SALT OF THE EARTH

SALT OF THE EARTH

2005/07/16
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カテゴリ: 読・聴・観
正直言って70年代後半から80年代前半のものしか知らないと言える。
(特にマーガレットとりぼんだったな、集英社、ですね(笑))
その時代から抜けてないというか・・・
自分がマンガを描くことにはまってたのも小学生から高校にかけて。
少女漫画の「いい時代」とも言えるとは思いますが。

里中満智子やいがらしゆみこは勿論当時人気だったから読みましたけど、
講談社系とか他のは何故かあまり読まなかったかも。
りぼんも一条ゆかりや槇村さとるなどと、乙女ちっく系の作品とが混在してましたね。
ホント、古い話しか出来なさそう・・・

1.コミックの所持数

今は一条ゆかり「砂の城」文庫サイズ版4巻、萩尾望都「11人いる!」、木原敏江「天まであがれ!」2巻、
岡崎京子「リバーズエッジ」ねこぢる「ぢるぢる旅行記」ほか計10冊前後かな。
あまり買わないし、本も含め収納に困るのでしまってあるだけなら捨てるんです。
「ドラゴンヘッド」は全巻買ったけどそれも処分した(結末肩透かしだったし!)
余談ですが、息子が「はじめの一歩」ほか連載の長いやつをどんどん増やしてて、
とっても困る。男のマンガって長いのが多いでしょう?(笑)
せいぜい5巻くらいで終わるのがよいです!だから私は長いのも集めない。結末がわからないのがイヤ(笑)


2.今読んでいるコミック

ないです。私、有害なコミックのこと書いたりしてるけどオカルト世代だし
昔から残酷もの好きで
「ガンツ」とか「殺し屋いち」は息子が借りてきてるのを読んだんだけど、
結構続きを読みたいんですよね。

3.最後に買ったコミックは?

昨年買った池田理代子の「おにいさまへ」文庫サイズ2巻です。
登場するのが「ベルばら」に出てくる人達に絵がどれも似ているんですが(笑)
こちらは現代のお話。お嬢様学校が舞台なのも、
漫画の非日常という醍醐味を満喫できます。(私には無縁な上流社会)
この作品の中の常に死に捉われている女(オスカルに似て中性的)というのが結構「最近の
死にたい人」に通じるような感じがします。
自分の存在を肯定できないというか本当はとても愛に飢えてるという感じ・・・
自分を傷つけているんですね。
それを叱咤していく親友が、対照的に生きたくても死に直面している女(こちらも中性的でアンドレ似)
不治の病や出生の秘密、なんていうのがいかにも漫画的ですけど、そういう究極の条件を与えて
読者も人間というものを考える、深いですね!!


4.思い入れのあるコミック5冊。

最初に書いたように時代と読んでいた範疇で限られてしまいますが・・・
もう正確なタイトルなどもあやしいので、ちょっとネット検索して記憶を確認しつつ書きました。


1「わずか5センチのロック」 くらもちふさこ

確か当時のコミックではこの続きの「わずか1小説のラララ」「わずか1/4の冗談」が入っていたと
思うけど、アマチュアロックバンド「蘭丸団」のお話。もうたまりません。
当時のくらもちふさこ定番のコンプレックス持ちの女の子と口数少なくてもここぞという時に優しい男の子、
くぅ~~~っ憧れましたね!
私時代にはくらもちふさこは欠かせないでしょうね。といってもなんとなく絵柄が変わり
80年代後半以降はもう読んでないので、せいぜい「アンコールが3回」くらいまでの
時代しか知りませんけど、彼女の音楽系作品はその他にも結構ありましたね。
というわけで次も・・・

2「おしゃべり階段」 くらもちふさこ

cobberさんも書かれてたけどこれも忘れられないですね。
中学から大学に入るまでのお話で自分の年代にかぶせて読めたし・・・
この男の子、線くんも蘭丸団の佐藤くんに似てるんですが(笑)泣けるような優しさなんですね!
なんか当時としては少女漫画でこういう男の子が結構衝撃的(爆)だったんですよ。
しかし!私の路線からするとこの漫画で気になる男は「とんがらし」でしょう!なんたって
美形ロッカーですよ!ああ!こんなヤツが高校の友達にいたら!絶対彼氏にしたいと思わず、
長ーく友達でいたい!(ビックリマークが続きます)
2人の男の子とも女の子を甘やかさないんですね。だけど本人を自立させるべくするフォローがうまい。
現実に高校生でそんな男はいないだろう!
番外編でのとんがらしの過去、これもいい!10代で外国生活、年上の女、そりゃそんな風に
鍛えられればいい男にもなるだろう。何か暗示的ですよね(笑)

くらもちふさこのは「赤いガラス窓」っていうのが中学生の私にはとても衝撃でした。
もう、心の中のどうしようもない感情が痛くて・・・

3「砂の城」 一条ゆかり

これも結構皆さん印象深い作品のようですね。
それで古本屋で文庫サイズを見つけて思わず買ってしまいました。
壮大ですね、主人公の子供時代から大人の女性になるまでの人生と、フランシス(Jr.)が子供から
少年、1人の女性を愛する男になるまでのふたつの人生が、フランスを舞台に(これも素敵)
周囲の粋な大人たちも交えて悲しいけど愛のあふれる結末へ・・・
これも確かにすごく漫画的な究極の(不幸な)条件を与えられてるんですが、
そういう中で何がよりよい選択か考える。文庫版のあとがきに作者自身がナタリーとフランシスは「A型どうしの
恋愛」だろうと書いていて笑えます。粘着質で融通が利かない、だって!(爆)ほんとだ。
一条ゆかりはりぼんなんかに描いてて結構オトナな内容でしたね~。ex.「デザイナー」とか。
一方で好きだったのが「こいきな奴ら」これもしゃれててカッコよかった!
里中満智子の「季節風」や「アリエス・・・」にも出てきたと思いますが、黒髪でおかっぱの女の子が当時の
自分をしっかり持ってるタイプとして描かれていたみたいですね。

4,いくえみ綾

この人は私と同い年くらいだった思いますが、既に高校当時かなり描いていたはず。
で、読んだのは色々あって代表的には「POPS」「エンゲージ」「うたうたいのテーマ」などだったと
思いますが、初期の短編か長くない連載ものなども結構読んだと思う。
この人の影響はなんといって絵柄です。自分もかなり影響されました。当時のほかの漫画が
「いくえみ以降」って感じで相当似たような人がいた気がします。
また時代的には男の子が皆「チェッカーズ」ふうでしたね(笑)くらもちふさこあたりじゃ男の子は強さを
持ってる感じですが、この辺になると妙に(よくいえば)ピュアというか傷つきやすい感じになった気がします。
この時代にはもう1人「紡木たく」もいますが、私は子持ちになってから読んだ「ホットロード」なんかは
出てくる連中がワガママに思えて感情移入しきれませんでした。

5,小椋冬美

しばらく前にふと見つけて文庫版を買ったのが「夢の人たち」
絵も雰囲気も変わってなくて、ほんとにほっとしました。
いくえみ綾の前にこの人がいるって感じかな。
絵というか線の感じがとってもいいんです。背景などもフリーハンドな感じで。
これはレディースコミックに掲載とのことでしたが今さらながら納得しますね、
昔から大人のメルヘンとでもいう作品がありました。日本のお話じゃないんだけど具体的に何処の国、
でもなく、ちょっと古い感じの街並みや木々や草の匂いがしてきそうな場所で静かな時が流れている・・・
儚げに見える人物も芯には強さを持っている。世界がとても詩的なんですね。
「リップスティックグラフティ」「Mickey」など学園モノもありましたけど、検索していて記憶がよみがえりましたが、「赤い天使」
これもう一度読みたい!!

以上、自分の若い頃のものしかありませんが・・・勿論オカルト世代、楳図 かずおもはずせません。
あと永井豪かな~、あれが昔のエロマンガというのか(笑)
文庫版で買ってしまったのが「マカロニほうれん荘」
くらもちふさこにもBrian・Mayと思われる人が出てきますが、マカロニ・・・も随所に当時のロックスターが
出てきたり。鴨川つばめは頭がおかしくなったと後に聞きましたが、本当なら納得もしますね。
少女漫画に限っていえば、最近のものを読んでいないのでコメントは危険ですが、昔のは恋愛に限らず
人生を考えさせましたね。
書いてるうちに本屋に行って色々探してみたくなりました。

さて、これと本のバトンはセットで、というか片方でも両方でもいいので気になる人に渡してしまおう。
こういうの書くの意外に時間がかかるし皆さんお忙しいと思うので、
よろしければ、ということでIZZYさん、CAPTAINさん、にっし~~さん、七詩さんにお願いしてみます。
本は先に1人88keys さんに渡したから・・・はぁ、疲れた(笑)あとは本バトンか。





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Last updated  2005/07/19 05:10:45 AM
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slash555@ Re[1]:介助犬の立場(09/09) 優遊悠さん 最近はツイッターに移行し、…
優遊悠@ Re:介助犬の立場(09/09) このような記事を書いて下さり、ありがと…
マイコ3703 @ Blogを拝見させて頂きました(*^^*) ふむふむ!と私にもあるある!と感じてし…
いぶら @ Re:危うい年代(02/26) 姐さんご無沙汰。っていっても他で話して…
slash555@ Re[1]:重い日だった(02/01) 七詩さん 後日知りましたが、後藤さんは…

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