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『資本論』刊行150年、その3
当方の本棚には、『資本論』がほこりをかぶっています。
今年は1867年に『資本論』第一巻が刊行されてから150年だそうです。
私などの目にするメディアは、ごく限られていますが、アンテナを張っています。
1、今年の1月20日には、雑誌『経済』が、「変革の時代と『資本論』-マルクスのすすめ」特集号を出しました。
2、また先日は、不破哲三氏が「赤旗」の8月1日から14日に、14回の連載をしました。
今回は、8月20日付「赤旗日曜版」に石川康宏氏(神戸女学院大学教授)が出した、
「現代的生命力持つ汎用性」を紹介します。
この『資本論』紹介は、
「資本主義を深いところからとらえているから、社会の表面に現れる様々な出来事を、長い歴史的視野の中に、理論的にとらえる力をもっている」
この点について、貧富の差の問題、環境問題、などなどの問題をあげています。
さらその基礎に、どうして、『資本論』が社会を深くとらえることが出来たのか、
それが、資本主義社会の歴史的な性格をとらえた点にあることを指摘しています。さらに、その社会発展の中から、未来を準備する労働者階級を発展させること、
このことが太く明らかにされていること、この点を指摘しています。
私などが、感じている労働者階級の状態についての点ですが、
マルクスが『共産党宣言』を書いた当時では、労働者階級の状態というのは、
ドイツでも、先を行くイギリスやフランスでも、まして他のヨーロッパ諸国でも、
その存在はいたって少数だったと思うんですよ。
未来にたいする見通しの側面が、大きかっただろうと思うんです。
今日の、現在の日本などとは、大違いだったと思うんです。
また、日本の歴史で見れば、『資本論』第一巻が出版された1867年は、
徳川慶喜の大政奉還の年ですから、それこそこの150年は急速な日本の変化だったわけです。
明治政府は、日清・日露戦争から海外侵略の道をすすみました。
第一次大戦の結果は、勝ち負けを分けました。
敗戦国ドイツではワイマール共和国が出来ましたが、
日本は、大正デモクラシーや反戦平和をおしつぶして、15年戦争にすすんでいきました。
戦争への道は敗戦に結果し、たくさんの犠牲の上に、現在の戦後社会が出来ました。
ざっとした駆け足でしたが、何を言いたいかというと、
今日、私たちは、自分たちの歴史的位置をとらえかえす必要があると思うんです。
非合理な政治がまかり通っていることは変りがないんですが、ひどすぎる。
労働者や農業者、各階層は、自分のもつ社会的な位置と力を認識しなければならないこと。
日本の近代以来もとめた民主主義ですが、戦後の確立70年、今どこに進かの試練にあること。
こうした時、私たちは、
『資本論』をふくめ、歴史の成果を学んで、今に生かす力をもたなければならないことです。
しっかりと、未来を拓く力を造らなければならないということです。
この点で、『資本論』刊行150年の年に当たって、
ここでもアンテナを張るようにして、
『資本論』に、どの様な点に光が当てられるか、注目している次第です。
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