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哲学学習27 鰺坂真「ヘーゲル生誕250周年によせて」
ヘーゲルの「歴史哲学序論」に次いで、もっか「哲学史序論」に挑戦している私などにとって、この「学問文化」の記事を興味深く読ませていただいてます。
今を生きている哲学者が、その研究をふまえて、ヘーゲルのもっている意義を、その中心点を紹介してくれたものです。
ただ、新聞というのは万華鏡のような多岐な分野、問題の一コマですから、字数からしてもごく限られています。簡潔にヘーゲルの意義を紹介した記事なんです。
その紹介の一部ですが-
「ヘーゲルの画期的な功績は、弁証法的世界観の最初の最も包括的な叙述を試みたことでした。彼は自然と歴史および人間の認識のすべての過程が、不断の運動・変化・発展の過程に貫かれていることを示し、その内的な関連をとらえました。これがヘーゲル弁証法です。ヘーゲル哲学の合理的な核心は、人間社会の進歩と科学の発展の豊かな内容に立脚している点にありました。
しかし彼はその内容を、「絶対理念」という観念的実体が自己実現していくという、現実がさかだちした観念論的体系として叙述しました。」
新聞というもののかぎられた字数の中で、ヘーゲルの業績と問題の要点を紹介してくれています。
しかし、それでは具体的な問題や論点を解明するには無理があります。あくまで紹介する程度に、結論的なエッセンスくらいしかふれることはできません。
鰺坂氏のヘーゲル紹介の基礎には、『マルクス主義哲学の源流-ドイツ古典哲学の本質とその展開』(学習の友社刊)などの研究があるわけですが。私なども以前に読ませていています。
私などが、もっか『歴史哲学序論』をまなび、『哲学史序論』を学んでいるのは、ヘーゲルの主張していることの中で、業績や問題点として指摘されている事柄を、具体的にそのものの中で吟味してみることが大事だと思うし、そうした努力をするに値する重要な中身をもっていると感じているからなんですね。
だいたい「全一的世界観」ということもヘーゲルがもとでしょうし、森羅万象において一般的に弁証法がはたらいているなどという思想を、洞察を、提起したのもヘーゲルですから。すばらしいものですね。
ただ、洞察というのは、あくまでヘーゲル自身の洞察であって、それは正確に学術的な論証をするにまではいたっていないということではないんですね。それだけでなく、そこにはヘーゲルの考え方の中に問題点(逆立ち)があるんですね。
人間はものごとを理解するのに、多くの解説書でいわれている言葉ですませるのではなくて、原典に分け入ってでもとことん検討してみることも大切じゃないかと、などと思っている次第です。
従って、私などの学習は、まだまだ続きます。
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