ローズマリーのポレポレ日記

2010/02/15
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14日のことです。

バンクーバーオリンピックのモーグルを見て夢中になっていたら、時間になって、

大慌てでカフェ・ばおばぶへ行きました。参加者は8名ほど。


テーブルと椅子のある工房で、呼吸法と簡単な気功をして身体をほぐしてから、

握手をしたり、まねっこゲームをして心も充分にほぐしました。

五感を充分に目覚めさせるような、聴覚と視覚を刺激する遊びもありました。

目を閉じてどんな音がするかとか、目に映った記憶を即興で絵にするカメラゲーム。

休憩があって、そのときにザクロさんが水差しに水を汲んで、

私がコップに水を注ぎました。

その水は飲まないでというので、なにをするのかと思ったら、

ワークの先生(インストラクター)が、水に言葉をかけてから飲んでくださいと言いました。


最初は、かなしい。

次に、うれしい。

そして、ありがとう。

最後が、愛しています。


その言葉に合わせて、水を含んで飲みました。

あとで、水を飲んだ感想とどんな味がしたかを話しました。


それから、中原中也の詩をプリントしたものを渡されて、充分に読みあって、

最後はその場で簡単な詩を作りました。



  一つのメルヘン  

           中原中也

秋の夜は、はるかの彼方〈(かなた)〉に、

小石ばかりの、河原があつて、

それに陽は、さらさらと

さらさらと射してゐるのでありました。



陽といつても、まるで硅石〈(けいせき)〉か何かのやうで、

非常な個体の粉末のやうで、

さればこそ、さらさらと

かすかな音を立ててもゐるのでした。



さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、

淡い、それでゐてくつきりとした

影を落としてゐるのでした。



やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、

今迄流れてもゐなかつた川床に、水は

さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……




そんなわけで、水を六感すべてで味わったのと、詩の余韻があったので、

自然に言葉がわいてきて、まるでバレンタインデーの結晶みたいになったというわけです。

しかも、春節、旧正月で初水を汲むというのを思い出しました。

言葉の力に導かれるように。


カフェばおばぶの、 2月のつぶやき

ことばのワークと俳句作りのことが書いてあります。

俳句は投稿も受付けていますよ。





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最終更新日  2010/02/15 09:16:36 PM
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