老父のつぶやき

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2020年03月31日
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カテゴリ: DIY
私はともかく片づけが下手で、いるものをいる時に使って、使い終わったら元に戻せばいいものをそのまま放っておく。机はパソコンにキーボード、それに書類を積み上げるものだから何が何だか分からなくなるはずなのに、妙にありかを覚えているものだから一向に懲りない。そこに老人クラブの世話がはいってきたものだから今までの記録を引き取らねばならなくなった。

少し部屋を片づけてよ、と女房に尻を叩かれ、散乱している書類をまとめようとしていると、古いものも出てきて「こんなのいるの?」と指摘をされるものはだいたい用済みのものだ。だいたい女房も見当はつけるが、中にはわけの分からないものもある。若い時に熱中していたアマチュア無線の関係が特にそれだ。テスタくらいはいかにもそれだし、乾電池が使えるかどうかの判断くらいは彼女も出来る。「これ、なにやの?」引っ張り出してきた箱がこれだった。


これはダイヤル部分だけだが、ディップメータという。簡易的な周波数測定装置であり、また発信機でもある。無線機やアンテナの調整には非常に便利なものだった。45年ほど前に初月給で手に入れたものだ。大阪で買った。
バリコンとコイルの組み合わせで任意の周波数を発信し、その出力が同調回路の共振で出力を奪われるので電流計の針がぴくんと下がる。それを見て目的の周波数に適合しているかを知る道具だが、今となっては周波数カウンタに取って代わられ、ほとんど死語になった通信機の自作もない。40年前に10万円ほどした無線機は今も同じくらいの値段で性能は格段に上がっている。メモリのおかげで調整済みの機械とアンテナを繋ぐだけで始められる。まあ、自動車を自作する人がいないようなものだ。

そんな使う当ての無いものでも捨てるに忍びず、あちこちと隠し場所を変えていたのが見つかった訳だ。電池は既にはずしてあって、液漏れによる汚染もなく、きれいなものだ。若い日の1ページというべきか。子供が見ればただのがらくただろうが。





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最終更新日  2020年03月31日 22時54分40秒
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