ワインと絵画がある生活

ワインと絵画がある生活

2007.12.06
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いよいよイタリア最終日。昨日は少し雲が出ていたけれど、今日はまた快晴。映画「情熱と冷静のあいだ」の舞台にもなったドゥオーモのクーポラへ。屋上まですべて階段で登れるようになっている。

朝の開門と同時に行ったら一番乗り! そしてほかの客もいなかった。途中の追い越しが困難なだけに後続者がいないのは気が楽だ。

階段の途中に、いろいろなものが展示されている


階段は上りと下りが別々になっている。途中まではらせん階段で垂直に登り、半球状のドーム部分からは、屋根の形に添って大きな渦を巻くように登っていく。


ある程度垂直に登っていくと途中からドゥオーモ内の通路に出る。天井画の鮮やかさに「おー!」と声を上げると係員に「シッ!」と怒られてしまった。


帰りに撮った写真。丸い窓の下に、上り用の通路があり人が見える。窓の上の通路は下り用。これを半周したあと、この天井画と天井の間にある階段で登るようになっている(つまり天井は二重構造になっている)。

最後まであと少し

ドーム状の天井に沿ってぐるりと登ったあと、最後のラストスパート。ここだけは直線になっている。転げ落ちたら死にそうな階段。天井のラインが少し弧を描いているので、ドームを登っていることがわかるはず。

このあたりに来るとだいぶ息も切れ切れ。休憩しながら。それにしてもハイシーズンで込んでいたら、後ろからのプレッシャーが怖いのではないだろうか。今回は人がいなくて助かった。約10分で到着!

屋上の扉


360度のパノラマ。ここに立つとフィレンツェが盆地であることがわかる。それにしても朝の空気は気持ちいい。登ってよかった。高いところが弱いわたしはフェンスに近づけず、腰が引けながら撮影(涙)。









しばらく見たあとは下り。天井画の近くまできたところで、しばらく絵を鑑賞。

天井画のアップ。最後の審判


出口


登るのが大変ということで、当初ちゅうちょしていたドゥオーモの屋上。でも登って正解。朝ということもあり、とても気持ちが良い。続いてメルカート・チェントラーレ(中央市場)へ。まわりには露店がたくさん。





生ハムが安い。トスカーナ産プロシュートD.O.Pは12euro/kilo。でもチンギアーレ(イノシシの生ハム)は47euro




フレッシュのポルチーニも日本に比べればはるかに安い


ヴェキオ橋からの風景

妙に青いと思った方正解です。ホワイトバランスの設定が間違ってました。


イタリア最後のランチ。事前にチェックしていたカミッロへ。ホテルのフロントに場所をきくと、あの店はおいしいよと言ってくれたので一安心。ヴェッキオ橋を渡ってすぐに右折し、細い道を数百メートル行ったところにある。

今まで行った店のなかでは比較的大きな店で50人くらいは入りそう。

Cammillo(カミッロ)
Borgo San Jacopo 57/r
TEL +39. 055-212427
12:00~14:30,19:30~22:30
火曜、木曜休
ヴェキオ橋の南側

生ハムと水牛のモッツァレラ

今まで食べた水牛のモッツァレラで一番おいしいかも。脳髄まで響く鮮烈な味。モッツァレラは新鮮さが命と言うけれど、それを実感。



ボッタルガのパスタ

麺がノビ気味だけれど、ボッタルガの触感がおいしい。

リボリータ


ポルチーニのグリル?


タコのグリル。奥に見えるのが花ズッキーニのカッテージチーズの詰め物

フィレンツェは内陸なので毎週金曜日(?)しか魚が入荷しないとのこと。それで金曜日は魚介のメニューが並ぶ。

サービスは面白いおじさんでした


念願のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ

キアナ牛の炭火焼き。1キロ。焼き上がった骨付きの固まり肉を、目の前でカットしてくれる。女性陣は

「ランチではビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは無理」

と言ってたのにみんなパクリ。いやーうまいッス。このときからブロック肉かぶりつきたい症候群にかかってしまった。

白トリュフのパスタ?


ビスコッティとヴィンサント

ここでもヴィンサントをいただく。フィレンツェでは習慣みたいなものなのかな。

飲んだワインは以下のとおり。5人で4本。


フレスコバルディのスパークリングとハウスワイン赤。このフレスコバルディの泡が、なぜか、ものすごくうまい。今回飲んだ泡ではNo.1。キレがあって鮮烈。


2001 Cantinino(Castello Sonnino)
今回の旅行ではそれほど高価なワインを飲んでいないこともあるけれど、滞在中に飲んだなかではもっとも印象深かったもの。サンジョベーゼ100%のトスカーナIGT。お店で30euroくらい。ビンテージが違うので公平ではないけれど、アンティノリで飲んだ高額スーパータスカンよりも印象的。

日本に輸入されていないか調べたところ、まったく同じ作り手の別のワインはあった。

サンレオーネ ソンニーノ[1999]

この店は、今回訪問したなかでは高めで、また値段のわりにポーションは小さめ。料理によって完成度のばらつきはあるけれど、全体的には満足度が高い店だった。とくにビステッカはお店の看板料理でもあるのでぜひ。ワイン&料理ともに、締めにふさわしいおいしい店でした。


出発まではもう少し余裕があるので、マザッチョの壁画で有名なサンタ・マリア・デル・カルミネ教会へ。



この教会は変わっていて、礼拝堂は数十分間隔でクローズされる。またミニシアターのようなものがあり、そこで1時間近い映像を見るようになっている。

するとお酒を飲んだこともあり、友人とともに爆睡。気がつくと集合時間が迫っていた。ヒー!  あせって礼拝堂を見学。





左の柱にあるのがマザッチョの「楽園追放」




バスでフィレンツェの空港へ。6日間もフィレンツェに滞在するのは最初で最後かもしれない。楽しいときでした。

さようなら、フィレンツェ


トランジット先のパリまでは友人と一緒で、そこからは一人でパリへ。このあとパリではトラブルに見舞われるのだけれど、それはまた次の話。

Part11 へ続く。
Part9 へ戻る。

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最終更新日  2007.12.12 08:51:32
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