老父のつぶやき

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2018年01月09日
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カテゴリ: 飲み食いの話
もう過ぎてしまったが、春の七草はせり、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ、スズシロである。すべて畑にはえている。スーパーで売っているのはいかにも「育ちはじめ」で、スズナ(カブ)スズシロ(大根)に至ってはもう見るのも可哀想。育った大根の1/1000もないだろう。おまけに埃くさいので大根、カブ、水菜の三草だけで作っている。
秋に撒いてよく育ったやつをひいてきて、刻んで粥に入れる。葉っぱの方は塩をして浅漬けにする。

こうして出来るだけムダを出さないように食べてしまう。自家生産だが、食料自給率はさして上がっていないだろう。それでも野菜の高い時に買わずにすむのはありがたい。ニュースで「近頃野菜が高くて」と嘆く主婦を報道しているが、特に年金生活者に関して言えば自分で生産することを考えないのかな、と思う。

農地がある田舎だからそう思うのかも知れないが、実際流通がない時代には地産地消だった。なになに県産の何とか、と言うのが実はとてもムダなエネルギーを使い、温暖化に少なからぬ貢献をしているのは明白だ。東京の練馬大根などと言う固有名詞があるくらいだから昔はたぶん都心ででも農業があったに違いない。人口が増えるだけ本来であれば農業生産も増えたはずだが、実際には宅地や工場になってしまい、食料は地方に頼らざるを得なくなった。そういう風に仕向けたのは時の政府だろうが、これからの人口減少時代にどう対応していくのだろうか。運び手も、生産者も、消費者も減る。中間の加工業者も減るだろう。家も余り、農地も余る。

農業と言うのは天災や天候の影響をもろに受け、生産性が不定な産業である。ある時にはあるが無い時にはない。危険分散の観点から言えば今の状況は非常に危ない。それでもデフレ脱却が命題になるだろうか。工業生産だけが生産ではないはずだ。





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最終更新日  2018年01月09日 17時39分30秒
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