2006年11月18日
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カテゴリ: 映画日記
2006年度日本作品。
監督は金子修介。
出演は藤原竜也、松山ケンイチ、鹿賀丈史、藤村俊二、片瀬那奈。

2006年6月に公開されて大ヒットした前編に続き、後編が公開中である。
観たい作品は公開早々に観に行くのだが、この作品は珍しく漸く今日TOHOシネマズ府中のPM3:00に観に行った。
(土)の午後なので混むだろうと、ネットリザーブして行ったが、さすがに半分くらいの入りだった。
TOHOシネマズはシートが座り心地が良くて、傾斜もいい感じで、本当に観やすいからお気に入りだ



前編が大ヒットした後、後編が制作される時、大抵前編の大ヒットを当て込んで作るから、多くの場合期待外れに終わる事が多い
所がこの『デスノート後編」においては、前編を超えるかもしれないと言うくらい、とてもよくできていたと思う
コミック原作の荒唐無稽の内容の実写化に有り勝ちなチャチさが、前編同様後編にも全く感じられなかった。
それは主役2人の存在感や演技力もあるが、脇を固める鹿賀丈史や藤村俊二等が、しっかりと演じている事で、作品全体の厚みが出ているのだと思う

藤原竜也はちょっと舞台臭さがあるが、若手俳優としては演技や役作りが上手いと思う。
利用できるものはなんでも利用する冷徹さ、準備周到の抜かりなさ、ふてぶてしさが怖い
前編で「死神よりも死神のような奴だな」と舌を巻かせたライトは、後編では死神に「悪魔のような奴だな」と呆れさせる

退屈した死神が、とんでもない物をとんでもない人物に拾わせたものだ。

人間って愚かだから、デスノートを使った行為が大衆に支持されると、ドンドンエスカレートして行き、果ては自分を救世主のように勘違いし始める。
ライトも自分は犯人を法に変わって裁いているのだから、殺人ではないと言う論理だ。

一方警察に協力する天才探偵のLの松山ケンイチは、何度観ても原作コミックにそっくりだ
風貌から体つき、ちょっと薄気味悪い雰囲気など、よくこんなに似せる事ができたと感心してしまう
あまりにもL役のインパクトが強いから、しばらくはLのイメージが付き纏うだろうと思う。
それくらい松山ケンイチ=L、L=松山ケンイチだ。
きっと今年の賞レースには名前を連ねるだろうと思う
前編に比べると、後編のLは少し飄々としたコミカル風味が加わっていた。

若い戸田恵梨香は、前編を観た時、ミサミサのキャラもあるけど、ただのキャピキャピしたアイドル系だと思っていたが、後編ライト、Lに次ぐ重要な役どころをしっかりと演じていて感心した。

「デスノート」後編の成功は、前編よりスケールアップさせようとかインパクトを強くしようとかせずに、新たに加わうキャラをそんなに多くせずに、内容も必要以上に拡大しなかったから、最後のゴールに向かって自然に向かって行けた点にあると思う。

そしてゴールは原作とは違うようだが、このゴールはとてもよくできていると思った。
娘は後編は原作以上の出来上がりだと言った。
私も感動とは違うけど、上手く終わらせたと感心しまくりだった。

CGで制作された死神は、上手く実写と溶け込んでいたと思うし、実写の中のCGである違和感が、逆に人間界に降りて来た薄気味悪い死神と言う風に感じた。

後編これだけの仕上がりにできたのは、シナリオが上手くできていたのだと思う。
娘などは、映画のできが良いので、原作コミックのエンディングを、もう1度書き直して欲しいくらいだと話していたくらいだ。

ハリウッドとか海外からリメイクオファーが殺到しているらしいが、納得である。










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最終更新日  2006年11月18日 22時56分53秒
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