先週の冬一番の寒気の中でも、さいたまの早朝はまだ風もなく穏やかでした。早朝の犬の散歩で新潟県育ちの主人と私は
「さいたまはありがたいわね。新潟ならまず雪かきしないと1日が始まらなかったわね」
と言いながら公園を散歩しながら新潟の冬を思い出す。
子供の頃の雪には楽しい思い出も沢山あり、降り積もった雪を踏みしめるのも爽快
降り積もった雪を集めて雪ダルマやカマクラ作ったり家を作ったり楽しんだ。
何よりも新潟の食べ物は美味しい。
ストーブの上でコトコト煮た煮物、炬燵に入って食べる蜜柑。
人生の大半を関東に暮した私だけれど食生活は故郷の影響を強く受けている。
新潟は美味しいものに溢れている。
冬の雪国の基本食事は美味しいごはんと漬物と温かい汁もの。
母の 白菜漬
けは塩と昆布の他に棒たらやニンニクなどいろいろと一緒に漬け込んでいてとても美味しい(キムチに似ているのかも)。
塩漬けの わらびを塩出ししてゆでただけのお浸し
。
皮をむいて 塩漬け保存していた蕗
を塩出しして炒めたり煮たりしたもの、 乾燥したゼンマイ
を戻して煮たオカズ。
塩引きの鮭
の焼いたものや みがき鰊
の軟らか煮。
保存食溢れる冬の食庫。
雪で買い物に行けない日が続いても食事に困ることはなかった。
春夏秋冬、旬の食材は近所の農家の方が売りに来てくれたりする。
たまに行く寺泊の市場で買って来た魚も生のまま焼いたり煮たりするほかに干物する。
夏はなんと言っても美味しいのは 小茄子の塩漬
け。
主人は夏に私の新潟の実家に行くとその茄子漬をドンブリ一杯食べる。
皮の柔らかいあの小茄子は新潟でしか調達できない。
そして 西瓜
、トウモロコシ、枝豆他、新潟の大地だからあの美味しさが生まれるのだろう。
主人の実家のある佐渡にも美味しい食材が沢山ある。
海藻でつくるいごねり、おけさ柿、そして農薬を減らしたコシヒカリ。
我が家の常備米は主人の故郷のコシヒカリ(朱鷺米)。
「大人の休日倶楽部」の今月号でも新潟は地質と地形の特異性から沢山の美食に恵まれている。との記事があった。
誰もが生まれ育った故郷の土地が生み出した食事が一番美味しいと思うのかもしれない。
今、目白御殿が火事で焼けた田中角栄氏に関する本を読んでいるのですが、
新潟育ちで東京の目白に住んでいた角栄氏もどんな高級料亭の美味しい料理よりも、奥様のみそ汁が好きだったようです。それでも、雪国新潟の冬の厳しさを思いめぐらしたのか、
越後山脈の一部を切り崩して(その土は新潟から佐渡まで埋め立てて)新潟の雪を減らす構想もあったようです。
新潟をぐるりと取り囲む越後山脈が関東に雪を降らせない日本列島の構造を改造しようともしていたのだとビックリします。
それでも、雪の降らないさいたまに住む快適さになんとなく後ろめたさを感じながらも「ふるさとは遠きにありて思うもの・・・」の気持ち
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