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いやあ、素晴らしい! 佐藤琢磨選手、インディ500マイルレース2勝目! 後ろから追い上げてくるライバルのスコット・ディクソン選手の調子が良くて、最終盤、並びかけられましたが、きわどいところでトップを守り切った佐藤選手がその順位を保ったままゴール! 日本ではF1人気がまだ高いので、それ以外のレースは「それ以外」って感じですけど、インディ500マイルレースは、F1モナコ・グランプリ、ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースの一つですからね。F1で2度の総合優勝を達成し、ル・マンでの優勝経験もあるフェルナンド・アロンソですら、インディ500では勝てなかった。オーバル・コースをF1以上の平均速度で走るインディ・カー・レースには、独自の難しさがあって、F1の覇者と言えども、そう簡単には攻略できない。それを佐藤琢磨選手は2度、優勝したのですからね、とんでもない偉業です。 インディ500マイルの優勝者は「勝利のミルク」を飲み干すことになっているのですが、昨晩、佐藤選手がこのミルクを飲み、浴びるシーンを見て、一レース・ファンとして快哉を叫んだのでした。 それにしても、佐藤選手のレーサーとしての経歴を見ると、色々考えさせられます。 レーサーとしてはかなり遅くキャリアをスタートさせながら、驚異的なスピードで腕を上げ、わずか5年ほどでF1の大舞台へ。一度は3位表彰台を得るなど才能を見せましたが、クルマに恵まれずにキャリア終了。 しかし、ここで腐ることなく、アメリカのインディカー・レースに新天地を求め、少しずつ実績を積んでいって2012年にはもう少しでインディ500優勝の栄冠を手に入れそうになったものの、最終周でリタイア。F1時代と同じ積極果敢な走りが裏目に出る結果に。 でも、ここからまた佐藤選手はキャリアを積み、無理に追い越しをかけるような荒っぽさを修正。2017年に日本人初、アジア人初のインディ500優勝を決め、今回、2度目の優勝となった次第。 つまり、佐藤選手ってのは、挫折を繰り返しながらも、絶対にあきらめないで、最終的に栄冠をつかむ人なんですよね。その芯の強さ。そこが佐藤琢磨の素晴らしいところで。 ワタクシ自身もそうだけど、色々思うようにならないことって、誰にもあるじゃん? そこで腐る人、腐らない人っているけれど、やっぱり腐らないでなお頑張る人に、チャンスが巡ってくるんだなと。佐藤選手のキャリアは、そのことを教えてくれます。 だから、応援したくなるのよ! というわけで、自動車レース嫌いのNHKとか、全然報道しないけれど、佐藤琢磨選手のインディ500マイルレース優勝を、声を大にして寿ぎたいワタクシなのであります。
August 25, 2020
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昨夜、F1伝統のイギリスGPを観戦していたのですが、相変らずマクラーレン・ホンダはレースをするだけのポテンシャルもなく、ライバルチームがどんどん故障でリタイアしたおかげでようやく10位入賞を果たせたものの、ただゆっくり走っていてもらえただけのものという感じ。今シーズン、優勝争いどころか、中盤争いも出来そうもないことがハッキリした、という感じですね。まあ、ホンダも一生懸命やっているのだろうけれども、期待外れは否めないですな・・・。 一方、レース自体は面白いところもあって、特にウィリアムズ勢2台がスタートダッシュを決めて最初の周回でワンツー体制を築いた時は、久しぶりにメルセデス勢以外の優勝が見られるかとちょっと身を乗り出すことに。 が! レース途中で雨が降ったりして混乱した結果、結局、メルセデス勢2台が盤石のワンツーフィニッシュ。3位には驚異の追い上げを見せたフェラーリのベッテル選手が入り、ウィリアムズ勢は残念なことに。ウィリアムズのマシンは、ダウンフォースが低いので、ドライの直線は速いけれど、雨が降ったりして路面のミューが下がると、途端にペースを落としますな。 しかし、戦略的にもウィリアムズは失敗してましたよ。 レース序盤、明らかに2位を走っていたボッタスの方が、マッサよりペースが良かった。だから、チームとしては、ボッタスを前に出し、マッサを壁にして、ボッタスを逃がした方が明らかにチャンスがあった。しかし、ウィリアムズ・チームは、両者に「レースをするな」との指令を出し、ボッタスを2位の位置に止めてしまった。これが第一の失敗。 さらにメルセデス・チームのハミルトンが早目にピットインし、アンダーカットを目論んだ時点で、マッサを同時にピットインさせなきゃ! そうすれば、うまくすればハミルトンのアンダーカットを阻止できた上、その間、ボッタスに全力疾走させることで、チームメイトとコース上でレースすることなく、ボッタスに先行させることも出来たかもしれないのに・・・。 まあ、レースに「たら・れば」は無用ですけれども。 とにかく、終ってみればいつも通りのメルセデス圧勝、そしてマクラーレン・ホンダの実質惨敗ということで、スカッとしない結果になった次第。 しかし、今回の結果に対し、「コース特性に合わせたセッティングが出来た!」とかいって喜んでいるホンダの総監督・新井氏の発言を見る限り、ホンダはもうダメだなと思わざるを得ないのでありましたとさ。
July 6, 2015
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昨夜はF1オーストリア・グランプリがあり、今回はホンダがパワーユニットを提供しているマクラーレン・ホンダ・チームのマシンに大幅アップグレードがあるとのことだったので、多少は期待して観戦していたのですが・・・ アロンソ選手はスタート直後、フェラーリ・チームのライコネン選手と接触していきなりのリタイア、そしてもう一人のバトン選手も序盤のうちにマシン・トラブルでリタイア。結局、前回のカナダ・グランプリから連続2戦、2台ともリタイアという情けない結果となったのでした。 マクラーレン・ホンダと言えば、1980年代にはアイルトン・セナ、アラン・プロスト両選手を擁し、16戦15勝を達成したこともある名門コンビ。今シーズンはその久々の復活ということで、世界中のF1ファンが期待を込めて見守っていたのですけれども、現在までの所、まったくいいところなく、資金不足でマシンの開発がまったく出来ていない万年最下位のマノー・チームと同等の結果しか出せていないという。 いや、マノーはトップから2周とか3周遅れとはいえ完走はするので、完走すらできないマクラーレン・ホンダよりまだマシという見方すらできるかも。名門マクラーレンと大企業のホンダが組んでいて、しかもドライバーには二人の世界チャンピオン経験者を擁していて、それで弱小マノー以下の成績って、ねえ・・・。 私も、久々にレースに復帰したホンダが、すぐにトップ・チーム並みのパワーユニットを作り上げるだろうとは思っていなくて、多少の苦労はするだろうなとは思っておりましたよ。しかし、あのホンダが本気だして参加しているのだから、少なくともシーズンの中盤になれば、そこそこの成績を出してくるだろうと期待していたわけ。 それが、どうよ。パワーの点でメルセデスやフェラーリにはるかに及ばないばかりでなく、燃費も悪く、さらにマクラーレン側のユニットとの相性が悪いのか、やたらにあちこちが故障して完走すら出来ない状態が、中盤に差し掛かってもまったく改善されないという。 で、まったく改善されないのに、ホンダの責任者のA氏は、「夏までにはポイント争いをする」「シーズン終盤には優勝争いをする」などと、夢のようなことばかり口にして、ファンになまじ期待させては、結果的にガッカリさせるようなことばかりしているというね。 うーーーん。我慢強く見守っていた私も、そろそろ我慢の限界が近づいてきたかなと。 どうしたホンダ! どうしたメイド・イン・ジャパン! ホンダは、レース以外の面でも自社製品のリコールが相次いで、特にアメリカ市場での信頼を失いつつありますが、それに加えてF1でのこの体たらくでは、もうどうしようもない。 この状況、もし創業者の本田宗一郎氏が見ていたらどう思いますかね・・・。 このままじゃ、ソニーと同じように、ホンダもかつての栄光の余禄をあっという間に使い果たしちゃうんじゃないの? 次戦はマクラーレンの地元・イギリスはシルバーストンでのレースになりますが、ここでまた二台ともリタイア、なんてことになったら、さすがの私もマクラーレン・ホンダの応援をやめようかなと思います。ま、そうならないように、少しはいいところを見せて下さいな。
June 22, 2015
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いやはや、身内の葬儀で学会をいわば中座し、とんぼ返りで京都へ、なんてことをしていたもので、この週末は想定を超えて疲れるものとなってしまいました。 ま、身内の死というのは、色々考えさせられることもありますしね。思い出もあり、その人との年齢差を考えて、あと何年経ったら自分の番かなとか。自分の葬式の時は、どういう風にしてもらいたいかな、とか。 よそう、よそう。湿っぽい話は。 昨夜は年間を通して最も華やかなF1・モナコグランプリでした。 と言っても、公道レースで極端に追い越しのしにくいこのコースでは予選がすべて。大抵の場合は、予選でトップをとったものが優勝し、その他も予選順位の順番で本戦の片が付くわけで、実際、昨夜も終盤までそんな感じでした。 ところが。 残り周回数も一桁になってきた頃、ちょっと大きな接触事故があり、セーフティ・カーが入ったわけ。 普通のレースですと、セーフティ・カーが入った瞬間にピットインし、タイヤを履きかえるのが鉄則なのですが、タイヤの摩耗が少ないモナコ、しかも残り周回数が少ない以上、ステイアウトするのが普通です。 ところが、何を勘違いしたのか、この時点でトップを走っていたルイス・ハミルトンがピットインしてしまい、ピットアウトした時には、そのままステイアウトして走り続けていたライバルのニコ・ロスベルグとセバスチャン・ベッテルに先を越されていた。そりゃ、当然そうなります。 で、新品の、しかもスピードの出るスーパーソフトタイヤで猛烈に追い上げたものの、モナコでは抜きどころがなく、結局、ルイス・ハミルトンは愚かな戦略ミスのおかげで3位フィニッシュ。あまりにも初歩的というか、素人でも目を疑う戦略ミスに、ファンも茫然でしたけど、目前の優勝を逃したルイス・ハミルトンは茫然を通り越し、表彰台インタビューでは立っていられなくなって坐り込んでしまうという。 モナコGPでの優勝は他のグランプリでの4勝に匹敵すると言われるこの世界、しかもルイス・ハミルトンはまだ一回もこのコースで勝っていないのですから、今回優勝を逃したのはあまりにもショックだったのでしょう。 信じがたい幸運で優勝を掴んだニコ・ロスベルグの、笑っちゃいけないけどつい笑っちゃうという態度、そしてあまりの落ち込みに立ってすらいられないルイス・ハミルトンの姿、この対照が実に、何と言うか、感動的で、いつもは退屈なこのグランプリが俄然面白くなったという。 で、誰もがルイス・ハミルトンに同情して、華やかであるべき表彰台が暗くなってしまったのを見て、2位を獲得したセバスチャン・ベッテルが、「みんなやけに暗いけど、僕はハッピーだよ!」と、場を盛り上げていたのが、これまた素晴らしかった。私はこれまでベッテルがあまり好きではなかったのですけど、今回のユーモアのセンスには、大人の感性を感じて、ちょっと好きになりましたねえ。 というわけで、葬儀の後、「人生の光と影」を思ってしんみりしていたワタクシにとって、そんな「人生の光と影」をすべて凝縮したようなレースを見ることができて、なんだか救われたような気がしたのでした。
May 25, 2015
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私は何十年来のF1ファンではありますが、このところのF1レースのつまらないことと言ったら、レース観戦中に居眠りをしてしまいそうなほどでございます。 何しろ、毎回勝つのはメルセデス・チームの2台のどちらかで、その他のチームにはまったくチャンスがない。それもそのはず、メルセデスが本気で走ったら、他のチームのクルマより1周で2秒速い。つまり、レースを通して本気で走れば、レース半ばで他のライバル全車を周回遅れにすることができる。これでは、いかなる意味でも「競走」ではありません。 昔だって、フェラーリのシューマッハが毎レース勝っていたじゃん、と言われるかも知れませんが、全盛期のフェラーリだって、常にマクラーレンやウィリアムズから脅かされていた。実際、デーモン・ヒルやミカ・ハッキネンやフェルナンド・アロンソに総合優勝を持って行かれた時期もあったわけだし。そうしたライバル勢の追い上げにヒヤヒヤしながら、薄氷を踏むような勝利だったために、より一層、ティフォシ(=フェラーリ・ファン)は熱狂したわけで。 だけど、このところのレースがつまらないのは、それだけじゃないんだな。 メルセデスは、本気で走ればレース半ばで他の全車を周回遅れにできるのに、実際にはそうはしない、というところが問題なんだよね~。 つまり、本気で走ってないのよ。限界まで速く走ろうとしてない。同じチームのドライバーに抜かれない程度に、ゆるゆる走っている。そこが、つまらないんだなあ。 じゃ、何で本気で走らないかっつーと、一つはタイヤが酷過ぎるから。今のF1は、1社のタイヤメーカーが全車にタイヤを供給していて、ライバル関係が発生していない。しかもF1の開催者から「あんまりスピードが出過ぎると危ないから、スピードの出ないタイヤを作って」と頼まれているので、ちょっと本気で走るとすぐにボロボロになってしまう妙なタイヤを供給しているわけ。 だから、現在のF1のドライバーたちは、タイヤの機嫌を損ねないように、おっかなびっくり、ソロソロと走っている。いわばスケートリンクで100メートル走をしているようなもので、これじゃ「誰が世界で一番速いか」なんて決められないですよ。 でまた、どういうわけか、硬軟2種類の性格の異なるタイヤをレース中に一度は履かなければならないという馬鹿な規則があるのも、興ざめなんだよな~。 硬いタイヤは長持ちするが、それほど速く走れない。柔らかいタイヤは速く走れるが、寿命が短い。だから、あるチームは硬いタイヤを履いてゆっくり走る代りにピットインの回数を減らす戦法をとるが、別なチームは、柔らかいタイヤでめちゃくちゃ速く走る代りに、何度もピットインしなければならない。さて、どちらの戦法をとるか、というのなら、いいんですよ。しかし、硬軟両方のタイヤを一度のレースで両方履かなければならない、という今の規則では、戦法も何もあったもんじゃない。バカバカしい規則だよね・・・。 その上、「F1にかかる費用を抑える」という名目で、シーズン前、シーズン中のマシン開発が極端に制限されているので、結局シーズン開幕時に調子の良かったチームがその一年間ずっと勝ち続けることになり、他のチームが追いつく見込みはほぼない。今年のシーズンもまだ始まったばかりですけど、年間チャンピオンは既に決まったようなもの。最初の4戦で決まるので、これから先の16戦くらいは、もう事実上、消化レースです。 そんなレース、面白い? そんなF1、見たい? で、あんまり面白くないものだから、F1人気は凋落の一途。そこで慌てた主催者が、改善案を検討し始めたのですが、そこで検討されているのは「カスタマー・シャシーの導入」だって。つまり、性能の変わらないクルマでレースをすれば、レーサーの腕での勝負になるから、面白くなるだろう、というわけですが、これがまたF1ファンの神経を逆なでする方向性でありまして。 F1ファンは、ワンメイクのレースなんて期待してないんだよ~!! というわけで、私がアホなF1主催者たちに代わって、F1の改善策を提言しよう。○複数のタイヤメーカーにサプライヤーになってもらい、タイヤ性能を競わせる。○1回のレースで使用できるタイヤは3セットまでとし、使用するタイヤの選択は各チームの戦略に任せる。○1回のレースでの燃料使用量を制限するが、エンジン形式は各チームに任せる。例えば1.5リッター6気筒ターボと2.4リッター8気筒自然吸気の混在も可。メリットがあると思えば10気筒も12気筒もロータリー・エンジンも可。○レース中の給油を許可。○DRSは、状況に関係なく全周回・全箇所で使用可。もしくは、DRSの全面禁止。○テスト制限の撤廃。ただし、各チームには導入する新しい技術の公表を義務付け、資金の少ないチームの技術的追随を許可する。○クルマを速くするための技術に制限を設けない。ディフューザーだろうがFダクトだろうが、効果があれば使用可。ただし、ドライバーと観客の安全確保の徹底。 どうよ、この改善案。これ全部導入すれば、F1が再びレース界の最高峰、人間の速さへの挑戦の場となり、人気も回復することでしょう。 世界中のF1関係者よ、釈迦楽の声を聞け!
May 15, 2015
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F1好きが待ちに待ったシーズン到来となりました! メルセデスが圧倒的に強かった昨シーズンと比べ、今年はフェラーリが巻き返すのではないか、古豪ウィリアムズがさらに肉迫するのではないか、レッドブルとて黙ってはいまいと期待は高まるばかり。 それにドライバーの交代も面白く、ベッテルはフェラーリで輝けるのか? アロンソはマクラーレンで復活するのか? というところもありますし、またフェルスタッペン&サインツ・ジュニアという、トロロッソの二世少年組は活躍できるのか? というのも興味深い。 つまり、昨年に比べ、見どころが一杯なわけよ。 そして、究極の見どころは「マクラーレン・ホンダ」の復活。かつて16戦15勝を挙げた栄光のタッグ復活が、メルセデス一強時代を崩せるのか? というのが、日本のF1ファンのみならず、世界のF1ファンからも注目されていたはず。 ところが・・・。 開幕戦となるオーストラリア・グランプリの公式予選で、マクラーレン・ホンダは何と驚きの最下位という・・・。それもダントツの最下位。 うーん、オフ中のテストでも故障続きでまともに走れなかったとはいえ、そこは几帳面な日本企業のこと、開幕までには間に合わせて、少なくとも予選Q1突破くらいのことはするだろうと思っていたのに・・・。 まあ、F1の世界も、過去の栄光が通用するほど甘くはないということですか。 でまた、不安になってくるのは、昨年以上のメルセデスの強さ。今年もまた、全戦でハミルトンかロスベルグのどちらかが優勝するのを見なくてはならない予感。 期待が大きかっただけに、「やっぱりそうなるのかあ」というところもありますけど、まあ、しかし、やはりF1シーズン開幕は、ファンにとっては大きなこと。 明日の本戦の展開に、今から期待することにいたしましょうかね。
March 14, 2015
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先日の日曜日、今シーズンのF1グランプリがオーストラリアで開幕しました。我々ファンにとっては待ちに待った日! 今シーズンはF1マシンの車両規定ががらりと変わり、昨年までの2.4リッターV8エンジンではなく、1.6リッターV6ターボエンジンに変更。合わせてモーターのパワーも格段にアップしたので、どのチームも強大なトルクの制御に苦労している様子。 しかし、そういう技術的なことはともかく、新シーズンのF1が昨年までと大きく変わった点は、そのサウンド。 F1のエンジンは、1分間に1万8千回転くらいしますので、市販の超高性能車と比べても回転数はざっと倍。ですから、この世のものとも思われないようなエンジン音がするのが当たり前で、それはまさに魔物の遠吠えのようでした。 ところが。 今年のF1は、エンジンの回転数ではなく、ターボとモーターのトルクで加速するタイプなので、エンジン音が低い! 長年聞きなれたあの引き裂かれた大地の悲鳴のような、魂を揺さぶる甲高い爆音が無くなり、蕎麦屋の岡持ちの原付バイクみたいな、ぼそぼそしたしょぼいエンジン音しかしないという・・・。 で、その岡持ちバイクエンジン音のF1レースを見ていて、感じたことは・・・ つまらん! いやー。エンジンの変更によって、爆音のしないレースになるから、つまらなくなるよ、というのは前々から言われていたことですが、私自身は「別にレースに音なんて関係ないじゃん?」と思っていたのよ。ところが実際に爆音のしないレースを観戦すると、こんなにつまらないものかと。ようやく、言われていたことの意味が分かりました。 やっぱりね、「レース」ってのは、突き詰めていくと、「爆音」のことだったんですな。爆音の高まりと共に抜きつ抜かれつをやるから面白いので、原付バイクみたいなエンジン音でしらーっと抜いても、全然面白くない。全然面白くない。(2度言っちゃった) しかし考えてみれば、レースに限らず、スポーツって全般そうかな。例えば、テレビの音声を消して、無音でプロ野球観戦することを想像してみてくださいな。やっぱり、面白さが半減すると思うんですよね。 そう考えると、音っていうのは、スゴイ価値があるんだなと。 ということで、今年は音なしの魅力半減のF1を見なくちゃいけないんだ、と、今更ながら残念な思いに囚われている私なのでした。もっとも、昨年まで盤石の強さを見せつけていたレッドブル・チームにエンジン提供をしているルノー・エンジンの開発が遅れているので、レッドブルだけが勝ちまくるつまらないレース展開が無くなりそうで、その意味では少し楽しいのですけどね。
March 18, 2014
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昨夜、F1マレーシアグランプリがあったのですが、これがまた後味の悪いレースでね・・・。 優勝はレッドブルチームのベッテル、2位がチームメイトのウェバー、3位がメルセデスチームのハミルトンだったのですが、表彰台に上がった3人が3人とも渋い顔で。 事はレース終盤に起きまして。トップを走っていたウェバーにチームから「マルチ21を実行する」という指令が来た。2位を走っているベッテルと共に、1-2フィニッシュさせるから、タイヤをいたわってゆっくり走れ、という指令です。で、ウェバーはこの指示を受け、自分の優勝を確信してクルージング(順位を譲らない程度にゆっくり走ること)を始めた。 ところが2位走行中のベッテルがこのチームの指示を無視し、ウェバーを追い抜かしてしまったんです。まさかチームメイトが自分を抜きにかかると思っていなかったウェバーとの間で熾烈なバトルがあったのですが、とにかくベッテルはウェバーをコース上で追い抜かして優勝してしまった。 で、怒ったのはウェバーです。レース直後から烈しい口調でベッテルを問い詰め、表彰台でもチームメイトの方をちらりとも見ず、インタビューでも怒りを爆発させていた。 一方、ベッテルも自分が指令を無視したことを認め、チームとウェバーに謝罪したのですが、ベッテル優勝の記録は残るわけですから、ウェバーとしては謝られたくらいで怒りが収まるはずもなし。 さて、他方、メルセデスチームのハミルトンですが、彼は彼でチームメイトのロズベルグと3位を争ったのですが、レース半ばまでに燃料を使い過ぎたハミルトンは、レース終盤、燃料を節約しながら走らざるを得なかった。それゆえ、本来であれば、4位走行中のロズベルグの方が速く走れたわけで、本来ならロズベルグが3位になっていたはず。 ところがこれまたチームからの指令で、ハミルトン3位、ロズベルグ4位のまま、チームメイト同士で争うことなくフィニッシュすることが決まり、ロズベルグはハミルトンを抜かそうと思えば抜かせたのに、4位に甘んじた。で、ハミルトンもそれを自覚しているので、レース後のインタビューでも「本来ならロズベルグが3位だったはずだが・・・」と言葉を濁したと。 チームの指令を守らず、1位を走っていたチームメイトを抜かしてしまったベッテル。そして抜かされたウェバー。チームの指令を守ってチームメイトから3位を譲られたハミルトン。表彰台の上の3人が、3人とも渋い顔をしていたのは、こういう理由です。 「これがF1だ」と言えばその通りですし、そういうものとして私も長年F1を見続けていますが、しかし、ここまで後味の悪いレースって、あまり見たことがないですなあ。 ハミルトンに3位を譲ったロズベルグを「大人」として誉めれば、1位を譲らなかったベッテルを悪者にすることになりますし、「観客はチーム指令なんて興味ない、実力のある奴が勝つレースが見たいんだ」としてベッテルの行為を正当化すれば、それはハミルトンを悪者にすることになり、2位になって怒っているウェバーも大人げないということになる。 しかし、ここにさらに色々条件が加わるわけですよ。 ベッテルとウェバーでは、おそらくベッテルの方が実力が上でしょう。だから、ウェバーにとって、優勝のチャンスはそれほど多くない。その多くない優勝のチャンスを逃してしまったということは、彼にとって非常に大きな悲しみだったはず。しかも、ウェバーだって、ベッテルが自分を抜きに掛かるつもりだと最初から分かっていたら、そもそもクルージングなんかせずに必死で走ったでしょうから、このレースに限っては実力で優勝できたかもしれない。 ということで、私としては、ウェバーの怒りはすごく理解できるわけ。これはもう、「大人げないから怒るな」なんていうレベルのことじゃないんですよね・・・。 といって、例えば次のレースでベッテルがわざとスローダウンしてウェバーを先行させ、彼に優勝させたとしても、それでウェバーの不満が解消されて、ベッテルの負い目がチャラになるかといえば、決してそんなことはないはず。「2013年のマレーシアグランプリで、本来自分が得るはずの優勝を、チームメイトの裏切りで失った」という怒りと悔しさは、一生ウェバーの記憶に残るでしょう。 なんかねえ・・・。 そのウェバーの気持ちが分かるので、昨夜からこのことを考える度に、私の心も沈むわけよ。 結局、何が一番いけなかったかというと、チーム・オーダーがいかんのだよね。シーズン終盤で、年間チャンピオンを争っている場面ならまだしも、シーズンが開幕したばかりの時点で、チーム・オーダー出す意味ってあるのかね? とまあ、とにかく、嫌な後味のF1になってしまって、気が晴れない私なのでした。
March 25, 2013
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今日はこのあと、F1モナコ・グランプリの決勝がありまして、長年のF1ファンとしては、週末最後の楽しみでございます。 もっともF1モナコ・グランプリというのは、ある意味、つまらないレースになることも多いんです。というのも、このレースはモナコの市街地を週末だけ封鎖して行なうだけに、F1のレース・コースとしては道幅が極端に狭いわけ。だから、レース中に前のクルマを抜くことが非常に難しい。かなりの性能差/速度差があって、後ろのクルマの方がよほど速いとしても、なかなか前の遅いクルマを抜くことが出来ないんです。 ということは、このレースでは予選がすべてなのであって、予選で速かったものが、そのままレースにも勝ってしまうことが多いんですな。つまり、予選通りの順序で最後まで行ってしまうことが往々にして起こりうる。それはレースとしては非常につまらないわけでして。 だから、私もこのレースにレースとしての面白さを期待しないのが毎年の常なのですが・・・ しかし! 今年は違います。なぜならば、かのミハエル・シューマッハ選手が、予選で1位を獲得したからでーす! がーん! と言っても、知らない人には何のことやら、というところでしょうが、ミハエル・シューマッハというレーサーは、F1の生ける伝説。91勝の勝ち星を挙げ、7度の世界チャンピオンに輝いた人。そのシューマッハが2006年のシーズン終了後に引退してから3年間のブランクの後、2010年に一時復帰。そして2011年からマクラーレン・メルセデス・チームから本格的に復帰して今年で2年目。 シューマッハ選手が、3年のブランクの後に復活というのは、たとえて言えばですね、横綱・千代の富士が、引退後3年目に現役復帰、というのとほぼ同レベルの驚きであったわけでして。誰もが仰天しつつ、やっぱりシューマッハが復帰した以上は、毎レース、彼が優勝候補なんだろうと思っていたはず。 しかし、本格復帰してから未だ優勝できていないばかりか、予選・本戦ともチーム・メイトのニコ・ロスベルグ選手の後塵を拝すことが多いというのが現状でありまして。期待が大きかっただけに、その反動で、やはりもうシューマッハはダメなのかと、誰もが(口には出さずとも)思い始めた今日この頃・・・。 で、そこへ持って来て、今回、2006年以来となる予選1位ゲット! これはもう、彼のファンとしては「シューマッハ復活」の狼煙と解釈せざるを得ないわけですよ。 もっとも、前回のレースでの事故の責任を負って、今回のレースではシューマッハ選手は予選での成績から5グリッド降格が決まっておりまして、実際のレースでは6位からのスタートとなります。ポール・ポジションからのスタートではないわけ。 でもね、やっぱりシューマッハがモナコで予選1位を取ったというのは、大ニュースであることに変わりはありません。 ということで、私もこれから気合いを入れて、テレビ観戦して参ります。ま、まさか優勝・・・はないと思いますが、期待するのはファンの勝手。頑張れ、シューマッハ!
May 27, 2012
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昨夜は今シーズンのF1ヨーロッパラウンド最終戦となるイタリア・グランプリを観戦しました。このレースで使われるモンツァ・サーキットは高速サーキットとして有名で、F1の年間スケジュールの中でも、平均時速が最も高いのではないかと。 で、直線スピードに勝るメルセデス・エンジンを積むマクラーレン・チームのドライバーのどちらかが現在ポイント・ランキング1位のセバスチャン・ヴェッテル選手を抑えて優勝するのでは、と思われておりましたが、蓋を開けてみればヴェッテル選手の圧勝。結局、レッドブル・レーシングのクルマの速さには、誰も手がつけられなかったのでした。 ま、メルセデスGPのミハエル・シューマッハ選手が、久々に存在感を示し、何周にもわたってマクラーレン・チームの2台を押さえ続けたところは、なかなか見ごたえがありましたけど、優勝争いという意味では、もうヴェッテル選手の一人勝ち。あーあ、またか、という感じです。 最近のF1は、あまりにもレッドブルとヴェッテル選手が強すぎて、勝負の行方を占うという意味では全然面白くないですなあ。F1の場合、ただでさえクルマの仕上がりが勝負を大きく左右するので、特定の1チームが圧倒的に強いクルマを仕上げてしまうと、もうそのシーズンの勝敗が最初から分かってしまうところがある。今シーズンは、最初の2、3レースが終わった時点で、もうヴェッテル選手の2年連続総合優勝が見えたようなもんなんですから。 ところが。 日本で行われている「GT選手権」というのはですね、同じ自動車レースでも、毎回、勝者が変わります。レースごとに「今回は誰が(どのチームが)勝つだろうか?」と、楽しませてくれるわけです。そういう意味では、F1よりよほど面白い。 では、何故、GT選手権では毎回勝者が変わるのか? それはですね、GT選手権の場合、ハンデ制があるからです。 つまり、あるレースであるチームが優勝すると、次のレースではそのチームのクルマに80キロ以上の重りを搭載することが決められているんですな。優勝チームだけでなく、2位になったクルマは次のレースでは60キロ程度の重り、3位のクルマには50キロ程度の重り・・・という風に、次のレースでハンデが付けられる。 ですから、一度優勝したクルマは、次のレースでは優勝しにくいわけですよ。しかし、順位が下がれば、その次のレースでのハンデは軽くなるわけですから、そうなればまた優勝する可能性が出てくる。 とまあ、そういうシステムで各レースでの勝敗を面白いものにしているわけですけれども、しかし、やはり速いクルマは速いので、年間を通してみると、やっぱり、その年で一番速かったチームが総合優勝を飾ることが多いわけ。実力通りの成績が出る、という点では、結構、公平なもんなんですな。 で、この日本のGT選手権のシステムは非常に素晴らしいので、これをF1に導入してはどうかと、ワタクシは思うわけですよ。そうすればですね、今年のF1のように、特定のチームだけが毎回優勝するということがなくなり、レースへの興味も増えるのではないかと思うんですよね。 あとね、GT選手権でいいなと思うのは、各チームが使うタイヤに選択の幅があるところ。 現在、GT選手権にタイヤを提供しているのは、ブリヂストンとミシュランとダンロップ。レーシング・カーにとってタイヤの選択というのはものすごく重要なので、クルマの開発競争と同時に、各メーカーによるタイヤ開発競争というのも勝負の行方に大きな影響を与えている。今年の場合、ドライのレースだとブリヂストンが強いけど、雨のレースになると、俄然、ミシュランを履くチームが頭角を現すとか、そういうことがある。 ところがF1の場合、今年はピレリ1社の提供ですから。基本、どのチームも同じタイヤを履くことになる。これでは、勝敗を決めるファクターが一つ少なくなるわけで、これもまたレースを面白くないものにする要因になっております。 だから、F1も、複数のタイヤメーカーに参加させることで、タイヤによる勝負もまた見どころの一つにすべきだと思うわけですよ。 あと、現代のF1では、レース中に必ず2種類のタイヤ(堅めのタイヤと柔らかめのタイヤ)を使わなくてはならないルールになっていますが、こんな馬鹿馬鹿しいルールはないので、GT選手権と同じく、各チームが戦略によって自由に履くタイヤを決めるようにすればいい。あるチームがハード側のタイヤばかり使いたいというのであれば、そうさせればいいんですよ。 ということで、最近、つまらなくなる一方のF1に対し、「重量ハンデ制の導入」「複数タイヤメーカーの参入と、タイヤ選択の自由」をワタクシは提唱したいと思うのでありまーす。F1の興行面を牛耳るバーニー・エクレストンよ、釈迦楽の声を聞けぃ! ・・・って、今日は、関心のある人にしか通じない話で、ごめんなさーい!
September 12, 2011
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震災の影響で様々なプロ・スポーツが開幕を自粛する中、F1グランプリがオーストラリアで開幕しました。シーズン開幕を心待ちにしていた私としては、何はともあれ、嬉しい! しかも、今回のグランプリは「頑張ろう! 日本」がテーマで、参加した全チームが日本を激励するメッセージをクルマやヘルメットに掲載するという心配り。泣かせるじゃありませんか。 で、今年のF1は、よりエキサイティングなレースにするために、追い抜きをしやすくするためのデバイスとして、ブレーキング時に蓄えた電気エネルギーでモーターを動かし、瞬間的にクルマのパワーアップを図る「KERS」と、リアウィングの角度を一時的に寝かせ、空気抵抗を減らすことでスピードアップをさせる「DRS」という装置が大半のマシンに搭載されておりまして、これらが思惑通りに機能するかが見どころ。それからブリジストンの撤退を受け、今シーズンからタイアを供給することになったピレリ・タイアの性能も見どころとなっております。 しかし・・・。 レースが始まって見ると、下馬評通り、昨年のチャンピオンであるレッド・ブルのベッテル選手が予選から通して異次元のスピードを見せつけ、2位以下の選手を引き離してしまって、追い抜きも何もあったもんじゃない。 テストでは割と速かったものの、今年もレッド・ブルに追いつけるマシンではないだろうと思われていたフェラーリが表彰台圏外となり、テストで遅かったけれど、本戦では挽回するだろうと思われていたマクラーレンが、レースで2位につけたのも予想通り。 今年、斬新なコンセプトのマシンを投入してきたロータス・ルノーが3位に入賞したのがちょっと驚きでしたが、後は、シューマッハ選手・ロスベルグ選手の所属するメルセデス・チームがあっさり2台ともリタイアしたことも含めてすべて予想通りという、案外つまらないレースでしたなあ。 そして最悪だったのは7位大健闘のペレス選手、8位の小林可夢偉選手が所属するザウバー・チームがレース後車両規定違反で2台とも失格になったこと。レース前の車検を通ったクルマが、何故レース後の裁定で失格になるのか、まったく意味が分かりません。 ま、今年もベッテル選手率いるレッド・ブルの圧勝かな・・・。 ということで、開幕戦は意外にも期待外れでしたけど、それでもね、待ちに待ったF1シーズンの開幕、文句を言いながらも十分に楽しんだワタクシだったのでした。シーズンが進むにつれ、ライバルチームがレッド・ブルを少しは苦しめてくれることを期待して、次のレースを待つことにいたしましょう。
March 27, 2011
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先週末のF1・ハンガリー・グランプリの予選中、ブラウンGPのルーベンス・バリチェロ選手の乗ったマシンの部品(800グラム)が脱落、それが後続するフェラーリのフェリペ・マッサ選手の顔面に時速260キロで衝突する、という事故がありました。 当然ヘルメットは割れてしまい、マッサ選手は頭がい骨骨折の重傷。一時はかなり深刻な状況に陥ったようですが、幸いなことに、その後、驚異的な回復を見せ、懸念された左目視神経へのダメージもさほどではなかったようで、今は順調に回復に向かっているとか。私はマッサ選手のファンでもありますので、彼のF1ドライバーとしての選手生命が断たれなかったことを、本当に嬉しく思っています。 しかし、その喜びは、さらなる驚きの始まりに過ぎなかったのでありまーす。 回復に向かっているとはいえ、全治数カ月ということですから、当然マッサ選手が今シーズン、グランプリに出走することはできないわけですが、なんとその代役として、2006年にF1を引退した斯界の帝王、ミハエル・シューマッハ氏の現役復帰が決まったというのです。 ひょえ~~~っ! これはすごいですよ。優勝回数91回、7度も世界チャンピオンに輝いたあの伝説の男がF1に帰ってくるとは・・・。 譬えて言えば、そうですね、朝青龍や白鵬など、モンゴル勢ばかりが優勝する相撲界の不甲斐なさに、ついにあの九重親方・千代の富士が立ち上がり、来場所から現役復帰する、みたいなニュースだと思っていただければ、F1ファンの驚きを表現できるのではないかと。 とにかく驚愕のニュースでございますよ。果たしてシューマッハは、40歳の年齢をものともせず、若い世代のドライバーたちを蹴散らすことができるのかどうか。これは見ものです。 ということで、マッサ選手の怪我は残念でしたが、その結果としてこんなサプライズが待っていたとは、長年のF1ファン冥利に尽きます。さて、8月23日のヨーロッパGPの結果やいかに? 今から楽しみな私なのでありまーす。頑張れ、シューマッハ!
July 30, 2009
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今シーズンの最終戦となるF1ブラジル・グランプリが深夜に行われましたが、その幕切れはあまりにも劇的、総毛立つようなものでした。 最終戦を前にしたポイント・リーダーはルイス・ハミルトン、2位のフェリペ・マッサが7ポイント差で追うという状況。マッサ逆転のシナリオは、マッサ自身が優勝し、ハミルトンが6位以下になる場合に限られるというもので、マッサの最終戦での逆転は非常に厳しいものと見られていました。が、そこはマッサの得意とする母国ブラジルでのレースですから、何が起こるか分かりません。 で、レース本番。スタート直前にスコールが襲うというハプニングで、スタート前から波瀾の予感。が、その後は天候も一応は回復し、ポール・ポジションからスタートしたマッサは順調な周回を重ね、とりあえずこのレースの優勝だけは確実なものにしていくという展開。が、一方のハミルトンも4位走行で、このまま行けば、仮にマッサが優勝しても年間チャンピオンはハミルトンのものになるという状況が続きます。 が、残り周回もあと数周というところで、なんとなんと再びの降雨! 先頭集団の各チームはピットインしてレインタイヤに履き替えるも、中団グループの中には晴れ用タイヤのまま走りきろうとするチームも。 で、この戦略の差ゆえ、ピットインしなかったトヨタ・チームのティモ・グロックがハミルトンの前に出たため、ハミルトンは5位に転落。しかも後ろからは新鋭セバスチャン・ベッテルの猛追を受けることに。そして、残り周回3周となったところでベッテルがハミルトンを追い抜き、ハミルトンは6位に転落。このままあと3周すれば、奇跡の大逆転で年間チャンピオンはマッサのものに! で、マッサを応援しているワタクシも大興奮! あり得ないと思われた逆転劇が目の前に!マッサ頑張れ! あと2周! あと1周! そしてゴーーーーーーーーーール! マッサ優勝! ハミルトンは6位走行中ですから、このままならマッサの年間チャンピオン決定です! しかし! しかし、しかし、しかし、しかーーーーーーし!!! ゴールまであと数百メートルの最終コーナーで、ついに晴れ用タイヤで走り続けたティモ・グロックが力尽き、ベッテルとハミルトンに連続して抜かれるという事態に! これでハミルトンは5位に上ったため、なんと年間総合ポイントで見ると1ポイント差でハミルトンがマッサを再逆転! 目の前にあった年間チャンピオンの座は、マッサからハミルトンへと移ってしまった! オーーー、ノーーーーーー! あり得ないと思われたマッサ奇跡の逆転劇が、最後の最後の数百メートルでハミルトンに再逆転されるとは! もうワタクシ、テレビの前で茫然自失。歓喜の絶頂から絶望のどん底へと突き落とされたマッサが可哀相過ぎて、クルマから降りたマッサを直視出来ない・・・。 しかし、そこからが凄かったんです。 最終戦、しかも地元ブラジル開催ゆえ、何十万人のファンの大半が自分を応援してくれていた中、見事このレースで優勝したものの、わずか1ポイント差で年間チャンピオンの座を失い、F1の歴史に名を刻むことが出来なかったマッサの、表彰台での表情! こらえ切れない悲しみと悔しさに耐えに耐え、必死で涙を抑えながら、自分を応援してくれたブラジルの大観衆の前で精一杯胸を張ってブラジル国歌の演奏を聴いていたマッサの表情! 人間にこれほど高貴な表情が出来るのかというほど、美しかった! 勝利した人間より、敗北に耐える人間の方に、神様はこれほど美しい顔がお与えになるのか! と絶叫したくなるほどの、奇跡の表情でした。 いや~。もうね。あれを見たら、何にも言えませんよ。 というわけで、応援していたマッサの年間チャンピオンはなりませんでしたけど、今後ますますマッサを応援したくなるような、本当に劇的な今シーズンのF1の幕切れだったのでした。マッサ! また来年があるよ! 来年こそは君がチャンピオンだ!
November 3, 2008
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F1トルコ・グランプリが開幕し、土曜日の予選、日曜日の本戦を前に、金曜日のフリー走行が行われたようですが、日本人のF1ファンとして非常に残念なことが。 自動車メーカーのワークス勢が鎬を削る現在のF1の世界では非常に希少な「プライベーター」として参戦していたスーパー・アグリF1チームが、資金難を理由に今回のレースから撤退してしまったからです。特に、このチームに在籍し、非力なマシンで善戦を続けていた佐藤琢磨選手が今回からレースに参加できなくなってしまったことが、何とも残念。 ま、もともと厳しい世界ですから、これも仕方のないこと、佐藤選手にもっと力があれば、もっとコンペティティヴなチームに在籍できたはず、というご意見もございましょう。しかし、3年前まで彼が在籍していたホンダ・チームは、周囲の評判とは裏腹に、トップチームというほどではなかったし、また当時の佐藤選手のドライブは、早く結果を出したいがための気負いからか、かなり乱暴なもので、せっかく表彰台に上れるチャンスをその乱暴なレース運びゆえに台無しにしてきたところもある。 彼がレーサーとして成長したのは、むしろプライベーターのスーパー・アグリ・チームに移籍してからではないでしょうか。常に財政破綻スレスレのこのチームにあって、「決してマシンを壊してはならない」というチーム事情から、佐藤選手のレーシング・スタイルは随分変わりましたし、かつての乱暴さは消え、非力で思うように走らないマシンを騙し騙し扱いながら、それでも時にトップ・チームに所属するライバル達と互角以上の勝負をしてきたと思います。とりわけスタートのうまさは特筆もので、最後尾からスタートしつつ、スタート時のドサクサを利用していきなり5台抜き、なんてことはしばしばありました。 それだけに、もし今の彼に競争力のあるマシンがあれば、どれだけの活躍が出来るか。そこがファンとしてはぜひ見てみたいところなんです。それなのに、資金難による撤退・・・。 世の中、何が悲しいって、「お金がないから、好きなことが出来ない」ということほど悲しいことはないじゃないですか。佐藤琢磨選手の心中の苦悩、推して知るべし。 まったく、日本のどこかに、あるいは世界のどこかに、スーパー・アグリF1チームのためにお金を出そうという企業はなかったんですかね・・・。それが出来るほど、日本は裕福ではないということなのか・・・。衣食足りて、というところで手一杯なのかな、所詮。 佐藤選手の今後については、色々な憶測があります。ルーベンス・バリチェロ選手に代わって古巣のホンダ・チームに戻るのではないか、とかね。しかし、私思うに、ホンダではもはや佐藤選手は芽が出ないのではないかと。むしろ、ウィリアムズのようなイギリス系のチームが、せめてテストドライバーとしてでもいいから、佐藤選手と契約を結んでくれるといいのですが。もし、そこでレギュラー・ドライバーを凌駕するタイムが出せなければ、佐藤選手としても諦めがつくというものでありましてね。 というわけで、一人のF1ファンとして、佐藤琢磨選手の今後に注目です。それから、オール・ジャパンでF1の世界に殴り込みをかけた鈴木亜久里さんには、ご苦労様でした、あなたは奮闘した、天晴れ! とエールを送っておきましょう。 さて、私ですが、明日は某学会のシンポジウムにパネラーとして参加する予定。上手に講演が出来るかどうか、ま、せいぜい頑張ります。
May 9, 2008
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昨夜、F1・スペイングランプリがありました。優勝はフェラーリのフェリペ・マッサ選手。2位・3位はマクラーレンのハミルトン選手とアロンソ選手。ま、この辺の顔ぶれは前評判通りなので、順当なところでしょう。 しかし、圧巻だったのは、スーパーアグリF1チームの佐藤琢磨選手が8位入賞したこと。創立2年目の弱小プライベーターが、ホンダやトヨタといったワークス・チームを抑えての入賞ですから、ほとんど奇跡に近い快挙と言っていいような素晴らしい成績です。佐藤選手も監督の鈴木亜久里さんも大喜びでしたね。私も思わず快哉を叫びましたよ! ところが、不思議なことにNHKというのはモーター・スポーツにはまったく興味を示さないので、この件についてもまったく冷淡で、報道すらしていませんでしたね。世界中で億単位の人が見守る中、これだけの快挙を日本人選手と日本チームが挙げたというのに・・・。F1だけでなく、バイクのレースにしても、日本人レーサーは結構世界で活躍しているんですが、結局何だかんだいってテレビで特権的に扱われるのは野球(とゴルフ?)だけなんだよなあ・・・。 ほんと、国営放送たるもの、もっと目を見開いて、報道すべきものの取捨選択に敏感になってもらいたいですな! 十年一日のごとく、プロ野球の途中経過なんて垂れ流している間に、佐藤琢磨選手とスーパーアグリ・チームの快挙を讃えなさいって! ところで、車の話題ついでに言いますと、今、我が家に代車として来ている軽自動車のオプティ。これ、ホントいいよ! 何だか乗るたびにますます気に入ってきました。 何が面白いって、パワーが圧倒的に無いこと。パワーが無いことが、こんなに楽しいとは思いませなんだ。 とにかくパワーがないので、一般道を他の車と同じペースで走るのにも苦労しちゃうわけ。上り坂になんかに差し掛かると、ほとんどアクセル全開の世界です。でも、そこが面白いんですわ! だって、普通の車に乗って一般道を走っていて、アクセル全開にするなんてことないでしょ? もし私の愛車プジョー306でアクセル全開にしたら、音速越えちゃいますもん。(んなわけないか・・・) だから、普通我々は、自分の車のポテンシャルの20%位を使って、それで「車に乗りました」なんて言っているわけですよ。 しかし、オプティの場合、常にポテンシャルの100%使い切らざるを得ませんからね。 ま、プジョーはポテンシャルのほんの一部を使って、しれーっと走っていても面白いからいいですけど、一般論としては、パワーの無い軽自動車のポテンシャルを100%使い切りながら走る方が、国産の普通車を漫然と転がしているよりよーっぽど面白いです。「車を運転した~っ」て気になりますよ。 というわけで、もし次、車を買い換えることがあったら、断然軽自動車、それもスポーツタイプの軽自動車にしたい、という気になってきました。具体的には、中古のホンダ・ビートか、あるいは最新のダイハツ・コペン。この二つこそ、ひょっとして今日本で買うことのできるもっとも楽しいスポーツ・カーじゃないかしらん。これこれ! ↓ダイハツ・コペン ま、それはともかく、今はポンコツのオプティが楽しくて仕方がない。所詮代車ですから、こいつに乗っていられるのもあと数日でしょうが、その間、目一杯こいつに乗って楽しむことにいたしましょう。気分はミハエル・・・ならぬ、釈迦楽・シューマッハということで!
May 14, 2007
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昨夜、F1・イタリアグランプリの後の記者会見で、優勝したフェラーリのミハエル・シューマッハ選手が今期限りでの引退を発表しました。 優勝90回、7度の世界チャンピオンに輝き、出走回数以外のすべての記録を塗り替えて、F1史上最強ドライバーの称号をほしいままにしてきたF1界の皇帝が、ついに檜舞台から去っていく・・・。 来シーズンからワタクシは一体誰を応援すればいいのでしょうか・・・。ガックリ・・・。 今から十何年か前のこと、シューマッハは現在のルノー・チームの前身である「ベネトン」というチームで、F1でのキャリアを歩み始めました。確か当時のF1はエンジンの形式が多様で、フェラーリのようにV型12気筒エンジンを使っているところもあれば、ベネトンのようにV8エンジンを使っているところもあった。両者は音が全然違うんです。フェラーリやホンダの多気筒エンジンが、魔物がむせび泣くような甲高く澄みきったエンジン音を響かせていたのに対し、フォードV8エンジンは、これがまたドロドロとした泥臭い音で、カッコ悪いったらなかった。ところが、当時バリバリの若手だったシューマッハは、その泥臭い非力なエンジンで次々と勝利を納めていったんですな。そしてそれは、当時のF1界の王者だったアイルトン・セナを焦らせるに十分な戦績だったんです。 そしてそんな中、あるレースの最中に、若きシューマッハの猛追を受けたアイルトン・セナは、ステアリング操作を誤り、コースアウトしてウォールに激突、無念の死を遂げ、そのシーンを目の前で見ていたシューマッハはそのレースを勝利で飾ったばかりか、その年の年間王座も獲得することになったのでございます。スポーツ界の新旧王者の交代が、前王者の死と、それに代わる新王者の優勝という、これ以上ないほど劇的かつ暴力的な形で行われた例を、私は他に知りません。 そしてその後シューマッハはベネトンチームで2度の世界王者となった後、当時落ち目のフェラーリに移籍し、ボロボロのチーム体制を建て直すところからはじめて、ついに2000年から5年連続してチャンピオンとなったのでありました。特に2004年シーズンは16戦中13勝を挙げるという圧倒的な強さで「F1をつまらなくした元凶」とも呼ばれましたが、しかしそれはもともと落ち目だったフェラーリを常勝チームに仕立て挙げた彼の功績を忘れた物言いと言わざるを得ないでしょう。 弱いチームを強くして勝つ。一言で言えば、それがシューマッハでした。 ところが昨シーズンのフェラーリは、18戦中わずかに1勝しかできないという大スランプに陥ります。ま、昨年のブリジストン・タイヤの性能が、ライバルチームの使うミシュラン・タイヤと比べて劣っていたというようなことも言われましたが、その時代の自動車技術の粋を集めて作られているF1マシンの場合、ちょっとしたバランスの悪さが決定的な性能差になって表れてしまうので、さしもの常勝フェラーリといえども、常に完璧であり続けることはできなかったということなのでしょう。 それにまた強力なライバルの出現ということもありました。昨年のチャンピオンとなったルノーのフェルナンド・アロンソ選手は、ちょうど若き日のシューマッハがアイルトン・セナを追い詰めたように、冷静かつクレバーな走りで機敏なルノーのマシンを自在に操り、パワーに優るシューマッハのマシンを蹴散らしてみせた。 そして今シーズン。フェラーリの復活が言われながらも、オープニングの数戦はルノー・アロンソの圧勝が続き、いよいよシューマッハの進退も極まったかという感じでしたが、その後、ブリジストン・タイヤの頑張りもあってシューマッハも勝ち始め、両者の攻防は一進一退。昨日のイタリア・グランプリでシューマッハがアロンソに並ぶ今シーズン6勝目を挙げ、チャンピオン・ポイントも108対106とわずか2ポイント差まで追い上げてきた。 で、自力優勝の可能性が、つまり8度目の世界チャンピオンがいよいよ現実のものとして見えてきたまさにこの時点で、シューマッハは自ら、今シーズン限りでの引退を発表した、と・・・。生きた伝説・皇帝シューマッハの走りが見られるのも、あと3回ということになってしまった・・・。そしてその3回に、シューマッハ対アロンソの新旧王者対決の行方がかかっている!! もう、スゴ過ぎ・・・。 ま、「巨人・大鵬・玉子焼き」じゃないですけど、いい歳こいて史上最強ドライバーであるシューマッハを応援するなんてのが子供染みているのは分かっているんです。しかし、相撲界に千代の富士なき後、精根込めて応援してきた唯一のスポーツ選手であるシューマッハの引退表明を聞いたワタクシの心は、昨夜から千々に乱れております。もうズタズタのボロボロです。 こうなったアカツキには、シューマッハ様には残りの3戦ですべて勝利を納め、前人未到の8度目の世界王者となってから引退していただきたい! 世界中のすべてのティフォシと共に、釈迦楽の心はこのこと一つにかかっております。次は10月1日の中国グランプリ。奇しくもワタクシの夏休み最後の日ではありませんか。その日、その夜、私の目は悔し涙にくれるのか、歓喜の涙にむせぶのか。今からドキドキして眠れない私なのでありました。
September 11, 2006
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今日、伝統のF1モナコ・グランプリが開幕しました。インディ500マイルレース、ル・マン24時間耐久レースと並び、世界3大レースの1つに数えられるこのレース、世界中を転戦するF1レースの中でも、もっとも華やかなイベントと言ってよいでしょう。ちなみに、F1グランプリというのは通常、金曜日からフリー走行が始まって、土曜日が予選、そして日曜日に決勝が行われるのですが、モナコ・グランプリだけは木曜にフリー走行が始まり、金曜日がお休みで、土曜が予選、日曜が決勝となります。ここは公道を使ったレースなので、3日連続して道路封鎖するのが難しいのですな。 で、伝統と格式のあるレースだけに、ここで勝つことはすべてのF1ドライバーにとって夢のまた夢。実際、コース幅が極端に狭いため、コース上で追い抜きをかけることが非常に難しく、さらに一瞬のミスがクラッシュにつながるので、ここで勝つためには速いマシンとドライバーの腕だけでなく、戦略と運が大きな比重を持つことになります。速いドライバーよりも、運のいいドライバーが勝つことも多いんですね。そんな中、ここで6勝しているアイルトン・セナ、5勝しているミハエル・シューマッハ、4勝しているアラン・プロストなどは、大したものでありまして、「モナコ・マイスター」の称号を受けているのもうなづけます。 さて、今年はどのようなレースが展開されるのか、日曜日の決勝が楽しみですなー! ところで、会場となるモナコ公国ですが、ここも変わった国でして。大きさはわずかに2平方キロと、皇居の約2倍の大きさしかない世界で2番目に小さい国(1番小さいのはバチカン市国)。軍隊は持たず、いざとなると周囲を取り囲むフランスの庇護を受けるのだとか。主たる産業は観光、そしてカジノ。また独自に美しい切手を発行しているため、その切手も名産品なのだと、切手マニアから聞いたことがあります。 で、ちょっと驚いたのですが、モナコ公国というのは、国連に加盟している国々の中で、日本が正式な国交を開いていない、たった2つの国のうちの1つなんですって。残りの1つはもちろん「北」の国ですが、モナコ公国と「北」とが同じ扱いって、何だかちょっと不思議ですなあ。 不思議といえば、そんな皇居の2倍くらいしかない都市国家が、国家としてちゃんと運営されていることも不思議です。それどころか、世界中の正真正銘のセレブがここに住みたい! と思っていたりするわけでしょう? 羨望の国家なわけですわ。 そういうことを考えると、石原都知事の「東京カジノ構想」をもっと大がかりなものにし、日本のどこか過疎の土地にでも人工的なカジノ都市でも作ってみたらどうなんですかね。もちろん、F1・日本グランプリもそこで招聘する。もちろん、カジノの収入だけで都市経営は成り立つので、そこの住民は税金を払わなくていい、ということにしてね。もちろん、文化的な面でも教育的な面でも治安の面でも、最高のレベルを目指すわけ。 既に日本では「○○特区」という形で、それぞれの地域に特殊な社会システムを導入することを行っていますが、スケールが小さい、小さい。そんな、竹下首相時代の「ふるさと創生1億円ばらまき制度」みたいなのじゃなくて、本格的な都市実験をやってみればいいのに。皇居の2倍の大きさの人工都市くらい、作れるでしょ、その気になれば・・・。 何だか、話が脱線しましたが、そんな妄想も抱きつつ、週末のレースを楽しみにしているワタクシなのでした。フェラーリ、頑張れ!
May 25, 2006
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12日は日曜日。しかし、今日は入試がありますので、私は朝もはよからご出勤の予定でございます。しかも夕方からは4月から他大学へ転出される同僚の送別会がありますので、一日中拘束されることになる。きっと「お気楽日記」なんて書いている暇もなさそうなので、深夜のうちからもう書いちゃいますわ。 ところで、今日は私にとって嬉しい日なんです。というのは、待ちに待ったF1レースの開幕日なんです~! ま、興味ない方は全然興味ないでしょうけど、F1というのは自動車レースの最高峰でして、世界中から選ばれたわずか22人のドライバーで競い合う熾烈なレースです。何せ軽自動車より軽く作られた車体に、800馬力近いエンジンを搭載しますので、最高速は時速300キロを軽く越えます。 しかし、直線で時速300キロを出すのは、実はそれほど大したことではないんですね。キツイのはむしろカーブ手前で時速300キロから一気に減速し、そのままカーブを曲がらなければならないというところ。何しろこの時にドライバーに掛かる重力は体重の4倍とか5倍と言われていますから、いわば前から横から重さ300キロの圧力をかけられているようなもの。その中でミリ単位のハンドル操作を強いられ、しかもただ走るだけでなく、周りの車を追い抜いたり追い抜かされたりしなくてはならない。それが1時間半続くのですから、ほとんど神業的なテクニックと体力が必要とされるのもお分かりいただけるでしょう。F1ドライバーはレース中、常に脈拍が180程度になり、一度のレースで体重が2キロほど減ると言われますが、それも当然なんです。 またF1は自動車レースの最高峰ですから、これに関わっている車体メーカー、エンジンメーカー、タイヤメーカーは、その時代の最高の技術をチームのために投入します。ドライバーも含め、何もかもが最高のレベルで争われるわけ。まず、そこが素晴らしい。それに今年はF1に参戦しているホンダとトヨタがともに好調と伝えられますし、新規参入を果たしたもう一つの純国産チーム「スーパー・アグリ」がどこまで頑張るかなど、見どころも一杯です。 しかし、私としては、長年応援している「フェラーリ・チーム」の動向が気になって仕方がないんです。何せ、昨年のフェラーリは絶不調で、19戦のうちわずか1勝しか出来なかった。ですから今年は何としてもエース・ドライバーのミハエル・シューマッハに頑張ってもらって、再び常勝チームになってもらいたい。 で、先程最終予選の結果を見たところ、何とシューマッハの駆るフェラーリが、予選1位というではないですか! ひゃっほ~! しかし、油断はできません。昨年のチャンピオン、アロンソ選手の駆るルノーが、虎視眈々と勝利を狙っていますから・・・。さて、明日の決勝はどうなることやら。興味津々です。 そして、明日はまた大相撲春場所の開幕日でもあります。贔屓の栃東が果たして横綱になれるかどうか、こちらも目が離せません。 ということで、F1と大相撲、私が気合を入れて見るスポーツ中継の二つが同時に始まる明日は、私にとって、長い長い一日になります。さて、そろそろ寝ますか。それでは、皆様、お休みなさい!
March 12, 2006
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昨夜はF1スペイングランプリでした。前戦サンマリノでフェラーリを駆るシューマッハが調子を取り戻してきたので、今度こその思いを胸に抱きつつ観戦。わくわく。 序盤はマクラーレン・チームのライコネンが飛び出し、ルノーのアロンソが後を追うという展開。一方、フェラーリのシューマッハは燃料をたっぷり積んでピットインを出来るだけ遅くし、他車がピットインしている間に前に出るという作戦。これはサンマリノと同じ作戦で、前戦と同じようにレースが中頃にはシューマッハは8位から3位くらいまで順位をあげてきました。 そして、この調子ならフェラーリの今期初勝利が見られるかも、と期待したまさにその瞬間、シューマッハがスローダウン。左側リアタイアのパンクです! 嗚呼、万事休す! ここで一旦ピットインしてタイアを交換したシューマッハですが、その後もう一度、今度は左側フロントタイアがパンクしてレースを終えることに。もう、がっくし。結局レースはライコネンがぶっちぎりの優勝、地元スペイン人ドライバーのアロンソが大声援を受けながら2位、3位にはトヨタのトゥルーリが入りました。でも、ライコネンが速すぎて、実質バトルのない、つまらないレースとなりました。シューマッハがあのまま追い上げていればなぁ・・・。 次のレースは、2週間後のモナコグランプリ。ここは唯一の市街地コースということで、コース上での追い抜きが難しく、予選での順位がものをいいます。フェラーリとしても、燃料をたっぷり積んで中盤から追い上げるという作戦では、表彰台ゲットは難しいでしょう。作戦の変更を含め、頑張ってもらいたいものです。 ま、レースに興味のない方には何のことやら・・という感じでしょうけどね。 でも、最近、男子学生に聞いても、F1に興味のある人ってほとんどいないです。じゃ、野球は? サッカーは? と聞いていっても、「ま、たまに見ます」程度。ましてや相撲(国技ですぞ、国技!)に興味のある学生なんてまずいません。とにかく、何にせよ、「これが好き」っていうものがない学生って、今、すっごく多いんですね。私にはそれが気味が悪い。何かに熱中することのない、茫洋とした学生たち。 だから、最近彼らと話していて、「取りつく島がないなあ」と思うことが多いです。これがジェネレーション・ギャップって奴なんでしょうか・・・。いや、彼らには彼らの興味があって、それを私が共有していないだけなのか。うーん、よくわからんです。 さて、それはさておき、昨日のレースがあまり面白くなかったので、ついアフィリエイトに力を入れ、「教授のキッチンウェア・パート2」というのを作ってしまいました。今回は私の好きなブランドの中からお皿とかコップとかマグとか、そういった食器類を集めましたので、興味のある方は、覗いて見て下さい。え? 興味ない? そんなこと言わないで・・・。ここをクリック! ↓キッチンウェア・パート2
May 9, 2005
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昨日の学会、とりあえず無事に終了したのでホッとしています。 しかし運営側に携わっていると、「懇親会まで大過なく済んで良かったーー」で終わってしまうので、疲れる割に充実感がないのも確か。やはり学会っていうのは、自分が研究発表しないとダメですなー。 とまあ、ホッとするやら虚しいやらで帰宅してから、F1サンマリノ・グランプリを見ました。前にも言ったかも知れませんが、私はかなり熱狂的なF1ファンなのです。 ここ数年、ミハエル・シューマッハの駆るフェラーリが強すぎ、単調なレースになることが多かったのですが(シューマッハ・ファンの私としては、別にそれでもいいですが)、今年はフェラーリの新型車の開発の遅れもあってライバルのルノー・チームが連戦連勝。果たしてフェラーリ&シューマッハは、先行するルノーに追いつくのか?というところで、俄然、面白い展開になっています。 そして昨日のレース。序盤はマクラーレン・チームのライコネンが他を圧倒する早さで逃げ出し、これは伏兵マクラーレンの勝利かと思いきや、ドライブシャフトのトラブルでリタイア。その時点で首位に立ったルノー・チームのアロンソがあっさり3連勝を飾るかに見えました。しかし、予選で13番手に沈んだフェラーリのシューマッハが中盤から鬼神もかくやの走りを見せて他車をゴボウ抜きにし、残り20周ほどの段階で2番手につけるというすさまじい展開に。 そして最後はF1界の皇帝シューマッハと、F1の次代を担うアロンソとの息詰まるバトルが10周以上にわたって続くというすごいレースになりました。シューマッハ・ファンの私としては、「抜けー! 抜けー!」の大声援。残念ながら思いは届かず、結局、この順序のままゴールとなりましたが、しかし、フェラーリ復活の確かな手応えを得たので、私にとってはまずまずの結果でした。もちろん、日本人ドライバー佐藤琢磨の5位入賞も良かった。 ということで、昨夜はホッとするやら虚しいやら、興奮するやらそこそこ満足するやらの、大変忙しい1日となったのでした。
April 25, 2005
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昨日遅くまで応援したにも係わらず、シューマッハ&フェラーリ、駄目でした。とほほ・・・。しかし、とりあえず新車F2005で、フロント・ローをとったことだけでもよしとしましょう。次はヨーロッパ・ラウンド初戦。F1はやっぱりここからが本番でしょう! と自分を納得させつつ。 それにしてもデ・ラ・ロサは人が変わったみたいにアグレッシヴな走りをしていましたねえ。なんか、影が薄いドライバーだと思っていたけど、少し見直しました。モントーヤの留守中の活躍に期待しましょう。 さて、教授もしばし春休みを実家のある東京で過ごしてきましたが、本日、(F1に触発された果敢な走りで東名を走りきり)、名古屋に戻ってきました。また気合を入れてコンテンツを充実させるぞーー。
April 4, 2005
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今日はこれからF1のバーレーン・グランプリを観戦します。フェラーリ、そしてシューマッハを応援している者としては、今シーズンの過去2戦はつらかった! しかし、今日はフェラーリも新型・F2005を投入して戦力アップしているはず。フェーラーリの新型マシンは今シーズンの強敵・ルノーを攻略できるのでしょうか!? しかし、もし新型でもルノーの後塵を拝するようじゃ、この先が思いやられるなあ・・・。 でもシューマッハは、むしろ性能の劣るマシンを操っているときこそ本領を発揮してきたはず。たとえマシンのトータル・バランスでルノーに劣ったとしても、レースの中では何とかしてくれるだろう・・と祈りつつ、これから観戦します。あと1時間半の後に私は笑っているのか、それとも泣いているのか!! それにしても、タイヤ交換がないレースって、なんか今ひとつ面白くないような気がするけどなぁーーー。
April 3, 2005
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