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早生みかんの初収穫
真鶴のみかん園へ、早生みかんの初収穫に行ってきました。
11月4日、朝6時に厚木の中津川を通りましたが、
橋げたの温度計は9度でした。今季の最低気温です。
みかんの成熟にとっては、
この朝晩と昼間との寒暖の差が大事なんですね。
さらに走って、午前6時28分、平塚から見えた富士山です。
「頭を雲の上にだし」ていました。
雲の上から、富士山が頭の上の部分だけが、姿を見せてくれていました。
雲のかかった富士山というも、これもまた、なかなかいい景色でした。
今日の関東の天気は、秋晴れなんですが、地面近くには少しですが雲がありました。
日中は文句のない秋晴れでした。
今日は、真鶴のみかん園での初収穫です。
早生みかんの小木からの収穫ですが、
まだ収穫できるみかんは、ほんのわずかなんですが。
それでも、相対的にみると、早生の小木が、一番最初に色づき始めています。
早生の小木は、3本あります。
1本目は、「宮川早生」の木です。
ここには以前に、カミキリムシに枯らされた木があったんですが、
その後に植えた苗木が、ようやくここまで生育しました。
自民党は、「7年間で関税をゼロにする」なんて強行しようとしてますが、
農家にとっては、植えた苗木が11年かけてようやくここまで成長してくるんです。
「7年の間に、自由化しての大丈夫な農家の体質をつくる」なんて政策は、
一般の農家にとっては、実体のない、空文句です。
農家の実際を知らない連中が、勝手な虚像を描いて、踊っているんです。
自然を相手にした苦労を知らない人たちが、空言と亡国に突き進んでいるんです。
それはともかくとして、
つづいて2本目は、「興津早生」の小木です。
「宮川早生」と「興津早生」、どこに違いがあるかわかりますか?
木を見ただけでは、私などにはとても分かりません。
自然交配によるものでしょうから、専門の人なら中には、
みかんの形などから、みかんの品種を識別できる人がいるかもしれませんが、
一般の私などには、品種の識別までは、とてもできません。
当方は、苗木を自分で植えたという事情から、この品種がわかるわけで、
そうでなければ、その経過を知らなければ、何の品種かまでは、わかりません。
せいぜい、成熟の時期がはやいことから、そして果皮が薄いということから、
おそらく「早生みかんだろう」と、せいぜいそのくらいの見立てが出来るくらいです。
3本目の木ですが、これも「宮川早生」の木です。
これは、少しみかんが少ないのですが、
前々回に、この木から味見用に収穫したからなんですね。日当りの良かった部分、早く成熟したみかんは、すでに取られているんですね。
これは、一回目が採られた後の木の様子です。
今回の収穫は、この3本の木からの収穫だったんですが、
最初の収穫は、そろり、そろりと慎重に、よく注意しながらの収穫です。
ここまできて、みかんがあと少しで成熟するのに、その前に「早やもぎ」してしまっては、
せっかくの一年間、いろいろ苦労してきたことが、すべて台無しになります。
ほんのチョットした差なんですよ。
当初、みかんの栽培を始めたころでしたが、
みかんが色づきはじめたのを見て、私はそれだけで喜んじゃって採っちゃったんですね。
八百屋さんに並んでいる早生みかんの色づき具合を参考にして、
私は、目だけの判断で、収穫しちゃったんですね。
ところが、八百屋さんに並んでいるのは南の地方の早生みかんでした。
九州や四国の早生みかんと、真鶴・小田原方面の早生みかんとでは、
同じ早生みかんでも、なかみが違うんですね。
自然条件の違いから、同じ色づきだと、当地のみかんは酸っぱいんです。
産地としては、南の暖かな九州や四国の早生みかんに比べて、
北に位置する真鶴・小田原方面では、気温も低いし、成熟の仕方が遅いんです。
その違いを知らなかったんです。それで大失敗しました。
酸っぱいみかんをどんどん出荷しちゃったんですね。
今から思い返すと、そんなみかんを、よくみんなは我慢して食べてくれてと思うんですが。
とんでもないみかんを押し付けてしまったわけです。
やはり最終的には、舌で味を確認しないとだめで、画龍点睛を欠くことになります。
それからは、慎重のうえにも慎重に、完熟するのを待って、収穫するようにしています。
そうすると、逆に、当地独特の、味の濃い、美味しいみかんが出来るんです。
そうしたものを出荷しなければ、当地のみかん農夫としては、失格なんです。
ですから、完熟の判断として肝心なのは、
目による、色のつき具合をみて識別することが基本ですが、
要所、要所では、やはり舌により味見することが大事なんです。
ただし、そんなに味見とはいえ、いくつもいくつも食べてられません。
お腹がいっぱいになって、味の識別が分からなくなりますから。
ですから、要所は味にしても、やはり基本は目というわけです。
さて、本日、第一回目の収穫ですが、
この早生の小木の3本から、約5キロくらいの収穫でした。
1コンテナには、20キロが入りますから、
今日は、まだ採れたのは、ほんの少しです。
今回収穫したみかんですが、
畑のまわりの近所の人たちや、知人の人たちに味見してもらいます。
ほんの少しずつでしたが、初物の味をプレゼントしておきました。
なかには、「おいしい、お店で買ったものより断然おいしい」なんて、
サルを木に登らすような、たいへんうれしい声もいただいたんですよ。
こういう声をいただけるようになったら、一年の苦労が報われますね。
それが農家の喜びなんですが。
ということで、やっぱり、みかんは収穫するタイミングが一番大事です。
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