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この五月、東京も小田原も大変でした
一つは、自然でして雨です。
毎週のように雨の天気です。
雨が降っては、畑が濡れていれば、農家にとっては仕事が出来ないじゃないですか。
5月の初めにはお茶摘みがあり、5月は甘夏の収穫時でもあり、梅の収穫の始まりなんですが。
もう一つは、社会です。
国政は、政治資金の裏金を正せるかが問われてますが、
東京は、都知事選挙の投票が7月7日の七夕です。
経歴すらも詐称が疑われる小池都知事が、パフォーマンスで都民泣かせの自民党パンダです。
5月27日(月)に蓮舫氏が候補者に決まった。
小田原では、5月19日に小田原市長選挙があり、現職の自民・維新・連合神奈川支持の候補者が、
現職にもかかわらず2対1で負けたんですね。
政治の世界では、小田原も東京都も激動の様相を示しています。
農家にとっては、自然との関係もあります
私などのみかん農家にとっては、こうした政治の動きをみつつも、
毎日、自然相手とするみかん畑の手入れ仕事が待っています。
今日は、昨年亡くなった知人の息子さんと一緒に、みかん畑で仕事をしてきました。
密集するみかんの木の剪定をし、その根回りの草取りをしてきました。
お母さんが、みかん畑管理の手法をおしえようと、行ったり来たりしていました。
今年は、毎週のように雨が降ります
3月来、毎週のように降る雨はです。
この一雨が降るごとに、雑草が繁茂してきます。
みかん仕事は、とどのつまりは、この雑草をいかに抑えるかが基本作業です。
それに加えて、
みかんの木野枝が密集したままでいるとアブラムシなどの発生によりスス病がひろがります。
同時に、みかんの木の基幹の回りをきれいにしておかないと、木を枯らすカミキリムシが発生してきます。
今回の手当ては、これらに対する対策でもあったんです。
ということで、今回、二人で1時間をかけて、8本の木をきれいに手入れしました。
この仕事を始める前に、打合せしました。
1、この五月というのは甘夏の収穫の大事な時でもある。
ここを過ぎると甘夏のジューシーさが消えてパサつくようになる。
レモンも5月までだけど、この5月のうちに甘夏・レモンの収穫を終えなければならない。
2、また、5月の末から、梅の収穫が始まりだした。
今年は、曽我梅林の梅農家によると、例年の6割くらいしか採れなとのこと。不作とのこと。
とにかく、今が梅の大事な収穫期に入ってていること。
3、みかん畑の境界にあるお茶の木だけど、
ゴールデンウイークころの一番茶の茶摘みを終えて、今はその整姿剪定の時にある。
天候をにらみながら、これらの作業をすすめているのが、周りの農家の状況だ。
そうした事態の下での、今回のみかんの木の手入れとなる。
今、みかん農家は、みかんだけでは食べていけないから、ほとんどが兼業農家として働いている。
職場で疲れた休みの日に、休みたくても、つかれた体でみかん作業をしている。
若い世代は小さな子どもの育児もしなければならない。
それは彼が、突然おかれた逆境でした
今回、仕事をともにした彼ですが、
その生活は、そうした事情を思うと、まったくたいへんなんですね。
私などが見ても、よく頑張っていると思います。
彼は去年の6月に、みかん園の園主のお父さんを亡くしたんですね。
畑仕事をしているのは、その残された母子なんです。
今週の末が一周忌です。
突然にお父さんの不幸がふりかかる。
そしてこの一年、それからくる、さまざまな苦労がのしかかってきて。
奥さんは奥さんなりに、息子さんは息子さんとして、その結果に対処してきたんですね。
その一つが、このみかん畑の手入れです。
彼にとっては、これはふってわいた事態で、まったくの新規就農者なんです。
亡くなった父親は、これ自分の苦労を息子に押し付けるわけにはいかないじゃないですか。
おそらく「お前はお前で、自由に生きろ」としてきたと思うんです。
しかし、内心ではわれ亡きあとのみかん園をどうするか、他人には一切言わずに悩んでいたと思うんですね。
私なども、そんな体調や事情は知りませんでしたから、
この数年、一日の作業が終えたあとに、二人して飲んだくれていたんです。
彼はビールをコップいっぱいで、大所高所の世界に行っちゃって、いろいろ持論を吐いていたんです。
まぁ、それはそれ。
突然のお父さんの訃報のころから、別世界に手た息子さんですが、この現実に立ち向かい出したんです。その辺から、私などとの出会いがありました。
おそらく、ほとんど観察でしか知らないみかんの手入れだったでしょう。
よもやこの大変な仕事が自分自身のみに降りかかってくるとは、思ってもみなかったと想像します。
しかし、大したものです。
それにいちから立ち向かって、頑張るようになりだしたんです。
私と早川とのかかわり
そもそも私などと早川とのかかわりですが。
小田原・早川のは、たまたま私が真鶴のみかん園に通う通り道でした。
2000年に亡くなった私の父ですが、真鶴に125坪、28本のみかん畑を、職場を退職するころからはじめていたんですね。亡くなってはじめて、それを現実的に知ったんですが。彼と同じです。
八王子と真鶴を通ううちに、その知人が、市民園を貸すから販売の一助にすればよいと。
それが、わたしと早川との関係がはじまったということですが。
しかし、数年間、その市民園の草取りをしているうちに、早川の情況が見えてきました。
今回の場合、この1年の知人の園主の不幸という事態の激変にあって、これからの先が心配されました。とにかく、私としては、出来うることで応援するしか、仕方ないじゃないですか。
今、手入れしている箇所というのは、みかん園全体の一角なんです。
しかし、とにかく、息子さんが手入れ作業をはじめだしたことは、確かなんです。
これは、おもい荷物なんです。
私などでもほっぽりだしたとしても当たり前だと思うんです。
しかし、それでも彼は、その一部を担い出している。
私などは、これはたいしたものだと思うんですよ。
私などは思うんです
このことというのは、今、全国の農家が抱えている問題の共通の姿だと思うんです。
亡くなった知人が、しんぶん『農民』を毎回おいていきました。
農民運動全国連合会(農民連)の機関紙だそうです。
それを読むと多くの農家がいっています。「国の無茶苦茶な今の農政を抜本的に改めさせなければならない」と。
それはその通りなんだけど、もう一面では、その農家がこれまで自民党の基盤になってきたこと、これもまた事実でして。
ようするに、昨今の農家はかわりつつあること。
農家の人たちにとっても、国民消費者にとっても、今の農政は亡国の農業政策だということが、ここにきて見透かされつつありると思います。彼は酔うと、テープレコーダのように、TPPでの挫折の体験を繰り返していたんです。
このおかしな現実を、いったいどのようにしてまともな農政に政治に転換させるのか、それが彼の最後の最後までの問いかけだったんですね。
なんたって、国内の農家の事情を知ってるかのような顔して、結果は考慮しない。外国からの安い農産物を買うことで、その日がよければそれでよしとする政治です。場当たり的な、いまがまかなえていさえすれば、それでよし。問題はなしとする政治です。そのために、農家の後継者がいなっている事態ですが、これは、拉致被害者への対応と同様のもんだいです。こうした現実です。
この事態を変えよう
それは、農家だけの問題じゃないんですね。少子化対策もしかりです。
根っこは、軍事産業のために国民生活を犠牲にするということです。
農家の現実は、国民・消費者とを分断させて、みずからの特殊な利益を確保しているということ。
これは、農業問題は、国民全体の立場から、再点検する必要があるということです。
これは国民全体の問題であり、責任ですね。
こうしたなかでの今回の東京都知事選挙です
それは、首都東京から、全国国民に、さらには全世界に対して、政治転換の新たなシグナルを発信する機会になります。
首都・東京の動きは、小田原のみかん農家にとっても、みかん園の荒廃を広げるような政治から、農家のくらしを守るような政治に転換させれるかどうかにつながっている、けっして他人ごとではないんですね。
今や、この東京都知事選挙が、全国の関ヶ原の戦いとなっています。
すでにその政治戦が始まっています。
今回、小田原市民の一人なんですが、農産物を届けに来てくれた人ですが、
『小田原は市長選挙で勝ったけど、今度は東京でこそ勝負だね。面白いことになったね』
日ごろは政治のことなど口にしたことのなかった農家ボランティアの方ですが、
帰り際に、首都・東京の都知事選挙について、私に対しこの言葉を残していきました。みずからの問題として、この都知事選挙について、生き生きとした言葉を言い残していきました。
私などが都民の一人であることを知っていたため、あえて強調していたんです。
『これは、面白いことになったね』と。
そんな言葉を残していきました。
ようするに、いまや東京都知事選挙は、全国注視の戦いとなっているということです。
かならず勝って、国民のための未来を引き寄せる、ということです。
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