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ディーツゲン著『人間の頭脳活動の本質』
(
その
8)
三、事物の本質 からの抜粋(1)
「三、事物の本質」は、 P47 から 69 の 22 ページ、全体で 32 節です。
一、「事物の本質」とは、思惟活動の働き
P47 - 3 節 事物の「本質」というのは、眼や耳などの感覚にではなく、思惟能力に現れる。
P48 4 ところで、科学や知識の対象、すなわち物質は感覚的現象である。それは無限 に交代し
、常に変化している。
では、物質の永遠さ、不滅性というのはどこで見出すか。
人の身体は、個々の肉や骨は絶えず変わっているのに、身体は同じであること。
答えは、多様に変化する形態に対して、その総和として変わらない人がある。
P50 ‐ 6 「事物自体」 ( 本質 ) と現象との矛盾は、理性批判により完全に解決される。
その矛盾は、人間の思惟能力は任意の数の感覚的に与えられた多様性を、精神的統一・本質 とし
て捉えること。一般者に対立するすべてのものを、全体に対する個々の部分として理解 すること
で完全に解決する。
言い換えると、感覚世界の相対的、一時的な多様な形態は、人間の頭脳活動の材料となり、人の
意識は共通性の標識によって材料を抽象して、体系化し主観的な統一をつくる。多者か ら一者を
、部分から全体をつくり上げる。また、意識は抽象的統一を解消して無限に多様な 感覚的現象に
分けてみることが出来る。統一は人間の頭脳の産物である。
二、人間の認識過程から分かったことは。
P52 ‐ 8 節 精神は一般的に、相対者から絶対者へ、仮象から事物「自体」へ到達しようと 努力し
た。その努力の結果、実体は思想により集められた材料の総計であること、従って精 神は、感覚
的多様性から精神的統一をつくりだし、世界の移り変わる事物を結合することに よって、独立的
な存在「自体」、すなわち絶対的な全体として捉える唯一の実体的な存在で あることが明らかに
なった。
そして、この実体的真理が、真理でないと想像されたものの総計、すなわち現象の全体であ るこ
とが明らかとなり、精神は実体の創造者であることを実証した。
三、自然科学者の中にある混乱のわけは
P52 - 9 「現象の背後に本質が隠れていて、この本質が現象する」との観念論的な考え方 が、あ
る物理学者の混乱の原因になっている。
自然科学者のなかには、帰納的に研究しているが、論理学の理解を欠くために、隠れた「事 物自
体」への思弁的信仰に助けを求める状況がある。
実際には本質は現象の中に客観的に現存すること。
(字数制限のため、つづきは次回)
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