SALT OF THE EARTH

SALT OF THE EARTH

2009/08/03
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カテゴリ: 読・聴・観
使い古しの死んだスポンジみたいなオバハンの肌を見るのが嫌だ。
若い時の肌は瑞々しいとはよく言ったもので、あのオバハンの肌には吸水力なんてないんじゃないかと思える。
自分もどんどんそうなってく、いや、既にそうなってるのだ。
肌がずいぶんたるんだ、消えない皺ができてる。
皺が誇りだとか絶対思えない。ただ醜い。
年を重ねても美しい稀有な人を除いては、皆、年老いていくと醜いと私は思っている。
化学変化だか分解能力の衰えだかで、老臭を放つようになるのだ。
内面から滲み出る人間性が云々とかそういうことを今語ってるのではない、
モノとしての衰えにただ嫌悪するという話だ。

だから内面がバカでも若い時の肌はやっぱり綺麗だ。
(時折醜いヤツもいるが若いうちから醜いとはお終いだ)
できれば毛穴とか見えない方がいい。
陶器のような肌がいい。
生きてると匂いもするし、分泌やら排泄やら色々カラダから出てくるのが嫌だ。
毛穴の無い、皮膚で呼吸しないモノがいい、と思ったら、美しい人形しか認められないような気になってくる。

皺や毛穴が見えるから人物の写真が嫌いだ。
植物や果実の方がいいけど、この小説の中ではそれも「有機体」だからダメだ。

おかしいのだろうか、私がおかしいのだろうか。
生きてるモノが嫌だってことなんだろうか、と時折思うことがある。




「完璧な病室」にいるというのは特殊な状況なのだろう、
それはある意味「向こう側」に近い神経の昂りかもしれない。
そういう中ではある感覚が突出してくることもあるのかもしれない。



図書館で借りた本書、タイトル作ともう一編収録、一日で読んだ。
私にしては珍しい。













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Last updated  2009/08/03 11:58:22 PM
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Comments

slash555@ Re[1]:介助犬の立場(09/09) 優遊悠さん 最近はツイッターに移行し、…
優遊悠@ Re:介助犬の立場(09/09) このような記事を書いて下さり、ありがと…
マイコ3703 @ Blogを拝見させて頂きました(*^^*) ふむふむ!と私にもあるある!と感じてし…
いぶら @ Re:危うい年代(02/26) 姐さんご無沙汰。っていっても他で話して…
slash555@ Re[1]:重い日だった(02/01) 七詩さん 後日知りましたが、後藤さんは…

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