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ケンタロー (la joie de vivre)さんKeyword Search
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マルクス『フランスにおける階級闘争』三章を読んで
当方は、唯物論的歴史観を学習テーマの一つにしてきました。
去年
プレハーノフの『史的一元論』に挑戦したのもその一つでしたが、12月にマルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール
18
日』についで、(理解は怪しいですが、努力賞ですね)
目下は、『フランスにおける階級闘争』をすすめています。
本日、その第三章を読んだところなんですが。
最近とみに感じるんですが、
本を読みっぱなしにしておくと、新たな対象に当たるごとに、すでに読んだものが次々に記憶から消えていきます。だから、たとえメモくらいだったにしても感想を残しておくようにしておきたいと思います。たまると、なおより大変になりますから、一歩一歩が大事なところです。
第三章は「
1849
年
6
月
13
日の結果-
1849
年
6
月
13
日から
1850
年
3
月
10
日まで-」ですが、
今回の対象にしているのはこの章です。
読んでいて、参考になりそうな点をピックアップしてみました。
第一は、全体的な状況について、概観です。
フランスは 1848 年 2 月革命によって、憲法制定国民議会が出来ますが、数か月後の 6 月事件で労働者は鎮圧され一掃されました。新たに大統領をもつ第二共和政となります。
12 月 20 日にはルイ・ナポレオンが大統領に選出された。こうしてフランスは、立法国民議会の立法権と、行政権をもつ大統領という、ともに国民から選挙により選ばれた二つの権力が並立する共和国となりました。
ここからが、この章の要点ですが、
第二に、議会野党の少数派・山岳党による議会反乱がありました。
1849 年 6 月 12 日に山岳党 ( 野党の少数派 ) は、議会において議会与党の多数派に対して、
人民の武装蜂起するぞとの脅かしにより、ナポレオンの選出を取り消させようとした。
議会の多数派と少数派の関係を、議会的反乱によりひっくり返そうとした。
377
対
8
票で弾劾案は否決された。
6
月
13
日の
3
万人の街頭デモは、軍隊により蹴散らされた。
この小ブルジョアの抵抗を一掃した時から、連合王党派の立法的独裁が既成の事実となった。
第三に、国家財政の大きな赤字が革命前から引き継がれて、この負債から逃れるための方法について、マルクスは述べています。一つは国家の支出を制限すること。行政機構を縮小すること、もう一つは国家が借金をつくらないよう努め、富んだ階級に臨時税をかけることで予算の均衡をはかること。しかし、政権与党の秩序党の存立条件に係わるから、国家の変革なくして国家財政の変革は行えないこと。こうした関係を指摘しています。
第四に、ここがレーニンが問題にしたところですが、
「労働者の革命というのは、どこでも国家の壁のうちでは、解放されない。フランス社会内部の階級戦は、諸国民の相対峙する世界戦争に転化する。その解決は、世界戦争によってプロレタリアートが、世界市場を支配している国民の先頭に、イギリス国民の先頭に駆り立てられる瞬間にはじめてはじまる。」
ここに、注
(75)
がありますが、この解釈の仕方にも歴史的な歪みがあると思います。
ロシア革命を主導的にすすめるには、ここの指摘を検討するのは避けられなかったんですね。
「マルクス主義の全精神は、おのおのの命題を、
1.
歴史的にのみ、
2.
他の諸命題と関連させてのみ、
3.歴史の具体的経験と結びつけてのみ、考察することを要求しています
」との、イネッサ・アルマンドへの手紙(1916年11月30日)は、「祖国」「民族」などの問題とともに、革命論の問題なんですね。ここでの問題検討に関連して、考察されていると思います。
第五、フランスの農民の問題が検討されています。
フランス革命により農奴解放が行われて、農民は自営農民に変わったんですが、その農民が資本主義の発展の中で、どの様な状態の変化にあっているのか。フランスの全人口の三分の二を農民人口は占めていた。その人たちの意識についても検討しています。
これは、『ロシアにおける資本主義の発展』の分析とも重なるし、私などは問題意識の範囲を出れませんが、戦後日本の農地改革とその後の今日の問題とも重なっていると思います。
第六、各種の社会主義論の特徴が指摘されています。
第七、最後です。普通選挙権の問題です。
憲法の基礎にある普通選挙権により政権についた秩序党でしたが、とうとうそれを最後には邪魔にし出すという問題です。
『息の詰まりそうな合法性の鉄環を断ち切らなければならない』、秩序党の誰の演説からの引用でしょうか紹介しています。それを意訳しています「われわれの独裁はこれまで国民の意思によって成立していたが、今やそれは民衆の意思にさからって強固にされなければならない」
エンゲルスが
1895
年の序文で解いているのは、この基本の歴史的な現代版なんですね。
それから
100
年以上がたった今日ですが、また戦後
70
年が過ぎた日本の今日ですが、これは現在の状況を考える上でも、意味深長な分析・指摘だと思いました。
(エンゲルスの1895年序文については、不破さんが『古典教室』第三巻で紹介してくれてます)
以上、第三章で重要と感じた点でした。
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