2007年12月27日
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カテゴリ: 映画日記
2007年度アメリカ作品。
監督はデビット・フィンチャー。
出演はジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr、マーク・ラファロ。

この作品はずっと観たかった作品だったが、1週間2本観るのがやっとの今の状況なので、TSUTAYAで借りるDVDを2本に絞る時、いつも棚に戻されるのがこの「ゾディアック」だった。
今回は「ラブソングができるまで」と「ゾディアック」を借りた。

「ラブソングができるまで」は途中でいつの間にか寝てしまった。
その後つづけて「ゾディアック」を観たが、これは一瞬でも眠ってしまうと置いて行かれそうと言う感じで、最後まで食い入るように観た。
アメリカのいくつもの州に跨って起きた実話の未解決連続殺人事件を映画化している。
いろんな州でいくつも殺人事件が起こるので担当警察も違う。
だから気をつけて観てないと混乱する。

ゾディアックと名乗る犯人から人を殺したと言う声明文が各新聞社へ送りつけられ、その声明文も載せなければ又殺すと言うので、各新聞社は声明文を載せ、警察も新聞社も調査を始める。
新聞記者にロバート・ダウニー・Jr、刑事にマーク・ラファロ、暗号好きで最後まで一人食い下がって調査する新聞社の漫画家にジェイク・ギレンホールが扮している。

何年もの間にはもちろん有力な容疑者は浮かんで来るんだけど、警察に呼んで事情聴収するだけの証拠がない。
それで何年も捜査が続けられる。
それでも犯人は捕まらない。

何年も経つうちに担当の新聞記者や刑事の人生まで狂って来る。
新聞記者は会社を辞め、刑事は担当を外される。
残ったのは漫画家だけだった。
この漫画家は以前から暗号好きで、犯人が名乗る「ゾディアック」と犯人のマークに興味を持ち、この事件を本にしたくて調査を続けていたのだ。

警察や新聞社をあざ笑うかのように殺人事件は続く。

映画はただ事件が迷宮入りする過程を描くのではなく、担当の刑事や新聞記者の疲労やストレス、そしていつまで経っても犯人を捕まえられないと言う苛立ちや無力感を描いている。

刑事や漫画家にも家庭があり家族がいる。
その間でそれぞれの心が揺れる。
独身の新聞記者は新聞社を辞めて家に引きこもってしまった。

「ゾルディック」を観ていて、犯人が人間ならば、殺される被害者も人間、そして犯人を捕まえようと捜査する刑事も人間、新聞記者も人間なのだと思った。

1人の人間によって殺され人生に終止符を打たされた被害者。
殺人事件は犯人と被害者に焦点が集まるが、だけどたまたまその事件の担当になって、その事件を捜査する刑事や新聞記者も人生が狂ってしまう事もある。

事件が解決すればやり遂げたと言う気持ちになれるだろうけど、その事件が迷宮入りしてしまったら、疲労や無力感で憔悴しきってしまうだろうと思った。

特にあいつが犯人だと目星が付いているのに検挙できない時の焦燥感は大変なものだと思う。

実話の迷宮入りした事件の「ゾディアック」以前にも、昔この事件をモデルにして「ダーティーハリー」が製作された。
映画が公開された時、アンケートを取って、その用紙を入れるように用意された箱の中に捜査官が入って見張っていたと言う嘘のようなエピソードがある。
それだけ警察も追い込まれていたのかもしれない。

事件は有力な容疑者とされていた人物が、心臓麻痺で死亡してしまい迷宮入りしてしまった。

迷宮入りしてしまった殺人事件を映画化すた作品は、観ていて本当に怖い。
この「ゾディアック」もとても怖かった。
アルファベットを使用した暗号の謎解きは理解するのに大変だったけど、癖になるような面白さがあった。











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最終更新日  2007年12月27日 17時17分13秒
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