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私は独身の頃ひとの言葉のうらがわを考えたりすることはなかった。
人の言葉はそのままとる素直な性格だったと思う。
結婚してすぐのこと。
義実家に遊びに行ったときご飯をごちそうになることになり、姑に何か手伝いましょうかと申し出た。
姑は笑って手伝わなくていいからリビングでのんびりしていてという。
当然その通りに受け取ってのんびりしていた。
後日夫がいう。
姑が私がちっとも手伝わないといっていたと。
手伝わなくてもいいっていってたやん。
それをそのままうけとったらあかんの?
人の言葉の裏を読まないといけないということを初めて知った。
今まで私の周りにはそんな人はいなかった。
口に出す言葉とおなかの中で考えていることが違う人がいるなんて考えたこともなかった。
私が子供過ぎたのだろうか?
そんな形で義実家との関係が始まった。
いい嫁と思われようと私なりに努力はした。
プレゼントをしたり、料理を作って持って行ったり。
プレゼントはあまり喜ばれている様子はなく、持って行った料理はおいしいかったでもなく、まずかったでもなく事務的に洗ったまま黙って返されるのみ。
またあるときは家にご飯に呼んだりした。
さすがにごちそうさまくらいは言って帰るが、掃除のこととかを嫌味とともに言われる。
私のことを気に入らない嫁と思っている空気は十分に伝わった。
何も感じていないのは能天気な火星人のみだった。
舅は近所に嫁にもらいたい子がいたと私の前でいい、その写真をアルバムに後生大事にもっていた。
気がつかないといわれていると夫を通して伝えられた。
私は具体的に何がどう気がきかないのかまったくわからず、義実家との付き合いが負担になってきた。
距離を置いてあんまり行かないようにした。
気がきかないと言われたのでこうした方がいいのかなと思っても気がつかないふりをした
何かしても気持ちが通じなくていやなおもいをするならしないで何もしないといわれる方が気が楽だと思った。
生活を切りつめてお中元やお歳暮をしても舅にはそんなものはいっぱいあるからわしに小遣いをくれといわれる。
腹が立ってお中元やお歳暮はやめた。
時々夫がビールやお米を持っていくがそれくらいあたりまえだと思われているようだ。
全く世話になってないとは思ってないが大根のはっぱをもらったくらいでも恩に着せるような言い方はいやだった。
夫は同居を望んでいたが、あれではとても一緒に住めないといわれ同居できないのは一方的に私が悪いから見たいに言われた。
私は開き直った。
義実家の気に入る嫁になる努力は放棄した。
そんなことをして私の人生が楽しいはずがない。
気に入ってもらえないならそれでもいい。
義実家のご機嫌をうかがっている人生なんてつまらない。
いい嫁なんてくそくらえ、私は人生をエンジョイするのだ。
今ではきっと何を言っても無駄。努力も成長もない嫁と思われていることだろうが、
よく相談していた友達には言われた。
義実家の言ういい嫁の解釈はおかしい、もしそんな風になってしまったら今後私とは付き合えないから。
夫にも義実家の望んでいるようないい嫁になる気はないと宣言した。
義実家のことが原因でけんかになることも減った。
義実家の肩を持ってばかりだった夫も最近ではどうしてああいう言い方しかできないのか?お前に嫌な思いをさせて悪いと言ってくれるようになった。
そういう風にしているから息子も孫も寄り付かなくなったことに気がつかない。
いい反面教師がそこにいる。
私はせいぜい参考にして子供たちに嫌われないようにしよう。
結婚して私の性格はずいぶん悪くなった気がする。
口に出して反論したり、けんかになったりすることはないがずいぶんおなかの中ではいろんなことを考えて腹黒くなったもんだなと思う。
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