母」「仕込み」「搾り」まですべて映像を入れて説明していました。「外硬内軟」などの言葉も出ていましたよ。料理酒の場合、麹菌を飲料酒より1割多く振りかけるのが違うところと杜氏が説明していました。こうして造られた「こんにちは料理酒」は、普通の料理酒より旨味成分が5倍多いとのことです。さて、たまたまそんな番組を見ていたあとで、「自然郷」の名前を錦糸町「蔵」のメニューで発見したので、「これ大木代吉本店ですよね?」と注文したしだいです。ドイツのモーゼルワインのようなスリムなボトルです。ひと口飲むと「あっ、これ白ワインみたい!」と思わず声に出しましたが、喉を通って含み香が鼻腔に充満してくると、「ちょっと違うなあ」という印象。そう、この酸味が強く、押し出しの強い香りは、まさに「TEOPEPE」などのシェリー酒とそっくりです。山廃造りのようですね。アルコール度は13度とワインに近いやや弱めの度数。帰宅後に調べたら価格は1080円(500ml)と。これだったら自分で買ってもいいかなと思いました。もっとも人によって好き嫌いはあると思いますけど。「蔵」のご主人も「これは封切りではじめてなので・・」とご自分も少し飲んでおられましたが、あまり感想の発言はなかったようなので。大木代吉本店も今回の震災の被災蔵ですが、不幸中の幸い、製造ラインは無事だったとのことですので、独自のこだわりの酒造りを続けていってくれるでしょう。楽しみです。これ白ワイン!?いえいえ日本酒です!日本酒の乳酸発酵をうまく利用した新感覚日本酒がコレだ!...価格:1,080円(税込、送料別)
2011/06/11
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福島第一原発から西に40km以上離れた田村市役所近くに蔵元・玄葉本店があります。福島県産が危険視されるなど風評被害を現実にして、浮かぬ表情の玄葉社長ですが、造る酒は間違いなく旨い!山田錦バージョン。五百万石バージョン。「あぶくま」はほんのり甘味を載せた旨口タイプ。最近は歳をとってきたせいか、やや甘口の酒が「旨い」と感じるようになってきました。わたし好みです。チャリティー試飲会でほんのり良い気持ちになって、会場の八芳園の庭園で涼しい風に当たれば、「日本っていいな!」気分満開になりました。これからも玄葉本店「あぶくま」を応援します。
2011/05/02
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物理的災害のみならず風評被害も被っている福島県。そんな福島県の西会津で、農業および農産物加工を営んでいる方が、避難者のために1万個の「おかゆ缶詰」を作っていることは先日お伝えしましたが、その第一弾として先週22日に1440個(30箱)を宮城県牡鹿郡女川町立病院へ届けに行かれました。もちろんボランティアの無償支援です。佐藤さんとおっしゃるこの方の作るお米は、飯豊連峰の綺麗な伏流水で育てられた無農薬の美味しいものです。年間予約販売のみの貴重なお米を放出して、他県の被災者まで支援しておられるわけです。でも「福島県産」農産物ブランドは、無情な流通業者と消費者の皆様によってどんどん市場から排斥されつつありますから、今後は他所の援助どころではなくなる可能性もあります。でも私は自分の判断と責任に基づいて、事態が許す限り福島と北関東の農産物および加工品を求め続けるでしょう。安易に消費者に迎合し、正しい情報を伝えずに、対象品目ではない産物まで店頭から撤去する東京の流通小売業者は、もはや産地農業者へ冷酷な仕打ちをする非情な存在に思えてなりません。こうした風評被害も含めた農家への補償問題は、ゆくゆく我々の税金で賄われることになるわけですから、私たちも流通業ももう少し冷静に考えなくてはいけないでしょう。そんなわけで、福島県産の酒造好適米「夢の香」と、福島県が開発した酵母「F7-01」という福島づくしのお酒を飲みました。東電に裏切られ、大都市圏の消費者からも見捨てられた、福島県の人々の無念さに想いを馳せ、グッと呑みます。最後にちょっと明るいニュース。先日ご報告した宮城県気仙沼の「男山本店」ですが、被災を逃れたタンクで地震後に搾り終えた3石分ほどを、瓶詰め終了したとのニュースがありました。ただし、蔵元の菅原さんとしてはしばらく保管して、いつか街が元気になった時、みんなで祝杯を上げて飲みたいとのことです。
2011/03/30
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西会津の農産物業者の方の話しです。「今、福島県浜通から、たくさんの方が会津に避難されてきています。ものすごい人数になりそうです。福島原発の被爆からの避難です。食糧が、これから、どのくらい必要なのか想像することさえできません。」そのため、その農業者の方は1万個の缶詰おかゆをボランティアで製造中です。年寄りにも赤ちゃんにも食べやすいということで。使用済みの缶は、水などを入れる容器として利用可能だそうです。私はその方に気持ちばかりですが義援金をお送りしました。実は震災以前に、友人宅で会津若松・宮泉銘醸の「写楽」を飲んでいました。彼が1月に会津に行った時に買ってきたものです。宮泉銘醸は、会津若松城の少し北の市街地にあって、交通便の良いところです。そのため、蔵の公開や試飲販売を常時行なっています。ちなみに「宮泉銘醸」の由来は、灘の「宮水」に極めて近い水質の井戸を有していることと、中国の古事から引用しているようです。「ささめゆき」という酒造好適米があるのかと思ったら、そうではなくて「写楽」の中のバージョン名でした。ちなみに使用米は会津産の五百万石。これを50%精米の純米吟醸。「純愛仕込」とうたっています。香り豊かなタイプの酒で、さりとて嫌味は無く、ノド越しといい予想を上回る美味しさだと思いました。なぜそんな話かといいますと、そうした福島県内でもおそらく健在だった蔵が、一所懸命な救援協力活動を展開していることと想像します。福島県には60蔵近くの酒造会社があると思いますが、そのうち今回大きな被害を受けている浪江町にも2蔵あります。特に「磐城壽」を造って「日本一海に近い酒蔵」を謳い文句にしている、「ハワイからの波が最初に届くサーフィンスポット・請戸海岸」のすぐそばの「鈴木酒造店」はどうなったでしょう。無事に避難されていたでしょうか。やむなく操業不可能となった蔵の酒は、流通経路に在庫ある限りしか飲めませんが、健在な蔵の酒は私たちがこれからもドンドン飲んで、日本の伝統ある産業の復興に貢献していく所存です。
2011/03/18
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この時期になると呑みたくなる酒、飛露喜の特別純米・無濾過生原酒。今年は友人が長谷川酒店で入手。私も東京駅に行くと時間があれば、地下のグランスタ東京に寄って、長谷川酒店を覗いてしまいますが、タイミングが合うと飛露喜が定価で売っています。もちろん、抽選や抱き合わせ販売ではなくて。ということで、友人宅で酒を持ち寄って軽く飲み会を実施。やっぱり美味いですよね、これが一升瓶2600円位だから文句のつけようがありません。冬季限定ならではの季節感を与えてくれる。この蔵の福島県内バージョン「泉川」もそうですが、廣木酒造独特のアイデンティティを感じさせてくれるのは、酵母のせいなのでしょうか?そんな単純なものではなくて、洗いからはじまって、限定吸水、蒸し、麹造り、モト造り、モロミ醗酵、搾り、と一環した蔵の仕事がなせる技なのでしょう。この友人もなかなか日本酒にうるさくなってきたせいか、この無濾過生原酒を燗付け。悪くはないが、わたし的にはやはり冷やのほうがいい。燗上がりする酒はいくらでもありますが、この酒は「搾りたて感」のまま飲んだほうが良いだろう。ほかに3種類の酒を飲んで、もう一回飛露喜を飲みたくなったので所望、そしてビックリ!スッゴク甘く感じたのです。人間の味覚は、甘味については温度が上がると強く感じる特性がありますが(例えばアイスクリームは冷えている限り美味しいですが、暖かくて溶けたものはマッタリして口につけることができません)、先ほど燗付けしたときはそんなに感じなかった。その間、他の酒を飲んでいましたが、そんなに辛口の酒だったわけではありません。そこで思い出したのは、宮城県大崎市で「伯楽星」を造る新澤杜氏が雑誌dancyuで語っていたこと。研究熱心な新澤さんは、全国各地の酒の糖度を量ってきているそうですが、この10年間に確実に糖度は上昇しているとのことです。(100ml当たりの糖分量)「甘いは旨い」の言葉通り、和食の美味い店などでもタレが甘めで、相当砂糖を入れていることが容易に想像できることがあります。甘い方がインパクトが強いそうな。我々が飲む日本酒はもちろん糖分無添加ですが、全般的な辛口から旨口への流れの変化が、計量的に計測している新澤さんによって証明されたとも言えるかも知れません。伯楽星は、平均値の1/2を目安に酒造りをしてきていて、「しゃしゃり出過ぎない」酒造りを旨としているそうです。さて、飛露喜の甘さは謎のままです。糖度計があれば測ってみたい。急に水を飲みたくなってきました。
2011/02/18
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