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2006.02.24

ターニング・ポイント～荒川選手

テーマ：フィギュアスケート(3640)

カテゴリ：カテゴリ未分類

ここ数日
女子フィギュア、荒川選手を見ていた
テレビがあまりにも騒ぐから
フォアグラの為の鵞鳥のように
頭に詰め込まれる五輪情報

スポーツに疎い私でも
ちょっとは興味あるフィギュア
サラエボ五輪のトービル・ディーン組の
「ボレロ」は今でも印象に残る
その頃からドラマのあるダンスが好きだったんだ、きっと

浅田真央の代表入りや否やから
頼みもしないのに微に入り細を穿つ事前情報
その頃から荒川選手が一番好みだった
表情、演技、衣裳センス、しゃべり方
目に見える耳に届く範囲では

衣裳は相変わらず自分に似合ったものを選んだ感
ショートプログラム
長身を生かし長いアームスを強調するラインの嫌み無いジャパンカラー
勝負のフリーは
奥底では燃えていたであろう闘志を包む水と氷のエッジを思わせるスカート
髪もきりりと結い上げて
どちらもイナバウアー時に目のいく腰にポイントのあるデザイン
（ショートでは使わなかったが、あの背中の二重関節ぶりには溜息のみ）

「もう一度見たいと思われる演技」
既にプロの意見だ
一回転減らそうが、
トータルとしての美の完成を彼女は目指した
得点狙いではなく
自分と観客を満足させる為に

人形のようなコーエン
ショートでは圧倒的自信オーラに満ちたスルツカヤ
２強の転倒あってこそ転がり込んだ王座
演技そのものより、彼女の精神力に贈られた金

今季五輪初の、そして女子フィギュア史上初の快挙に沸く日本
忙しい金メダリストはあちこちの番組でコメントをする
まんまとチャンネルジプシーと化す私

「無欲」「感謝」
私がそこから得た言葉
そんな筈はない
アスリートなら勝負には勝ちたい筈
一時は引退の心境まで追い込まれた筈
この二つを本心から言える程の人だから
この結果があるのだと素直に信じられた

それはたゆまない自己コントロールの成果だろう
勝ちに出る自分を知っているから
やりきる所までやらなければ楽しめない事を知っているから

ここまでやって
本当に楽しめるんだ
ひきかえ自分の甘々な様よ
必要な事にひた走り、求めてこそ自身と他の評価は得られる

陳腐だが
荒川選手、金メダルおめでとうございます。
そして、感動と、
私の眠れるモチベーションへの目覚ましをくれて、
ありがとうございます。
しかも歴代最年長（女子フィギュアシングル）金メダリストだって？
（私よりうんと若いけど）身体表現に、若い者だけが有利じゃないって励みになります事よ

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