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小田原・みかん園の10月交流会
10月22日(日)、「小田原・石垣山のみかん園を再生する会」の10月交流会が開かれました。これには、みかん園の園主さん2人を含めて、計7名が参加しました。
いま、みかん園では、早生みかんが収穫期に入っています。
ようやく秋らしい日和となり、寒暖の差も大きくなってきました。
太陽の日差しを受けて甘くなり、寒暖の差で黄色くかがやきだしてきます。
小田原はみかんの産地としては、北限の地に位置しますから、
暖かい南の産地に比べて収穫がすこし遅いんですが、
熟すと、酸味の中に甘さが浮き立つ、独特の美味しいみかんが採れるんです。
いよいよこれから、みかんの収穫と時期にはいりました。
12月に向けて、早生みかん、大津、青島と、順次、温州みかんの収穫にすすんでいきます。
一年間の草刈りなど、あれこれ苦労してきたことが、報われる時期となったわけです。
小田原・石垣山では、みかん園全体の30パーセント以上が放任園となっているとのこと。
みかん農家の高齢化、後継ぎが育つような農家の社会状況じゃないわけですから。
それは全国の農家が皆抱えている問題ですが。
私たちは、そうした中で、2020年に農家の手が及ばなくなり、山林となった畑を開拓しました。
30数回もの野焼きをして荒野を開き、2021年3月には25本のみかんの苗木を植えたんです。
そこに、援農者が参加して来てくれてるんです。
それが、今年初めて収穫の時を迎えたわけです。
次の写真は、その内の4本の木から、初めて収穫されたみかんです。
8キロくらいでしょうか、じつに美味しいみかんなんですよ。
今回の交流会ですが、
この畑の園主さんが、はじめて参加してくれたんです。
そこで、いろいろな疑問に、じつに豊かなアドバイスをしてくれたんです。
「早生みかんは、いつ頃収獲したらいいの?」
「肥料なんかは、いつころまいたらいいの?」
「小木をよく育てるには、なにが大事なの?」
「まわりで成木が枯れてしまうけど、原因はなんなの?」
「手入れの、どこが問題なの? 」
園主さんは、一つ一つの質問に、実に的確な、長年の経験と豊かな知識にとんだ回答をしてくれたんです。みかん栽培のための楽しい講習会的な交流のひと時となりました。
私なども、これで一つの大きな重荷をおろせたようにおもいます。
これで、みかん園を担う援農ボランティアと園主さんとが結びついたんですから。
少なくともこの畑については、
これで、みかん園の再生、これからの未来が開けたわけですから。
しかし、まだまだ、石垣山では、あちこちで、みかん園の荒廃がすすむのを目にしています。
私などは、それをおさえるために、草刈り、草刈りで、多分にくたびれてはいるんですが、
まだまだ、こうした全体的な努力がひろがることが求められているんです。
今回、その努力の様子を写真に撮ったんですが、
その肝心のカメラを交流会場に忘れてきてしまいました。
もっとも、写真に撮っている余裕なんて無かったんですが。
いま、園主さんとみかん園利用者との、
「農地の利用権設定」に準ずる「覚書」をまとめようとしているんです。
これが、大切なことだと思ってるんです。
今回の交流会ですが、
そんなことで、楽しくもあり、一つの重荷を果たせたようですが、
たいへんくたびれもしたんです。
なんたって、東京-小田原間を行ったり来たりですから。
でも、一つのみかん園の再生の見通しが出来て、
これまで苦労してきたことが、形になりつつあって、とても良かったんです。
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