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みかんの成木を、また一本伐採を余儀なくされました
2月19日のみかんの手入れですが、今季の温州みかんの最後の後始末-ジュース絞りとともに、
みかんの成木を、またしても一本伐採せざるをえませんでした。

太い株のまわりに、切った枝を集めました。
30年以上の成木ですから、木を切るにはよほどの「やむをえない」場合なんですが。
この木が異常をきたしているのは、
昨年後半の果実のつき具合と、枝葉の症状で感じていました。
「もはや待ったなし、やむをえない」と、今回植え替えすることを決断しました。
木の異常は、基幹部分を見ているとわかります。
この木ではないのですが、やはり異常をしめしている木です。
主枝が切られています。
問題は、その下の基幹部分の状態です。樹皮がひび割れして、ささくれ立っているのがわかるでしょうか。
木が弱っているため、「さるのこしかけ」まで出来てしまっています。
ささくれの原因はカミキリムシの幼虫の仕業です。
このささくれを削るってみると、案の定、樹皮の下からカミキリムシの幼虫が出てきました。
次の写真は、今回伐採して木の中から出てきたものです。

これがカミキリムシの幼虫です。
右下のひび割れした樹皮の下から出てきました。2センチくらいに成長した、2年生の幼虫です。
この冬に卵からかえった長さ5ミリくらいの幼虫も出てきました。
このカミキリムシが樹皮を禍害すると、みかんの木は根からの養分を枝先に送れなくなります。
それは、幼虫がのっている木の断面が枯れていたことに示されています。
それは以前に枯らされて、そのために何年か前に切られた枝の跡ですが。
今回伐採したところ、
やはり主枝の一つが、同じ被害の症状をしめしていました。

断面を見ると、健全なのは三分の一くらいしかありません。
このように基幹が加害されることで、上部の枝が枯れ出してくるんですね。枝が枯れ出したら、もう「後の祭り」です。
木の枯れこみがすすむだけで、もはや樹勢を回復することは出来ません。

30-40年の成木を伐採するのは、なんとも無残です。
複雑です。積年の多産で樹勢に富んでいた木にノコギリを入れるわけですから。
もう一つは、苗木を植えてから、ある程度実がなるまでには、
順調に生育したとしても、だいたい8年から10年はかかるからです。
いま植え替えした木が、本格的に果実をつけだしたころには、
当方は、はたして10年先に、今の様に栽培管理の手当てが出来るかということです。
そのころには、天国か、地獄か、あの世から見ていること、その可能性が大きくなるということです。
こうなった以上、植え替えすること自体はやむを得ないのですが、
その木が、いまほどに成育した時、そのころの管理の状況はいったいどうなっているか。
今のみかん園の基本は父がつくったものですが。2000年に父は死去したのですが。
当方は、そのころはみかんのことなど、まったく知らなかったんですね。
たまに真鶴に帰ることはありましたが、みかん園のことはまったく知りませんでした。
今にして思えば、大体父も同じような思いをしていたのだろうと感じます。
みかん園の先行きを心配しつつ、手入れをしていたんだろうと思います。
まぁ、先のことを心配するよりも、今やれることをやってゆこう。
こんな心境も、だいたい同じだったろうと思います。
因果はめぐるんですね。
ところで今のみかん園ですが、
みかんの成木は大きくなり、密集し過ぎて手入れが大変になってきています。
ベテランは間伐と植え替えが望ましいとアドバイスしてくれてます。
しかし、なかなか太い木を切るには勇気と決断がいるものなんですね。見識が必要です。
当方がこの間チュウチョしてためらってきたことを、
カミキリムシは待ったなし、と後ろから押すところとなってきています。
もっとも、植え替え問題と、カミキリムシに枯らされることとは、別問題です。
植え替えは、やはり計画的に必要なことなんですね。
それに対してカミキリムシに成木が枯らされる事態は、管理能力が問われる問題です。
管理能力が無いということです。
したがって、これ以上木を枯らされることは、絶対に防ぎたいと思っています。
そこは、生きるか死ぬか、カミキリムシとの妥協なき戦いです。
それを前提にして、計画的に植え替えをすすめるということです。
今年は、この1本を植え替えします。
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