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大逆事件の一人、内山愚童の墓
箱根・大平台に来た時には、たいがい立ち寄るところがあります。
林泉寺にある内山愚童の墓です。
今回、12月20日も、寄り道して回ってみました。
これがその墓です。
名前の刻まれた石の手前の、ただの石が内山愚童の墓です。
墓なのに名前すら刻むことが出来なかった墓石、
そこに戦前の日本社会のきびしい非道な弾圧の痕として残されています。
ところは、大平台駅の向かいにある林泉寺、お墓は寺のすぐ裏手にあります。
お寺のある大平台駅の前は、国道1号線のカーブで、箱根駅伝でも上りの坂道で難所です。
その駅のすぐ向かい側に林泉寺はあります。
これが、今の愚童の墓の全景です。
愚童の手記の一節を刻んだ顕彰碑と、曹洞宗総門によるいわれを刻んだ碑文があります。
「内山愚童」といっても、私もそうでしたが、ほとんどの人は知らないと思います。
1911年(明治44年)に大逆事件で死刑にされた12名の一人です。
箱根のこんな片田舎で、地域ボランティアとして活動していたんですね。
当時36歳でした。
そんな彼が、大逆罪という、言いがかりをかけられて死刑に処せられた。
ふとした偶然で、数年前でしたが、知人からその存在を聞きました。
後日、当時の流れで林泉寺を訪ねたら、ご住職から冊子をいただきました。
『仏種を植ゆる人-内山愚童の生涯と思想-』(曹洞宗ブックレット 2006年刊)です。
去年の3月に、その冊子を紹介しました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/201303250000/
曹洞宗の総門は、申し立てを検討して、2006年に内山愚童の名誉を回復した。
そして、その業績を顕彰碑に刻んで、追悼の法要をおこないました。
しかし、弾圧した国家の方は、ここでも誤りを訂正せず、引きずったままです。
これも日本の民主主義が、まだ道の途上にあることを示している事例の一つです。
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