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2016年11月11日
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山本周五郎著『五弁の椿』(新潮文庫)を読む

私は小説というのは、あまり読めていないのですが、山本周五郎作品も縁遠かったんですが。
たまたま今年の5月に『樅の木は残った』を読んだんですが、病院の談話室にあったんです。
私は今回の『五弁の椿』とともに、機会があれば、この二作については、是非読んでおきたいと思っていたんです。

写真: DSCN4650

この二作が山本周五郎〔1903(明治36)年-1967(昭和42)年、64歳死去〕の作品であること、
ともに1959年発表の作品であったこと、それは後から知ることになったんですが。

どうして読んでおきたいと思っていたか、それはいたって個人的な動機なんですが。
50年以上も前になりますが、郷里の家の本棚に、この2つの作品があったからなんです。
父母のどちらかが、この作品を読んでいたんですね。

私は最近まで、わが道をいってましたから、まして小説を読むという習慣がなかったので、当たれてなかったんですが、これらの本の題名だけは覚えていたんです。
いったいどんなことが書かれているのか、ずっと疑問だったんですが。
最近、自分史を整理するようになり、ぜひ確かめておきたいとの思いを強くしてたんですね。

『五弁の花』ですが、もちろん『樅の木は残った』もそうですが、
この二つの作品は、なかなか名作だと感じています。

『五弁の椿』については、
解説の山田宗睦氏も紹介してますが、人間生活の中の掟と法の問題が扱われています。
著者自身の、その簡潔な表現です。

「この世には御定法で罰することのできない罪がある。」(P254)

これは、意味深長な表現だと思いませんか。

それは、身近なことでは、
政府が憲法を蹴飛ばしているとき、政府のきめた法律が狂っているとき、その法律ですら及ばないとうとい平和という理念が厳然として存在している。
こうした言い換えも、今日ならできると思います。

日本社会というのは、戦前から戦後の今日まで、単純な理屈ではすまない不合理が、社会生活の中にあると思います。小林多喜二の虐殺、侵略戦争の反省などでも、だれも国家として責任を明らかにしようとしない。
今日でも、TPP、沖縄、原発、戦争法、憲法など、切迫した問題が山積しています。
「赤信号、みんなで渡ればこわくない」などといった政治を、わが世の春といった政治を、国民がいつまでも許すと思ったら、大間違いです。




えっ、何の話でしたっけ。






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Last updated  2016年11月11日 20時43分54秒
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