心豊かに過ごす

心豊かに過ごす

2019.10.07
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カテゴリ: お薦め本
まぁ!ここまで書いていいの?と思う昭和の文士たちのさまざまなことが書かれていました。
伯爵家のアメリカ帰りのハイカラお嬢さんの知識欲と好奇心での行動力は「韋駄天(いだてん)お正」の愛称そのままですね。
イギリス留学から帰国していた白洲次郎に18歳で出会い一目ぼれして19歳で結婚し、2男1女をもうけた母親でもあるのですが、その行動は自由奔放。
「吉田茂総理」も「吉田のおじいちゃん」と呼んだり、
時の知識階級に一目も二目も置かれていた青山二郎や小林秀雄と銀座や新宿を朝まで飲み歩いていた有閑マダム。
銀座のバーのマダム坂本睦子との親しい交流と、当時の文壇の名士たちに愛されたむーちゃんの華やかな交遊録(肉体関係)を実名で堂々と描いているのは男性では書けないでしょうね。
それにしても坂本睦子(むうちゃん)って男を虜にする魔性の女だったのですね。
びっくり
夫の白洲次郎は身長180cmケンブリッジ仕込のジェントルマンで写真でもみとれるほどのステキな人なのに、
「私が朝、飲んだくれて朝帰りをすると、野良仕事をしていた次郎さんに『あら、おはよう』といっても、文句は言われなかった」
「喧嘩したくても、向こうが乗ってこないの、女と喧嘩なんて最低だと思っているのか、馬鹿にしているのよ」
「せっかちで、短気で、単純で私のほうが次郎ちゃんを馬鹿にしていたかな」
「葬式無用、戒名無用と言う遺言を書く時も遺と言う字を私に聞いてきたのよ」

吉田総理の懐刀として政治の中心でいて、日本国憲法の作成も携わって、進駐軍にも一目置かれていた白洲次郎。政界引退してからは東北電力など経済界でも活躍した白洲次郎も正子夫人にとって
「自分を自由にはばたかせてくれる良い夫」だったのだろう。
能や仏像や骨董の目利き、織物が好きで銀座に織物の店を持った正子夫人。
昭和の戦前戦後の要人たちとの交友など、
明治生まれの女性の強さと、アメリカ仕込の自由な生き方を、
有能な夫の妻としてだけでなく、自分も才能豊かな人間として行動した正子さんの著書は
昭和という時代を歯に衣を着せない独特の筆力であぶり出しています。
昭和史も白洲正子の文によって身近に感じることができました。


ほんもの 白洲次郎のことなど/白洲正子【合計3000円以上で送料無料】





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Last updated  2019.10.07 20:25:01
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