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2017年02月02日
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不破哲三著『古典教室』第三巻を読んで その3

この『古典教室』第三巻を読んで感じた点ですが、
やはりエンゲルスの「『フランスにおける階級闘争』1895年序文」の大きな意義ですね。

エンゲルスは、1848年『共産党宣言』の基本思想にたって、その後の発展にたって新たな革命観を提起してますが、この問題の重要性ですね。
それは、その後の歴史条件の変化をとらえたことで導き出した新たな見地だと思います。
第二の『共産党宣言』ともいえるような、新たな革命観を明確化したことです。

それは今日、「多数者革命」との言葉で表明されていますが、
現代的にも大切な問題ですね。


もう一つ感じた点があります。

レーニンの評価についてですが、
1、レーニンは、このエンゲルスの「1895年序文」を読んでます。
この中で、1916年12月25日のアルマンドへの手紙にもある通りです。(P182)
従って、エンゲルスの提起を知っていたとおもいます。ではなぜか。

私などは、ある著作にはそれが前提する状況と主要な目的・問題があると思うんです。
『国家と革命』が主題とした問題ですが。
当時のロシアの社会条件の下で、社会主義革命が問題になる。
専制政府による合法性の破壊が、暴力による制圧が行われる可能性がある。
それに対して、どのように対処して国民を守るのか、それが問われたんだと思います。
あくまで『国家と革命』は、ロシアが直面した問題をどうするか検討したんだと思います。
(私などの、あくまで検討課題なんですが。)

2、レーニンの対応力ですが。
やはりアルマンドへの手紙ですが。1916年11月30日付。
「マルクス主義の全精神、全体系は、おのおのの命題を、a.歴史的にのみ、b.他の諸命題と関連させてのみ、c.歴史の具体的経験と結びつけてのみ、考察することを要求しています。」
これを、ものごとの基本姿勢にしています。実際、この姿勢で対処しているとおもいます。
時、所、状況にたいして、吟味する姿勢をもっていたこと。
だから、やがては、新たな対応力をつくり出せたんだと思います。

3、この問題は、戦前の日本社会の中でも、やはり似たような問題があったと思います。
昭和10年代以降、治安維持法による弾圧体制がさらに強化される。
今日でも、政府はその民主主義抑圧を誤りとして反省してませんが、とんでもないことですが。
その暴圧の下でも、民主主義的な共同方向を、具体化し発展させるべきだったし、探られた。
この明暗の実際関係が、今日でも民主主義的共同を発展させるうえでの宝でもあり、同時に歴史的制約でもあるんですね。
(最近『戦後文学論争史論』などで知ったことで、私などの探究課題でもあるんですが)


この本は、「古典教室」(学習)とはいえ、なかなか現代的な問題だと感じました。






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Last updated  2017年02月02日 22時11分22秒
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